HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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★日本海の空模様が心配〈ノー・ラーフィング・マター〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.8.28 特派員―8月8日稲田朋美防衛大臣は北朝鮮のミサイル発射の恐れがあるとして破壊措置命令を常時発令されている状態にしたというニュース〔1〕。 ナモネ氏―8月8日と言えば、天皇明仁がテレビで国民に語りかけた日だ。 半分半分放送局長―そうだったか?稲田朋美は個人を尊重しない女性だから、献身的な防衛になるよ。 ブナ 放送局長―防衛省は本来の仕事をしないで何を狙ってるのか、ね? 特派員―海外旅行ですね、はい。 ナモネ氏―24日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)のときも、やはり事前にキャッチできなかったな。何のためのイージス艦だ? 放送局長―そうだ。あの兆候をキャッチするのはむずかしいという話だけど、防衛力が無力になるなら、何のための自衛隊? 特派員―ロシアのウェッブサイト・メディアによれば、日本政府は2017年度史上最大の防衛関係予算を要求する。2.3%増の5兆1000億円〔2〕。理由は、北朝鮮のミサイル防衛。 ナモネ氏―ありがたい国だろう。 放送局長―ま、いずれにしても、アメリカ憎悪論は自分に跳ねかえるから、止めたほうがいいよ。中国は第2次世界大戦で朝鮮半島人にも痛めつけられた。しかし、復讐はやらなかった。 ☆ アロマ―中国が国連安全保障理事会の非難決議に共同歩調を取ったそうよ。27日。それで、SLBMとその前の3回のミサイル発射について重大な安保理決議違反だという声明が発表された〔3〕。 ☆ ☆ ☆ A This
is no laughing matter; Glenn Miller and His Orchestra 1産経新聞 2016.8.8 22:16 2 sputnik 2016年08月19日 15:50 3 TBS 27日13:04 8月8日? ▼ 象徴天皇; 政府と政府の対立を超えて、という考え方が象徴天皇に許されないとしたら ▼ List 5 第2次世界大戦; アメリカ悪役論の悪乗り |
★ラジオ放送らしくノイズが気になる〈マイ・ラスト・グッドバイ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.8.21 半分半分放送局長―サントリーと言えば、古今亭三鳥だな。 アロマ―〈さんとり〉、じゃなくて、〈さんちょう〉。 放送局長―〈さんとり〉のほうが戯作者らしくておもしろいよ。 特派員―最近やっとウェッブサイトで見かけるようになった。 編集長―今ちょうど長谷川家の文献資料について書いた三宅教授の記事を読み直していたところだ。長谷川家6代目伊右衛門貞顕の《手造り哥(歌)集》に菅江真澄と古今亭三鳥の歌がのっている〔1〕。 放送局長―菅江真澄のことはHHJの〈麦の味〉に書いてたな。意味が分かりにくい歌だ。
放送局長―あの幻想的なストーリーは強烈だな。 編集長―古今亭三鳥は栄村に来て、こんな文を書いてる。 放送局長―読めるかな ? 水鳥のいで羽の国太田に名たる狂歌せる人は麦原の尺長翁なりけらし。おのれ雲水の折りふし、比の翁の亭を音つれ、ひとかたならぬなさけを得る恩は、もりよしのみねより高く、愛慈はよねしろの岸より深し 東都古今亭三鳥 麦はらの尺長君のなさけこそ さく箕(み)にあまるはくたい(百代)の恩 東都三鳥大人の予があばら屋へ尋給ふを世にありがたく思ひ一夜のお宿をもうして 尺長 草深き里に見馴ぬ都鳥 やども耻かしあばら屋の籠 ☆ 編集長―坊さんの恰好してあてどなく旅をしていたとき世話になったんだろうな。 放送局長―話には聞いても、現実にはない。この人は幸運だよ。立派な戯作者になったというのは江戸の芝居みたいなもんだ。 アロマ―自分で書いたドラマよ。 放送局長―〈もりよしのみね〉〈よねしろの岸〉 編集長―文政6年、1824年、つまり11年後、麦原尺長は江戸で古今亭三鳥に会う。三鳥は、師匠と言われている有名な式亭三馬の本《狂和角けい(漢字不明)》を贈った。どういう話をしたかな ? 放送局長―しかし、にぎやかな雰囲気だ。 特派員―文化文政が終わると、天保ですよ。 放送局長―冗談を言ったあとにこわい目に会い、青ざめる、長谷川一族。 ☆ ☆ ☆ A My last goodbye; Glenn
Miller and His Orchestra 1 長谷川貞顕と菅江真澄・古今亭三鳥 長谷川家資料から故松橋栄信氏の掘り起こし 愛知教育大学教授 三宅正彦 1997. ? 北鹿新聞 2 List 2 アリスと有栖川宮 ; z |
★きのうの思いが残るかな〈イエスターソーツ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.8.15 編集長―高松宮宣仁は海軍大佐だったから、暗号づくりやトリックに強い。長谷川秀之と高橋スミの結婚式を5月1日に決めさせて、10月15日天神荘を訪れた理由は、他でもない、1932年の515事件とのリンクをつけて歴史にメッセージを残すためだろうな〔1〕。 半分半分放送局長―ミラー・イメージの515だな。東京市の土木技師長谷川幸之助と妻よね、その次女テルと微妙に連関するクーデター未遂事件。 ナモネ氏―おかげで長谷川テルの活動の舞台裏が見えた。有栖川宮の継承者である高松宮の演出だからこそ、中国を点々として抗日宣伝放送ができたのだ〔2〕。 みゆき橋 2016.5.3 放送局長―10月15日、高松宮は関口房子の死についてくわしい話を聞かせたと思うけど、二人は実際どういう関係だったのか、な ?タキさんの娘で知的な女性だから… 編集長―戦争中はラジオ放送の仕事もしたんじゃないかな ?高松宮の私的なエージェントか何かとして。ぼくの想像では薔薇の葬列の夢が問題だ。銀座4丁目交差点から京橋に向かうと、明治屋があるね。あそこで大学1年の冬、歳暮のアルバイトをやったとき銀座のバーのマダムが来て、ぼくが注文を受け付けた。バーの名前が〈薔薇〉だった。しかし、すぐに漢字を想い出せなかった。美人のママさんが笑いを浮かべて自分で〈薔薇〉と書いた。ぼくはそれを非常に悔やんだ。そのころ、数寄屋橋跡を寂しく思ったせいか、《君の名は》というドラマの有名な数寄屋橋のシーンがよく想い浮かんだ。あの出会いのシーンはロマンチックでいいな。 ナモネ氏―薔薇の花と葬列は夢の中でなければ、一緒にならないもんだ。 アロマ―あたしがその夢について考えると、なぜか石田博英のローズ・ガーデンに流れていく〔3〕。ローズは薔薇のことよ、ね。でも、イメージが合わない。 放送局長―あの東京ローズがフェイド・インするね。 編集長―そう、ゼロ・アワーは1943年12月御茶ノ水の文化学院で本格的な心理戦プログラムを流した〔4〕。12月1日カイロ宣言が発表されたあとなんだ〔5〕。日本に対する無条件降伏の要求を決めた宣言だ。 ☆ 放送局長―秘密が隠れてる夢のようだけど、言葉が切れたな。10月15日天神荘で高松宮と会った人たちの中には、満州帰りの高橋正一がいたはずだけど、ちがうか? 編集長―さあ、それは知らないな。 放送局長―高松宮と高橋家は古い交わりがある、な ? 編集長―母の話では、高橋家は明治時代にはじまる。初代の清吉がきみまち阪のふもとで精米所を経営した。