涼風に誘われて


第一章 一日目


7.夜のひととき

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「ふうっ…」
ひととおり買ってきた食材を食べ終えると、弘希はマグカップに新しく紅茶を入れてひと息ついた。
既に太陽は西の水平線に沈み、空を彩っていた夕焼けもその翼を畳みつつある。
「ふふっ、いっぱい食べましたね」
そう笑いつつ、つばさは自分のマグカップにコーヒーを入れた。二人の目の前では、たき火に使った炭がまだ赤々と燃えている。完全に燃え尽きるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。
「けっこう量があるかな、と思ってたけど、食べてみると意外に入るもんだな」
「そりゃもう、このシチュエーションですから」
「まったくだ」
弘希はうなずいた。視界いっぱいに広がる海と晴れ渡った空、そして夕焼け。隣には気心の知れた仲間。夕食はたき火でバイキング。
これだけ揃えば、食事は何倍にもおいしくなる。
「さて、と…」
二人は後片付けにかかった。弘希は調理用具を片付け、つばさは食器類を洗いに炊事棟まで。
ちなみに、後でゴミになるような使い捨てのものは使用していない。食器も水洗いのみだ。
「ヘッドランプを忘れるなよ!」
と弘希が叫ぶと、
「はぁい!」
という弾むような声が返ってくる。
「まあ、何というかな…」
後片付けをしながら、弘希はふとつぶやいた。ソロツーリングならここまで凝った夕食はしないし、さっさと食べて後は寝るだけである。シチュエーションを楽しむ、というのはマスツーリングだからできる醍醐味なのかもしれない。
ひととおりの後片付けが終わると、弘希はたき火の上に新しく水を入れた薬缶を吊るす。
しばらくして、つばさが帰ってきた。
「暗くなってきましたね…」
そう言いつつ、弘希に食器類を渡す。
「まあ、その分バーベキューしながら夕日を満喫できたけどね」
弘希は腕時計を見る。時刻はそろそろ、午後七時半を過ぎたところだ。星が見え始めるにはまだ少し早いが、そろそろ灯りが欲しくなる時間だ。といっても、キャンプ場にはあちこちにはライトが灯っているし、二人ともヘッドランプを持っている。そのうえ、二人の前にはたき火があるので、さほど暗いわけでもない。
「あ、そうだ…!」
ふと、そう叫ぶと、つばさは自分のテントに戻った。何事かと弘希が訝しげに見ていると、中からブルーシートをもうひとつと、銀色のマットレスを取り出して来る。
「長時間イスに座っていると、腰が痛くなるでしょ。だから、こうして直に座れた方がいいかな、と思って」
どうですか、と微笑みかけてくるつばさに、弘希は嬉しそうにうなずいた。
「サンキュ」
そう言って薬缶をたき火から外すと、弘希はブルーシートを敷くつばさの手伝いにかかった。二人のテントの前にブルーシートを敷くと、その上に銀マットをしく。銀マットの中には綿が仕込んであるため、いちおうクッションが効いている。地面からの断熱効果は言うまでもない。
敷き終わると、二人はたき火を前に並んで座った。
「なるほどな。これなら腰が痛くなっても平気だ」
「でしょ」
と、つばさは嬉しそうに笑う。
程なく、たき火の上に吊るされた薬缶のお湯が沸いた。薬缶といっても、マグカップに二杯分も注げば空になる程度の容量である。
「さて、と…」
弘希は自分のマグカップにミルを乗せると、そこにインスタントの紅茶を入れる。本来はコーヒー用のものだが、パック入りの紅茶があればこうして使える。
対して、つばさは同じくマグカップに乗せたミルに濾し紙を敷いて、そこに挽いたコーヒー豆を投入。後はそこにお湯を注げば立派なコーヒーが出来あがる。
自分のカップにお湯を入れ、ついでつばさのカップにもお湯を注ぐと、弘希は
「それじゃ」
とマグカップを掲げる。つばさはひとつうなずくと、
「ええ、穏やかな夜に」
乾杯。二人はカチンとマグカップを合わせた。喫茶店でもなく、部室でも家でもない、非日常の中の穏やかな時間。そんな、ゆったりとした時間の流れがここにある。
「なんか、のんびりですね…」
暮れていく空を長めながら、ふとつばさがつぶやいた。弘希はちらっと、彼女の横顔を見やる。
「ほら、家にいると、テレビを見たり勉強したりの時間ですけど、ここには何もないですから…。だから、たき火の前に座って、こうして夕焼けを見ているだけ…」
そう言う彼女の顔が、夕焼けの残光の中で何となく輝いて見える。弘希の視線に気づくと、彼女は弘希を見やって穏やかに微笑んだ。
