HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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★フィーリングのすばらしさ〈ユー・リーブ・ミー・ブリースレス〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.4.29 半分半分放送局長―これから日本では人と個人は同じか、問題になる。 特派員―終戦後の希望に満ちた時代につくられた憲法の第13条にはこう記されています。 桂城公園 正面入口 自民党の憲法改正草案では第13条はこう変えられる。 〈全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。〉 憲法改正草案のQ&Aには、人とは何か、説明がない。 放送局長―人をどう考えているか、分からない人たちだよ。 編集長―そう、第一それが憲法の基本的精神である民主主義を侮辱してる。理解させる気がないな。人は理解しなくてもいい、と言ってるんだよ、呆れたことに。 特派員―ええ、事実から見れば、正直です。これは個人の存在は許さないという恐るべき宣言ですね。そうでなければ、個人という単語を消してしまうわけがない。 ナモネ氏―軍国主義の反省はどうなった? アロマ―尊重という言葉も何だか分からない生きものだわよ。 ☆ 放送局長―人には軽蔑的な意味もある。生物が進化した存在でしかない。複数にも単数にも使われる言葉だ。 編集長―世間の人。実存哲学的に言えば、人とは精神と肉体で構成された存在で自覚的に生きていない人間のことだ。知性の在り方について言ってる。人間は自分で考えて行為することが重要だろう。何かできなければ、単なる存在だ。 特派員―ぼくは話せる。 放送局長―歴史的に人から人間への発展を明示してるのがギリシア悲劇だな? 編集長―そう、あれは合唱団が変化した。合唱団の一人が主人公になって合唱団と対話する。ドラマがはじまる。 放送局長―あの合唱団はコミュニティ(共同体)なんだ。主人公はそれと対立して生きなければならない。つまり、過去的なことに疑問を持って自分で考えることだ。 編集長―個人というのはある意味で危機的な存在だ。住みなれた環境世界に生きられない。 特派員―すると、〈個人として尊重される〉という表現は現実的ですか? 編集長―憲法だから、人間を理想的に考えている。創造的と言ってもいい。女や子どもが個人でありうるかどうか、そんなことは問題でない。抽象的な国民主権に実際の基本的権利を与えて、他の誰でもない個人が生命と自由と幸福追求という権利を持つと明示している。 アロマ―人間の自然な在り方を言ってるように思える。 ナモネ氏―本当だ。それは敗戦後の日本人をうれしがらせたもんだ。 放送局長―なるほど。アメリカ人は立派だ。人権宣言で新しい世界をめざした。 ☆ ☆ ☆ A You leave me breathless; Nancy Wilson ▼ List 4 思想 ; 実存と表現 |
★1938年から愛された歌〈待ちましょう〉 ☆ ☆ ☆ Updated
2016.4.19 物見坂橋 鹿角市 特派員―ええ、パリを占領したナチスが絵画を漁り回ったというのは、有名なエピソードですね。モジリアニ(Amedeo Modigliani)のこの絵〈杖にもたれてすわる男〉はコレクターのステッチナー(Oscar Stettiner)から奪い取ったけど、パナマ・ペイパーズが歴史に光を当てて、真実が浮かび上がった〔1〕。オフショアの世界的な美術品取引会社の持ち主ナフマド(David Nahmad)がこっそり所有していた。今、ジュネーブで絵の返還をめぐる裁判です。 アロマ―絵のモデルはチョコレート製造販売業者だって。おもしろい。 ナモネ氏―私もモジリアニの絵が好きだが、それはどれだけの価値だ? アロマ―2,500万ドル。 Disparu à Paris durant la Seconde Guerre mondiale,
le tableau ne refera surface qu'en 1996 - quelque 50 ans plus tard - lors
d'une vente aux enchères chez Christie's. Panama Papers : un Modigliani volé par les Nazis retrouvé à Genève 特派員―その会社はどこにあるかと言うと、パナマ。あのパナマです。 ナモネ氏―あのパナマとは、陸地が裂けた国か? 特派員―ええっ、ナモネ氏!!! 編集長―パナマ運河と熊本連続大地震がぶつかるなんて、ものすごいイメージだ。 ☆ ☆ ☆ A j'attendrai ; Jean Sablon & Django Reinhardt 1 Panama
Papers : un Modigliani volé par les
Nazis retrouvé à Genève Par Alicia.Paulet Mis à jour le 08/04/2016 à 15:38 Le
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☆ ☆ ☆ Updated 2016.4.15 JR花輪線 東大館駅 ☆ 編集長―反抗した八十八人の名前を忘れたら、歴史が見えなくなるね。 特派員―1613年公家衆法度で自由を奪われてから245年ですよ。幕府はショックを受けたにちがいない。 ナモネ氏―そうだ。よく揃えたもんだ。馴染みがあるのは岩倉具視、沢為量、宣嘉父子だけだが。柳原光愛はどういう人か、分かったか? アロマ―光愛の父は権大納言柳原隆光、母は正親町三条則子〔1〕。でも、光愛について調べたけど、存在しなかった人みたいなの。 編集長―非常にきらわれることをしたな。 特派員―分かりますね。長谷川歌野と結婚したことですよ。 編集長―それで運命が決まったかな? アロマ―変なミステリーがある。柳原光愛の墓所は東京都目黒区の祐天寺〔2〕。東横線祐天寺駅の東に歩いて10分、目黒川の近く。明治天皇の側室で大正天皇の母になった娘愛子の墓が並んでる。でも、光愛の妻歌野の墓はない。 特派員―離縁されたのかもしれない。 アロマ―長谷川一族の女に対して失礼よ。 編集長―どこにあるのかな? ☆ ☆ ☆ A Conversation; Pete Rugolo and His Orchestra 1 世界帝王事典 2 みささぎ掲示板 公家衆法度 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 |
★見るだけではだめ〈ホワット・ノー〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated
2016.3.30 アロマ―秋田杉は銅に似てるから呪術的な精神が植林して自然環境を悪くした…そう〈きみまち阪破壊計画 4;地方文化を侵略する計画〉で言いましたね。スギの皮が銅に似ているということね?
