iPhoneのロゴ

9月8日、iPhone 14シリーズが発表された。いま使っているモデルは7 Plus。6年以上とかなり長く使っている。しかも最新のiOS16のアップデート対象からは外された。そこで、iPhone 14を購入することを決めた。

はじめは、自分へのクリスマスプレゼントとして、12月に買うつもりでいた。お金のやりくりも理由の一つ。旅行へ行ったばかりで金欠でもある。そのときは一括購入するつもりでいた。

ところが、楽天モバイルの広告をよく読んでみると、サブスクリプションにすると、かなりお得になる計算。その上、2年後には新型に乗り換えられるという。今回は長く使うつもりはないので、サブスクで購入することにした。これなら経済的負担も小さい。

予約したのは14日。ウェブサイトをみると注文した「Pro 512GB シルバー」は入荷待ちで発送日未定。これはしばらくかかるなと思っていたら、22日の朝に「発送完了」のメールが来ていた。

22日の昼前、宅配便を受領。その日はまだ開けないでいた。

ちょうど三連休。しかも雨続きなので、実家に帰省してから、ゆっくりセットアップをすることにした。

iPhone 14 Proの箱 歴代iPhonenoの箱

まず通信会社から届いた外箱を開ける。中に入っていた箱が思っていたより小さく薄いので驚いた。電源アダプターを同梱しなくなったからだろう。これはかなり輸送コストの軽減に役立っているはず。

実際、手持ちの歴代のiPhone、4, 5, 7 Plusの箱を並べてみると箱の小ささは歴然。

データ移行中 データ移行終了

データの移行は簡単だった。新旧2台のiPhoneを並べると移行アシスタントが起動する。あとは指示に従い、進めるだけ。「iCloudからデータを復元」を選んだた15分程度で移行は終わった。

この「iCloudからデータを復元」があとで問題になった。

iCloudにバックアップされているのは重要なデータだけですべてのデータではない。データすべてを一度に移行するなら、iTunes(Finder)経由で旧機種のデータをPCにバックアップして、それを新機種に復元するのがよい。

iCloud経由ではまず音楽ファイルが移行されない。いくつかのアプリやログインIDとパスワードも転送されなかった。そのため、旧機種のパスワード一覧を見ながら再入力したり、再設定する必要が生じた。

MacのキーチェーンとiPhoneのパスワード管理がどう連携しているのか、今ひとつわからない。iPhone側でパスワードを変更したらMacでも再設定しなければならず、これに結構な時間を要した。

音楽ファイルは、200GB以上あるので、別途、同期させることとして、SIMの入れ替えも終わり、とりあえず新機種が使えるようになった。

追記。音楽ファイルの同期には結局、一晩かかった。

マクロ撮影 広角撮影

使いはじめてすぐ気づいたことはカメラの性能が格段に向上していること。これまで使っていたモデルから7世代も新しくなったのだから、当然といえば当然。これまではできなかったマクロ撮影も広角撮影もきれいに撮影できる。これは今後が楽しみ。

Face IDも便利。センターボタンがないので最初は戸惑ったものの、アプリの終了も素早い動きで感じがいい。すぐに慣れた。

困ったところをいくつか。とにかくカメラが大きい。カメラ部分だけ厚くなっているので、平らなところに置くと斜めになってしまう。これはAppleらしくない。つまり、美しくない。手帳型ケースを使えば背面全体を同じ高さにできる。そうすると今度はせっかくの常時点灯にフタをすることになる。

とりあえずの保護策としてカメラにも保護フィルムを貼り付けた。今回つけたフィルムは、カメラ部の凸凹を覆うカバーのようになっている。これは保護だけはでなく、見た目にもいい効果がある。この状態で使わないときはディスプレイ面を下にして置くことにした

カメラについてもう一点。連続して撮影すると本体がやや熱くなる。ジーンズのポケットに入れていても熱を感じるくらいだから、相当発熱している。これも美しくない。

もう一つ、困ったというか面倒になったことがある。写真撮影でスクエアが初期設定からなくなった。私はいつでもスクエアで写真を撮る。これまではカメラを起動してメニューをスライドして「スクエア」を選べばよかった。最近のiPhoneでは、カメラを起動したあと「写真」を押して、画面の隅を触り、アスペクト比、1:1を毎回選ばなければならない。

これは不便と思い、調べてみると、アスペクト比を固定する方法があった。「設定」→「カメラ」→「クリエイティブコントロール」をオン、これで解決。ということで写真はスクエアを標準にできた。

7 Plusと比べると本体の大きさはほぼ変わらない。ベゼルが細くなり、センターボタンがなくなった分、ディスプレイは広くなった。輝度も高い。重さの違いもそれほど感じない。

そうなると、不満はほとんどないということになる。心配していることは、7世代新しくてOSも刷新されたので、新機能に慣れるのに少し時間がかかりそうなことくらいか。

iPhone 14 Pro iPhone 7 Plus

今回、本体はシルバーにして、透明なケースに入れた。前の機種は黒でケースも黒に入れていたので、雰囲気はだいぶ変わった。大枚をはたいて買った革製ケースともこれでお別れ。

形状の面から言えば、手帳タイプのケースが欲しい。色の面から言えば、シルバーがきれいなので透明なケースのままがいい。この問題はなかなかむずかしい。

写真の性能差を確認するために夕方、公園まで散歩をした。以下、左は7 Plus、右は14 Proの写真。

いずれの写真を見ても、14 Proの方が明るく、広く撮影できていることがわかる。

1週間、使ってみて特別不満に思うところはない。

正直なところ、14 Proを手にしたとき、とくに新鮮な気持ちにはならなかった。初めてiPhoneを持ったとき、性能が格段に飛躍したiPhone 4を手にしたとき、ストリートビューを初めて見たときのような興奮はなかった。

今回、写真を撮ってみて、少し興奮してきた。これほど明瞭に差が感じられるとは思ってはいなかった。ここしばらく、退屈な「日常」を送っていた。新しいiPhoneをきっかけにして新鮮で豊かな「日常」が始まることを願う。

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さくいん:Apple日常