「何をしてるわけでもないですけど、なんか、とっても贅沢な時間を過ごしているような気がします」
「…だな」
弘希はうなずいた。
「しなきゃいけないことは、全部300キロ彼方に放り出してきたからね。実際、後はもう寝るだけなんだけど」
つばさはくすっと笑う。
「それはもったいないですよ。せっかくたき火の前にいるんだもん。もっと楽しまなきゃ」
そう言いつつ、つばさは薬缶に新しい水を入れる。
「今も楽しい?」
弘希に問い掛けられて、
「ええ、もちろんです。こんなふうにして夜を過ごせることって、めったにないことだから」
それに、先輩と一緒ですし、ね。つばさはいたずらっぽくそう付け加えた。
よしてくれよ、と言わんはかりに、弘希はつばさから顔を逸らせた。何とも照れくさい一瞬である。もちろん、彼の顔に何ともいえない笑みが浮かぶのを、つばさは見逃さない。
「…でも、よかったよ」
西空に目をやりながら、弘希はそうつぶやいた。え、と怪訝そうに、つばさは弘希を振りかえる。
「ほら、日帰りなら何度となく一緒にツーリングしてるし、仲間うちでキャンプも何度かやったけど、二人だけでキャンプってのは初めてだったからさ」
ああ、とつばさは相好を崩した。
「不安でした?」
「というか、まあ先輩の見栄みたいなもんだな。連れてきた以上は、さ…」
「そんなの、気にすることなんてないのに…」
と、つばさは笑いを含んだ口調でつぶやく。
「クラブの時もそうですけど、別に相手を楽しませようなんて思ってなくとも、いつの間にか楽しくなってる時ってあるじゃないですか。先輩といると、そんな時が多いです。だから、先輩の気遣いは嬉しいけれど、実のところそんなのは不要なんですよ」
「…ならいいんだけど、ね」
弘希は、ほっとしたようにつぶやいた。ついてくると言い出したのは確かにつばさだし、彼女の性格なら、楽しくなければ何を楽しみたいかはきちんと言うだろう。言いたい事を言い合うのを憚るような仲ではない。
けれども、やはり自分とつばさは違うのだ。それが分からないほど浅い仲ではないだけに。
そんな弘希に、つばさは穏やかに微笑みかける。
「おしゃべりするばかりが楽しい時間ってわけじゃないですから…」
そう言って、彼女は穏やかな眼差しを空に向ける。
「うまく言えませんけど、例えばこんな時間。一人で夕焼けを見て綺麗だな、って思ったり、夕暮れ時を散歩して、いい雰囲気だなって思うときはあっても、それはそれだけなんですよ。自分の中だけで完結しちゃう。それはそれで全然構わないんだけど、でも…」
とひと息入れてから、彼女は言葉を続ける。
「でも、今は違います。同じ時間を共にして、わたしと同じように、いい時間だなって、それを感じてくれる先輩がいて…。そんな先輩がそばにいてくれる事が、わたしには嬉しいんです。こんないい時を一緒に感じてくれる先輩がそばにいるんだ、って実感できる事が」
そこまで言うと、ふとつばさは弘希を見やって恥ずかしそうに肩をすくめた。
「こんな事だって、今は平然と言えますし、ね。普段はとても言えませんけど…」
だよな、と弘希は内心思った。自分にしても、今この時間なら、心の甲冑を外して何でも話せそうな気がする。
「…そっか」
弘希はうなずくと、紅茶を口に含んだ。彼にとっても、自分と同じ時間を過ごす仲間が、自分と同じように時を感じてくれるのはやはり嬉しい。
ふと空を振り仰げば、夕焼けは既にすっかりその輝きをひそめ、空にひとつ、またひとつと星が輝き始めていた。夏至を過ぎてひと月ほどしか経っていない初夏の夜なので、すっかり暗くなるにはまだ時間がかかりそうだ。
辺りを見まわすと、キャンプ場のあちこちにランタンの灯りが燈っていた。自分たちのように、たき火をしているキャンパーはほとんどいないようだ。本格的なキャンプシーズンにはまだ早いせいか、見たところ、学生のグループもファミリーキャンパーもあまり見当たらない。
静かな夜だった。ここにいる誰もが、それぞれこの時間を満喫しているようにも見える。
「そういや、さ…」
と、弘希はつばさを見やった。
「お前さんがバイクに乗り始めてから、もう一年だっけ?」
「わたしですか?」
つばさはふと考え込んだ。ややあって、
「そう、ですね。わたしがバイクの免許取ったのが昨年の夏でしたから、もうすぐ一年になりますね」
「俺とほぼ同じ時期だったんだよな。バイクに乗り始めたのは」
「ええ」
そう言って、つばさはくすくす笑う。
「去年の今頃は、先輩に張り合うことばっかり考えてましたから、先輩がバイク買ったのならわたしも、って」
「あはは、まあ、あの頃は、ね…」