特派員―生命だから。 アロマ―人間みたいに自然にまねてしまったんじゃないのかな? 特派員―いずれにしても迷信ができるような現象ですね。 編集長―そう、そのとおりだ。不思議な関係だと思っていたときに引欠川ドキュメンタリーで笹館にある桂清水神社を撮影して、はっとした。みすぼらしい鳥居のうしろに左右1本づつ杉が立っているんだ。この構図は、誰が見ても、意図的だ。明確な理由がある。 アロマ―泉が涸れていたという神社ね? 編集長―そう、調べてみたら、長内沢の河川改良工事のあと泉に水が行かなくなった。 特派員―なるほど。アマテラスの青銅鏡以来、伊勢神宮の杉のように神社と杉の木は切っても切れない縁ですね[1]。 編集長―〈仮面について〉のエセーに書いたとおり、カナダ・インディアンのある神話ではスギの枝葉が魚の骨に、枯れた色が銅に似ているので、それを原材料にして墳墓の上で金属の魚つまり銅を生産した。同じ起源から小掛集落の杉の葉人形は魔除けとして立っている。大日堂舞楽の五大尊舞では杉のまな板を打楽器として使う。日本で杉の迷信が根強いのは仕方がないことだ。昔はスギの皮と銅の類似もありがたく思われて、家の造作などに使用していた。 特派員―火事が発生しやすい環境になった。神社と対照的に寺には別にこれと言った特定の木は植えられていないようですね? 編集長―杉の木を寺で見たことがあるか? 特派員、アロマ―ない。 編集長―歴史的に定まった不文律のような形式だろうな。寺は仏像と鐘その他の道具の材料に銅を使うことを思えば、これはおもしろい形式だ。 [cat willow
2016.3.25] ☆ アロマ―神社の銅製品と言えば、青銅鏡と鈴ぐらいね? 編集長―そうだろうな。神社は銅を否定する思想で成り立っている。環境を清浄化して生命を守り育てることが重要な役割だ。杉の木は思想の象徴だろう。そして、これは銅に代わることができるほど経済的な価値も大きい。 特派員―家などの建物、家具、橋、船、つまり社会の基盤をつくる。 アロマ―それは分かるけど、自然環境をだめにするということも忘れてもらいたくないわね。ブナはエコ・システムを豊かにする。 特派員―でも、鉱山があるよりはましだよ。 アロマ―薬剤で川の水が汚れる。 編集長―それから、スギを植林した山は保水力が減るから、洪水を起こしやすい。河川工事に金がかかる状況になるよ。これは川のフィクションだ。杉のフィクションには社会の知的な発展がおくれるという心配もある。端的に言えば、祖先伝来の事物を使用することにこだわり合理的な思考と現実的な感覚が伸びなくなる。 特派員―限定しなければ、ね。 アロマ―スギは虫除け効果があるから、食器棚に向いてる。 編集長―それはいいけれど、ね、鉱山と杉の営林は国家的な経営だから、住民の生活が決まってしまう。 特派員―現実的な感覚で言ってる。政治的にもタイミングがいい批判ですよ。一言聞きたいけど、クルマンタの山は続縄文文化の時代に杉の森でしたか? 編集長―あの遺跡ができた紀元前2世紀ごろには森がなかった。巨大古墳のように川の石で固められていたという説明がある〔2〕。あの地方もブナの森が広がっていただろうな。 ☆ ☆ ☆ A What know; Art Blakey & The Jazz Messengers 1 wikipedia 2 クロマンタ・ピラミッドの謎; 鈴木旭 編 ▼ List 11 仮面について; 35 煙と灰と葉 [6] 17 黒・白・赤、1:5 [7] |
☆ ☆ ☆ Updated 2016.3.27 編集長―アメリカとの条約調印の日まで2週間もなかった。幕府の代表は焦った。しかし、最後に受け取ったのは徳川御三家と諸国の大名の意見を聞いてから勅許を願い出るように、という孝明天皇の拒否の表明だった。 小繋 旧天神小学校 七座神社前から見た 2009.11.10 編集長―それは甘い幻想だった。まもなく大老に就任する井伊直弼の裏工作で、朝廷の考えがひっくり返った。外交を幕府に委任する…この変化にはもう恐怖政治の影が落ちてるね。これが堀田に伝えられたのは3月14日だけど、それを知った八十八人の公家たちが2日前に御所に集まり、反対の意思を表明する意見書を提出した。有栖川宮熾仁親王が代表だった〔1〕。孝明天皇は最初の意見にもどった。どんな理由か、明らかでない。有栖川宮が安心させるような話をしたのかもしれない。 放送局長―そこで有栖川宮熾仁親王が舞台に姿を見せたとは、知らなかったよ。 特派員―宮様を入れると、八十九人と言わなければならない? 編集長―八十八人という数字はミラー・イメージなんだ。幸運のメッセージだ。