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シンクロってなあに?


先幕シンクロと後幕シンクロ

フォーカルプレーンシャッターには先幕と後幕の2つがあり、シャッターを押すとまず先幕が動き始め、この時にストロボが発光することを「先幕シンクロ」と言います。通常のストロボ撮影は先幕シンクロで、一部の上級機種のみ先幕と後幕の選択ができる様になっています。マクロ撮影の場合は光量が絶対的に不足しているため、ほとんど問題になりませんが、ワイド撮影時にスローシャッターで動く魚を撮影した場合、その軌跡が被写体の前方に流れ不自然になります。

当然のことながら、安物のKissは先幕シンクロしか出来ません。これが理由でF100を購入しましたが、今だに後幕への設定の仕方がわかりません。

スローシンクロ

陸上でストロボを使うといえばまず思いつくのが夜間の撮影。ここで失敗作の代表となっているのが真っ暗闇のなかに立つ人の写真です。ストロボの光がとどくのは陸上でもせいぜい5メートルくらいまでです。建物などをバックにストロボ撮影するときにはメインの被写体にしか光がとどかず、バックがアンダーになってしまいます。バックも写し込めるようにするのが、スローシンクロ。スローシャッターを使うことによりストロボ光の届かないバックを明るく写し出すことができます。一方、水中でのマクロ撮影では黒バックは失敗ではありません。バックを黒くすることでメインの被写体を浮き立たせることができるのです。水中でのスローシンクロはバックを青く抜きたい場合に使います。撮影時の明るさや絞りによっても変わりますが、シャッタースピードを1/30以下にすればバックは青く抜くことができます。

日中シンクロ

読んで字のごとく、昼間にストロボを使う撮影法で、「デイライトシンクロ」とも言われます。ストロボ光を補助光として使用することによって、逆光などでメインの被写体とバックの露出のバランスを最適にとることができます。水中ではマクロではなくワイド撮影がこれにあたります。水中でのワイド撮影の場合、太陽をアクセントとして画面に入れるとメインの被写体はアンダーになってしまいます。+2EVくらい露出補正をかければメインの被写体は明るくなりますが、太陽は白とびしてしまいます。ここでストロボを使うと被写体だけが適正となります。つまり、メインの被写体はストロボの光量で露出をコントロールし、背景はシャッター速度と絞りの組み合わせて露出を合わせるのです。ただし、シンクロ速度が遅いカメラ(1/60秒など)では、背景の光量に合わせることができない。そのため、日中シンクロをする場合には同調スピード1/250秒くらいのカメラが歓迎されます。

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