6/5/2016/SUN
六義園、東京都文京区
「もっと知ろうよ!儒教」展、東洋文庫ミュージアム、東京都文京区
天気がよく、湿度も低いので、うまくいかない就職活動の気分を換えに六義園に行ってみた。来園は初めて。
六義園は18世紀末、紀州藩主だった柳沢吉保が領地の景勝地「和歌の浦」を再現するように造園した庭園。明治時代に岩崎家が購入にした。大名の財力と岩崎家の財力に驚くしかない。右の岩は、岩崎家が後から置いた蓬莱島。
5月後半が満開時期のツツジがまだ咲き乱れていた。右はガクアジサイ。無知なことにこれが満開になる前の姿と思っていた。
庭はいい。野山を歩くより、庭園を歩くほうが好き。
東洋文庫ミュージアムに来るのは二度目。多読な読書家ではないのに、モリソン書庫の前に座ると、なぜか、うれしい気持ちになる。本の森に迷い込んだ感じがいい。
小さな常設展室から特別展室へ進む廊下に、不思議な透明の床板がある。厚さは10cmしかないのに、ずっと下まで穴が続いているように見える。「クレバス・エフェクト」と言う。
『記録された記憶―東洋文庫の書物からひもとく世界の歴史』を読んでから書に興味を持つようになった。先日行った東京国立博物館でも、書の作品を多く見た。
好きなのは楷書体。トーハクでは、法隆寺館で「梵網経、紺紙純金泥書」に見入った。
まるでワープロ・ソフトで作成したように同じ大きさの文字が、これまた最新のプリンターで印刷されたようにハネや払いまで綺麗に書かれている。
今回、本で見ていた科挙の優秀答案「殿試策」を間近で見ることができた。思わずうっとりするような美しさがある。丸一日費やして、この答案を書き上げた集中力が凄い。
来館をツィートしたところ、東洋文庫ミュージアムのアカウントから返信があった。
@uto_midori ご来館いただき、誠にありがとうございました。「金榜」氏の答案は、ふっくらして読みやすい字で、フォントにしたいくらい美しい文字ですね。8月からは次回展「本の中の江戸美術」展がはじまります。こちらもぜひおこしください!
— 東洋文庫ミュージアム (@toyobunko_m) 2016年6月3日
「ふっくらして読みやすい」という表現が、この文字にぴったり。フォントにしたい、にも同意。
「ふぉんと」に美しい。
さくいん:東洋文庫ミュージアム