HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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☆ ☆ ☆
Updated 2014.12.28 半分半分放送局長―小林多喜二追悼記念祭支援の要望に対して、何か反応があるか? 山田橋たもと 特派員―こんな馬鹿にしたような無反応は黙秘と言っていいよ。 放送局長―黙秘か?それはおもしろい。無反応が長引けば、小畑市長はだんだん容疑者的な存在に近づくっていうことだな。そう思われるよ。記事を読んだジャーナリストや同類の文化人はどう考えてるかな? アロマ―反応は別にない。全然だめ。 特派員―あの記事を読んだ人がいないはずはないけど、いつものように知らんふり。政治関係者もそうですよ。 アロマ―日本政府と右翼は、あれを悪いとは思ってないのね。 特派員―国連拷問禁止委員会の非難に対しても誠実に答えていない。 アロマ―強姦男が笑ってるみたいな調子だわよ。 放送局長―国家のための戦いは名誉だったから、な。ジャーナリストや文化人について言えば、2種類あるね。テロ組織の構成員みたいな生きものと恐怖に縛られてるリベラルな生きもの。自由に生きたいと思ってる人たちには希望がある。人の自由を認めるのはむずかしいけど、根本的に大事なことだよ。 [cat willow 2014.10.27] ☆ 編集長―人の自由を認めれば、そう感情的にならないよ。 放送局長―ハセはいい見本だ。見習いたいと何度も思ったけど、なかなか慣れないな。 編集長―多喜二の場合、政治関係者と多くの市民がそろって忘れたふりをしてる。理由は、国際関係がからむからだろう。中国とソ連ロシアが日本の仮想敵国でなかったら、生誕地の碑や追悼記念祭などはもっと光が当たっていたはずだ。 ナモネ氏―ただでさえ共産主義と社会主義が強い地域だった。右翼の反動も当然普通でなかったもんだ。 編集長―それから、最近HHJが明らかにした歴史的な背景に明治維新の戦いがあるね。国際関係以前にそれが暗い影を落としてる。下手に触ると、反感が噴き上げる。 放送局長―そういう暗い影に注意しなければいけなかったな。大館市の歴史コースを歩いてみても、全体的な地図が見えなかった。明治維新の犠牲者、小林多喜二。これで行かなければいけない。 特派員―石田博英は日ソ友好協会のメンバーでしたけど、同じ故郷の人間として追悼記念祭を支援したり文学館の建設などを実現したりしたかったかもしれませんね? ナモネ氏―そういうことができてたら、日本は駄目にならなかったよ。 放送局長―博英にはトラウマがあったから、無理だったんじゃないか?あんな酷い殺され方を知って、同時代の作家やジャーナリストが正常でいられるわけがない。 編集長―戦後生まれのぼくでさえ不安を感じるときがある。 特派員―ナモネ氏は? ナモネ氏―… ☆ アロマ―小林多喜二追悼記念祭支援と文学記念館建設の要望に対して12日付けで秋田県教育庁生涯学習課からこんな回答がありました。 ナモネ氏―県立図書館分館の文学資料館で多喜二をテーマとする文学講座の開催や作品について紹介している、と言っても、いつもやってるわけでないようだな。それで文学記念館等の建設予定はない、というのは一番関係が深い大館市には必要がないという考えだな。歴史の中に置いてこそ、文学は生きる。歴史を歩いてこそ、正しく理解できる。〈県出身の世界に知られるプロレタリア作家として〉というのもおもしろくない。ただの作家で十分だ。政治的な主義思想を超えたところがある作品だから、な。 特派員―たしかに共通の運命を生きてる。抵抗するリベラルにとっては、特に。 ☆ ☆ ☆ A Wild
man blues; Henry Red Allen and
His Orchestra ▼ Lsst
8 歴史 大館と米代川流域; 多喜二虐殺の影響 多喜二虐殺; 精神分析と大館と沖縄戦 多喜二の死と築地警察署と築地市場 ▼ List6
立法・行政・司法; 多喜二追悼記念祭に無関心な国と大館市 |
☆ ☆ ☆ Updated
2014.12.24 アロマ―となりの平川市は市議会の大量選挙違反で大変ね。 特派員―異常だよ。哀れな劇場だよ。 JR奥羽本線 津軽湯の沢駅前 国道7号線 新旧の追分橋 特派員―となりの県のニュースには触れないっていうのは毎度のことだよ。縄張りがあるのか、暗黙の合意で報道しないのか、ちょっとその辺は理解できないね。 アロマ―自分で表現の自由を制限するなんて。 特派員―そうだけど、ね。本当はそう自由に考えていないから、自由に書けないのかもしれない。 アロマ―災害や環境問題と同じよ。黙って傍観するのはおかしい。 特派員―そう、臨機応変に柔軟に対応するべきだ。住民が喜ぶような意見なら、問題はない。そうすれば、ローカル・ジャーナリズムが生き残ることにもつながる。 アロマ―HHJの青森レポートは青森の人たちには新鮮だと思う。ちょっとちがう知性と感性が分かって、ちがう視界が開けるかもしれないわね。 特派員―人間はいつの間にか固定観念に囚われてしまうから、ね。 アロマ―知事や市町村長、経済人の交流はあるのに、ジャーナリストは閉鎖的っていうのはどこか狂ってる。 [cat
willow 2014.12.13] ☆ 編集長―HHJの特派員は本質を見るね。〈本当はそう自由に考えていない〉そのとおりだな。しかし、アロマの言うことも正しい。〈自分で表現の自由を制限する〉それにプラス権力の抑圧。 ナモネ氏―自由がますます貧しくなる、なあ。 半分半分放送局長―ルールをつくればどうかな? 特派員―ずっと前にHHJが提案しましたよ。報道機関の相互批判のような仕組みを、ね。 放送局長―なるほど。モニターを置けば、できる。馴れ合いと惰性的な活動の弊害を減らせる。習慣から自由になることだな。 編集長―うまく行けば、情報操作をチェックできるよ。 ナモネ氏―ということは、やはり実現不可能だな。 アロマ―枠を越えて各市町村の時事的な問題などを定期的に取材報道することを義務付ける、というのはどう?NHKは昔から電波がとどかない地域をなくすと言ってるけど、住民の視点から見れば、地域の重要な問題がNHK放送局にとどかない。 放送局長―NHKは耳が遠いんだよ、な。毎朝読む新聞も秋田さきがけ新報も、同じだ。しかし、平等に地域の情報をピック・アップすることが重要か、と言えば、そうとはかぎらない。一面的にとらえないことだ。多面的に迫ることだよ。 編集長―そう、ジャーナリストには行動的であってほしいな。いつも車で通る表通りには裏通りもあるんだ。裏通りにはさらに別の通りがあるんだ。 特派員―アロマの意見はおもしろい。自主的にやれば、問題はないと思う。 編集長―創造的なら、優しいサーヴィスだよ。 ☆ 放送局長―NHK秋田支局に送信したあの謝罪要求は、どうなってる? 特派員―まだ何の反応もないですね。 放送局長―今日の雪みたいに音もなく降りしきる、か…? ☆ ☆ ☆ A Stardream ; Charlie Spivak & His Orchestra
1944 ▼ 著作権侵害;思想の横取りとプランの現実化でNHKに謝罪要求 |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.12.20 アロマ―石原慎太郎が落選して政界引退を表明したけど、長谷川編集長はあの人の人生をどう思いますか? アトリエの庭 特派員―1968年参議院選挙に初当選、翌年衆議院議員になった。自民党の議席を増やしたけど、戦後反抗的な若者の代表みたいな存在が革新系の政治に共感しなかったのはなぜですか、ね? 編集長―石原慎太郎は三島由紀夫と親しかったから、三島の政治思想から理解した。ほとんど忘れたから、懐疑的に受け取ってほしいけれど、2.26事件の青年将校を崇拝していた。石原慎太郎はそれだけでなくて現実主義者で政治権力への欲求が強い作家だった。三島のクーデター・ドラマの理想を実現しようとしていると思うと、悲観的になったね。 アロマ―弟の石原裕次郎のファンだそうだけど、兄の慎太郎の作品は読んだことがあるんですか? 編集長―裕次郎の映画が好きだったな。歌は高校生のとき〈星屑の町〉をよく聞いた。 アロマ―ドーナッツ盤のレコードがある。 編集長―なぜか、な?1970年、大学2年のときの東京はドラマチックで、人生の分岐点だった。ぼくのエセーが旅友賞をもらったけれど、そのあと次の編集委員の選挙に落ちた。いろいろ考えなければならなかった。それで、ぼくは浮世を離れてサークルの山小屋に行った。〈キリン・ラーメン〉という丸子町のインスタント・ラーメンを1箱買って。美ヶ原高原の裏側のような位置にある山小屋で毎日スキーをしたり、絵を描いたり、瞑想したり、のんびりした別荘生活だったけれど、本棚を見たら、文学全集の本があった。それが石原慎太郎の小説で、《亀裂》という題名に気を引かれて読んだね。最初のシーンがおもしろい。主人公の新人作家がナイト・クラブに入りながらそういう社会を馬鹿馬鹿しいと軽蔑する。そういう生活をしてる自分をも軽蔑する。それでその長編小説の評価が決まった。最後まで読んでみると、作家のイメージも変わったな。 ☆ ☆ ☆ A It don't mean a thing; Duke
Ellington and His Orchestra ▼ List 1 V字型の階段の記憶; 51 麻布のお嬢さんが人間嫌いと仲良しに ▼ List 3 高松宮日記メモ;
2.26 エセー |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.12.16 特派員―自民公明党が衆議院の3分の2を越える議席を取りましたけど? 編集長―投票率は戦後最低を更新して52%だ。2人に1人が棄権。現在のこういう選挙制度の否定なんだ。 特派員―理由は? 編集長―まず第一に国民の意思を正しく反映しない。これは選挙管理委員会に対する不信がある。数字を操作するという不信だな。この不信の背景にあるのは安倍連立政権が民主主義憲法を傲慢に否定することへの反対だ。個人の自由や表現の自由を極端に制限する政治とそれに対して無力な政治への反対だ。何と言っても、選挙は自由がなければ、無意味だよ。 特派員―棄権が半分、というのは編集長の予想どおりですけど、話を聞くと、危険なアクションですね。 ナモネ氏―そういう棄権もあるんだろうな。私は社民党が候補者を出さなかったから、共産党に投票したよ。自民公明連立政権と言論で戦える党は他にない。 リヴァー・ポート 編集長―政治がアポリアに追いこまれると、今度のように極端に分裂する。しかし、共産党も自由でないのは分かりきったことだ。 ナモネ氏―なぜ棄権が増えつづけるのか、考えてみなければ、駄目だな。 特派員―投票しなかった人は政治の犠牲者だという見方はどうですか?政治に興味を持ってるけど、行き場がないと思ってる人。 ナモネ氏―自民公明党は現金を数えたら、マイナスも気にしたほうがいいよ。 [cat willow 2014.12.15] ☆ 半分半分放送局長―棄権した国民は自由に行動する余地があったということだな。半分近い日本人たちが選挙を拒否したと考えれば、おどろくべき抵抗だ。 特派員―そういうメッセージが本当にあるなら、ね。 放送局長―極端な管理統制は全体の恰好だけつけたけど、内部はぼろぼろ、という結果だな。政権の安全保障のためには第一に通信の自由を奪いたいはずだ。大義名分は日本にあると信じさせたいはずだ。 アロマ―もう遅いと思うけど? 放送局長―それはそうだ。 アロマ―今度の選挙でも機械で投票して機械で計測するという改革案が聞こえなかったけど、どう思いますか? 放送局長―機械に対する不信があるね。不信というより嫌悪だ。先進国から脱落するのは当たり前だ。 アロマ―一面的な考え方しかできない人が多いと思うけど? 放送局長―そう。大都市の知識人は責任を自覚してほしいね。東京で生活してる人たちは国と大都市から利益をえることに慣れて、反抗精神が鈍い。明治維新のときはただ貧しい人のために食べ物を集めて配るか安全な田舎に逃げるか、だった。 特派員―地方に対する優越感を壊さなければ、いい変化はない。 アロマ―でも、東京はどうにもならないわよ。 ☆ ☆ ☆ A How insensitive ; Wes
Montgomery [and others] |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.12.12 半分半分放送局長―松原の補陀寺跡を見て、想い出したことがある。 アロマ―何ですか?
