先週末、雨は夕方からと聞いたので、午前中に散歩に出かけた。
住宅街の裏山から山道を歩く。ここは米軍基地との境界線。今の日本には国内にも国境がある。忘れてはいけない。
「海軍」の標識は米軍のものだろう。日本のものであれば「海自」となるはず。ウグイスの鳴き声が近くでよく聞こえる。
山道が整備されているのは高圧線の鉄塔の整備のため。
最近の暴風雨で倒れた木が道をふさいでいた。誰かが木を切って通りやすくしてある。
ところどころ、ヤブの合間から逗子方面の山々が展望できた。
土砂崩れがあったらしい。大量の杉の木が谷底に落ちている。
豪雨災害を目の当たりにしたのは初めて。ここに家があったら倒木に潰されていただろう。想像しただけで恐ろしくなった。
熊野神社を経由して朝夷奈切通しへ出る。鎌倉時代、港があった六浦から鎌倉へ塩や魚を輸送する物資を輸送する重要な道だった。
小学校の頃、地層を学習するためにここまで歩いてきたことを思い出した。
途中、走っている人や自転車で登っている人も見かけた。こちらはぬかるんだ道を歩くので精一杯。
切通しにはお地蔵さんや庚申塔が多くある。日蓮上人は房州から鎌倉へ向かったと聞いたことがある。この道を通ったのだろうか。
切通しを出るところに小さな滝がある。「三郎の滝」と言うらしい。地名になっている「太刀洗」は今では枯れていて鎌倉時代の面影はない。
鎌倉霊園のある山のふもとに出る。十二社でバスに乗り帰宅した。家に着くと、ちょうど正午だった。
1時間半の散歩で歩いた歩数は7,000歩弱。たいした距離ではない。
記録をみると2018年の10月に同じように山歩きをしている。
いま住んでいるところはどこまでも平坦で、こんな風に歴史を感じる散歩を楽しめるような道はない。
横浜には海もあれば山もある。そこが横浜のいいところ。