妻の名前は奇妙なことに分からない。高橋の前は何と言ったか ?たぶん秋田だろう。安東秋田家のキリシタン実季(さねすえ)が祖先かもしれない〔6〕。一方、高松宮家が歴史に登場したのは実季の悲劇があったころ、鎖国令の前だ。それが有栖川宮に名を変えて、やがて明治の文明開化だ。 放送局長―その辺のストーリーが明白に話せれば、おもしろいな。 編集長―まだデッサンだけだな。秋田実季と高橋正一が共通するのは、絵や写真のモデルになるような美男だったということだ。小掛集落の煙管人形がヒントだよ〔7〕。 ナモネ氏―あれが秋田家の顔だとは夢にも思わなかった。 編集長―高橋家の2代目忠吉は秋田市で鉄道員の仕事をして、それから小繋で農業をはじめたということだ。不思議なのは娘が9人いたけれど、母の他に3人しか分かっていない。3人の姉は小繋の近くで普通に暮らしていた。長女のミネさんは母親に似て、かなり美人だったと思うね。長谷川喜之助の姉キンさんが母親だ。 ナモネ氏―はせ川食堂でスミさんの他に会ったことがないが、きれいな女たちが天神荘前の川で泳いで遊んでいたという話を昔聞いたことがあるよ。ロシアか北欧の森の眺めだ。 編集長―現実離れしてる。しかし、沈黙は理解できない。ぼくが大学に入って東京生活をはじめたとき、母は、そういう関係に触れてもいい機会だったけれど、東京には知り合いが一人もいないような態度だったね。 特派員―通信の自由がないとしても、ねえ。 放送局長―ハセが東京に来たら、まるで敗戦直後の都会だったよ。 編集長―そういうイメージを聞いたから、悪くないな、と思って演じただけだ。たとえば、タバコを吸うときに…大火の夜の子どもたちはダンディなんだ。 放送局長―それから、あとは… 特派員―ぼくはもう胸がいっぱい。 アロマ―煙が漂ったところで〈V字型の階段の記憶〉シリーズは終わり。終わり。 ナモネ氏―私はまだ話したいんだが…何か分かるかもしれないと思ってるんだが… ☆ 放送局長―とにかく無事に終了したのを祝って、乾杯。ご苦労さん。きみまち阪の最新映像を見たいな。 特派員―あの断崖絶壁には小さい橋がかかってる。 アロマ―みゆき橋。橋には天という文字がある。明治天皇が皇后の歌を待ったところね。高橋正一という人は本当に名前のとおりなのね。 編集長―そうだな。ぼくが聞いた最後の言葉は〈何でも好きなようにやればええ〉だった。 ナモネ氏―そうか…自由のない人生だったんだろう。 編集長―母の話では、満州に終戦まで6年いた。第2次世界大戦の歯車が回った年、長谷川テルが重慶放送でしゃべりだしたのと同じ1939年から〔8〕。それで母は一生懸命手紙を書いて送ったそうだ。きみまち阪からの手紙というストーリー。 放送局長―なるほど。細いネクタイとジャケットのあの粋な着こなし、あれは問題だな。 ☆ ☆ ☆ ☆V字型の階段の記憶 エピローグ A Yesterthoughts;
Glenn Miller and His Orchestra 1 List 1 V字型の階段の記憶; 24 27 28 29 2 List 1
V字型の階段の記憶; 4 テルはラジオ放送局で仕事を始めた 3 List
1 V字型の階段の記憶; 35 宮様ネットワーク: 博英と大館橋 4 List 1
V字型の階段の記憶; 8 ロシア人の年老いた銀髪の婦人 List 4 思想; ある哲学者の回想 6 List 2 アリスと有栖川宮; w y z 8 List 1
V字型の階段の記憶; 2 長谷川テルという抗日戦線のヒロイン |
★清らかにひびく〈チャペル・イン・ザ・バレー〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.8.5 半分半分放送局長―問題の山口、西の都と歌われた町に公家たちが逃げて行くのは予想できたことだ、な?薩摩藩が幕府に協力したのは見せかけの芝居か? アトリエの庭 放送局長―歴史のらせん階段だ。 アロマ―らせん階段はしゃれてる。しかし、若い錦小路は不運にも1864年4月下関の砲台を視察したとき病気で天国に行き、山口に錦小路を祭る赤妻神社が建てられた。平和が壊れるのは不思議でない。7月禁門の変で長州過激派は報復して会津藩を京都から排除しようとした。有栖川宮幟仁(たかひと)親王と長男熾仁(たるひと)親王、中山忠能(ただやす)らが協調して長州藩の都入りと京都守護職松平容保の追放を求めた〔1〕。しかし、この戦いは失敗に終わった。幕府は逆に長州を征伐するために薩摩藩などの軍隊を送り、開戦前に毛利敬親父子の謝罪と公家たちの追放、山口城の破却を要求した。参謀格の西郷隆盛が仲裁に動いた。藩主は謝罪文書を出した。そのあと情勢はさらに錯綜して、どうなってるのか、分からないけれど、ラスト・シーンはそう悲劇的でなく、5人の公家は福岡の大宰府に1865年2月13日移されて、軟禁生活を送った〔2〕。公卿三条実美は2年後の王政復古までそこにいた。 ☆ 編集長―そういうことだ。幸運なことに朝廷と協力しなければ、ヨーロッパとアメリカのパワーで国が滅びるという認識が徳川幕府にあった。 放送局長―危うく山口のクーデターの二の舞になるところだったな。 編集長―それは重大な動機だけれど、言葉で表わされなかったらしい。赤妻神社というのは、その点表現的なイメージがある。インターネットで何気なく正面の写真を見たら、斜め十字架のような千木(ちぎ)が屋根の真ん中に立ってる〔2〕。あんなデザインは他にはない。 アロマ―本当ね。千木は千の木と書く。千は十字に似てる。 特派員―ギリシア正教の十字架に似てる。 放送局長―これは、すごい発見だ。 編集長―八十八、八月十八日と来れば? アロマ――8.18、1956年大館大火が起きた日。 放送局長―偶然と言う人はいないだろうな。 編集長―そう、〈大館大火の疑惑 E〉で8.18はハチ公の八のミラー・イメージの日付だと考えたけれど、今はハチ公の名前にも歴史の秘密が見える。紙に書いてみれば? 特派員―ハチ公…八十八が隠れてる!!! アロマ―千木の千の字も!!! 編集長―そういう遊びがうまいのは公家の流れを引く才人だろうな。 ☆ ☆ ☆ *長谷川歌野という名前から思うこと G A Chapel
in the valley; Glenn Miller and His Orchestra 1 wikipedia 2 山口市HP 甦れ歴史空間 大内文化まちづくり 山口の乱 ▼ List 2 有栖川宮の歴史 ; 有栖川宮とアリス 千木 ▼ 仮面について 24; 煙と灰と葉→よい踊りを盗む [5] 歌子 ▼ List 5 東京駅暗殺事件; 18 |
