あうちすむ / 2015-4 /

ネットの知識や評判は偏っていたり、誇張や創作だったりする場合があるというのはどんな分野でも変わりません。
アスペルガーといってもみんながみんな「何か秀でた能力」があるわけではなく、
その基準の多くは相対的なもの。つまり「本人の中で他の能力よりはまし」なものがあるという意味です。

私の場合は「接客」や「計算」を要求されるスキルが壊滅的にダメです。
こちらの話すことを一方的に聞いてくれて、そのとおりに動作する世界であればいいということですが、
実際には不可能に近く、仮に「何か秀でた能力」があったとしても、その不可能のゆえに全体がダメになります。
ほかの人を圧倒するレベルの「能力」があるわけではないため、結局、「障害」になってしまうのです。

アスペルガーが何か人よりも優遇されている、またはその可能性があるとみなされていることが最大の誤解であるといってもいいでしょう。
そんな優遇やスキルが実際にはないからこそ、日常生活で困っているのですからね……
匿名の掲示板や、誰でも利用できるSNSの情報をあまり信用しないでください。

絵の練習・上達系のサイトを見ていて気づいたことがあります。
絵を練習していることや、研究、機能を試している、苦労している、制作の経過を報告するなどしている人ほど上達が停滞しているという事実です。
私も同じ間違いをしていました。よくわかります。

たとえば次の画像を見てください。

これは絵を描いたというより、単にペイントソフトの機能を試しただけです。
上達しない人に共通しているのが、こういうことなのです。

絵が上達したいなら、必要なのは練習ではなく作品を完成させることです。
しかし「練習」を言い訳にして完成させるのを避ける人が多すぎます。
昔の私がまさにそれで、下書きやラフスケッチやクロッキーばかりをバカの一つ覚えのように描いていました。
その結果、何も上達することはなかったし、単に手抜きを覚えて、丁寧に描くことができなくなったのです。( ﾟ,_ゝﾟ)ﾊﾞｶｼﾞｬﾈｰﾉ

上手い下手の問題ではありませんね。まともに描く気がなくなってしまうというのは。。。。
何がきっかけだったのかは不明ですが、1年ちょっと前くらいから急に気が変わりました。
朔にIntuos4Lをプレゼントして、IntuosProSを購入したあたりでしょうか。
その前にヽ(°▽、°)ﾉとのヽ(°▽、°)ﾉがあったのも功を奏したのかもしれません。
迷い線だらけの基地外みたいなラフをやめて、極力1本の線で絵を描いてみることになったのです。
いいですか。「練習など必要ない」のではなく、「練習しかしないなら意味がない」のです。これを間違えることのないように。

「絵を完成させる」気さえあれば、その手段は問われません。マビノギのお絵描きチャットでもいいのです。
その気のない人は、マビの絵チャでさえ完成させられないからです。

朔にも教えたことではありますが、まず必要なのは大きな絵を描くことではなく、小さくてもいいので「完成」させることです。
完成までのプロセスを知ること。一連の制作の流れを把握することは重要です。