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ストロボについての基礎知識
ストロボの語源
ストロボとは放電発光を利用した内光撮影装置で、現在ではごく一般的に使われていますが、元来ストロボは放電発光を利用して回転数を測定するストロボリサーチ社製のストロボスコープが語源です。つまり、ストロボとは登録商標であり、一般名詞ではエレクトロニックフラッシュあるいはスピードライトという呼び方のほうが適切です。
カメラメーカー各社をみてみると、ニコンとキャノンはスピードライト、コニカミノルタはフラッシュシステムと呼んでいますが、ペンタックスだけはストロボ。水中用はといえば、シーアンドシー、イノンともにストロボと呼んでいます。
ストロボの仕組み
ストロボは光を発光する放電管、電気を貯めておくコンデンサー、そしてカメラのシャッターに連動してスイッチを入れるトリガー回路から成ります。シャッターを切るとシンクロ接点を通じてトリガー回路が働き、コンデンサーに蓄えられていた電気が放電管へ流れ、放電管が発光します。
ストロボ光の特徴
ストロボ光は放電発光のため発熱がなく、冷光源とも呼ばれています。瞬間的な閃光なので高速で動く被写体のストップモーションもでき、手ぶれを防ぐ効果もあります。また、光の性質が太陽光に近いためフィルター補正の必要もなく、くり返し使用できるのでランニングコストも安くてすみます。
TTLオートストロボ
ストロボ自体が光量をコントロールして適正露出にするものをオートストロボと呼びますが、TTLオートの場合、受光部がカメラ側にあるため、ストロボ発光部の向きに関わらず適正露出を得ることができます。また、フィルムの感度設定が不要で、レンズの画角に関係なく適正な光量が得られます。だだし、被写体の反射率により露出が狂うこともあるため、被写体によっては露出補正の必要があります。
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