ナモネ氏―たぶん〈本当だ〉から変化したもんだろう。 特派員―しかし、補陀寺(ほだじ)というのは本当に風変わりなひびきがありますね。 アロマ―編集長は橋のバルコニーで撮影してたけど、うそっぽい公共事業にはあきれるわね。 特派員―あれはいい気晴らしになるね。 アロマ―鮭の死骸を見たくないから水の流れだけ撮影するよ、と言ってましたよ。同じ気持。ところで、米さんは演劇を政治的に悪用した最初の例を知ってますか? 放送局長―演劇を政治的に利用した有名な例なら知ってるよ。正義のためだから、悪用とは言えないな。デンマークの王子ハムレットだ。 ナモネ氏―〈尼寺へ行け〉 アロマ―そのせりふは何となく知ってるけど… 放送局長―シェイクスピア(W.Shakespeare)の劇《ハムレット》は父親の亡霊が自分を暗殺した復讐を王子に命じるシーンからはじまる。ハムレットは、王になって母親と結婚した叔父クローディアスが犯人かどうか、確かめるために旅の演劇一座を城に呼びまねいて芝居をやってもらう。暗殺シーンの再現だ。 ナモネ氏―いわゆる劇中劇だ。 [cat willow 2014.11.8] ☆ ナモネ氏―ヴィデオを見ると、荘厳な王宮と正面階段のようだな。女神山を構図に入れると、ピラミッドと祭の場だな。 編集長―そう思えるけど、あの丘の上に関する情報はありませんね。 ナモネ氏―考古学的な調査は補陀寺跡だけだな。 放送局長―遺跡があるような感じだ。 特派員―ただの空地だったとは信じがたいですね。 編集長―あそこは人工的に整地された空間だね。 放送局長―おもしろい話がある。補陀寺というのは今昔物語に出る補陀落寺を想い出させた。補陀落とは観音様が住む浄土なんだ。ふだらく、とか、ほだらく、あるいは、ふだら、と読む。しかし、〈ほだ〉も昔聞いたようなひびきがあって、単語のネットワークをたどったら、見つかった。情にほだされる。古典的な表現だ。 ナモネ氏―情にほだされる。懐かしい言葉だ。 アロマ―それで、〈ほだ〉の意味を調べてみたら、琴の調べなの。大辞林によれば、〈ほだす〉とは〈つなぎとめる。自由を束縛する。〉実例は平安時代にある。〈ほだ〉とは、〈手かせ、足かせ。〉実例として江戸時代の浄瑠璃があげられている。漢字は〈絆 きずな〉と同じね。 編集長―拿捕というのは、それからつくられたんだろう? アロマ―ええ、明治初期に。ただ、黒人を拿捕するという例文がある。船を捕らえるだけではありませんね。 ナモネ氏―なるほど。穏やかでないな。 放送局長―一体全体補陀寺とは何なのか?おかしなノイズが混じってるよ。 特派員―何かメッセージがあるんじゃないかな? ☆ ☆ ☆ A Whisper not ; Art
Blakey & The Jazz Messengers 見せかけの公共事業 ▼ List2 アリスと有栖川宮; m s 撮影レポート |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.12.1 Odate bridge 編集長―GHQがダーク・オーシャン・ソサイエティと呼んだ組織だ。しかし、ぼくは何も連想しなかったよ。ただモルトという単語がフランス語のように聞こえた。レ・フゥイーユ・モルトは直訳すれば、〈死んだ葉っぱ〉で、枯葉だ。 放送局長―大麦の麦芽100%のウィスキーだな。ロバート中尉は嫌われるようなことをやったんじゃないか ? 編集長―たしかなのは、新橋第一ホテルと大館をむすびつける人間の一人だということだよ。 ナモネ氏―昭和20年10月だ。アメリカ軍が大館に入って花岡と小坂、尾去沢の連合軍捕虜を解放したのは… ☆ 放送局長―ロバート中尉には秘密があったと思うね。大館に行く前、新橋第一ホテルで美人とデイトするように民政局の誰かから指示されて、バーで会った。関口房子がハンドバッグから取り出したのは一通の手紙だった。 編集長―次のシーンを見たくなるような映画だ。山本嘉次郎監督が美人に会って、手紙を渡してくれた礼を言うのかな? 放送局長―高松宮か喜久子妃だよ。大館と連絡を取るのが不可能だから、そういうシナリオを考えたのさ。 ナモネ氏―連絡と言えば、そのとおり、信頼できる人を送るのが一番安全な通信手段だったな。 アロマ―手紙にはどんなことが書かれていたの? 放送局長―長谷川テルとリュー・レンは無事だという情報だ。石田博英がシャンハイから送信したにちがいない。ロバート中尉は大館に来ると…ええと、しかし、進駐軍はどこにキャンプしたのかな ? 編集長―桂城公園だ。林ケイさんがそう話してくれたよ。 ナモネ氏―そうだ。トラックとジープで来て、かまぼこ型の宿舎を建てた。 ☆ 放送局長―連合軍捕虜に与える食料などの物資はその前にパラシュートで落としたが、大館と地形が似てる米内沢に落ちた。あの話はなかなかおもしろいな? 編集長―父と木工所の若者たちが荷車で取りに行ったそうだ。それを捕虜収容所に運んだか、聞かなかったけど、小坂で黒人のピンク色の手からチューインガムをもらった女性がいた。これは本人が話してくれたね。 放送局長―ロバート中尉らが食料などの物資を運んで解放したんじゃないか? ナモネ氏―パラシュートの救援物資はもっと早いな。夏でないか?私は覚えていないが。 放送局長―なるほど、食べものは早く送らなければならないな。それから捕虜解放。ロバート中尉はジープの修理を頼みに木工所に来た。そう長谷川秀之が話したというけど、どうも本当らしくない。ロバート中尉は通訳を連れてジープでオオダテ・ブリッジに来た。そして、長谷川木工所に入った。サングラスを見て、16才の少年秀之はびっくりした。姉が持っている蝶のサングラスなのだ。ロバート中尉はにやりと笑って手紙を渡した…そういうドラマはどうかな? アロマ―そういうロバート中尉って、安心できない人だわね。 編集長―ジープの修理というのは疑っていいんじゃないかな?大館に来た部隊で十分修理できる準備をしていたはずだ。修理用具から部品まで積みこんで。 ナモネ氏―私もそう思ってるよ。終戦後は警戒しなければ、何があるか、分からない。 放送局長―ジープは戦争がはじまってからオーヴァーランド社(Willys-Overland Motors)が開発製造した四輪駆動の軍用車だけど、このオーヴァーランドは〈逗子なぎさホテル〉に出るね。高松宮はそこで会った知り合いの自動車について書きとめてる。オーバーラント。 編集長―同じメイカーだろうな。高松宮は戦後その偶然の暗合を見たときショックを受けたかもしれない。 放送局長―日記に書きとめた理由があったんじゃないか? 編集長―その車は一度しか出ない。乗りたい車だと思ったのかな?ともあれ、理由はあるね。 ☆ ☆ ☆ ☆ V字型の階段の記憶 53 A Angel eyes; Stan Kenton
and June Christy 長谷川テル ▼ List
1 V字型の階段の記憶; 6 エスペラントで話したレポートは 日本で最初のモルト・ウィスキー ▼ List
1 恋文横丁の暗い記憶;
A 恋文横丁と〈ロバート・ブラウン〉 小坂鉱山 連合軍捕虜収容所 ▼ List
1 敗戦後劇場; 6月の最後の夜 蝶のサングラス ▼ List
1 V字型の階段の記憶; 52 ロバート中尉のサングラス? |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.11.25 編集長―ところが、それらしい応答がないんだ。市議の小棚木政之理事長が情報を出せばいいと思っただけど、NPO大館小坂レールバイクの記事はそれ以後FBで見なかったね。それはメッセージのある沈黙だった。踏切り跡の異常を発見したが、ひどい崖くずれで、スケジュールにかかわる重大な事態だな、と思った。
編集長―それはどうかな?取材すれば、分かるだろう。ともあれ、そのとき大館市とNPO大館小坂レールバイクの関係があいまいだということに気づいた。管理責任と補修など、どうなるのか?所有者と使用者のあいだで協定を結んだのか? ナモネ氏―そういう話はなかった、なあ。川の管理責任は秋田県でないか? アロマ―ええ、そうですね。線路の敷地は? 編集長―所有者の大館市。しかし、常識的にNPO大館小坂レールバイクにそれ相応の責任があるだろう。素人集団だから、仕方がない面もあるけど。 放送局長―今度の場合、事実の公表がないことには鉄道施設の私物化という批判がある。 編集長―そうだ。大館市民に対して責任があるね。 ナモネ氏―小畑市長にではなくて、な。 放送局長―応急修理の崖の上を電車が走ったことも、見逃せない問題だよ。 編集長―そう、乗客の小学生と運転士の生命を無視した危険な賭けだ。 アロマ―あたしの予想では、コースの変更だった。長木渓谷を通らないで、始発駅を二の渡り鉄橋の手前、雪沢山荘の入口にすると思った。 編集長――パナソニックなどのパワーが問題だけど、何も雪沢温泉駅始発にこだわる理由はない。 アロマ―小畑市長と細越小坂町長がセレモニーに出たみたい。 ナモネ氏―忘れていたが、あそこは10年前濃硫酸貨車が脱線した地点だ。 特派員―住民をバスで避難させた。2004年11月9日。 放送局長―しかし、いつ崖が崩落したか、分かったのか? 編集長―いや、情報が流れてこない。 ☆ 放送局長―NPO大館小坂レールバイクとリヴァー・ユートピアの関係も分かりにくい。 編集長―それぞれ独立したグループで、協力関係はない。リヴァー・ユートピアはただ川の自然環境保護がテーマだよ。川のドキュメンタリー撮影制作が目的じゃない。しかし、川の状況については現実的によく知ることができるね。 ナモネ氏―それを嫌う人も少なくないようだな。 編集長―政治と行政の関係者だね。その他の人で、ドキュメンタリー撮影をおもしろくないと思ってるような人には出会ったことがないな。それが現実だ。 特派員―住民が川に愛着を感じるように、という構想はうまく行きましたね。 ナモネ氏―川を舞台にする文化活動があちこちで起きた。 アロマ―大館小坂レールバイクの活動も、そういう流れにあると位置づけていいわね。 放送局長―分かった。言ってみれば、本流と支流の関係だな。レールバイクが長木渓谷の線路を走るというのは、立派な理由があるわけだ。旧大館駅とドームのあいだの平地を走らないことに疑問を感じたことがあったけど、ね。 編集長―ただ観光のための活動でないということだよ。 特派員―しかし、それだけでは真実の駅の手前でストップ。川を舞台にするプロジェクトにはリヴァー・ユートピアから川を取りもどしたいというひそかな欲求がある。これを理解しなければ…米さん。 ☆ ☆ ☆ □ 旅の雑貨屋