八は大の字のように縁起のいい数字だ。そして、八十八を漢字で書けば、中に十字がある。何を想いださせるか、〈有栖川宮とアリス〉で考えたことだな。 放送局長―あの山口の乱がリズムを刻んでる。徳川幕府でさえも歴史の事実を完全に葬ることはできなかったな。 ☆ 編集長―そう、山口の乱と呼ぶことにしよう。あれはキリスト教弾圧事件だった。しかし、本能寺と織田信長の線からも十字のシャドー・メッセージが見えてきたな。メモを読んで。 アロマ―昇天の聖母教会堂は1575年信長の援助で建設に取りかかった。1577 (天正5) 年完成。フロイス(Luís Fróis)は法王庁への書簡にこう書いている。〈おどろくべきことに教会堂は京都ばかりか全国的にキリスト教への尊敬心を高めた。〉それから、信長の本拠地安土の町にも教会堂が建てられた。しかし、2年後1582年信長は本能寺の変で天国に逝った。こうして悲劇の幕が上がる。1596(慶長元) 年豊臣秀吉がキリスト教を弾圧して26聖人殉教事件が起きた。1612(慶長17)年徳川家康がキリスト教禁止令を出して、2年後、昇天の聖母教会堂は破壊されて永久に消滅した。 編集長―十字には歴史的な二つの十字架のメッセージがある。山口の乱と昇天の聖母教会堂の破却。 ☆ ☆ ☆ A Flight to Jordan; Duke Jordan trio 1 日本の時代史 開国と幕末の動乱; 井上勲 編 山口の乱 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; 有栖川宮とアリス 昇天の聖母教会堂 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 |
★知らない人は知らない〈ザッツ・オールド・フィーリング〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.3.19 特派員―鎖国制度の中で天皇と公家が徳川幕府に反抗するというのは、勇気がいることですね。生活がむずかしくなるから。それでもアメリカとの修好通商条約の交渉に際して孝明天皇と88人の公家がレジスタンスを実行した。これを説明してくれませんか? 大館橋 長木川 江戸期の文献には大館川とある。 半分半分放送局長―それは意味ありげな行動だ。信長は最近歴史の舞台に上がって、天皇と公卿のファン・クラブがあることが分かった。 編集長―本能寺への宿泊は、今度やられるのは自分たちだという諦念か、暗黙の謝罪か、だろうな。16世紀後半の歴史を知ってる人だな。 放送局長―天下を統一した織田信長を裏切って本能寺を襲ったのは明智光秀だよ。まるで徳川家康と仏教の坊主どもが陰で糸をあやつっていたように聞こえるな。 編集長―それはあとで機会を見て考えよう。 アロマ―天皇と公家はそれをどう思ったか、知りたいな。 編集長―結果を見れば、幕府をジレンマに追いつめた。 ☆ 編集長―孝明天皇に拝謁したあと、2月11日堀田は本能寺に議奏と武家伝奏の公卿たちを招いた。議奏は久我建通と万里小路正房。伝奏は広橋光成(みつしげ)と東坊城聡長(ひがしぼうじょうときなが)。そして、開国通商は世界の傾向であり鎖国攘夷は天下の大病であることを説明した〔2〕。朝廷の事実上のリーダーたちは意見書を出した。内容が分からないけど、13日に議奏の徳大寺大納言公純(きんいと)と伝奏の二人が訪れて、朝廷が鎖港を望むことを伝えた。鎖港は港に鎖をかけると書く。 特派員―港の漢字は? 編集長―神戸開港というときの港で、〈アリスと有栖川宮〉で話し合ったあの湊ではないね。朝廷が鎖港を望むのは、神国日本が外国人の願いどおりになるのを天皇が恐れたからだと言われている。しかし、幕府の代表が公卿たちの話を真に受けたとは思えない。天皇と公家は自分の手で政治を動かして根本的に改革しようと考えていたから、専制的な幕府に反抗したのだった。 アロマ―ひそかな理由で行動して開国反対の歌を歌っていたのね。 ☆ ☆ ☆ A That old feeling; Harry James &
his Music Makers
Chesterfield Show 1943 1、2 日本の近代 開国・維新; 松本健一 議奏と伝奏は苗字だけ記されている。 wikipedia 織田信長、天皇、公卿 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; i 朝廷の反撃 湊 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; アリスと有栖川宮 |
