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チャランゴ
Charango
 

南アメリカ大陸を征服したスペイン人が持ち込んだギターを、現地のインディオがまねして作った楽器がチャランゴです。しかし形はギターというよりもウクレレなどに似ていて、小さく可愛らしいものです。元々胴の部分はアルマジロの甲羅で作られていました。
   チャランゴは非常に張力の強い弦が2本1組で5組、計10本張られており、上からソドミラミという音で並んでいます。音域は高くギターの開放弦の最高音がチャランゴの最低音と同じでその上の2オクターブをカバーしています。音の出し方はギターと同じで、すべての弦をジャランと鳴らすコード奏法が主体です。フォルクローレにおいて、チャランゴはリズム楽器としての性格が強く、演奏者には正確なリズムキープが要求されます。コードによる演奏の他にも激しくかき鳴らしたり、弦を一本ずつ爪弾いたり、アルペジオのような繊細な演奏方法があったりと、バラエティー豊かな楽器なので、おもしろいだけでなく、演奏者の個性が表れやすいともいえるでしょう。それでも物足りないという人は弦楽器だけの曲を聴いて自分だけの弾き方を見つけてみるのも良いかもしれません。
   チャランゴは見た目通り結構もろい楽器です。上で書いたように弦の張力が非常に強いため、共鳴板と弦を結ぶコマがバーンと飛んだり、ひどいときには共鳴板ごと取れてしまったりということがあるそうです。あちこちぶつけたり落としたりしないよう注意して扱いましょう。
   ケーナやサンポーニャのように主旋律を弾くことはあまりありませんが、音が高いので、演奏中も比較的よく音が聞こえますし、フォルクローレにはちゃんとチャランゴだけの見せ場を含む曲が多いので、練習しがいがあります。一通りのコードとリズムを覚えてしまうと、演奏できる曲があっという間に増えるのでがんばりましょう。


ロンロコ&ワライチョ
Ronrroco y Walaycho
 

2つともチャランゴに似た楽器で、ロンロコはチャランゴよりも一回り大きく、ワライチョは一回り小さいものです。
   ロンロコはチャランゴと同じように調弦されますが、弦によってオクターブ違いの弦があり、深みのある音が出せます。ボリビアのカルカスというグループが考案した楽器で、彼らの曲に多用されていますが、それ以外ではあまり用いられていないようです。
   ワライチョはチャランゴよりも高く調弦され、曲に応じてチャランゴの3度上や5度上にするそうですが、普段の演奏では滅多に使いません。


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