18 乾電池電車が走る旧小坂鉄道で崖くずれ B A A The end of the world ; Patti Page |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.11.22 ナモネ氏―長木渓谷の踏切りは車の運転が一番こわいところだった。崖縁すれすれだから、な。 特派員―ちょうどそこで線路下の崖がくずれた。
特派員―あれがいつ崩落したか、問題ですね。 半分半分放送局長―特派員が知らないのか? ナモネ氏―どういうことなのだ? ☆ アロマ―FaceBookで事実関係をたしかめると、9月4日NPO大館小坂レールバイクの待避線取付工事中のレポートに対して編集長がコメント欄にこう書きこんだ。〈長雨であちこち危険なので、慎重に。観光客のためにプロの点検が必要だと思う。〉 編集長―長雨の悪影響が想像を越えていたんで、ね。プロというのは旧小坂鉄道の熟練者の意味だ。オーヴァーだと思われそうだけど、ヒトリ沢川の撮影に行く途中、長木渓谷に回って踏切り跡を渡るとき崖際のレールの辺りに何か異変があるように見えた。8月28日、木曜日だ。撮影しなかったけど、想い出して不安になった。 特派員―あそこはステーションの外れで、レールバイクの走行がありませんよ。 編集長―そう、異常なことがあれば、気がつくはずだと思ったね。 アロマ―9月7日大館小坂レールバイクがステーションの写真とこんなレポートをのせた。〈実はこの場所、元々は「谷」や「側溝」のような状態でしたが、昨年8月9日の豪雨で山からの土砂が流入し、埋まってしまいました。...線路にも土砂流入があり一時は呆然としましたが、正に災い転じて福となす結果となりました。〉 編集長―あそこは困ったことに大館市の温泉保養施設の排水が流れて、長木川を汚してるんだ。レールバイクのコースは小坂方面の旧雪沢駅までだから、土砂くずれはあまり影響がないと思う。ところが、8日のレポートは状況をドラマチックに反転させた。 ☆ アロマ―〈乾電池エボルタ(単1形)を使い、電車の有人走行に挑戦 | プレスリリース | ニュース | 11/2、一日だけ小坂鉄道が復活!? …私たちもこのチャレンジに全面協力します。市民の皆様も一緒に盛り上がりましょう!! 〉 編集長―旧雪沢駅から長木渓谷を通って大館駅まで電車が走るということは、最後の貨車が通ってからちょうど20年だから、危険が大きい。しかし、電車のための保守管理をやるはずだから、危機感がなくて、踏切り跡の異変は想い浮かばなかった。 特派員―小坂鉄道の1日復活はお祭でしたね。 ナモネ氏―小坂鉄道の社員たちも元気を取りもどしたな。 アロマ―FBにはそれから大館市街地までの線路の草刈レポートがのるようになった。そして、9月24日林間の線路の写真2枚と記事。〈今日は土砂撤去作業が進み、ご覧のように綺麗になりました。これで旧雪沢温泉駅から旧東岱野までは走れるようになりました!〉 放送局長―万事順調。お疲れさん、ご苦労さん、だな。 アロマ―ところが、これからが大変。10月18日FBに長谷川編集長はこんなことを書きこんだ。〈愛想の悪い人たちに迷惑かもしれないが、旧小坂鉄道の一日復活の前になるべく早くレールの地盤の安全を確認してほしい。特に長木渓谷あたりを。〉 編集長―急に不安になったのはなぜか、と言えば、HHJの仕事から解放されてやっと暇になったから、だ。11月2日のビッグ・イベントが近づいて、大館小坂レールバイクが本当に安全確認をしたか、一度も明快に表現していないから、だな。 放送局長―よくあることだ。時々刻々の過去、現在、未来。 ☆ ☆ ☆ □ 旅の雑貨屋
17 乾電池電車が走る旧小坂鉄道で崖くずれ A B A Hier encore ; Charles Aznavour |
☆ ☆ ☆ Updated
2014.11.18 特派員―ナモネ氏は、日本が戦争に負けるといううわさをいつごろ聞いたんですか? 旧小坂鉄道 新沢踏切り 特派員―放送と新聞は国民を愚弄していましたね。 ナモネ氏―同じ網に引っかかるとは思わなかった。 編集長―戦時下の生活について日本人はあまりにも話したがらない。それで戦争の真実が分からなくなるんだ、なあ。 ☆ 特派員―12月14日総選挙という発表があったらしいけど、消費税10%先送りに対する国民投票みたいな話ですよ。解散の理由が白々しいと思いませんか? 半分半分放送局長―そうだな。財務省は消費税を上げれば、国の借金が減らせると言ってる。しかし、大規模な公共事業を減らすべきだよ。 編集長―テロ資金対策も考えると、効果的なのは公共事業を抑えて所得税と法人税を上げることだと思うね。消費税を上げるのは社会的に不公平だよ。 アロマ―今年の4月8%に引き上げたばかりだから、消費税よりも他の方法を考えたら、と言いたい。弱い消費者からしぼり取るのは悪いくせよ。 ナモネ氏―解散総選挙の本当の理由は謎の潜水艦に似てると思うよ。 [Cat
willow 2014.11.15] ☆ 編集長―特定秘密保護法が12月10日から施行される。タイミングを考えると、おかしいんじゃないかな? 放送局長―そうそう、あんな得体の知れない化けものは廃案にしなければいけない。自民公明連立政権、バイバイ、だ。 特派員―すると、当然アメリカのプレッシャーもあるんじゃないですか? ナモネ氏―起承転結が分かりにくい政治の動きは、な、昔からそう思われたもんだ。 特派員―もしかしたら、日本国の解散ですね。 ☆ ☆ ☆ A Blues in F ; Wes Montgomey [and others] 1965 特定秘密保護法 |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.11.13 特派員―青空の下で外階段のペンキ塗り。優雅ですね。芸術の秋ですね。 編集長―紫外線が強くて、目が疲れた。 アロマ―終わったら、記念撮影。はい。 アトリエの庭 ☆ 特派員―軍手が片方落ちたよ。 アロマ―OK,OK.ちゃんと映った。[video 9.21 FB
galerie] 特派員―偶然だとは思えないね。1週間前(9月10日)に北海道で陸上自衛隊の地対空ミサイルが1発爆発しないで海に落ちたというニュースがあった。海上自衛隊と協力して探して、無事見つけたそうだけど、ね、そういう危険なアクシデントはすみやかに公表するべきだ〔1〕。 編集長―魚があわれだよ。 ☆ 特派員―怪現象が問題になったとき空を見上げたら、地球には海もあるよ、と言ったのが米放送局長で、はっとしました。ホタテの話じゃありませんよ。 ナモネ氏―潜水艦の映画は若いころよく見たもんだ。ナチス・ドイツと日本の潜水艦が最強だった。 半分半分放送局長―潜水艦のニュースや記事が何となく目立つけど、どういう目的で焦点を当ててるのかな? 特派員―報道機関の目的ですか?さあ、その日の生活のために決まってるでしょう? アロマ―さすが長木川上流社会特派員だわ、ね。 放送局長―だわ、だわ、だわ…??? 特派員―とにかく、北朝鮮の潜水艦が弾道ミサイル発射装置を備えているという報道がうそでないなら、日本列島はどうなるのか?〔2〕 ナモネ氏―子守唄が流行するよ。 放送局長―みんな揺れる。内面から動揺する、ね。 ナモネ氏―原子力潜水艦か? 特派員―ディーゼル・エンジン。 放送局長―バルト海で10月半ば国籍不明の潜水艦騒ぎがあったな?〔3〕 特派員―あれは謎の潜水艦ですね。スウエーデン海軍がストックホルム列島沖で捜索したけど、逃げられた。プレスはロシアに疑いを向けた。しかし、ロシアはそれを否定した。ロベーン(Stefan Lofven)首相の発言はちょっと考えさせますよ。〈これは潜水艦狩りではない。“Ce n’est pas une chasse au sous-marin”.〉〔4〕 ナモネ氏―よくある話法だ。相手にテーマを想い浮かべさせて、逃げる。 アロマ―それで分かった。一連の潜水艦ニュースのプロローグは〈ロシアの声〉の報道なのよ。〈ロシア太平洋艦隊は水曜、宗谷海峡で日本の潜水艦を発見したが、日本側は国際法を犯してはおらず、ロシアの国境も侵犯されてはいない。〔5〕〉ディーゼル電力潜水艦オヤシオの日常的な諜報活動だったということだけど、話し方のニュアンスが似てる。 ナモネ氏―漁船の拿捕事件ならおどろかないが、な。 特派員―そして、9月にはオーストラリアが日本の潜水艦を買う交渉をはじめたというニュース。10月にはマレーシアの潜水艦が行方不明になって捜索しているというニュース。 放送局長―おかげでいろいろ想い浮かんだよ。しかし、おれの気持は沈んだまんまだ。 ☆ ☆ ☆ A Les Feuilles Mortes; Yves Montand 1 北海道新聞 09/11 07:00 2 Voix de la Russie