☆ ☆ ☆ Updated
2016.3.15 編集長―今日の午後、旧竹村デパートの立体駐車場の耐震調査報告があるなら開示してくれ、と市役所にeメイルを送信したよ。思ったとおり受信通知はない。 立体駐車場のビル東側 アロマ―大館市は老朽化っていうのは本当ね。 特派員―心身ともに老朽化、だよ。構造疲労だよ。ともかく跡地は多目的広場として活用するというコピーみたいな計画で、考える気力もない人たちですね。 ナモネ氏―市役所跡地にも多目的広場をつくるそうだな。多目的政治をやる国の縮図だ。 編集長―国の補助事業を活用して、何でも手っ取り早く破壊してしまうのは困る。国が援助しなければ、地方自治体と建設業者はそんな悪い癖がつかないはずだ。 アロマ―国のその種の法律は地方自治体に対して強制的にはたらくの? 編集長―国の法律を無視すると、あとがこわいだろう。どこかに違法行為があるね。 ナモネ氏―福原市長は旧竹村デパート本館の建物を保存活用すると市長に就任したころ語っていたが、今は5億円で解体だあ、と叫んでるぞ。 特派員―ええ、ラウド・スピーカーで。跡地をどうするか、デッサンもない。何のために大館市があのビルを買い取ったのか、分からないな。 アロマ―責任問題だわよ。 特派員―明らかなのは維持管理をまじめにやらないということだよ。 アロマ―病気になるのを待ってるようなもんね。 ☆ ☆ ☆ A Cat walk; Mal Waldron |
★食べるのも忘れてしまう名演〈バークス・ワークス〉 ☆ ☆ ☆ Updated 2016.3.4 編集長―市場風スタイルで人気がある石郷商店で買ったブラジルのクッキーだ。特別セール58円。 アロマ―原材料---小麦粉、植物油脂、砂糖、チョコレートチップ、ココアパウダー、転化糖、食塩、香料、乳化剤(大豆をふくむ) 、膨張剤、 (原材料の一部に乳成分をふくむ)。 編集長―本もののおいしさだ。予想もしなかったね。 bauducco
cookies chocolate McVitie’s 編集長―平和な国になればいいのだ。 ☆ アロマ―あたしは、マクヴィティのビスケット買ってきた。タイミングがいいわね。はい。 半分半分放送局長―これは懐かしいな。 編集長―73年発売だな。妹の珠美が発見したと言って自慢したビスケットだよ。ぼくも東京で食べたとき、小麦の全粒粉(whole wheat flour)の奥深い微妙な味に感動した。それまで全粒粉なんて見たことも聞いたこともなかったから、な。普通のビスケットにくらべて、あたたかい感じがして、イギリスらしいビスケットだ。 アロマ―本当にそうね。ところが、今は新たな原料をミックスして味が変化してる。ライ麦と小麦ふすま(Wheat bran)。あたたかい感触もやわらかさもない。チョコレートの味も何か劣化した。 特派員―ライ麦はいいよ。健康にいいから、人気だ。 編集長―ライ麦パンは好きだけれど、こういうミックスはだめだな。小麦粉を精製するときに取り除かれる表皮をさらに混ぜるから、味が悪い。第一小麦ふすまなんて、和風のインテリアを連想させて、びっくりさせる。 アロマ―そうね。小麦ブランと言ってほしいわね。栄養があるそうだけど、栄養なら他の食品で十分よ。 放送局長―そうだ。これだけ変化すると、呼び方も変えなければいけない。 編集長―この変化は、調べてみたら、メイカーと製造販売のプロセスの変化なんだ。マクヴィティ(McVitie’s)はイギリスのユナイテッド・ビスケット社が所有する商標(トレイド・マーク)で、1973年から明治製菓が輸入発売していた。しかし、2011年明治ホールディングスの完全子会社の明治に変わり、日本国内でマクヴィティを製造するようになった〔1〕。 放送局長―この新しい原材料のビスケットはユナイテッド・ビスケット社が製造販売したのか、それとも日本のメイカー明治が許可をえて国内向けのビスケットを独自に製造販売したのか? 編集長―それは分からない。箱にはライセンスを受けたと書いてる。 アロマ―和風ビスケットに変えたのよ。 放送局長―流行だな。大豆パウダーなんか混ぜて、少しでも安い原材料で仕上げようとしてる。愛国精神の末路だよ。 編集長―寒い季節に売れるビスケットじゃないな。 アロマ―さ、箱を開けて食べましょう。 ☆ ☆ ☆ A Birk's works; Kenny Burrell with Art
Blakey 1
