毎週木曜日は前の職場の外来担当日。
今日は、比較的早く終わったので、車で少しのところにあります上鳥羽の浄禅寺に行ってみる
ことに。
1月11日〜15日、デーモン小暮閣下の邦楽維Collabo.青山本場所が東京青山円形劇場
で行われました。
その際、朗読の題材として取り上げられたのが、芥川龍之介作「袈裟と盛遠」
作品自体は、龍之介の創作ではあるのですが、その題材は「源平盛衰記」津巻第十九『文
覚発心附東帰節女事』から採られており、遠藤盛遠も、袈裟御前も、衣川、渡辺渡もそのな
かに出てきます。
それによると、渡の妻・袈裟に横恋慕した盛遠、衣川に「会わせねば斬る」と迫る。
会わねば母が殺されると思った袈裟、一度だけ会うのですが、盛遠の思いはそれでは収まら
ず。
そこで袈裟は、「今宵、渡に髪を洗わせ、酒を飲まして寝かせるので、濡れ髪を探って首をお
討ち下さいませ」と伝えます。
盛遠は、喜び、言われるままに濡れ髪の首を討ち落とすが、それは夫の身代わりとなった袈
裟の首であったと。
悔い改めた盛遠は出家して名を文覚と改めたと・・・。
その文覚上人が開基、袈裟御前の首塚=恋塚があるのが、浄禅寺(別称・恋塚寺)なので
す。
袈裟御前の首塚(恋塚)
僭越ながら、手を合わせ、「これこれこのような催しが、催されました」などと報告して参りまし
た次第。
下鳥羽にある「恋塚寺」にも、袈裟御前の首塚があり、まぁ、場所については諸説あるようでは
ありますが。
盛遠=文覚上人の墓所のある高雄神護寺も京都市内にあり、こちらもいずれ参ってみようか
などと思っています。 |