2014_11_02 15:59 3 La Suede: recherche
toujours une mysterieuse presence sous-marine euronews 2014/10/20 4 Suede: “ce n’est pas une chasse au
sous-marin” euronews 20/10
20:18 Avec AFP, AP 5 2014_08_21 6 ロシアの声 2014_09_09 7 ロシアの声 2014_10_06 |
★モダンジャズになった〈枯葉〉 ☆ ☆ ☆ Updated 2014.10.29 半分半分放送局長―あのサングラスは何となく終戦後の新橋にオーヴァー・ラップしないか ? 編集長―あのサングラス、ね…そう、あれは父の若いころのサングラスで、ぼくも気に入ってたから東京生活の前にプレゼントにもらった。 アトリエ アロマ―蝶が浮かんでるサングラスなんて、信じられない。 特派員―どういうストーリーがあるか、聞きたいですね。 編集長―粋なサングラスだった。しかし、それについては何も聞いてないな。 ナモネ氏―そういうサングラスは見たことがない、なあ。 放送局長―あれは、そのころから進駐軍のイメージだった。ロバート中尉のことを聞いたとき、おれが瞬間的に想い出したのはあのサングラスだ。マッカーサーがかけたレーバンのサングラスとはタイプがちがう。 編集長―メイド・イン・USAか、分からないな。我が家でアメリカにつながるようなものは、その他に1ドル紙幣1枚だけだった。これは、おばあちゃんが戦前の日本の硬貨と一緒に小さいケースにしまっていた。疑問に思ったことはないな。父の性格から考えれば、ジープの修理を頼みに来たロバート中尉と仲良くなってサングラスをもらったか、あるいは何かと交換したということもありえないことじゃない。 放送局長―それなら、一言話してもよさそうなもんだ。しかし、そこが問題だな。ハセはあのサングラスに何かドラマがないか? 編集長―ないね。夏休み前か、どこかで失くしたよ。 ☆ 放送局長―ハセがアンダーソンさんと一緒に飲んだモルト・ウィスキーの逸品〈ロバート・ブラウン〉とロバート中尉は何の関係もないか ? 編集長―名前が同じだ。他には、そうだな、〈あなたは誰ですか?〉とTVの宣伝を繰りかえしたくなるような男じゃないか? ナモネ氏―秀之さんは〈ロバート・ブラウン〉のCMを知っていたか? 編集長―そのころぼくは東京暮らしで、答えようがないですね。 特派員―しかし、それはおもしろい疑問ですね。TVでなくても、雑誌その他で広告を見た可能性はありますよ。 放送局長―そう、そのとき思い浮かんだ言葉は〈ロバート中尉、あなたは誰ですか?〉 アロマ―分かった。その問いかける宣伝文句はアンダーソンさんだけに向けたんじゃない。終戦後の関係者みんな、高松宮ネットワークの人たちに向けた疑問なのよ。 編集長―あの広告を見た可能性と言えば、参考になりそうな話があるよ。大館に帰ったとき荻原さんのアトリエに遊びに行ってることを家族に話した。それからしばらくして、荻原さんとジャニーが、どこの放送局か分からないけど、TV番組に出演した。家族、母と二人の妹がそれを見たというから、父も見たかもしれない。 放送局長―本当か? 編集長―それについては聞いたことがない。ところが、地下室を改造する数年前ドーナッツ盤のレコード、イタリアの歌手ジャンニ・ナザーロの〈傷跡〉が客間のテーブルにあるのが見えた。ふだん車でカセット・テープのラテン音楽を聞くけど、大火のあとレコードを買ったのは見たことがない。ジャンニは、ジャニーを想い出させた。それから、房子おばさんの男の子を。 ナモネ氏―秀之さんが好きなバンドは、東京キューバン・ボーイズ(Cuban boys)だったよ。 編集長―ぼくは東京麻布十番ボーイズと解釈しましたね。 ナモネ氏―東京キューバン・ボーイズだあ。 ☆ ☆ ☆ ☆ V字型の階段の記憶 52 A Autumn leaves ; Cannonball Adderley Quintet ロバート中尉 ▼ List
1 大館大火の関連記事; 長すぎる停電と殺人劇 G |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.10.19 特派員―法制審議会は9月18日刑事司法制度の法改正の要綱を決定して、松島法務大臣に答申しました〔1〕。それからどうなったか、情報がないけど、取り調べの録音録画に関しては従来と変化がありませんね。裁判員裁判の事件と検察の独自捜査事件において全過程で行なう。しかし、前にも批判したとおり、それではDVD装置を遊ばせておくようなものじゃありませんか? 編集長―そのとおりだ。日本製のDVD装置を使うなら、遊ばせておいたほうが安全だ。どこのメイカーの製品を使うか、ということも決めなければいけない。何よりも重要なのは、すべての取り調べで最初から最後まで録音録画して記録することだよ。そうでなければ、意味がない。いつでも事実をめぐって争いが起こる。 大館橋 アロマ―どういうプロセスでどんなことを話したか、誰にでも分かるようにしてほしいわね。取り調べ官の脅迫的なせりふで自分に不利なことを言ったとしたら、どうなるの?モーリシャス最高裁のドマ元判事が、この人は国連の人権条約にもとづく拷問禁止委員会委員だけど、〈日本の刑事司法は容疑者の自白に頼り過ぎている〉と非難しましたよ〔3〕。 編集長―そう、近代国家じゃないな。憲法が定めているように自白だけでは有罪にできない。共犯者の自白も証拠にしてはならない。身体と精神への拷問を禁止するためだ。 半分半分放送局長―自白にこだわるのは、それと証拠文書などを一致させて有罪を確実にする狙いがあるからだろうな。両方そろえば、国民はだまされやすいよ。 特派員―菅家利和さんなど最近の冤罪事件の被害者たちも全面的な透明化を要望していますね。日本弁護士連合会も、そうです。 ナモネ氏―自分たちが冤罪の犠牲者にならないともかぎらないから、な。 放送局長―あれは国家のこわさを思い知らせるね。 編集長―容疑者だけでなく、目撃者その他参考人の取り調べや被害者側の事情聴取も全面的にDVDに記録して透明化しなければいけない。個人の安全保障のために。 放送局長―検察と警察には戦前の意識が根強く残ってる。何でも秘密にして裁く。今度の改正案は、どれだけ知られたくない悪いことをやってるか、証明した。 ナモネ氏―そこには恐るべき暗黒がある。 ☆ 特派員―それから、司法取引という制度を導入することも決まりました。NHKから引用すれば、〈容疑者や被告が他人の犯罪を明らかにする供述をしたり、証拠を提出したりして捜査に協力した場合、見返りとして検察が起訴を見送ったりすることができる〉そうです。 編集長―他人の犯罪を明らかにするような話だからといって、取り調べを受ける無実の人は迷惑だよ。濡れ衣が増えるおそれがある。 ナモネ氏―伝染病みたいなもんだ。 編集長―昭和電工事件を参考にすると、危険な協力だと思う。 特派員―日野原容疑者の供述で網にかかった人が大勢いましたね。 放送局長―地獄に道連れの自爆テロだったな。おれも、その事件を想い出したよ。国家機関に対する信頼がないということを考えてもらいたいね。 ☆ 放送局長―おれが冤罪に関心を持つようになったのはサークルの屋根裏部屋でしゃべってるやつがいたからだけど、あのころは組織のあり方が冤罪事件を起こすと甘く考えていたね。つまり、まちがいを認めたくないメンツが問題だ。その次が思想だ。しかし、見せしめを目的とした事件もある、な? 編集長―そういう疑惑が消えないな。 放送局長―終戦後まもない1948年に起きた帝銀事件は、それじゃないか? 編集長―あの事件は雑誌と松本清張の推理から知識をえたにすぎないけれど、逮捕された平沢貞通(さだみち)という画家に同情したね。常識的に考えても、画家にできるような犯罪じゃない。死刑宣告は残酷だ。 放送局長―二科展に誘われて行って世間の裏について何か分かったことがあるだろう? 編集長―そう、当然だ。結論を言うと、あんな事件は美術家や美術関係者に将来の自分の運命を見させて恐怖におびえる状況に囲いこむことが本当の目的だ。無実の死刑囚を見せるというのは残酷劇だよ。 放送局長―そして、金をゆすり取り、その他さまざまな悪いことをやって苦しめる、というわけだ。あんな冷酷な戦争をしたあとだから、効果満点だったな。 ナモネ氏―なるほど。昭和23年と言えば、金がない時代だったもんだ。国家暴力団の資金かせぎだな。 ☆ ☆ ☆ A It started
all over again; Jo Stafford & The Pied Pipers 1 NHK 9月18日 18時18分 2 秋田さきがけ新報 2014/07/04 社説 3 共同通信 2014/03/06 20:46 国連 ▼ List 6 立法・行政・司法;
国連拷問禁止委員会の日本批判 昭和電工事件 ▼ List
1 敗戦後劇場; カレンダーのある事件 残酷劇 美術家 ▼ List