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★〈ザ・ブリーズ・アンド・アイ〉がモダンになった。 ☆ ☆ ☆ Updated 2016.2.27 編集長―アメリカの黒船はすごいパワー・ゲームをやったな。 特派員―ええ、日本は鎖国で知性の発展を止めた国ですからね。 小繋 七座神社前 米代川 アロマ―アメリカの黒船は日本の法を無視して、突然ヘッドをねらった。 編集長―アメリカの手法は優しくないけど、やはり大人らしい態度だよ。ロシアの外交はアジアの国を知りすぎて、苦労した割には思いどおりに進めなかった。 アロマ―条約を最初に結んで鎖国を止めさせたのは、アメリカ。アメリカ。 ☆ 特派員―おもしろい教訓ですね。 編集長―しかし、アメリカ大統領フィルモア(Millard Fillmore)とペリー(Matthew Calbraith Perry)提督は日本の国について知識を持っていないふりをしていたんじゃないか、という疑いもある。アメリカとヨーロッパが共同していた可能性が見える。 特派員―それで黄色の表紙の歴史の本をめくってる〔1〕? 編集長―そう、しかし、この本は文献資料をていねいに並べてくれるけれど、おかしな解釈が多い。いい例が、ロシア外交を〈言葉と力の二元論〉と言うけど、これはアメリカも同じだ。 ☆ ☆ ☆ A The breeze and I; Art Blakey &
The Jazz Messengers 1 日本の近代 1 開国・維新; 松本健一 大飢饉 鉱害 |
☆ ☆ ☆ Updated 2016.2.22 特派員―ちょうど同じころ1859年(安政6)7月7日、アメリカ政府は江戸の元麻布善福寺に公使館を置いた。初代駐日公使ハリス(Townsend Harris)が下田の領事館から移った。病気が移ったり、カメラに映ったり、めまぐるしい変化の時代ですね。 きみまち阪から 米代川と藤琴川合流地点をながめる アロマ―歌舞伎の〈真中橋劇場店開(まんなかばなしかぶきのみせだし)〉が暗示してるのは、元麻布善福寺にアメリカの公使館が開かれたこと。白人が生活するようになったのよ。 ナモネ氏―開国問題が水源にあるとは思わなかった。 ☆ 特派員―それで歴史の舞台に上げたいのは唐船の船団ですよ。 編集長―そう、あの唐船は清国の船か、一般的に外国の船を指しているかもしれない。この船団は外交手続きを取っていないらしく、北海道の沖合いから松前の港に入り、そこから内地の港に回る。塩サケと塩マスがどこで製造されたか、問題だ。 ナモネ氏―カラフトか ? アロマ―ニュースでよく見る国連の人道支援活動を連想させるわね。でも、開発途上国ではない。 編集長―類似品に注意。海の向こうに似てる国があるよ。 ナモネ氏―しかし、天保の大飢饉を考えると、その事実はショッキングに迫る、なあ。 特派員―ええ、本当ですね。編集長が前に書いたように米代川水系とその他の川に魚がいなかったのか?魚はいたが、食べられなかったのか?あいかわらず謎めいていますよ。 編集長―ただ、7月ごろ外国の船が日本列島に塩サケと塩マスを運んで来たのは甘酒婆事件と時期が重なるんだ。甘酒婆は〈夏中〉来て、パニックを引き起こした。 特派員―鉱害、要するに川の水質汚染ですね。 ナモネ氏―歴史家は並列させるだけだが、天保の大飢饉と開国には微妙なつながりがあるもんだ。西洋的な近代絵画が見える。 特派員―人も並列させるだけの国ですから、ね。 ☆ ☆ ☆ A On a Little Street in Singapore;
Glenn Miller and His Orchestra 原文の現代風翻訳と解説 話題になっている記事 善福寺 ▼ List
1 V字型の階段の記憶; 31 明治の真中橋劇場と真中村 大飢饉 鉱害 甘酒婆事件 ▼ 甘酒婆; 水質汚染などの鉱害を一種の武器として政治的に利用 |
☆ ☆ ☆ Updated 2016.2.14 半地下のスタジオ バック・ステージ ☆ 半分半分放送局長―都立広尾病院と言えば、立派な病院だ。ハセは手紙を読んだあと恵比寿の坂を歩いた、な…広尾病院の前と天現寺橋を通ってる。 編集長―そう、その前に夢を見た。赤いバラを胸につけた喪服の女の葬列が4丁目の交差点をフィルムのように流れてゆく。新橋から京橋の方向に。あれほど暗鬱な夢は見たことがないので、薔薇の葬列と名づけた。手紙を読んだあと、左翼のデモで火炎瓶の黒い煙と炎が銀座の街に広がってる光景に出会ったけれど、それが夢を下描きしたかもしれないな。 放送局長―どういう顔 ? 編集長―ヴェールに蔽われていたと思う。見ていないな。 放送局長―夢のメッセージは ? 編集長―それを考えたことはない。しかし、他の悪夢のように大火の記憶とつながりがあるだろうな。 ☆ ナモネ氏―しかし、そういう場合、悲しい知らせは喜之助とハルさんから聞くのが普通でないのか ? 編集長―そう、家に手紙がとどく。 特派員―しかし、誰が送るのか、という疑問が浮かびますよ。 編集長―母親のタキさんだろう。しかし、残された男の子を独身の姉和子が育てたということだから、タキさんはどうなっていたのかな ?藤沢の療養所か広尾病院で結核で亡くなったのかな ? 放送局長―タキさんも亡くなったから、姉が男の子を育てたんじゃないか ?アメリカ人の父親が引き取って育てたら、そんなことはありえないよ。 編集長―タキさんには特別な事情があったんだろう。それに、アメリカ軍人の子どもであるというのは何でも複雑にするから、な。 ナモネ氏―知らせたのは石田博英でないな。博英は大館に来て東京の話をする役割だよ。 アロマ―手紙が大館にとどくか、分からないときなら、手紙を書かないわね。あたしは、高松宮が真実を話したと思ってる。1949年10月15日天神荘を訪れたとき… 放送局長―高松宮が?しかし、タイミングが合ってるな。 アロマ―公式訪問よ。 ナモネ氏―これからのことについても、話したな。天神荘に集まった人たちと…そうだ、高松宮が来たのはただそれが目的だ。5月1日メイ・デーの日、秀之さんと天神小学校の先生高橋スミさんの結婚式があった。危険だから、東京に行かせないためでないか ? 編集長―新橋辺りで問題を起こしたかもしれないから、なあ。ともあれ、それからのことは何も分からない。なぜ母親や姉と交流がないのか ?所在を知りながら父は黙っているのか ?…その背景をやっと理解したのは、1981年東京を追い出されて大館に帰ってから日本の舞台裏の裏を知ったときだった。HHJはそれを書いてきた。 ☆ ☆ ☆ ☆ V字型の階段の記憶 60 注記 : 姉の和子という名前は59記事のあとで想い出した。 A
Sleepy Lagoon; Glenn Miller and His Orchestra |
★霧の世界に流れる〈どこか〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.2.1 アロマ―編集長は東京生活をはじめたとき、言葉に苦労しましたか? アトリエ アロマ―米さんなんかは向きになって笑わせようとするけど、あんなのはいやあね。 特派員―だじゃれのような即興的な言葉遊びは会話で強いよ。 編集長―そういうとき岩波文庫の棚で目に止まった本がベルグソン(Henri Bergson)の《笑いの哲学》だ。 特派員―あの《創造的進化》を書いた。 編集長―そう、かなり参考になったな。笑いのパターンを分析するというのは、日常生活の行為と現象に焦点を合わせて考えることだ。その態度が新鮮だった。 アロマ―自分を知ることにつながるわね。 編集長―それで、ぼくは小話の才能を想像的に生かすことにした。 ☆ ☆ ☆ A Somewher; Woody Herman and His
Orchestra |
★天使が消えたら、世界が真っ暗に〈エンジェル・アイズ〉 ☆ ☆ ☆ Updated 2016.1.21 半分半分放送局長―ロバート中尉が房子と再会したのは、もちろん新橋の第一ホテル。彼は無事に東京に戻ってきたが、悪路を一日で走り埃まみれだった。ちょうど並木路子の〈リンゴの唄〉が灰色の街を流れていた。 ナモネ氏―ロバート中尉はジープから大館のリンゴを取り出したな。あの頃は長根山公園までずっとリンゴ園だったよ。 大館橋 放送局長―房子はロビーの片隅で赤いリンゴを誰に分けてあげるか、考えた。 編集長―ラブ・ロマンスだけれど、小説や映画にするのは好きじゃないね。母が手紙に書いていたことを話すべきだな〔1〕。 放送局長―あの手紙に? 編集長―そう、房子はアメリカの軍人と結婚した。男の子が生まれた。そして、夫がアメリカに帰るとき一緒にアメリカに行って暮らした。しかし、長くつづかなくて、別れて、男の子を連れて日本に帰った。軍人の名前は書いていない。房子は、それから結核をわずらい、藤沢の療養所に入った。そこで1949年死んだ、ということだ。病気になったのは、母親のタキさんと大館に来てしばらく暮らしたあとだろうな。 ナモネ氏―大館の冬は寒いから、な。雪が多くて凍てついたもんだ。 編集長―そして、残された男の子は画家の姉が育てた。男の子と姉の名前は書いていなかった。 ☆ 放送局長―終戦後、アメリカ軍は感染症の特効薬ペニシリンを日本に持ってきた。それで日本人も救われた。藤沢の療養所で結核で死んだというのは不幸だな。 編集長―闇組織がペニシリンを横流しをすることもめずらしくなかった。