★運命の前触れか〈ムーンライト・ソナタ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.8.3 アロマ―文久3年4月16日、西暦1863年6月2日、13代藩主毛利敬親(たかちか)が萩から山口の町に移り、山口が長州藩の政治の中心になった〔1〕。あの山口の乱から約300年。これは歴史を知る人には重大なメッセージを発信していた。 アトリエの庭 半分半分放送局長―殺された公卿たちを前に出すと、強烈なメッセージだ。内戦になる。 編集長―実際、内戦に近づく。複雑だから、八月十八日の政変と言われている事件だけをテーマにしよう。これは八十八人の公家たちがアメリカとの条約勅許に反対して起ち上がった事件への報復の意味がある。八十八という数字のコピーが暗示していることだ。 ☆ アロマ―朝廷では急進派の三条実美などが発言力を強めた。長州藩の尊皇攘夷運動は過激になった。目的は天皇と公家を解放することだった。京都の治安と御所の警備を受け持つ徳川家の会津藩主松平容保(かたもり)は、新撰組を使って反幕府勢力を殺しまくった。そして、薩摩藩と協力して長州藩と朝廷の急進派を御所と周辺から追放する計画を立てた。中川宮朝彦親王と孝明天皇はその計画を承認したという。八月十八日、長州藩は御所の堺町御門の警備を解かれた。毛利敬親と定広父子がなぜか処罰された。天皇の大和伊勢行幸が延期された。大和伊勢行幸は天皇親政の意味があるらしい。7人の公家と3人の議奏が禁足と面会禁止の処分を受けた。公家は、三条実美、三条西季知(すえとも)、四条隆謌(たかうた)、東久世通禧(みちとみ)、壬生基修(もとおさ)、錦小路頼徳(よりのり)、澤宣嘉(のぶよし) 〔1,2〕。議奏は、広橋忠礼、徳大寺実則 長谷信篤〔3〕。他にも処分を受けた公家たちがいるけど、省略。 ☆ 編集長―七卿の都落ちという芝居だよ。公家たちはどこへ行ったか、と言えば、長州だ。 特派員―よくできてる。 アロマ―公家たちは船で今の山口県防府市にある三田尻港に着いてしばらく茶屋にいた〔4〕。高杉晋作が藩主毛利敬親の書状を持って会いに来た。沢は生野の乱に参加するために別れた。秋10月、三条実美を一人残して5人の公家たちは山口の興隆寺真光院に移った。そこで新しい世界について思いをめぐらせた。 ☆ ☆ ☆ *長谷川歌野という名前から思うこと F A
Moonlight sonata (Beethoven) ; Glenn Miller and His Orchestra recorded Nov.24-1941 two weeks before
Pearl Harbor 1 wikipedia 2 日本の近代 1 開国・維新; 松本健一 3 開国と幕末の動乱; 井上勲 4 山口市HP 甦れ歴史空間 大内文化まちづくり 山口の乱 ▼ List 2 有栖川宮の歴史 ; 有栖川宮とアリス |
★勝っても負けても〈ユー・アー・ザ・ワン〉 ☆ ☆ ☆ Updated 2016.7.20 編集長―何を問題にするべきか、明白にしようとしなかった政治が悪い。国民主権の選挙じゃないよ。 アトリエ 編集長―これからストップさせればいい。悲観することはないね。憲法改正ドラマの舞台裏が目に見えるようになれば、改憲派はそう自由勝手には動けないだろう。 特派員―評論家の田原総一郎が日本会議を批判するのも、そういう目的からでしょうね。安倍内閣が右翼の日本会議に支配されていることをこんな風に警戒していますよ。〈日本会議が目指すのは、ひとつめは「緊急事態法の制定」、2つめが「家族制度の復権」、3つめが「憲法9条の改正」である。さらに、日本会議は明らかにしていないが、本来の目的は、「明治憲法の復元」、そして「東京裁判の否定」だ。〉 編集長―正常でない。 特派員―日本会議というのはペーパー・カンパニーかもしれない。 編集長―名前があるところを見ると、一種のアリバイ工作かな? 特派員―メンバーには妙に山本という名前が目立つ。東京選挙区で歌手の三宅洋平を応援した山本太郎の存在と似ている。法律がなければ、何をしても無罪ですね。 アロマ―HHJの予想どおり三宅洋平は落選。ベルギー生まれで個人の尊厳をテーマにしていたけど、人気がプラスにならなかった。 編集長―心理戦に負けたということだろうな。 ☆ ☆ ☆ 北と南の地方は何に反対したか??
A You are the one ;
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★ホームレスも幸せそうに聞く〈ヘルプレス〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.7.17 アロマ―石井浩郎29万52票。松浦大悟23万6521票 ナモネ氏―奥羽地方で自民党が勝ったのは秋田だけだ。プロ野球あがりの石井浩郎にこれからの政治を任せられるか? 特派員―暴投の連続ですね。松浦大悟が復活すると思っていたけど、変だな。 アトリエ ナモネ氏―大館市では小畑元市長時代から公文書の不正廃棄が平然と行なわれている、な。 アロマ―今でも所在不明の公文書が少なくないわよ。 特派員―そうだ、そうだ。そんな行政による選挙管理を信用するわけにはいかない。職員が票を正しく数えているか、疑問だよ。そして、1995年意地汚い食糧費問題にはじまる巨額の公費乱用事件以来あの秋田県庁にも当てはまることだ。 ナモネ氏―育ちが悪いよ。〈秋田選挙〉と馬鹿にされてしまう、なあ。 [cat willow 2016.7.11] 特派員―北海道と奥羽越地方で野党グループが勝った原因は何だと思いますか? 編集長―マニフェストを見れば、分かるだろう。憲法改正に反対、安全保障関連法廃止、原子力発電所に反対、TPPに反対、エトセトラ。 特派員―自民候補が勝った秋田県は、反対に反対したと思いますか? 編集長―TPP反対者が多いだろうな。しかし、秋田県には自由が残っていないから、そんな結果になったと考えてる。自由の根も種も国の番犬と北朝鮮のカラスにやられてしまった。 特派員―能代から防衛庁長官が出てから、急にひどくなりましたね。 編集長―そう、HHJの〈無意味な破片〉が即興的にスタートしたのは、あれからだったな。 ☆ アロマ―南の地方は与党の合唱団が非常に多かったけど、秋田県と同じ背景? 編集長―どうかな?国から金をもらえば、それに比例して票を入れるという論理で動いてるのかもしれないな。つまり、比例投票制だ。 アロマ―でも、鹿児島、宮崎、長崎などはそんなに豊かな県じゃない。 特派員―それは、たぶん貧富の格差が大きいから、だ。 アロマ―鹿児島県知事の選挙で勝った元テレビ朝日記者の三反園(みたぞの)さんが問題にしていた。 特派員―なつかしい顔が南の国で復活したのを見て、感激したね。 編集長―国会議事堂も揺れるよ。川内原子力発電所にストップと言ってるから。 特派員―最初の疑問について特派員の分析を言うと、北の地方の人たちはマニフェストの裏を読んで、こう自問した。日本か、それともユーラシアか? 編集長―裏を読んで?アンチ・ニッポン意識だな。自然に帰るときだろうな。 アロマ―そうよ。管理統制のドラマに反発してるのよ。 ☆ ☆ ☆ @秋田選挙の変 a b c 北と南の地方は何に反対したか?? A Helpless ;
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★戦争の影がちらつく〈シャドーズ・オン・ザ・サンド〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated
2016.7.10 編集長―古い知識で、うろ覚えだけれど、徳川家康は薬師権現と呼ばれていたそうだ。 半分半分放送局長―薬師権現と言えば、医術の神様薬師如来の化身だ。それはおもしろいな。家康は医術に強かったから、天下を取ったというストーリーができる。 特派員―情報戦の名人というのは、HHJがあぶり出しました。 アトリエの南側の坂 ☆ 放送局長―長谷川貞顕と屋政の《年代豊凶録》は豊臣秀吉の死と徳川の天下統一の記事からはじまると言ってもいいな。書かれていないけど、キリシタンの時代だ。 編集長―キリスト教は京都その他の地域に教会堂を建設して無料の病院も開設した。これが一般民衆の人気を集めた。 放送局長―すると、キリスト教弾圧と禁止令は病院も廃止したことになるな。薬師権現の将軍徳川家康が、ね。つまり、東西の医学の対立だ。 編集長―実際にあったことだよ。参考になりそうな事実を付けくわえると、徳川幕府は医者を免許制にしなかった。三宅教授が安藤昌益の時代の北秋田について研究した論文にある〔1〕。 特派員―ええ、そうです。理由は何か、と思いましたね。 放送局長―藪医者で民衆をこわがらせたんだよ、きっと。 特派員―ウィキペディアの記事によれば、徳川幕府は家康を薬師権現として神格化したそうです。 編集長―家康を神様に祭ったとしたら、かなり呪術的な政治をやった疑いがあるな。 ☆ ☆ ☆ A Shadows on the sand; Glenn Miller and
