世は節分、翌日から「春」
にもかかわわらず前夜からの雪で、渋谷の路面はぐちゃぐちゃに。
どうにも、東京は雪に弱いよね〜。
「デーモン小暮の邦楽維新Collaborationと煩悩のゴブレット」もこの日千秋楽迎えました。
あちらこちらに書き散らしたのですが、まとめ的にSET LIST&雑感などを…。
出演(敬称略)
デーモン小暮閣下(歌唱・朗読/イロイロ)
国本武春(浪曲/太棹三味線・歌唱)
三橋貴風(三味線/プロデューサー)
黒船バンド二世号
松崎雄一(Key,編曲)/雷電湯澤(Dr.)/石川俊介(Ba.)
SET LIST(敬称略) 閣下陰ナレ:B.G.M.「GEISHA FUJIYAMA SAMURAI」
「第一部」
M1.流し〜Appalachian Shamisen(アパラチアン三味線)
国本(三味線),三橋(尺八)
M2.アジアの祈り 国本(Vo.三味線),三橋(尺八),黒船バンド
-MC-
M3.敬老ロックンロール 国本(Vo.三味線),三橋(尺八),黒船バンド(演奏&Cho.)
〜閣下御登場(Cho.)
朗読(?) 新釈・仮名手本忠臣蔵
一.「殿中刃傷の段」
吉良(閣下)&浅野(国本)のフリートーク風掛け合い。
M4.人間狩り
閣下(Vo.),国本(三味線),三橋(尺八),黒船バンド
二.「裏門の段」
M5.シャイニング・トゥモロー
国本(Vo.三味線),閣下(Cho.),三橋(尺八),黒船バンド
閣下、『休憩』の舞→休憩15分
「第二部」
出演者入場時B.G.M.「愛がとまらない」(「GIRLS' ROCK√Hakurai」より)
(楽日のみ「ダンシング・ヒーロー」) M6.Appalacian shamisen(アパラチアン三味線)リプライズ
国本(三味線),三橋(尺八),黒船バンド/閣下、これまでのあらすじ・経過説明。
三.「身売りの段」
M7.My Love〜Okinawa My Love
閣下(Vo.),国本(三味線),三橋(尺八),黒船バンド
四.「早野勘平切腹の段」
M8.アジアの祈り リプライズ
閣下(Vo.),国本(Vo.三味線),三橋(尺八),黒船バンド
〜朗読、ここまで。(M4.〜M8.は、『劇中曲』)
-MC-
M9.HALF MOON〜月下独酌〜
閣下(Vo.),国本(三味線),三橋(尺八),黒船バンド
ENCORE -MC-
M10.BLUE MOUNTAIN
閣下(Vo.),国本(浪曲,三味線),三橋(尺八),黒船バンド
毎回、なにかしら“新しい”試みがされる「邦楽維新collabo.」なのですが、今回は「とっくに開国している」浪曲師・国本武春氏をゲストに迎えて…ということで、またがらりと「構成」そのものが新しくなりましたね。
通常、ときに例外はあるものの「第一部:古典曲&朗読」「第二部:バンドが加わっての音楽」という構成なのですが、その枠組みを一旦解体して、「朗読」のなかに全て組み入れてしまったという感じでしょうか。
「浪曲」という古典が「朗読」のなかに組み込まれることにより、閣下と国本さんの「掛け合い」という新たな展開が生まれました。
そのやり取りは、まさに「丁々発止」
主人公ふたりを、第一部では勘平=国本さん、お軽=閣下、休憩挟んで第二部では逆に勘平=閣下、お軽=国本さんと役を変えて演じたのも、また構成の妙、芸達者(魔)なお二方ならではの妙でしょう。
もうひとつ大きく変わったことが、「黒船バンド」
通常、第二部から御登場のところ、第一部から、ほぼ全編出ずっぱり。
なんだか、恒例になりつつある「コーラス」での参加もありましたし。
「HALF MOON〜月下独酌〜」での、石川俊介さんと、国本さんの「ベース&太棹バトル」は、観ていて、聴いていて、本当に「しびれるっ!!」(笑)
ひとつだけ、個人的に「惜しいなぁ。」と感じたのが、国本さんがとっくに開国されすぎていて、「浪曲」ならでは「古典の醍醐味」は、その一端しか垣間見えなかったこと、くらいかなぁ。
いや、それでも朗読中や端々で、その『伝統の凄み』みたいなものは伝わったし、これ以上本格的に浪曲に時間を割いていたら、とてもあの時間内に収まらなかったでしょうしね。
今回は「浪曲」そのものより、浪曲師である「国本武春」というキャラクターそのものにスポットを当てての邦楽維新Collaboration…ということで良いんでしょう。
♪あんがら〜…(「アジアの祈り」)なんて、初日は「ぽかーーん」として見聞きしていたのが、楽日には、会場全体を巻き込んでの一大ムーブメントになってましたもん。(笑)
でも、これを機に、国本さんの、本格的な浪曲を見聞きしたいという気にもなりましたしね。
さて。
2月の2日、3日には、「邦楽維新Collaboration」のほかに、もうひとつ閣下がメインを務められた行事がありました・・・が、長くなりそうなんで、「後編」に続く。 |