闇のペニシリンには混ぜものの製品もあったと常識的に考えてる。 放送局長―法学部の常識だろう。 特派員―イギリス映画《第三の男》はそんな犯罪を描いていましたね。闇のペニシリンが小児麻痺の原因であることが分かって密売組織を追う、敗戦後の枢軸国オーストリアでの戦慄的なストーリー。 アロマ―ナモネ氏 ? ナモネ氏―貧乏人の死に方で死んだとは馬鹿にしてる。私には信じられない話だ。1948年11月何があったか ? 特派員―極東国際軍事裁判の判決が言い渡された〔2〕。 ナモネ氏―そうだ。年の暮れには不起訴の戦犯容疑者3人組が巣鴨プリズンから出た。岸信介、笹川良一、児玉誉士夫。他にもいたが、その日から悪の連動装置が戦前のように回り始めた〔3〕。 放送局長―復讐のエネルギーか ?… 編集長―復讐戦には終わりがない。結核にリンクする事実を言うと、1997年父が右の脳梗塞で入院したとき、見舞いに来たぼくを見て、〈スパイク〉と悔しそうに声を出した。3中野球部の楽しいスパイクのイメージじゃなかったな。 放送局長―天皇と皇族のエージェントだったかもしれないな。思ったとおりだ。 ☆ ☆ ☆ ☆ V字型の階段の記憶 59 A Angel eyes ; Tommy Flanagan Trio 1 List 1 V字型の階段の記憶; 37 39 47 51 2 List 1 敗戦後劇場; カレンダーのある事件 1 3 List 1 V字型の階段の記憶; 56 極東国際軍事裁判の前 |
☆ ☆ ☆ Updated 2016.1.12 琴音橋 きみまち阪 編集長―そう、大正天皇の記事を開いたら、同じ系図がある。そんな系譜は知らないな。 特派員―長谷川歌野という名前は? 編集長―聞いたことも見たこともないね。長谷川という苗字がついてるけれど、なぜかな、と思った。 特派員―公卿柳原光愛(みつなる)の妻ですね。しかし、不明にしてるウェッブサイトもある。どういう女性か、と想像しましたね。 アロマ―あたしが見つけたウェッブサイトによれば、柳原光愛は権中納言正二位、議奏、侍従。1818年(文政1)生まれ、1885(明治18)死去。議奏は内大臣のような役割ね。妻は長谷川歌野1832年(天保3)生まれ、1891(明治24)年死去。長谷川雪顕の娘と記されている〔2〕。 編集長―それが真実なら、北秋田の長谷川一族の遠縁だろうな。 ナモネ氏―雪顕(ゆきあき)と読めば、天保3年から8年までの天保凶飢見聞記を書いた長谷川貞顕を想い出す〔3〕。同時代の人たちだ。 編集長―柳原光愛が参加した八十八人の公家の条約反対事件がおもしろいな〔1〕。安政5年幕府が日米修好通商条約の交渉をしたとき、岩倉具視と公家たちが条約案に反対して抗議行動を起こした。孝明天皇は条約に反対した。 半分半分放送局長―それも悪くないけど、下関を流れる歌野川にまず行ってみたいね。仲哀天皇をもがりで埋葬した伝説があるところだ。 アロマ―歌野は姫路市にもあるわよ。夢前川にかかる歌野橋。 特派員―それだけ? アロマ―橋の名前だけね。 [cat
willow 2015.12.30] ☆ アロマ―歌野橋がかかる川は夢前(ゆめさき)というけど、夢の舞が本来の意味だと思う。この舞は〈仮面について〉のエセーにあるように特別な舞いで、恐れ多いから前(まえ)に変わったのよ。 編集長―夢の前と夢の先のあいだには微妙な矛盾があるな。ジレンマだよ。 アロマ―夢の向こう、かな?翻訳がむずかしい。播磨国風土記の現地だから、川の歴史は古い。いつごろか分からないけど、古来たたら製鉄が行なわれていた地域だって〔4〕。 特派員―歌野は野原の地名だったと思うけど? アロマ―地元の人のウェッブサイトによれば、昔は播磨灘の砂浜と原野の名だった〔5〕。海岸に昭和12年日本製鉄広畑製鉄所が建設されて、そのあと広村と八幡村が合併して広畑町になった〔6〕。広い畑の町。歌野は忘れられた。歌野の有名な湧き水も消えた。煤煙による鉱害がひどかったそうよ。 ナモネ氏―そうだったか?広畑製鉄所というのは敗戦後よく聞いた製鉄所だ。広畑製鉄所から町の名前ができた。 編集長―やはり夢の舞だな。 アロマ―歌野橋よ、ね。 編集長―畑の代わりに幡と書けば、公家の広幡と同じだから、妙な関係があるね。 アロマ―水源には雪彦山(せっぴこさん)という岩山がある〔6〕。こういう漢字…雪の彦。長谷川歌野の父は雪顕。 編集長―水源に雪?雪は灰のメタフォールかもしれないな。 ☆ ☆ ☆ *長谷川歌野という名前から思うこと A B A
Time waits ; Bud Powell Trio