His Orchestra 1 長谷川一族の風景 ▼ List 8 歴史 世界と日本; 年代豊凶録 修好通商条約とコロリ病流行 A B それをめぐる対話 ▼ List
2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 船と裏切り/秋田家の遺伝子/秋田キリシタン |
★美しく悲しい〈リトゥン・イン・ザ・スターズ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.7.5 編集長―アメリカなどとの修好通商条約の調印は勅許がえられなかった。しかし、大老井伊直弼は独裁的な権力を持っていて独断で調印した。 半分半分放送局長―大老は非常時の独裁者なんだよ、な。 編集長―そうらしいな。よくあることだ。しかし、天皇の考えを尊重しないことには非難が集まり、それが安政の大獄と言われる粛清と弾圧の原因になった。 アトリエ 編集長―朝廷で誰が処分されたか、関心を持たないという法はないな。 アロマ―尊融入道親王(のちに久邇宮、中川宮朝彦) この人は青蓮院門主で、隠居・慎(つつしみ)・永蟄居の処分〔1〕。理由と思われることを付けたすと、修好通商条約の勅許に反対。一条忠香、内大臣、慎十日。娘はのちに明治天皇皇后美子。近衛忠煕、左大臣、辞官・落飾。鷹司輔煕、右大臣、辞官・落飾・慎。条約の勅許に反対。鷹司政通、前関白、隠居・落飾・慎。条約の勅許に反対。三条実万(さねつむ)、前内大臣、隠居・落飾・慎。条約の勅許に反対。二条斉敬(なりゆき)、権大納言、慎十日。条約の勅許に反対。近衛忠房、権大納言、慎。この人は処分の理由が全然分からない。広橋光成、前権大納言、伝奏、慎。万里小路正房(なおふさ)、前権大納言、議奏、慎三十日。正親町三条実愛、権中納言、慎十日。条約の勅許に反対した八十八人の公家の一人。久我建通(こがたけみち)、右大将、議奏、慎。広橋、万里小路、久我の3人は、処分の理由が分からないけど、本能寺で堀田正睦など幕府の使者と話し合った当事者ですね。東坊城だけ処分をまぬがれた。 放送局長―全員有罪にすると、怪しまれるから、な。 編集長―12人は嫌がらせの数字だよ。この裁き方はひどい。 放送局長―恐怖政治だ。 ☆ 編集長―そう、暗黒の京都。暗黒の江戸。それで想い出したのが有栖川宮の家臣飯田忠彦の死だ。何年か前、高松宮日記で飯田を偲ぶ会というのを見て、調べたら、有栖川宮の保護の下で南北朝統一後の歴史《大日本野史》などを書いた人なのだ〔2〕。歴史の本は評判がよかった。ところが、弾圧の巻き添えで牢獄に入れられた。そして、牢獄から出てまもなく井伊大老が桜田門外で暗殺されると、冤罪で幽閉されて自害した。彼は有栖川宮の身代わりだったかもしれない。 放送局長―なるほど。キリスト教について書いたから特別恨まれたと考えたいな。 編集長―たぶん、な。山口の乱と島原の乱があるかもしれない。 ナモネ氏―最近の歴史テキストはあいかわらず臆病な文章で、だめだ。 編集長―新しく歴史を組み立てなければならないな。天皇と公家があれから国際関係に恐怖心を持ったら、開国に賛成とはなかなか言えない。 ☆ ☆ ☆ *長谷川歌野という名前から思うこと E A It was written in the stars; Glenn
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★無責任はどこでも迷惑〈フーズ・ソリー・ナウ〉
[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.6.30 ナモネ氏―バターはロシアから輸入すればいいのだ。 特派員―グッド・アイディア。ぼくはマーガリンで十分だけど。 アロマ―最近は食パンの原材料にバターが増えてる。特別おいしいとは思わない。低温長時間発酵のパン酵母を使ったパンがいい。 アトリエの庭 特派員―ええ、3年連続ですね。生産量が減ってるという理由は信じがたい。安倍内閣のとぼけた戦略ですよ。バターを原材料にするメイカーは裏金を使わなければならない。 アロマ―そう言えば、スプートニク日本版の記事にロシア産のバターが日本に輸入されないミステリーがあった。日本政府は別にそれを規制していないと公言してる。 特派員―寄生植物だという疑惑があるよ。 アロマ―海外メイカーが輸出する場合、日本の30の指定商社を通して輸入の入札に参加する。農林水産省が輸入元の国を指定したり限定することはないそうだけど、本当に自由なのかな? 特派員―ナモネ氏はとなりの岩手県から入ってくる食品などに敏感ですよ、ね? ナモネ氏―理由は言うまでもないな。 [cat willow 2016.6.17] ☆ アロマ―その記事は、はい、これ〔1〕。 ナモネ氏―なるほど。独立行政法人農畜産業振興機構が、ねえ。規制する法律はないらしいな。〈ロシアのバターが日本の食卓に並ぶ可能性があるかどうかは、一にも二にも品質次第だ〉? 特派員―商社まかせというのは、どういう意味? アロマ―民間の自由にまかせるなんて変よ、ね。 編集長―指定の取り消しがこわいから、自由にできるわけがない。今浮かんだアイディアを言うと、バターの製造工場を北海道に誘致すれば? アロマ―津軽か秋田。となりの県の小岩井バターに対抗できる。 ナモネ氏―米代川下流社会は哀れだよ。秋田は戦争に勝ったが、文化で負けた、そう言われたくないもんだ。 アロマ―裏面は文化戦争よ。 ☆ ☆ ☆
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Sorry Now; Glenn Miller and His Orchestra 1 ロシアのバターが日本の食卓にのぼる日は来る? Sputnik
徳山あすか 2016年02月04日 21:41 ▼ List 10 はせ川食堂; ホーム・メイドのアイスクリーム |
★夕暮れのわびしさ〈トワイライト・インタールード〉
