父の葬儀や納骨を曹洞宗の寺にお願いした。檀家というほど親密ではないものの、1958年に母方の祖父が亡くなって以来、付き合いが続いている。
そういうわけで曹洞宗とも長い付き合いであるのでもう少し教義を知りたいと思い、開祖道元の主著『正法眼蔵』の入門書を手に取った。
薄いし「入門」という書名だからスイスイ読めるかと思いきや私の地頭ではついていけず全然入ってこない。難しい。
一通り目を通しただけなので、感想ではなく、用語をメモしておく。?は理解できていない言葉。
- 自己をならふ:自分とは何かを真の意味で理解し、その自己の有り方に徹していくこと
- 一水四見:同じものも見方によって姿を変える/世界は関係性で成り立っている
- 修証一等:修行と悟りは同じこと
- 発心:仏道を志すこと
- 疑者:常識や先入観にとらわれないこと
- 青山常運歩:日常世界の枠組みそのものを揺るがそうとすること
- 縁起 - 無自性 - 空:全世界の成り立ち。関係が世界を作るがそれは空である
- 阿耨多羅 三藐三菩提:悟り
- 華亦不曽生:花は生じることなく滅びることもない
- 空本無華:一切は空であるが、同時に、この瞬間に実在する?
- 悉有仏性:?
- 諸悪莫作:?
- 尽有尽界:空なる世界が文節されて実在となる
- 而今:いまこの一瞬
- 是什麼物恁麼来:?
- 道転法輪:言葉、言う
- 一切衆生悉有仏性:?
- 仏性 = 如来蔵:
- 空 = 表現するもの = 根源的な真理
- 無 = 表現されるもの = 個体としての顕現
- 空と無:丸山圭三郎の理解におけるソシュールのシニフィエとシニフィアンの関係?
- 仏性海 = 皆衣建立:あらゆる存在がはたらき合い結びつき合っているその時に、山河大地は山河大地として顕現するということ
我々の世俗的認識においては、主客対立的に分節された個々バラバラな存在者が、深層においては分節されずに一つのものとしてはたらき合い互いに密接に結び付き合い一つの全体として存在している(補論 道元の「仏性」思想)
さくいん:道元