1 敗戦後劇場; 恋文横丁の暗い記憶 E |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.10.7 中山沢川 寒沢橋 アロマ―暇なときに想像したけど、編集長が前に言ったように有栖川と徳川という名前に川の対立がある。それが意識的な命名だとしたら、天皇が新しい幕府に対抗する目的で有栖川宮を創設したんじゃないかな? 半分半分放送局長―そう思うね。歴史の流れを見ると、キリシタン迫害とキリスト教禁止令がある。それとの関連はあいまいだけど、天皇家(天皇と皇族)は京都御所に幽閉されてしまった。自由と権力を奪われて、アマテラスの子孫が黙っておとなしくしてるわけがない。 ナモネ氏―有栖川が長いあいだ川の名前でしかなかったというのは、重要な何かがあるな。過去に投影してみれば、有栖川のほとりに住んだ人たちはキリスト教徒でなかったか? 特派員―歴史は二度繰りかえす。亡霊が京都御所に現われて、有栖川宮家を創設してキリシタン迫害と戦え、と命令した…こういうストーリーはだめでしょうか? 編集長―だめだ。あの〈南蛮寺メモ〉を読んでくれないか?〔1〕 ☆ アロマ―市立中央図書館で京都の南蛮寺に関する文献を探してみると、東洋文庫にあった。《南蛮寺興廃記》著者は不明。出版は江戸時代の元禄8年、1695年以降と考えられている。キリスト教を排撃する目的で書かれた本なので、信頼できない叙述やミスが多い。しかし、編集者の海老沢有道が間違いを指摘していない次の記述は歴史の真実を投影する。 ---新しい宗門、南蛮寺の伝道は、今世からの(文字通りの)即身成仏である。(まして)未来永遠に、天に生まれる楽しみ疑うことができないと、(人々は)噂し合った。このころになると、公家や武家にも、この宗門に帰依する人々が多かった。 HHJの対話編〈キリシタンと朝廷〉は宮中にキリシタンがいたという仮説を立てたが、それに触れた歴史書がないので、推理と想像だけで終わった。公家が少なからずキリシタンになったというのが事実だとすれば、キリシタン関連の歴史と鎖国から近代化への歴史はかなり見方が変わる。 つまり、公家のキリシタンと武家・民衆のキリシタンの連帯は、徳川幕府への脅威になる。天皇と公家の正統性は国際社会において優越的な力を持つので、キリシタン弾圧は慎重でなければいけない。そこからヨーロッパを意識した政治が必要になる。これは鎖国主義の本質だろう。 ☆ 編集長―このころ、というのはキリスト教が都で大流行した時代、つまり、安土桃山時代。 ナモネ氏―京都の真ん中に昇天の聖母教会が完成してから、だな〔2〕。1575年。織田信長の援助で、な。その2年前、信長は足利義昭将軍を追放して室町幕府の幕引きをやった。 アロマ―天皇と公家の正統性とあるけど、江戸時代の公家(くげ)とはどんな人たちですか? 特派員―調べてみたら、中世以後、朝廷に仕える官人を公家と言った〔3〕。公卿(くぎょう)、殿上人(てんじょうびと)、地下(じげ)の総称。公卿というのは、平安時代朝廷の政治を執り行なう中枢の高官で大臣と納言、参議などの職務を表わした。本来実権を持っていた。殿上人はその下で天皇の日常生活の場である清涼殿南廂(ひさし)殿上の間にのぼることを許された官人貴族。地下は殿上の間に入るのを許されない普通一般の官人。公家と武家は対概念ですね。 ナモネ氏―公家の正統性というのは、世襲制の力だな。武家は実力集団だ。 編集長―天皇と公家が歴史的に保証書を持っていることを言ったにすぎませんよ。 アロマ―朝廷の内部にキリシタンが存在するようになると、どうなるんでしょうか? 放送局長―鳴門の渦巻き、宗教的な対立が避けられないだろうな。 ☆ ☆ ☆ ☆ 有栖川宮とアリス b a A Misty; Julie London 1 南蛮寺メモ 2 キリシタンと朝廷
アリスと有栖川宮 a b 3 wikipedia ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 有栖川 ▼ List 2 有栖川宮の歴史;
アリスと有栖川宮 d 有栖川と徳川 ▼ List 2 有栖川宮の歴史;
アリスと有栖川宮 c 京都御所に幽閉 南蛮寺 |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.10.14 アロマ―10月4日、今日から第29回国民文化祭だけど、そんな見世物より大館市民はラジオ放送局がほしいわね。 ナモネ氏―そうだ。本当の文化の発展のためにはラジオ放送局が必要だ。365日毎日の生活が文化芸術的でなければ、だめだ。 特派員―通常の開催期間は10日ほどだけど、なぜか秋田県は30日のロング・ラン。 半分半分放送局長―その予算はどれくらいなんだ? 田町球場 編集長―その金がどこに流れるか、調べると、おもしろいな。 放送局長―調べると、ね。 ナモネ氏―大館市は、何が何でも市役所の貴重な芸術作品の保存活用に金をかけてほしいもんだ。 [cat willow
2014.10.4] ☆ アロマ―大館市で開催されるイベントは、マーチングバンド・バトントワリングの祭典とゴスペルなど。全国各地のグループが自費で出演するようだけど、なぜ大館市で、という疑問が排気ガスみたいにしつこく漂ってる。 放送局長―なぜ大館市で、と考えれば、最初から他の線路に行ってしまう。本当のことを言うと、これは1970年の早慶戦でチアガールが3塁側のスタンドだけにいるという不公平さから来てる。 特派員―1週間前に〈V字型の階段の記憶〉で話した、あのエピソードですね? 放送局長―そうだ。それから1年後に三田高校のかわいい女たちが旅の会に入った。しかし、それだけじゃない。6月の早慶戦で1塁側にもチアガールが5、6人並んだのだ。 アロマ―慶応のチアガールが早稲田の応援に来たの? 放送局長―真実は早稲田のチアガールが白人女だということだ。スタイルがよくて、バトンさばきもアメリカ映画で見たようにうまい。うわさによれば、国際学部の学生だっていうことだけど、そんな学部は誰も聞いたことがなかった。あれは白日夢だったよ。 アロマ―うそ、キャンパスの情報に暗いなんて信じられないわ。 放送局長―しかし、それが現実だったよ。 特派員―ちょっとサーチしてみたら、国際学部は2004年に名称が国際教養学部に変わってる〔1〕。日本人も入れる学部のようですね。 放送局長―何だって?留学生の学部だったはずだ。 特派員―秋田市の国際教養大学の学部とまちがえられますね。 アロマ―国民文化祭が国際文化祭になるなら、いいんだけど。 ☆ 放送局長―ところで、ゴスペルだけど、ハセが言うには遠野で暮らしてる小繋の姉さんがクリスチャンで、10年前か、プロ歌手のテープを送ってくれた想い出があるそうだ。ゴスペルは、要するに黒人霊歌だ。 アロマ―そういう歌が流行する社会は希望がないの、ね。小繋の3番目の姉さんはかわいい顔で、独身時代に弘前で看護婦をしていたときひどくいじめられたから、釜石に逃げたのよ。編集長はそのテープを聞こうとしなかった。 放送局長―しかし、歌を聞いて慰めになれば、幸せな人だよ。幸せな一時をすごせる幸せがあれば、そう不幸じゃないね。 特派員―米放送局長の話を聞くと、そのプログラムの選定は長谷川編集長をねらったメッセージですね。過去の出来事につながる微妙な幾何学がある。 放送局長―残念ながら、このイベントにも表現の自由があるようには思えないね。 アロマ―憲法が保障する基本的人権に反することを堂々とやってる。 ☆ 特派員―ぼくが疑問に思ったのは、総合プロデューサーが秋田県出身の推理作家西木正明だということですね。 放送局長―1940年田沢湖の西、現在の仙北市生まれで、早稲田大学社会科学部中退〔1〕。週刊誌〈平凡パンチ〉で仕事をしたということは、70年前後の早稲田キャンパスをよく知っていた可能性があるな。 特派員―ええ、そうですね。西木正明はさきがけ新報に定期的に政治社会批評を書いていたけど、ぼくが見たかぎり公費悪用事件には関心を示しませんでしたよ。 アロマ―1980年《オホーツク諜報船》という小説で日本ノンフィクション賞新人賞をもらってる。推理小説の才能を複雑な公費悪用事件の解明に生かせたのに、ね。 放送局長―そう、レポ船と諜報のドラマ、北方領土問題の裏面だから、な。 特派員―西木正明の代わりに登場したのが寺田典城横手市長で、知事選で勝って秋田県のヘッドになったら、公費悪用事件をうやむやに葬り去ってしまった。早稲田法学部の古狸ですよ。 ☆ 放送局長―秋田県と大館市の予算は分かったか? 特派員―秋田県観光文化スポーツ部国民文化祭推進局の回答では、予算見積書総合検索ホームページにアクセスするようにということでした。それで、2014年度の予算を見ると、732,041,000円。大館市は例によって黙殺ですね。受信したかどうかさえ、知らせない。 放送局長―1か月の開催だから、高くつくな。 特派員―こういうのは費用対効果が明確に表れにくいですよ。 放送局長―70年代にくらべたら、華々しく猛烈な宣伝だ。 アロマ―米放送局長が予想したとおり中央のメディアは協力的でない。NHK、TBS、共同通信の47ニュースは国民文化祭に無関心。NHK秋田は忠実でした。 ☆ ☆ ☆ A No problem; Duke Jordan
Trio 1