[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.6.24 特派員―自民党の憲法改正草案は、生命と自由、幸福追求に対する国民の権利について表現を変えていません。しかし、そのあとが問題です。〈公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。〉きびしく制限される。現在の憲法は〈公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。〉公共の福祉と公益及び公の秩序では落差がありますね ? アトリエの庭 半分半分放送局長―公益は公共の利益だろう ? 編集長―それは甘い。現実と照らし合わせれば、国家機関と地方自治体の行政機関の利益という意味だ。公益と公の秩序が二つ並ぶと、恐怖政治だよ。民主主義の基本的人権は身動きが取れなくなる。実例は、いやというほどある。 特派員―街の中を歩いてみればいいんです。どれもこれも公益と公の秩序の創造物です。 ナモネ氏―公共の空間を想い浮べてみればいい。広場はみんなのもので、自分のものだ。 編集長―自由勝手なことはできないけれど、個人の基本的人権は平等に認められる。かならずしも社会的に有意義な事柄が優先されるわけではないね。 アロマ―あたしの幸福追求が他の人の幸福追求行動とぶつかれば ? 編集長―話し合えばいい。 ☆ 特派員―〈公共の福祉 public welfare〉を社会的に有意義な事柄と解釈しましたけど、一般的には有意義でなく利益と言っていますね。フランス風に全体の幸福(le bonheur de tous)という翻訳もある〔1〕。いずれにしても、その判断はむずかしい場合が多い。 編集長―それでも、個人の存在を大事にしなければいけない。個人の発言や少数派の意見を尊重するという意志を持つべきだ。個人主義だからといって社会に反する存在であるわけじゃない。真の個人主義は環境世界あるいは社会とともにあることを自覚している政治的にも経済的にも弱い生きものなんだ。 放送局長―国と自治体はおもしろくないだろう。利益と言えば、経済的利益の意味だ。今はそういう時代だよ。しかし、社会というのは自然的な集団、適応能力のある生命的な枠組みだな。 ナモネ氏―敗戦後は個人の力が強かった。それが民主主義国家を建設した。公の秩序が個人の生活を壊すなら、悪徳の秩序だ。 特派員―現実には公益と公の秩序という話法は民衆の抵抗をなくすための決まり文句で、自由はすべて抵抗ですよ。 アロマ―新しさも抵抗だわね。個人のグローバリゼーションを受け入れてもらいたいな。 ☆ 特派員―〈公益と公の秩序〉は憲法改正草案第21条にも亡霊みたいに現われ出る。〈第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。/2 [草案で追加される条文] 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。/3検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。〉 放送局長―これが正体だ。サークル活動も危険だぞ。 ナモネ氏―軍国主義のコピーだ。保障になってない。 アロマ―いいか悪いか、権力任せなんて、最低ね。 編集長―世界人権宣言第19条を読んでくれないか? アロマ―〈第19条 すべての人は、意見を持ちそれを表明する自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見を持つ自由並びにあらゆる手段により、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。〉つまり、情報を伝えるメディアを持つ自由が認められなければならない、ということね。 編集長―そうだ。個人のインターネット・プレイを妨害するべきではない。 アロマ―大館市民がラジオ放送局を持つことに干渉してはならない。 放送局長―異論はないね。〈立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする〉とある。インターネット・プレイ権もラジオ放送権も保障するべきだ。ちょっとオーヴァーだな。 特派員―国の政治というのは、地方公共団体の政治の枠組みと考えていいんですか? 編集長―同じ憲法の下の政治だろう。下請け孫受けの地方自治体も当然個人としての権利を尊重しなければいけない。そういう法律をつくって、個人の才能と生活を発展させることだ。 ☆ ☆ ☆ A Twilight interlude; Glenn Miller and His Orchestra 1 世界大百科事典 |
★第2次世界大戦の色っぽい歌〈ディープ・パープル〉
[A] ☆ ☆ ☆ Updated
2016.6.12 特派員―ちょうどいいタイミングで、生命と自由と幸福追求の権利について話を移せますね。まず生命という言葉で現実にどんなことを言っているか?憲法が定める生存権は生活保障と社会保障の制度で守られているけど、存在する権利でしかない。生命の権利は、人間らしく生命を健全に保つことです。生命は環境の中で育てられるだけでなく、弱められたり損なわれたりするおそれがある。 アロマ―遺伝子もあぶない。自然環境と社会が悪くなれば、のんきに食べたり飲んだりできない不安な生活になる。 アトリエの庭 放送局長―可能性を十分に開花させれば、そういう人間は自由に生きていると言っていいな。生命と自由は無関係でないことが分かる、な。 編集長―生命権と自由権という言葉はなぜか使われないけど、憲法が認める権利なんだ。人間の本質から必要なことだと考えられた。人間とは何か、という問題に対する単純明快な答だろう。これは過去的ではない。未来的に考えた本質だ。人間は言葉を持つ動物であるという定義は正しいように思えるけれど、人間は言葉を正しく使うように生きなければならない。これは個人の自由の領域なんだ。 放送局長―言葉に持たれてる人間はだめだな。変化についていけない生きものだよ。 編集長―生命は思考の原点だよ。 ナモネ氏―なるほど。生命権と自由権で想い出すのは、死刑制度でないか ? 特派員―6月号のEN PASSANT〈死刑と戦争〉の記事ですね。安倍内閣が死刑制度の廃止に賛成しない根拠は日本国民の支持が高いから、ということだけど、85%が支持してるという内閣府のアンケート調査は信用していいのかな、と思いました。数字のトリックでだまされたら、一巻の終わり。 放送局長―トリックに決まってる。学生のころから死刑制度の存在の理由なんて読んだことも聞いたこともないよ。何となく暗闇にいる感じがする怪獣だ。 ナモネ氏―死刑はやはり個人の生命を尊重しているとは思えないな。人間の内面はひとつの世界であると昔から言うが、小さくても世界は世界、それを消滅させるのは恐ろしいことだ。 アロマ―世界はつながってる。他の誰かも不幸になるわよ。 ☆ 特派員―幸福追求の権利についても話したようなところがあるけど、これは日本的でない美しい表現です。個人が自分の幸福を追い求めて生きることが常識になって、戦後生まれは幸せですね。幸福とは何か、明記されていないのは、憲法を書いた人たちがよく理解していなかったからでしょうか ? アロマ―My happiness、自分の幸福とは何か、考えて生きるように、ということね。 編集長―別に問題はないね。 特派員―13条のその条文は、定説によれば、特に明記されていない新しい基本的人権の根拠になる全体的な規定ですね。世界の移り変わりにつれて新しい考え方が出るのは当然です〔1〕。たとえば… アロマ―プライヴァシー(私生活)の権利。 ナモネ氏―情報を知る権利。表現の自由にかかわる。 放送局長―個人の映像と画像に対する権利。それから、環境権という観念もあるな。 アロマ―音楽などの芸術を自由に聞いたり見たりする権利。 編集長―人間愛の3原色だね。ヒューマニズムの理想がそこにある。 ☆ ☆ ☆ A Deep purple; Larry Clinton and His Orchestra with
Bea Wain 1
参考: アメリカ独立宣言 バージニア権利章典 |
☆ ☆ ☆ Updated