一年前を思い出して、弘希は懐かしそうに微笑んだ。
今からはとても考えられないことだが、昨年までは、弘希とつばさは同じ科学部にいながら犬猿の仲だったのだ。得意とする分野が重なるため、それまで向かう所敵なしだったつばさにとって、弘希は目の上のたんコブ以上に目障りな存在だった。
もっとも、つばさが入部したての時に、弘希にその鼻っ柱をへし折られなければ、その後一年に渡っていがみ合うこともなかったかもしれない。
けれども、今となってはそれも懐かしい思い出だ。その一年があったからこそ、今はこんなにお互いのことを分かり合えるのだろう、と弘希は思っている。
「今だから言いますけど、あれは実際、私にとってとっても高い買い物だったんですよ。まだバイクのローン残ってますし」
「あはは、それはまあ、俺も同じだけとな」
弘希は苦笑した。
実際、学生にとってその費用は決して軽いものではない。学生にとって、最初に手に入れることのできるエンジン付きの乗り物、それが原付を含めたバイクだ。通学にでも使わない限り、完全な趣味の乗り物になるバイクにかかる費用は、並大抵の額ではない。バイク本体の費用はもちろんのこと、その維持費も馬鹿にならないからだ。
「だから、最初はかなり後悔したんですよ。貯金がほとんど底を尽きましたし」
そう言いなからも、つばさは笑みを絶やさない。それだけ、バイクに乗る事から得たものが多かったのだろう、と弘希は思う。
「でも、やっぱりバイクを手に入れてから、休みの生活ががらっと変わりました。最初は隣街だけだったけど、次々と行きたいところが増えて」
ああ、そうだな、と弘希はうなずいた。
「俺も最初は、自転車代わりにと買ったんものなんだけどさ、乗ってみると、意外に遠くまで行けるんだよな、これが」
と、弘希は笑う。エンジン付きのパーソナル・マシンがどれほど自分の行動範囲を広げてくれるものか、実際に乗ってみて初めて知ったのだ。高速にも乗れればと自動二輪にしたのだが、その行動範囲は意外なほど広い。一日で往復できる範囲を地図に表すならば、自分の住む街を起点にして、下道だけならば半径150キロほど、高速を使えば半径200キロ
超す円ができあがる。
「地図を見たり観光ガイドを見ると、バイクで行ける範囲にほんとにいろんな場所があるじゃないですか。実際行ってみると行けちゃうってこと、ちょっとびっくりでした」
「確かに。それは俺もそうだったよ」
と弘希はうなずいた。
「窓に囲まれてない分、クルマに比べて50キロなら50キロの距離のあいだに何があるのかって事が、とてもよく実感できるんだ。だから、目的地までそれだけの距離があるってこと、その距離を超えて目的の場所まで行けるってことが、何だかすごい事のように思えてさ」
「クルマだと、途中は全部ただの風景ですからね。それはそれで全然構わないんだけど…」
もちろんクルマに比べると、バイクはやはり快適性と全天候能力では劣る。パーソナルマシンであるだけに、専用の通信器具なしには、ドライブの最中に友達と会話を楽しむこともできない。クルマに乗れる歳になると、ほとんどの人間がそちらに移っていくのはそのためだ。
「そういや、先輩はまだでしたっけ、クルマの免許?」
「ああ。俺は12月生まれだから、高校を卒業するまでは、ね。やっぱいずれは必要になるものだから」
つばさはくすっと笑ってうなずいた。彼女の誕生日は5月だから、三年生になれば梅雨が明ける前には免許を取ることもできる。
けれども、バイクの魅力はそれだけではない。停める場所を選ばない軽快さはもちろんのこと、徒歩や自転車にはさすがに敵わないが、直に空気に触れて走る楽しみは格別なものがある。
「先輩は、クルマの免許を取ったらバイクを卒業します?」
「いや、それはないと思う」
弘希は首を振った。
「クルマにはクルマの良さがあるのは判るけど、やっぱバイクで走るのは楽しいから。知らない道を走って、知らない場所に行けるって事も、ね。」
ええ、とつばさはうなずく。免許を取ってまだ一年にもなっていないが、ソロで、ツーリング仲間と一緒に、そして弘希と一緒にあちこちを走ってみて、それは彼女にもよく分かった。
「お前さんは? お前さんは、クルマに乗れるようになったらどうする?」
と、弘希は同じ質問をつばさにも返してくる。そんな弘希に、つばさはにっこりと笑いかけた。
「たぶん、先輩と同じだと思います。クルマがメインになっちゃうかもしれないけど、バイクから降りることは、おそらく…」
だろうな、と、弘希は穏やかに微笑んでうなずいた。これまで何度も一緒に走っているだけに、その思いはよく分かる。