Wikipedia ▼ List 1 敗戦後劇場; 〈リンゴの唄〉の秘密 ラジオ放送局 ▼ List 12 旅行; 14 15 16 《オホーツク諜報船》 ▼ List 6 立法・司法・行政; 多喜二追悼記念祭に無関心な国と大館市 |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.10.1 半分半分放送局長―試合がはじまったけど、ハセは神宮球場に来ないんだ。それで、旅の会の仲間がちょっと心配した。チア・ガールがいる慶応のスタンドだよ、と誰かが冗談を言った。おもしろい想像だった。 アロマ―楽しいドラマね。 放送局長―ところが、1年後どういうわけか、慶応に行くはずの三田高校の女二人が旅の会に入ってきた。三田の卒業生なら、近所の慶応大学と決まってる。難民村みたいなサークルに都会的な明るいセンスが流れたね。その一人森田和子はさわやかで、詩人気取りで、機関紙〈旅友〉の編集委員ハセと気が合って即興的なトーク・ショーの常連になった。 田町球場 ☆ 放送局長―そうしているときに母からの手紙。 編集長―そう、父が恵比寿にある旧家の不倫関係の子だと知って、恵比寿と広尾の街を散歩した。これは前に話したな〔1〕。 放送局長―歌舞伎風に言えば、森田和子との仲は前世の因縁かな?しかし、運悪く二人のアット・ホームな関係は次第に批判されたな。 編集長―自由に何でも書ける雑誌にしたから、な。 放送局長―それも問題だったな。いい企画にいい作品が集まった。しかし、二人が夢を語り合い次の選挙で編集委員をねらったら、何という不条理な田舎芝居、新しい3人の委員には編集経験者がいなかった。ハセが一人落選した。 編集長―そう、仕方なく編集の仕事を手伝ってやったね。肩書きなしで、さ。 放送局長―しかし、あの選挙で彼女は傷ついた。デヴューは、誰に読ませるためか、有栖川宮記念公園のエセーだったけど、ハセはそれを忘れてしまった、な? 編集長―有栖川宮記念公園に行って、そこが森田和子の書いた公園だとは一度も思ったことがない。ただ彼女とどこか公園の話をしたのはときおり想い出した。 アロマ―子どものころの遊び場なのよ。麻布のお嬢さんなのよ。 編集長―それは2002年インターネットをはじめたときサークルのHPで読んだけれど、意味が分かりにくい乱れた文章だった。TBSの仕事をしてることは、あとで何となく分かった。 放送局長―後浜と旦那から仕事をもらってたんだろう。 ☆ 放送局長―有栖川宮記念公園にもどると、といっても、もどってきてるけど、広尾ホームズは名探偵シャーロック・ホームズを連想させる。日本語では同じ発音だ。それについて何かないか? アロマ―あたしの連想は広尾のホームよ。 編集長―何もないな。有栖川宮記念公園に行っていたころ、そんな名前は聞いたこともなかった。しかし、その連想は自然だと思う。 放送局長―ハセが2年生のとき書いたエセー《怪人百面相》が背景にある。 編集長―なるほど、ね。迷える名探偵の映画だったな。 放送局長―映画監督が自分の構想を語るエセーだよ。ユニークなプロットの展開で、あっと言わせる。探偵が怪人に変身するなんていうのは、西新橋ムードじゃないか、と思ったけど、どう? 編集長―案外おもしろいな。しかし、あまり迷わないようにしよう。ただ西新橋の想い出を話したあと、あのストーリーの原型がブルトン(André Breton)の名作《ナジャ》にあることに気づいた。 特派員―〈Qui suis-je ? 私は誰か ?〉 編集長―そう、そんな疑問からスタートする。フランス語では、それは〈私は誰を追うか?〉という意味にもなる。ブルトンはそう解釈して、パリの街をさまよい歩き、あちこちで〈取るにたりない出来事 menus
événements〉に記号論的な発見をして、なぞめいたロシア女ナジャ(Nadja)に出会う。10月4日。 アロマ―ピザ・ショップ〈104〉 ね。 放送局長―その疑問から考えても、西新橋のハセには死んだ広尾のおばさんの影がある。 編集長―そういう影を感じたかもしれないな。シュール・レアリスムの本との出会いについて言うと、1970年の春、早稲田の古本屋でだった。ブルトンの《セリ・シュール・レアリスム》それでロートレアモン(Lautréamont)伯爵という詩人の名前も知ったけど、作品はなかった。《ナジャ》と《通底器》を日本語訳で読んだのは、それからまもなくだ。 ☆ ☆ ☆
☆ V字型の階段の記憶 51 A A day in the life; Wes Montgomery arranged and conducted by Don Sebesky 1 List 1 V字型の階段の記憶; 37エビスビールの王様とブルーバード 39 V字型の階段と窓のオリジナル 47 映画よりも映画的な東宝ストーリー 雑誌 ▼ List 7 文化; 毒入りの文化 有栖川宮記念公園に行って ▼ List 1 V字型の階段の記憶;47映画よりも映画的な東宝ストーリー ▼ List 2 日本とロシアの関連記事; Half and Half の過去・現在・未来 B ▼ List 4 メディア・ストーリー; ショー・タウン 7 雑誌 映画 西新橋 迷える名探偵 ▼ List 1 V字型の階段の記憶; 47~ ナジャ |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.28 アロマ―ウクライナ軍の戦術について、ロシアのプーチン(V.Poutine)大統領はナチス・ドイツが使った戦術を想い出させると言った〔1〕。どういうタクティクス? 常盤木町交差点 半分半分放送局長―ソ連末期の映画を参考にすると、ウクライナ内戦で一番ありそうなのは変装かもしれない〔2〕。ロシアの大地に侵略したとき、ナチスのある部隊は森の中で変装してソ連軍の部隊になりすました。それで本当のソ連軍の部隊はだまされてみな殺しにされたり、ひどい目に会った。 アロマ―演劇的ね。見分けるのがむずかしい。情報戦と言われてる理由はその辺にもあるな。 特派員―ロシア軍の存在をめぐる対立がいい例じゃないか?ロシア軍が国境を越えてウクライナにいるとか、いや、いないとか、いつまでも反対の事実の応酬だよ。 放送局長―反対の事実の応酬だよ。 アロマ―そんな卑怯な手は国際法違反よ、ね? 特派員―変装が国際法違反に当たるか、分からないけど、誰かに似せた変装で犯罪行為をしたら、他の人間が犯人にされて重大な迷惑。どこの国でもアウトだ。 放送局長―アイデンティティ(自己同一性)を大事にしなければいけない。 特派員―実際的に言えば、個人や個性を世界でひとつしかない存在だと考えるということですね。 [cat
willow 2014.9.18] ☆ ナモネ氏―個性という言葉は、今はほとんど聞かないな。 アロマ―流行のまねがわるい。 編集長―伝統のまねもよくないな。 半分半分放送局長―そうしなければ、生きられない国だから、な。 特派員―みんな孤独な生活なんですよ。 ナモネ氏―ナチスの変装戦術は日本的だ。私は、とか、あなたは、という言い方を嫌うから、日本人の本質的な生き方に触れると思う。 放送局長―あいまいなんだ。 特派員―それで古事記を想い出したけど、〈おれ〉という言葉は1人称でない。2人称なんですね。あれには当惑しました。 編集長―知性は2人称から発展する。そして、自分という存在を意識する。鏡と自分の関係だな。〈おれ〉という代名詞にはそういう歴史の流れが見える。 ナモネ氏―鏡は自分を教えるもんだ。 アロマ―中国で日本人は変装戦術を使いましたか? ナモネ氏―ナチスの特殊作戦のようなそういう事件は知らないが、写真や記録映画には中国服を着た日本人がいた。愛用者はめずらしくなかった時代だな。 放送局長―李香蘭を演じた山口淑子は代表格だよ、な。先日亡くなったけど、あれも一種の変装戦術だ。 ナモネ氏―確かに中国人をだましたことになる。ワイド・ショーの司会をやったときは複雑だったよ。 編集長―李香蘭という中国女は実在しなかったから、その変装は別にしよう。 ☆ 放送局長―実在しない他人に変装する場合でも、問題があるから、な。 特派員―放送局長米明がそれで悪いことをしたと仮定して考えれば、実在する人間への変装は明らかに濡衣を着せるのが目的。被害者が逮捕されたら、冤罪事件に他なりません。実在しない人間への変装はそういう悪意がない。自分を隠すのが目的ですよ。しかし、ある集団、たとえば中国の国民を傷つける宣伝工作なら、犯人は偽計を使って人格を傷つけた罪で裁かれる。これは潜在的な冤罪事件ですね。 編集長―実在しない人間への変装は悪意がないとしても、警察が誤認して他の人を逮捕する危険度が高いよ。 アロマ―実際にそんな変装犯罪があったの? 編集長―事実はどうかな? ナモネ氏―誰も知らないな。 放送局長―テロリズムを忘れてる。そういうトリック・パフォーマンスは一種の恐怖政治だよ。それだけで個人という存在を馬鹿にして、苦しめる。 ☆ ☆ ☆ A Now
And Then; Paul Whiteman and His Orchestra
Featuring Modernaires 1 Putin says situation
in Ukraine reminds him of Second World War. 29 August 2014 Last
