ボンボ -Bombo-
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和太鼓に似た太鼓です。上面と底面にはリャマというラクダの仲間や、チーボ(ヤギ)の皮が張ってあります。後者の方が一般的だそうです。側面の紐で皮の張り具合を調節し、一方の面の真ん中を叩きます(もう一方の面は皮を張ることができません)。肩に担いで叩いたり、置いて叩いたりします。一つ一つのリズムに基本の叩き方のようなものがあって、それに装飾をつけて曲感を出したりします。弦楽器や管楽器に比べると目立たない存在ですが、結構奥が深く、また曲の出来にも大きな影響を与えます。
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チャフチャス -Chajchas-
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フォルクローレで使われるパーカッションのなかでは、ボンボのつぎによく使われる楽器です。チャフチャスはリャマの爪をたばねたものです。チャッ、チャッ、という音がします。ただ、音は小さいのでほとんど目立ちませんが、曲によってはボンボを使わないものもあり、このチャフチャスがリズムをリードすることもあるようです。
   鳴らし方は、ふつうは振り下ろすのですが、からだに打ちつけたり、足などにつけてならすこともあります。
   値段は3000円から4000円くらいとおてごろなので、自分のチャフチャスを持つのもいいのでは?
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マトラカ -Matraca-
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初めてこれを見て、すぐに楽器だとわかる人は結構少ないのではないでしょうか。無理もありません。音を聞いてみたって、そうは思えないくらいですから。この音は、箱の中に住む悪魔の叫びではないかと、僕は思うのですが、真面目な人は、中にあるヘラのようなものが、取っ手を回すことによって鳴るのだといいます。手元で雑布を絞るようにしてリズムを刻んだり、頭上で振リ回したりします。モレナーダ(「リズムのお話」参照)系の音楽で良く使われます。東大にあるのはかなりうるさいのですが、他の団体には静かなものもあるようで、材質も木製から、アルマジロの胴(!)で作られたものまでさまざまです。
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ギロ -Güiro-
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洗濯板のようなこの楽器、見たことがある人も多いでしょう。僕は小学校の時工作で作りました(簡単でした)。胴に刻まれた溝を棒でこすって音を出します。こする強さや向き、棒の太さによって音に変化をつけます。パーカス棚にある千枚通しのような棒が、いちおう本物のバチですが、硬い音がするので個人的には好きではありません。今は菜箸を愛用していますが、もっと細かくてしなやかな棒の方が、粘っこい音色が出て良いでしょう。
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マプト -Mapto-
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息を吹き込むと中にはいっている玉が震えて音が出るという笛です。左右の穴を押える加減で、音を変えられます。なぜ、これが打楽器のところで紹介されているかは、僕の知ったことじゃありません。(編注:リズム楽器だからかな?)
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マラカス -Maracas-
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誰でも知っているでしょう。振るとチャッチャッと音がするやつです。誰が見たのか知らないけれど、中にはビーズがはいっているそうです。たかがマラカス、されどマラカス。うまい人が刻むリズムはひと味違います。
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ボンゴス -Bongos-
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小さなたいこが二つセットになっています。座って足の間に挟んでたたきます。二つのたいこは大きさが違っていて、当然音も違います。見ため以上に妙に味のある楽器です。
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