8月9日、飛鳥Ⅱで伊東クルーズに行く予定をしていた。2019年にも乗ったクルーズ。ところが、直前のクルーズで感染者が多数出たために伊東クルーズは中止になってしまった。
中止を知らされたのは8日、前日の深夜。皆、2泊3日の旅支度は終えている。何か代替案はないか、考えた末に横浜、みなとみらいのホテルに2泊することにした。
このホテルには何度も泊まったことがある。父母の誕生日や両親の金婚式、台風のせいで飛鳥Ⅱの出航が遅れたときにも一泊した。
私の家族以外は神奈川県民なので観光復興策の県民割が活用でき、思いのほか割安で宿泊することができた。
昼過ぎに集合して昼食をとったあと、最初に向かったのはアイスワールド。-30℃の世界。単純だけど楽しい。外は猛暑。寒いところはさぞかし快適だろうと思いきや、極寒の世界は数分間しか我慢できない。大急ぎで記念写真を撮って猛暑の世界へ戻った。
NHKの天気予報の時間によく映る大観覧車にも乗った。大人の方が怖がっていて子どもに笑われた。
客室は55階。横浜港を一望できた。ベイブリッジ。大桟橋。My Home Town。
遠くにスカイツリーも見えた。
夜は中華街へ。ここで食事をするのはもちろん初めてではないけれど、明かりの華やかな夜の中華街は初めて。最近、中華街はファストフードが増えて、かつての豪華な賑わいを失いつつあると聞いた。確かに道端で食べている人が多い。
それでも3階建の大型レストランも健在で、店内は騒々しいほど賑わっていた。これまでに食べた中華料理で一番美味しい気がした。
55階から見下ろすみなとみらいの夜景は素晴らしいものだった。
大桟橋に停泊している飛鳥Ⅱも見えた。電飾で宵闇に浮かび上がっている。クルーズに行けなかった悔しさがあらためて込み上げてきた。
朝は70階のレストランで朝食。名物だったベトナム・フォーがなくなっていて残念。
ランチはホテルのフランス料理店。ここも県民割クーポンのおかげで安くなった。牛ほほ肉の赤ワイン煮が絶品だった。
集まった子どもは、小学4年生の姪と6年生の甥、社会人なりたての息子と大学院2年生の娘。子どもたちは食事の合間にカードゲームに興じていた。
最終日のチェックアウト前には9人全員参加でババ抜きをした。楽しいひとときだった。
3日目。チェックアウトをしてから横浜の新名所、都市型ロープウェイのエア・キャビンに乗車した。直線の観覧車。見晴らしがよかった。
長いようで短かった3日間。皆、クルーズ中止の鬱憤を晴らすように楽しんだ。
孫に囲まれて、母もうれしそうだったのが何より。