updated at 13:20 BBC 2 The last armoured train 1989 日本語版タイトル? |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.24 半分半分放送局長―女とチョコレートが幻影だとは思っていない。そうだとしたら、あとで分かるはずだ、な? 銀映跡 信号機前 アロマ―ナモネ氏がにやにやしてる。 ナモネ氏―あの浜松のりこ先生という女性は、大火のあと苦労したな。大町の子どもたちがいたから、な。戦災孤児みたいな子どもが裏通りにあふれていたもんだ。 編集長―クラスでどんなドラマがあったか、想いだせないのは残念だけれど、80年代半ば中央公民館で浜松先生と偶然再会しましたよ。小坂出身の画家伊勢正義の回顧展の会場で。妙に発音にうるさい先生で、懐かしく挨拶したら、画家の親戚だと言った。そして、〈ネクタイをしめたがる子どもでした〉と一言意外な話を聞かせてくれた。ぼくは、タイト・スカートを想いうかべた。ネクタイとスカートは廃墟の中にあった。そのころは煙のような黒い雲におそわれる悪夢を見て、夜眠るのがこわかった。 ☆ 放送局長―なるほど。よく分かった。やはりかわいそうな戦災孤児だな。サルトル(J.P.Sartre)の小説《嘔吐》に有名なシーンがある。ネクタイを見てネクタイのように感じられないと主人公が悩むシーン。 銀映向かいの仲見世通り 放送局長―ハーシー・チョコレートはハセの無意識を引きつけたんじゃないか? 編集長―そうだっただろうな。ネクタイのようなオブジェではない。忘却にリンクしていた。 放送局長―たとえば、映画館の中に? 編集長―それはどうかな…? 放送局長―ハセは、そのころ東京見物の真似をしようとしていた、な? 編集長―そう、最初に行ったのは乃木希典(まれすけ)将軍の家だね。乃木坂の通りにあった。木造2階建ての小さい質素な建物で、1階に台所と物置、上に質素な和室があった。生活空間らしくなかった。そこを自分で訪れてみたのはあの映画の影響で、乃木将軍を尊敬していたわけじゃない。あんな死に方は問題だ。それから、この対話編の最初に話したように6月の早慶戦のとき明治神宮の前にある原宿駅で降りて神宮球場に行った。 放送局長―千駄ヶ谷駅で降りるのが普通だ。そうキャンパスで言ったけど、ハセは一人で原宿に行ったな。そして、青山通りを迷い歩いて赤坂にたどりついた。 ☆ ☆ ☆ ☆ V字型の階段の記憶
50 A Any old time; Artie Shaw Orchestra Vocal-Helen
Forrest 大火 ▼ List 1 大館大火の関連記事; 大館大火の疑惑 サルトルの小説 ▼ List 7 芸術; ロストジェネレーションの小説《嘔吐》 キリコの超現実主義的な絵 ハーシー ▼ List 1
V字型の階段の記憶; 43第一ホテルで憲法草案とスウィング・ジャズ |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.17 アロマ―編集長がFBにセンセーショナルな記事を書いたんで、刺激された人がいる。 盆の夕食に魚肉練り製品のアソートが出た。伝統的な製品と新案の製品。贈りものと母が買ったものだが、どれも味がなくてゴムのような感じで顎がつかれた。 半地下室のアトリエ 魚を食べないフランス人は理性的である。 多くの日本人は理由のない縁起に誇りを感じて、縁起の囚人であることから逃れようとしないから、いつまでも変化は表面的だ。国際社会は迷惑だろう。しかし、そんなことも考えない。 ☆ 半分半分放送局長―縁起に誇りを感じるっていうのは、おかしな話だ。しかし、振り返ってみると、縁起がいい飾りものなんか意外に買ってる。具体的に言いたくないけどね。 ナモネ氏―食べものの縁起も多い。ラーメンに昔はかならず鳴門(なると)がのっていたもんだ。おいしいわけでないが、それがないと、ラーメンでない。鳴門のピンク色の渦巻きがおもしろかった。 編集長―ぼくも、そう思った。 ナモネ氏―正式には鳴門巻きと言ってるようだな。起源は淡路島と徳島県のあいだの鳴門海峡の渦だ。 編集長―ということは、〈仮面について〉のエセーで考えたように銅製錬による一連の悲劇の象徴だけど、銅その他の宝の発見というプロローグだけに焦点を合わせれば、富と幸運と輝かしい未来の約束を表わす縁起のいいデザイン。しかし、カナダ・インディアンに伝わっていた仮面と神話などによる説明が日本列島にはない。 特派員―丼の中に渦巻きのデザインがあるだけ。 放送局長―なぜ渦巻き以外のデザインがないのか、おれも理解できなかったね。あんなデザインは、めまいと地獄のイメージ(映像)だ。それが民衆のダンスになれば、徳島の阿波(あわ)踊りだよ。 アロマ―鳴門の起源が分かったけど、あたしにはどうでもいいことだわ。おいしくないから、ね。 放送局長―ただのアクセサリーだ。今は縁起に捕われないラーメンが増えたな。 アロマ―ナモネ氏は渦巻きのアクセサリーにこだわりますか? ナモネ氏―あれは、終戦後はじめて見たもんだ。私には無意味な習慣だった。 編集長―食品の形式主義には参るね。執着するのは縁起の因果関係を疑わない人だ。科学的にはでたらめな因果関係だね。 放送局長―そう、呪術的だな。昔の生活には危険が多くて、知識が乏しかったから、仕方がないな。 特派員―近代以前ならともかく、今でもそんな人が多いなんて、迷惑だ。 編集長―原因と結果の関係はいつでも問題だ。現象を説明することが知性の仕事なんだ。 ☆ ナモネ氏―縁起について考えると、戦後の貧しい時代と比較したくなるよ。売れないもんだから、縁起ものの商品はあまり店になかった。 放送局長―お盆のお供えは並んでたね。 編集長―青リンゴや焼きまんじゅうなど。しかし、ああいうのを普通の縁起と一緒にすれば、文句をつけられるかもしれない。 放送局長―縁起のような伝統的な品物が目立ち出したのは、70年代後半からだな。ナモネ氏が言うとおり、経済的な問題だった。 特派員―保守的な人間が増えたことと関係があるんじゃないかな? 編集長―かならずしもそうじゃないな。 放送局長―いや、そういう人が多いよ。おれは縁起に捕われたくないから、買わなかった。今でも、そうだ。 ナモネ氏―政治的には自民党の戦略だよ。裕福になれば、伝統的な品ものを人並みにそろえる。伝統的な行事にも金を注ぐもんだ。 編集長―子どもたちにそういう事物を正しく説明できる社会でなければ、不安だな。神話的な影は生活から追い払ったほうがいい。 放送局長―それはそうだけど、あいかわらず価値と意味を決めるのは国家だから、むずかしいよ。 ☆ ☆ ☆ A What’new; Stan Getz Quartet 渦巻き めまい ▼ List 11 仮面について; 耳のゼンマイ巻き イヤリング ▼ List 7 文化; スウェーデンの肘掛け椅子40周年記念 スグリが消えた背景; 迷信か、環境の変化か? ▼ List 7 芸術; 白いインテリアの問題 |
☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.11 ナモネ氏―幹線用水路は、もっと幅を広げるべきだ。 アロマ―ええ、そうすれば、旧小坂鉄道の軌道敷地に排水路を新たにつくる必要がなくなる。大雨洪水対策のためにJR大館駅-樹海ドーム間に整備する、と大館市役所は言ってるけど、明らかにむだな計画だわよ。
アロマ―例をあげれば、広場を通った水は貨物取扱所の横で地上に出るけど、それから線路の下をくぐりぬけて大館ケーブルテレビの裏あたりで地上に出て直角に曲がり、清水町に流れる。確認したわけじゃないけど、そこで水があふれたら、松木集落に通じる線路下の道路にたまる。 特派員―あの辺はマークしてるところですね。線路の下をこっそり流れるなんて、ね。 半分半分放送局長―まさか。危ない地点にはカメラを取りつけなければいけない。 ナモネ氏―私もそう思っていたよ。実際に映像で確かめてデータを取る必要がある。 ☆ リヴァー・ユートピア代表―ところで、駅前広場を通る用水路は市街地を流れるから、ただの排水路なんだ。かんがい用水路として田んぼに水を入れたり水を集めたりする役割はない。昔はあったかもしれない。いつからか分からないけど、駅前の御成町1丁目は住宅や商店などの密集地だ。それで、旧小坂鉄道踏切り横の大正堂付近には洪水のネックが数か所がある。大雨対策を優先するなら、1丁目に水路を通さないで、その手前でもう一つの幹線用水路に接続すればいい。国道7号線の下を通る前で。 アロマ―つまり、郊外で分かれた用水路をもう一度つなげるわけね。 ナモネ氏―台野ターミナル、普通は分水施設と言ってるが、あれから下流の用水路はただ水を集めるだけでないのか ? リヴァー・ユートピア代表―それについて正確な調査はしていないので、県庁に問い合わせてください。ただ、駅前を通る用水路は流量が非常に少ないけど、大雨のとき水門を閉じていたら、その前であっけなく浸水ですね。去年8月の大雨がちょうど田んぼから水を出しているときに重なったら、やはりあの用水路は危ない。しかし、これも確認していませんね。 ☆ ナモネ氏―同じ降雨量でも、収穫後だったら、田んぼはダムの役割を果たしていたはずだ。 リヴァー・ユートピア代表―なるほど、田んぼは乾いてるな。農業問題の複雑さには参るよ。 特派員―ところで、大館市が計画している〈排水路を備えた直通道路整備〉は、素人が考えても、無理がある。レールの敷地は1車線しかない。狭い住宅街で区画整理をやらなければいけない。そこに排水路もつくるとすれば、リヴァー・ユートピア代表の解説で理解したけど、大雨洪水対策にはなりませんよ。 アロマ―分かりきったことよ。旧小坂鉄道大館駅から清水町の用水路に接続するだけでは効果がない。地下水路にするとしても、その前で洪水が起こる。 ナモネ氏―ドームから駅まで3km地下水路にしたら、金の無駄だ。 放送局長―責任を取る人がいるのか ? ☆ ☆ ☆ *長木ダム資料から見る洪水状況 5 ; 2013.8.9 JR大館駅前の浸水 A Nuage ; Django Reinhardt and France Hot Club ▼ List 9 自然; 長木ダム資料から見る洪水状況 駅前再開発 ▼ List 12 旅行; 旅の雑貨屋 16 |