2016.6.12 ナモネ氏―天皇という神聖な存在を持った帝国は絶対的な力で迫ったもんだ。戦争に負けてアメリカ軍が日本の国に来てから無意識的な古い枠が外れた。つまり、古い構造が崩れて人間と世界がかなり自由に見えるようになった。これは連続的な大館大火で古い街がみんな焼けたあとに感じた一種の空白感に似ている。画家が白いキャンバスに向かうときのようなもんだった。そういうプラスの面があった。 特派員―帝国の絶対的な力というのは、軍国主義ですか?明治以来の天皇制帝国主義ですか? アトリエの庭 編集長―確か明治末期に法律ができて、全体主義の基盤を固めることに役立った。 半分半分放送局長―あれで日本の近代社会が狂った。 ナモネ氏―一般には家の悲劇と言っていたもんだ。一家の長が絶対的に権力を持ったから、若い者たちは許可なしに自分の意思を行動に移せなくなった。民主主義と社会主義、共産主義が徹底的に家から追い出された。 ☆ アロマ―結婚と移住も勝手にできなかったそうよ。ウェッブサイト情報によれば。 特派員―熊本連続大地震でも家の悲劇がニュースになったね。 放送局長―建物の悲劇だろう。昭和の軍国主義が排除したのは西洋的な個人の存在だ。常識だけど、個人の否定は封建時代から根を張っていた。それが外国との戦争の推進装置として効率的に働いたから、昭和時代に拡大してファシズム(全体主義)と結びついた。戦争が個人の存在を消したというわけだよ。 ナモネ氏―明治時代には個人の才能を大事にする風潮があったと思う。文明開化の合言葉のようなもんだ。画一的にするのは軍国主義だ。 特派員―英雄的に活動した人間がいたから、不可能な戦いに勝った、ということは誰でも了解してたはずですよ。それをおもしろくないと恨んだ人間がいたのが日本の不幸。 ☆ 放送局長―マッカーサー(D.McArthur)は1週間で憲法の原案を仕上げたそうけど、憲法の役割というのは何だ? 編集長―簡単なことだろう。憲法は理想のデッサンだよ。人間と国の在り方はこうでなければいけないという思考から描き出される。現実に合っているかどうか、ということが問題になるけれど、人間と社会あるいは世界の可能性をよく理解すれば、それを生かす方向を選ぶにちがいないね。 ナモネ氏―アメリカ人は農地解放を実現した。憲法第13条を考え出した精神だからこそ、できたことだ。 [cat willow 2016.5.19] ☆ 特派員―個人という存在の歴史をざっと振りかえって、個人として生きたと思えるような人間がいたことを理解しました。個人という言葉が明治以前につくられていたら、西洋思想の翻訳語として敬遠されるようなことはなかったと思いますね。 編集長―そう、たぶん日本の風土に定着していただろうな。 半分半分放送局長―それは無理だ。全然ちがう存在になったはずだよ。自分勝手主義者に。 ナモネ氏―とにかく、何と言っても、自分の肉体がある。他の人たちと同じ存在でないということは、誰でも分かる。病気や怪我でそう感じたり悟ったりするもんだ。 ☆ ☆ ☆ A Deep purple; Larry Clinton and His Orchestra with
Bea Wain |
★世界的な話題とまちがえそうな曲〈パナマ〉 [A] ☆ ☆ ☆
Updated 2016.6.1 ナモネ氏―1945年8月6日B29が中国の飛行場から飛び立って広島に原子爆弾を投下していたら、歴史はどうなっていたか? 特派員―B29は中国奥地の大都市成都(チェンツー)の飛行場から九州などを爆撃していましたね〔1〕。日本軍が臨時首都の重慶(チョンキン)を空爆してから中国人は機械なしでB29の飛行場をつくったそうです。日本軍の飛行機は成都まで行けなかった。そこから来たB29が広島に原子爆弾を投下したら、日本は10年以上も中国を残酷に侵略しているのだから、非難することをためらっていたかもしれませんね。
編集長―そうだ。中国の悲惨さは想像を超えていたから、な。 ナモネ氏―あの当時の日本人の性格からして、仕方がないと冷酷な現実を認めただろうよ。 放送局長―B29の乗組員が中国人だったら、なおさらだ。 編集長―少なくても中国は反撃する権利を持ってる。正当化できるね。 特派員―B29が中国の飛行場から広島に飛んで行かなかったのは、なぜでしょうね?そうしていたら、アメリカの責任はかなり軽いものになっていたはずなのに? ナモネ氏―そうだな。非難の声も怨念の声もボリュームが低いままだったはずだ。 編集長―アメリカに侵略したという認識を持つ日本人が今どれだけいるか、疑問だな。歴史がまるで分かっていない人たちが一方的にしゃべる国だから、そういうことになる。 特派員―ええ、アメリカに対する被害意識が強いのは困りますね。オバマ(Barack Obama)大統領が今日広島を訪問するけど、相互的に安倍首相のパール・ハーバー訪問を求める声がアメリカにはありますよ。 ☆ 編集長―ヨーロッパ戦線を参考にすると、おもしろいことが分かるよ。1942年11月アメリカ軍はアフリカ上陸作戦をモロッコとアルジェリアで展開した。北アフリカにいるナチス・ドイツ軍を追い払う重要な作戦だ。映画《カサブランカ》のドラマのあとになるね。しかし、これには連合国のイギリス軍が参加しなかった〔2〕。理由は、ナチス・ドイツに支配されたフランス国の海軍と戦えば、隣国なので、将来の関係が悪くなることを恐れたからだ。当時の首相チャーチル(Sir Winston Churchill)は戦後のヨーロッパの平和についても考えていた。アメリカは、東アジアの平和のために中国からB29爆撃機を広島と長崎に飛ばさないことを選んだ、というストーリーがあったかもしれないな。 放送局長―それが本当なら、アメリカ合衆国は責任をすべて引き受けたわけだ。ヒロイズムか?ヒューマニズムか? ナモネ氏―毛沢東や周恩来も絶対それを選んでいたな。 [cat willow 2016.5.26] |
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☆ 半分半分放送局長―B29爆撃機は第1回ケベック会談で対日戦専用、つまり日本に対してだけ使用することが決定されたそうだ〔3〕。1943年8月だ。アメリカとイギリスは、合意した内容をソビエト連邦と中国にも通知した、ということは、そのあとに国民党の蒋介石は成都(チェンツー)にB29のための飛行場を建設したわけだな。そう考えるべきだな。 特派員―ええ、つけくわえると、満州にも飛んで空爆していますね。どこを爆撃したか、明らかでない。日本本土は九州が飛行距離の限界だった。犠牲を払ってサイパンを占領した理由は、日本本土全域が飛行半径に入る島だから。 ナモネ氏―北マリアナ諸島の中心サイパンだ。B29の飛行場がある島は近くの小島テニアンだ。 特派員―テニアン。分かってますよ。原子爆弾を積んだB29が飛び立った島です。 編集長―B29と原子爆弾は切り離せないね。それは、すでに1943年の話し合いで下書きができている。アメリカとイギリスがカナダで会った理由を考えても、その構想に疑問はない。フレーザー川流域のウラニウムを発見して原料にした可能性があるからだ。 特派員―カナダの協力とは何か、分かりました。 編集長―遠慮なく言えば、2回行なわれたケベック会談の重要な議題は原子爆弾による日本の無条件降伏だよ。 放送局長―ルーズヴェルト(Franklin Delano