1958 1 wikipedia 2 世界帝王事典 3 孫の屋政(いえまさ)との共著か? 4 新日鉄広畑製鉄所HP 5 姫路の地名色模様 weblog; 歌野 姫路市飾磨区英賀 6 wikipedia |
★大気汚染がなくなれば〈ツバメがカピストラーノにもどるとき〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2016.1.1 半分半分放送局長―こうして見ると、冷泉は鉱山の保安隊長兼精錬所支配人の役割だな。 編集長―たぶんエンジニアでもある。 加護山精錬所跡 きみまち阪の西斜面 編集長―山口の冷泉が水軍のリーダーだったという事実はおもしろいな〔1〕。船と鉱山の関係は必然的だから。一言、万里小路の〈まで〉の語源について言うと、〈最後まで〉という意味だ。精錬は原材料を最後まで仕上げることだから。昔の人たちは〈までにやれ〉とよく言ったね。 ナモネ氏―翻訳すれば、ていねいにやれ、という意味だ。 特派員―フランス映画の終わりには〈la fin ラ・ファン〉という文字が出ますね。男性名詞le finは、純金属のことで、形容詞には、洗練された、上等な、金属の純度が高い、などという意味がある。 アロマ―貴族的なイメージね。あたしは、万里小路を〈まりのこうじ〉と読んでた。祖先には後醍醐天皇親政の時代に公卿北畠親房とともに活躍した万里小路宣房、藤房がいる〔1〕。藤房は大館の矢立廃寺の歴史に出る人ね。京都の冷泉家について言うと、羽林家と呼ばれる公家様ですね。羽林というのは羽の林と書くから、煙と刀のメタフォールを頭などに飾って天皇を警護する近衛軍人なのね。静かに歌を書いてる人たちと思ったら、大変よ。 ☆ ナモネ氏―そういう人を殺害したとなれば、やはり朝廷を深く嘆き悲しませる。道理だな。 アロマ―母親の冷泉家の女はどうなったか、分からない。名前さえも。 編集長―あやしい空白があるばかり。 アロマ―義隆の奥様たちは幸運にも生きていたけど、正室の貞子はすでに離婚して京都に帰っていた。プライドが強かったらしい。広橋の娘は、惨劇のあと尼さんになった。名前が明らかでない〔1〕。あたしの考えでは、この高貴な女性たちがキリシタンだったかもしれない。 放送局長―そう、そういうことだ。流行に弱い新しがりの女たちの浮気。ちょっと解説すると、御新造(ごしんぞ)さんというのは江戸時代の町の奥さんや上さんのことだ。 編集長―そう、第一公家の女に対しては失礼だ。 アロマ―あたしがなぜ広橋の娘と言ったか?尼寺に隠れたキリシタンだと思うから。 ☆ 編集長―歴史の影は深いな。朝廷の反撃は蹴鞠の会からはじまる。山口の惨劇の24年あとに京都で今川義元の子氏実が織田信長に船の帆布(キャンヴァス)を贈り、蹴鞠の会に誘った〔2〕。1575年、天正3年3月20日、信長は藤原定家の墓がある相国寺に行って公卿たちの蹴鞠を見た、と〈信長公記〉にある。 プレイヤーは三条西実枝(さねき) 父子、飛鳥井雅教父子、高倉永相(ながすけ)父子、広橋兼勝、五辻(いつつじ)為仲、庭田重保、烏丸(からすま)光康。 放送局長―藤原定家の墓がある相国寺の庭で蹴鞠の会。なるほど、ね。優雅なシナリオだ。 編集長―信長は京都を制圧したあと、1569年御所の修繕工事に取りかかり、それと並行してフロイス(Luís Fróis)にキリスト教伝道を許可した。そんなときに蹴鞠の会への招待だ。実枝の子の実綱が登場するのはドラマチックだ。山口で三条公頼が殺されてから藤原北家本流の閑院流転法輪三条家はしばらく後継者がいなかった。1569年三条家の分家正親町三条家の分家三条西家の実綱が三条家を継いだ。 放送局長―公卿たちとの出会いは歴史を変えたな。 編集長―そう、信長はそれから天皇と公家の復興のための政策を続々と打ち出してゆく。 アロマ―蹴鞠の会で山口の悲劇を聞いたかもしれないわね。その年1575年(天正3)信長の援助で京都の真ん中で昇天の聖母教会堂の建設がはじまる。 ☆ ☆ ☆ ☆ 有栖川宮とアリス i h A When the swallows come back to
Capistrano ; Glenn Miller & His Orchestra 1 wikipedia 2
信長公記 万里小路藤房 ▼ List
8 歴史 大館と米代川流域; 矢立廃寺 三条公頼 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; 有栖川宮とアリス d 昇天の聖母教会堂 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 幕末 |