★いつでも陽気なR&B〈ミルク・アンド・ウォーター〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.9 半分半分放送局長―大館駅前が浸水したニュースには、まさか、と思った。どういうことか、街に不案内な人にも分かりやすく説明してくれると、ありがたい。 駅前広場の地下水路 Filming 2005 特派員―旧国道7号線で地下水路になるんですね ? リヴァー・ユートピア代表―そうだ。朝市通りの下を通ってるね。 放送局長―幅と深さはどれくらいなんだ? リヴァー・ユートピア代表―国道の前の水路幅は約1.5メートル、深さは1メートルくらいだ。駅前広場の地下水路は、2005年工事のときに撮影したけど、幅は同じだろう。 ☆ アロマ―はい、8月9日午後6時現在のレポート。東大館橋上流の有浦観測所で午前8時から9時まで52ミリ。累加雨量は午後5時現在165ミリ。 リヴァー・ユートピア代表―午前10時30分の24時間降雨量は大館市有浦で130ミリ近い。
リヴァー・ユートピア代表―簡単に言うと、8月9日の悲劇は一の渡橋取水堰からかんがい用水路に長木川の水が入っていたことだ。これは茂内集落の人に聞いて確認した。あの地域の田んぼが一部浸水したのは、用水路があふれたからだった。長木川の堤防が破れたからではない。 アロマ―それから、台野の分水ターミナルでも水があふれて広がったようね。ある人の話では。 リヴァー・ユートピア代表―当然だな。あんな大雨を想定してないから、ね。といっても、一の渡橋の取水口を閉めていたら、用水路からの浸水被害はかなり少なかったはずだ。大館駅前と花輪線鉄橋の北側地域も大騒ぎにはならなかっただろう。 ☆ ☆ ☆ *長木ダム資料から見る洪水状況 4 ; 2013.8.9 JR大館駅前の浸水 A Milk and Water ; Amos Milburn ▼ List 9 自然; 長木ダム資料から見る洪水状況 |
★真っ暗なブルース〈ビ・フェア・ツー・ミー〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2014.9.5 特派員―岩瀬川の撮影、ご苦労さん。帰りに下川沿駅前で工芸店の取材しましたか? JR奥羽本線 下川沿駅前通り アロマ―看板がないのは普通じゃない。早口駅前通りにある煎餅屋を撮影したとき、店の名前を聞いたら、〈下山 しもやま〉という返事だった。あの店も看板がなかった。 編集長―そう、下山事件だな。敗戦後の暗闇が残ってる。 ナモネ氏―敗戦後だけでないな。三浦フォトが店を閉めたことも記憶しなければいけない。 特派員―あそこに写真屋があったとは、ね。 編集長―30年前タウン雑誌の仕事をしていたとき、末広町のスナックで三浦カメラマンに会った。奥さんが桂城小学校時代の同級生だったよ。灰色の瞳で、あどけなかった。 アロマ―ナモネ氏は小林多喜二の碑と暴力団を切り離したがってるけど、本当に暴力団の監視があるのかな ? 編集長―何でもあると思ったほうがいい。 ☆ ナモネ氏―多喜二関連の歴史から見ると、袴田事件は冤罪どころか残酷な罠だ。 特派員―ハカマダという人物が二人出る。 アロマ―鎌田の看板がないことに関係があるっていうわけ ? 特派員―まさか…明敏な特派員も気がつかなかったよ。 編集長―それは別にして、静岡地裁が死刑執行を停止して袴田被告を釈放したのは民主主義憲法の勝利だ〔1〕。 [cat willow
2014.8.3] ☆ アロマ―再審で無罪の判決が出ればいいですね。 ナモネ氏―そうだなあ。長い人生だな。袴田と言えば、私らの世代には共産党の幹部袴田里見だよ。1933年2月流行作家で共産党員の小林多喜二が赤坂で同志三船留吉と会って警察に逮捕されたが、袴田は、多喜二を売った奴は三船だと見抜いた。そこで共産党は三船を警察のスパイと断定した。その事実を知ったのは戦後だが、な。 特派員―すると、1966年に起きた袴田事件は戦前の多喜二虐殺を想いださせた ? ナモネ氏―ほとんど同時に、な。袴田里見は世間的にも国際的にもかなりよく知られていた共産主義者だった。これは大事なことだ。 編集長―それで1966年の殺人事件を考えるとき、混乱してしまう。 特派員―警察が偏見を持って捜査したんですか ? 編集長―第1ページから警察のフィクションだよ。裁判官の一人が自白や証拠に疑問を持って袴田巌被告の無罪を確信した。しかし、他の二人の裁判官との多数決で死刑にする判決文を書かされた〔2〕。 アロマ―そして、共同通信によれば、それを後悔して裁判官をやめたそうよ。 半分半分放送局長―警察と検察と裁判所がみんな共謀したというお馴染みのドラマだ。ハセは早稲田キャンパスで平然と冤罪を話題にしたけど、おかげで国家機関に対する不信と不安に染まったね。よくしゃべる法学部の学生だったよ、な ? 編集長―冗談のような実話が受けたんだろう。 アロマ―小林多喜二が大館生まれだと知っていましたか ? 放送局長―いや、小樽だと思ってた。下川沿がハセの家の近くだと分かったときは、愕然としたよ。ハセはそんなことには触れなかった。 編集長―多喜二について聞かれたことはないな。 ☆ ☆ ☆ A Be fair to me ; Dinah Washington 1,2 共同通信 2014/03/27 13:13 2014/03/27 11:31 |
★感覚を惑わせる名曲〈ソフィストケイテッド・レディ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated
2014.9.1 曲田集会所 編集長―EUとアメリカがウクライナの泥棒仲間で、ロシアが正義の味方だ。 ナモネ氏―人道支援が国際法の侵害だというのは、ウクライナ政府の同意がないから、なのか? 〔2〕 特派員―国家主権の侵害に当たるというわけですよ。一方、ロシアは国連憲章の民族自決権を盾に取ってるようですけど? 編集長―ロシアは新しい独立国の政府の同意があればいいと考えてるね。国際的に承認されていない国でも、事実を優先してる。国連の機関や赤十字は役人的な形式主義で支援しようとしなかった。 ☆ アロマ―その支援問題でごたごた複雑に情報が入り乱れた。それから、BBCが毎日追っていたけど、ロシアがヒューマニタリアン・エイドをトラックに積んでモスクワから国境に走らせた。 特派員―あの純白のトラックは何かメッセージのように見えましたね? 編集長―そう、記号論の表現のように見えたな。 特派員―ポロシェンコ(Petro
Poroschenko)大統領はウクライナへのロシアの介入を非難した。人道支援の陰に隠れた軍事作戦だという疑惑があちこちから飛んできた。特派員はヴィデオ映像を見て緊張しましたよ。ウクライナは人道支援のトラックが国境を越えることに同意したのか、そうでないのか? アロマ―真実は今でも深い霧の中。 ナモネ氏―しかし、あっさり白いトラックの行列が戦闘地域に入ったな。 アロマ―ええ、平和的にルガンスクに。23日金曜日の夜。 ☆ 特派員―でも、ポロシェンコ大統領は国際法違反だと批判してる。ウクライナ軍が妨害しなかったのは、ヒューマニタリアン・エイドだから、国際社会の反応を気にしたのかな? アロマ―同じ23日ドイツのメルケル(Angela Merkel )首相がキエフを訪問して、復興と再軍備のための融資を約束したわよ〔3〕。タイミングがいい。 編集長―なるほど。クリミアでの戦いと似たところがあるな。なぜかセヴァストポリの海軍が麻痺状態になっていた。 特派員―トラックはロシアにもどったけど、ウクライナ軍と独立派の民兵の戦いは終わっていません。民間と軍人の死者は2000人を越えた。避難民は30万人あまり。独立派はルガンスクとドネツクで人民共和国を宣言して、ノヴォロシアという連邦を建設しました〔4〕。ヨーロッパ戦争に発展か、という瀬戸際の危機感がヨーロッパで強まっていますね。 アロマ―そうなれば、チョコレート・メイカーを経営するポロシェンコ大統領が満足するでしょうね。 編集長―チョコレートの味はどうなるんだ? ☆ ☆ ☆ *ウクライナに見る国家の非情さ B A Sophisticated lady ; Willie Smith
Quintet 1 ロシアの声 8月 11日 2014, 20:05 他 2 West warns Russia
against 'aid' mission in Ukraine 8 August 2014 Last updated at 20:46 BBC 3 Ukraine crisis: Russian lorries leave as Merkel
visits 23 August 2014 Last updated at 13:01 BBC 4 wikipedia ▼ List 12 安全保障; ウクライナの滅裂な終末 |