Roosevelt)とチャーチル(Sir Winston Churchill)にとってB29には原子爆弾という意味もあったのか?そうすると、中国の飛行場から原子爆弾を日本本土にぶち込む計画だったと思ってしまうな。 ナモネ氏―しかし、南洋でアメリカ兵の犠牲を増やさない計画だ。 編集長―アメリカ政府は太平洋の島々での戦いが残酷な絶滅戦になることが分かってる。中国各地の飛行場からB29を日本に飛ばすことを選んでいたかもしれないな。 ナモネ氏―そうしていたら、サイパンや硫黄島での日本兵や民間人の犠牲もなかったな。 特派員―米放送局長なら、どっちを選びますか? 放送局長―少なくともそれをアメリカのエゴだと責めるわけにはいかないな。理性的な面もある。 プロパガンダ映画の材料にさせないためには非常にいいことだ。 ナモネ氏―B29の飛行場に関する中国政府とアメリカ政府の秘密協議があったと思うが、その文書があれば、歴史のために傷つけあうことが少しでも減る。 特派員―そうですね。戦争にストップをかけるのは本当に大変なことですね。本当に。 編集長―考え方を変えるのも大変なことだ。広島でアメリカの大統領を有罪にしようとしたんだから、日本の首相は中国からはじめて世界各地の戦跡に巡礼の旅をしなければいけないな。 放送局長―あらかじめ何か取引きがあるよ。 ナモネ氏―こうして別のアングルから見ると、悪いことをしたな、と思うのが普通でないか? ☆ ☆ ☆ ■B29が中国から飛来していたら? A Panama; Tommy Dorsey
and His Orchestra 1 戦略爆撃の思想---ゲルニカ・重慶・広島; 前田哲男 2 Victory At Sea 第2次世界大戦; NBC制作ドキュメンタリー 1952 DVD 3 wikipedia ▼ List 5 第2次世界大戦; 第2回ケベック会談で日本への原子爆弾使用が決定 |
☆ ☆ ☆ Updated 2016.6.1 アロマ―空襲禁止の国際法があったら、あんなに悲惨な戦争にはならなかったはずよ。あたしがそう言ったこと、覚えてる? 特派員―いつだったかな? 半分半分放送局長―誰かが言ったな。 アロマ―第2次世界大戦は起きなかったかもしれない。 放送局長―幻想だ。第1次世界大戦のヨーロッパ西部戦線を見て、東条英機ら青年将校は将来の戦争を予想した。総力戦だ。戦争に勝つための総力戦だ。平和のための構想、なんてことは夢にも思わない怪物だよ。 特派員―ヴェルダンの戦場跡を見た皇太子裕仁は近代戦争の悲惨さを理解しましたね。 アロマ―国際連盟が成立したのは世界が共通の理解と共通の不安で結びついたから、ね。 特派員―そう、地球が狭くなった。アロマが言ったとおり、国際連盟で航空機による空襲を禁止する条約を取りまとめるべきだったね。常任理事国の日本がそれを思いつかなかったのは残念だ。
特派員―ヨーロッパ諸国よりはクールに国際情勢をながめることができた。 放送局長―地政学的な強味だな。 ☆ アロマ―空襲は第1次世界大戦で恐怖を巻き起こした。人類がそれまで感じたことがない恐怖だった。反省するチャンスはあったと思う。 放送局長―それはそうだけど、新しい機械は新しい欲求をつくりだすもんだ。航空機は、悪く言えば、外国に対する野心を刺激した。 特派員―爆撃機は国家の防衛に役立つという期待があったんでしょうか、ね? アロマ―人間はやはりおろかだわね。 放送局長―満州事変の陰謀を非難した国際連盟を脱退して、総力戦だよ。中国各地を執拗に空爆。 特派員―ナチス・ドイツは1937年スペイン市民戦争でゲルニカを空爆して国際的な非難を浴びたけど、日本にくらべたら、それほど空爆に熱中していませんね。 放送局長―イギリスの空爆はナチスよりも凄かったらしいな。 特派員―あれには謎めいたところがあって、ナチスの原子爆弾開発情報が伝わっていたからだという話がありますよ。それにあの秘密兵器V1、V2の存在。しかし、日本はそれを非難しなかった。 放送局長―人道的な関係であるわけがない。 特派員―ええ、同盟国からジェット・エンジンの設計図をもらってジェット機を製作してる。 アロマ―そんなことまで?まさか?汚い同盟。 放送局長―V1、V2は報復兵器と呼ばれたそうだ。あの恐怖はイギリス人がよく知ってるな〔1〕。特にV1はジェット・エンジンの音がものすごい恐怖心を引き起こした。ナチスの同盟国日本が一言でも報復兵器を批判していたら、アジアのすばらしい道徳の模範を宣伝したはずだ。 アロマ―そうね。B29が原子爆弾を落とさなかったかもしれない。 [cat willow 2016.5.23] ☆ ☆ ☆ ■空襲禁止の国際法があったら A Flying home; Harry James and His Orchestra 1 wikipedia |
☆ ☆ ☆ Updated
2016.5.26 特派員―火事の連続になるけど、阿仁銀山の米蔵の火事は風変わりのひどさですね? 編集長―米蔵は一棟でないはずだから、不自然な火事だな。しかし、江戸時代の制度などがよく分かってないから、な。
子孫のものを制する狂歌寄草讃 奢る気に斗かきをあてて勤むれば 一しょ目出度納めますなり ナモネ氏―子孫たちに自制を求める狂歌? アロマ―寄草(きそう)というのは依頼されて原稿を送ること、だって。 ナモネ氏―〈米を枡できっちり計るようにおごる気持を抑えたら、一所めでたく枡に納まり平静になった〉一所は一緒に、という意味もあるな。 編集長―〈納めます〉という言い方に苦味が混じってる。 ナモネ氏―あの火事の話をすれば、米蔵で焼けたのはその年農民が納めた年貢米だ。銀山経営者の佐竹藩は必要な分の米を買い集めたのか?米の値段が上がってるときに? 編集長―米蔵で焼けた分の米をどうしたか?狂歌の解釈次第では冷酷な結末になるかもしれない。銀山側の過失なら、農民には全然責任がないけれど、ね。 特派員―疑惑がくすぶっていますね。幕府に対する不信が燃えていますよ。 ナモネ氏―貞顕は枡取り人の焼死に川マスの消失を連想したらしいが、これは現実になっていたのでないか? 編集長―そうでないとは思えませんね。ともあれ、恐るべき飢饉はその年天保3年からです。そして、気が早いことに大田新田栄村長の長谷川貞顕はかなり悲観的ですよ。狂歌でも分かるように北秋田には不穏な空気が流れている。 ナモネ氏―来年も不作なら上下とも皆餓死する他はない、と書いてる。 ☆ 特派員―それで分かった。校注者の松橋栄信は後書きで、筆跡から判断すれば、天保4年から孫の屋政が書き記したと解説している。長谷川貞顕は天保3年つまり1832年でレポーターの仕事を止めたというわけです。高齢のためじゃない。政治的な圧力に参って書くのを止めた… 編集長―そう、序文は、あるいは狂歌は、そのとき書いたのかもしれないな。 ナモネ氏―なるほど。奢る気持というのはおもしろいな。第1巻は何年までだったか? アロマ―嘉永3年で終わり。1850年。 ナモネ氏―孫の屋政は天保3年で第1巻の終わりとしなかったが、どんな訳かな? アロマ―編集長なら、嘉永4年から第2巻にしますか? 編集長―そんな中途半端な分け方は絶対にしないね。 ナモネ氏―裕福でありながら手書きの本というのも考えさせる、なあ。 アロマ―長谷川歌野は天保3年に生まれたけど、今日の話はそれと関係がありますか? 編集長―同じ星に生きてる人間たちだ。無関係ではありえないな。 ナモネ氏―長谷川歌野を背景に置いたら、大変なことが見えてきたもんだな。 ☆ ☆ ☆ 年代豊凶録;
なぜ年代記は慶長からはじまるか ? B A A V hop; Glenn Miller & His Orchestra 1 麦原尺長(むぎわらしゃくなが)とHHJは読んでいる。 栄町長谷川家の本? |
★騒々しいけど、新鮮なジャズ〈アイ・ミス・ユー・ソー〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated
2016.5.22 特派員―《年代豊凶録》はどんな記事ではじまるか、と思って開いてみたら、〈慶長元丙申のとし、壱分金と小判はじまる。〉それだけ。この年代記はなぜ慶長からはじまるんですか ?