最後のひと口を飲み干すと、弘希は傍らのテーブルに置いてあった薬缶に手を伸ばした。次いで、つとつばさを振り返る。
「もう一杯いる?」
ええ、とつばさは笑顔でうなずいた。
弘希は薬缶に水を入れると、再びたき火にかけた。炭はまだ赤々と燃えているが、その火力はだいぶ落ちている。お湯を沸かせるのもあと一回程度が限度だろう。
夜空を振り仰げば、そこにはもうかなりの星が輝いていた。といっても、完全に真っ暗になったわけではない。西の空には、まだわずかに昼間の蒼みが残っている。
そして、どことなく、滲んだ感じのする星空。夏が近い証拠だった。
ふと、つばさが相好を崩した。弘希と目が合うと、照れくさそうに笑う。
「何か足が痛くなっちゃって…」
それも仕方ないか、と弘希は思った。いくらクッションがあるとはいえ、携帯用のマットではあまり長時間同じ姿勢でいられるものではない。
「いいさ。疲れたら、そのまま寝転がっても構わないよ」
弘希は穏やかに微笑んだ。
しばらくして、薬缶から湯気が吹き上がり始めた。もうそろそろ沸騰する。その直前で薬缶をたき火から外すと、弘希は再び紅茶を作る。そして、
「さて、今日最後の一杯。かな」
そう言って、コーヒーの用意のできたつばさのマグカップにお湯を注いだ。
つばさがクリームと砂糖を入れ終わると、弘希は杯を掲げる。
「じゃ、乾杯」
「ええ」
カチン。二つのマグカップが軽く触れ合う音が辺りに響く。紅茶を飲みながら、弘希はもうほとんど空と見分けがつかなくなった海を見やった。穏やかに吹き抜けていく潮風と沖合いを行く船の灯り、そしてかすかに聞こえてくる波の音が、海の存在を知らせてくれる。
本当にいい夜だな、と弘希は思う。
ソロキャンプならおそらくは既に寝ているだろうこの時間に、隣に見知った仲間がいるというだけで、穏やかに過ぎていく夜を満喫できる。星空の下、たき火と風と波の音、そして何より、言葉なしで気持ちを通じ合える仲間がいてくれれば、それだけで夜は普段の何倍もの安らぎを与えてくれる。それは、弘希にとって何よりの時間だった。
とはいうものの…。
そろそろ自分も足を崩そうかと思った矢先に、ふと姿勢を崩したつばさの足が弘希に触れた。とたんに、
「いっ…!!」
思わず弘希は顔をしかめた。絶妙なタイミングとは、まさにこういう事を言うのかもしれない。一瞬、何事かと怪訝そうな顔をしたつばさは、弘希を見やってからからと笑い声をあげた。慌てた拍子にこぼれそうになった紅茶を、急いでテーブルの上に置く。
「あはは、先輩…」
「いや、まあ、その…」
何とも情けない顔をする弘希。先ほどまでのいい雰囲気はどこへやら、である。彼女には間違いなく誤解されたことだろう。
「そんなに格好をつけなくともいいのに…」
案の定、つばさはコーヒーを飲みながらくすくす笑っている。一方の弘希は、まだ渋い顔をしていた。いったん痺れた足はそう簡単に治るものではない。
「いや、だからさ…」
「うふっ、それ以上は言わなくともいいですよ、先輩」
わたしも分かってますから、との思いを言外に滲ませて、つばさは穏やかに言った。
「先輩こそ、足が痛いようなら、遠慮なく崩して下さいね。たき火ならわたしが見てますから、横になっても構いませんし…」
「いや、しかし…」
と言いつのろうとした弘希を、つばさはじっと見つめた。おそらく本人は、視線ひとつで弘希を黙らせようという、お茶目のつもりなのだろうが…。
けれども、弘希はそこに、普段と違ったものを見ていた。彼女がよく見せるいたずらっぽい笑顔ではない。活動的な笑顔とも、嬉しそうな笑顔とも違う。
そこまで気取る事はない、特にこんな夜は、そう言っている柔らかな笑顔だった。
「ね、先輩」
弘希はぽりぽりと照れくさそうに頭を掻いた。こんな表情でダメを押されては、余計なことは何も言えなくなってしまう。
「済まん」
そう言うと、弘希はごろんと仰向けに寝転がった。テントの入り口ちかくまで頭がかかってしまったが、前室のシートはみんな開けてあるので、大したことはない。
「ふうっ…」
見上げると、そこには満天の夜空があった。広いキャンプサイト内のあちこちに街灯があるため真っ暗とはいかないが、それでも天頂から西の空にかけての星空は、街中では決して見られないほど素晴らしい。
「…今夜は気持ちよく眠れそうだ」
弘希はそうつぶやいた。隣で、つばさがこくっとうなずく気配がする。
穏やかで、そして心地よい夜だった。




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