ナモネ氏―検閲がきびしい時代だったということは分かる。キリシタンの殉教事件があったと書き記さなければ、駄目だ。 ☆ 特派員―しかし、幕府の政治がおそろしく冷酷になったから歴史書のような書き方をしたのかもしれませんよ。キリシタンとそれに関連する記事はあの他にないんですか? 編集長―他に見てないな。幕末の混乱期にやっと〈切支丹〉という漢字が出るだけだ。慶応3年4月15日、綴子村で大火が起きたという記事に。綴子は宿場町で北秋田の政治的中心だった。 ナモネ氏―切支丹どもが馬調べの御用で扱い係に引き移されたとある。その〈仕合せ〉を恐れ入るというのは、その成り行きを恐ろしいと思うという意味か?その幸運をありがたく思うという意味か? アロマ―王政復古の直前ですよ。 編集長―少なくとも切支丹と書くことができた時代だな。今日は切支丹どもが馬調べの御用で御扱い係の渡辺に引き移されるところだったけれど、大火が起きて恐ろしいことだ…そう言ってるんじゃないかな?馬調べには特別な意味があるかもしれない。 ナモネ氏―あれは本当に分かりにくい生きものだ。民話でも風習でも。 特派員―御用は逮捕という意味じゃないかな? 編集長―そういう意味に取れば、馬調べとは取り調べの隠語かな?綴子村の大火は放火の疑いが出てくる。 ナモネ氏―隠れキリシタン仲間の取り調べ妨害工作か? 編集長―そう見せかけた幕府のテロリズムでないとは言えない。 アロマ―冬が去って春になれば、いろんな生命がよみがえるわね。 ☆ ☆ ☆ 年代豊凶録; なぜ年代記は慶長からはじまるか ? A B A I miss you so;
The Cats & The Fiddle 1 wikipedia |
★いつでもこんな調子じゃあ、ねえ〈アイ・ドント・マインド〉
[A] ☆ ☆ ☆ Updated
2016.5.5 特派員―表現の自由を調べる国連のケイ(David Kaye)特別報告者が19日暫定的な調査結果を発表しましたね〔1〕。政府高官と学者、ジャーナリストと面談して。しかし、ジャーナリストが匿名で会ったのは自由の抑圧を証明していませんか? 編集長―そのとおりだ。日本のジャーナリストは生命と生活を脅かされてる。しかし、抑圧する組織が表現者の名前を知らないはずはないから、匿名の理由は他にあるね。 大館市役所本庁舎前 編集長―HHJはその理由を明確にしてほしいと考えている。誰が、というのは基本的な情報だよ。 ☆ 特派員―安倍内閣は今、軍国主義に回帰するような憲法改正を公然とたくらんでいますね。そのときに日本のマス・メディアが政府の圧力で窮地に追いつめられている実態をあばいた。例として、特定秘密保護法と放送法への疑問。どっちも震えるほど脅迫的ですね? 編集長―九州の連続大地震みたいだな。特定秘密保護法の非人間的な仕掛けは前に批判したから、脇に置こう。放送法4条の問題について言うと、放送局の電波停止は明らかに憲法違反だ。〈政治的公平〉という無理な注文でメディアの上に網をかけている。放送局と一般企業の区別がないな。 “I
think this is a significant problem that the Broadcast Act allows for
regulation by the government of the media,” he said, adding the law
should be amended to prevent the state from being in a position to
adjudicate what constitutes “bias.” U.N. rapporteur on freedom of expression slams
Japan’s ‘press club’ system, government
pressure 特派員―報告者のケイ、この人はカリフォルニア大学アーバイン校で国際人権法を教える教授ですけど、その問題で放送法第4条廃止を求めた。〈政治的公平〉というのは政府が判断するべきことではない、と明言して。国連は神様ですね。 編集長―国会議事堂は憲法の上に立っているということを忘れてもらいたくないな。 [cat willow 2016.4.25] ☆ アロマ―ジャパン・タイムスによれば、放送法第4条は修正されるべきだ、と国連のケイ特別報告者は言ったということだけど?〔2〕 特派員―なるほど、ね。〈何がバイアス(不公平)を構成するか、国家が判断する位置にあることを防止するようにその法律は修正されるべきだ。〉 ナモネ氏―毎日新聞は端的に、政府に放送法4条の廃止を勧告したと書いていたな。放送法3条にある放送メディアの独立のためにメディア規制から手を引け、とも特別報告者は言った。 アロマ―ええ、国連には来年報告書を提出するそうです。 ☆ 特派員―HHJ特派員はどう考えるか、という質問があれば、こう答えますよ…放送法第4条はすべて廃止したほうがいい。〈1公安及び善良な風俗を害しないこと。〉〈2政治的に公平であること。〉〈3報道は事実をまげないですること。〉〈4意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。〉これで国家が電波法76条を持ってきて放送ストップというのは憲法違反ですよ。表現の自由を根こそぎにしてしまうから。 放送局長―4番目は非現実的だよ。できるだけ多くの、なんて無理だということが分かってるはずだ。他の項目は複雑に変化する世の中で非常にデリケートな問題だから、メディア内部で現実に即した実際的なルールを決めればいいことだ。政治屋と公務員が決めることじゃないよ。 ナモネ氏―賛成だ。放送法は民主主義の根幹にかかわる法律なのだ。それに少し触れたら、何やら他の法律で厳罰処分、というのは軍国主義の横暴な話だ。 放送局長―背後から尾行されてる感じだよ。 編集長―そんな陰険な処分の規定は廃止しなければいけない。 特派員―今の連立政権は好戦的だから、別件逮捕の強硬手段もありますよ。 ☆ アロマ―ケイ特別報告者は記者クラブにも焦点を当てた。 特派員―フリー・ジャーナリストに排他的だというけど、たぶんそうだろうね。HHJ特派員は、なつかしい言葉を見てセンチメンタルになったけど、外から記者クラブをどれだけ攻撃したか、なあ? ナモネ氏―あんなシステムは自由のためではないな。 特派員―変な事実は何度もHHJに書きましたよ。日本的な相互監視と談合の場所です。しかし、不法だからといって改善するような集団ではない。 編集長―そう、これも国連の勧告にしたがわないだろうな。 ☆ ☆ ☆ A I don't mind;
Bob Dorough 1
共同通信 2016/4/19 18:59 毎日新聞 2016年4月25日 2 U.N. rapporteur on freedom
of expression slams Japan’s ‘press club’ system,
government pressure Japan times APR 19, 2016 >>> |