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富士山・里見平〜山頂〜御殿場・青少年の家 分水嶺の旅 富士山2日目に進む 

2017.09.14 日本縦断 ブラッシュアップの旅 

富士5合目 星観荘 0:00発 富士山越えのブラッシュアップの旅その3。

夕方19時頃からウトウトしたが、新たにやってくる宿泊客や話し声が聞こえてあまり熟睡できず。
防寒対策:冬用アンダーシャツ+夏用シャツと3期用タイツ+パンツ。合羽の上を羽織って。冬用シャツはザックの一番上に。
13日23:20分頃トイレに起きると外国の方が出発準備中。
当方も遅ればせながら準備。弁当をザックに詰め込む。小屋人が起きていて、水の量を聞くと1〜2L。上の小屋は閉まっているから2Lぐらい持って行けばとのこと。
ちょうど2Lあったので、弁当付属品の水は返却。およそ10kg弱の荷物。

0:00ちょうど出発、所々宗教施設が現れるが、フラッシュが焚けず真っ暗画像。色々ためして夜景モードにすると焚けた。
帰宅後マニュアルを見ると、連写モードではフラッシュが使えないとの記述があったりする。

樹林帯を抜け、6合目のスバルライン五合目からの道との合流点に着く。やや風があり、50分歩いた風よけ地点で休憩10分。
ヘッドライトの明かりは上方に3−4ヶほど。下方には見あたらない。やはりシーズンは終わったのかな。
中腹辺りに街路灯が二つ見えている。さてどの辺りか?
小一時間登ると花小屋と書かれた小屋に着く1:43。いくつか小屋が現れるが、小屋の名前が撤去されているようで現在地がさっぱり判らない。
チェックポイントの富士一館を通り過ぎ、その上にあった鳥居の傍(鳥居荘)で一休み2:25-35
次の小屋(東陽館?)のウッドデッキに、寝ころがっている2人づれ。
声をかけると「足が攣ったので休んでいる」「防寒具は?」「持ってこなかった」とのことなので、ザックの雨浸透防止の45Lポリ袋と、なけなしのホッカイロ2個を渡して先を急ぐ。
シュラフカバーもあるのだがこれは非常用に。思えばどこかでシュラフカバーに潜り込もうとしている方を見たな。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:1:46花小屋       中:2:24鳥居荘?   右:2:46東陽館? 黄矢印は寝ている位置 

八合目太子館3:20着。ここは灯りがついているが、トイレは閉鎖。パイプから水が滴り落ちている。下山道に繋がるブル道が会ったので偵察がてら。3:45発。
その上の蓬莱館も明かりが点いていてなおかつトイレ使用可。200円也 3:57−4:03
7合目の或る小屋を予約しようとしたとき、「9/11以降は閉鎖。ただ毎年、どこかの小屋は修理が必要。なのでしばらく小屋人が居る。頼のべば泊めてくれる」とのことだった。八合目の2つの小屋がそうだったのかも。・・・なんて。

4:29白雲荘通過。天文薄明が始まる頃、外国からの方々が4−5名降りてくる。まだ日出前なのにどうしてかな?
4:40赤紫色の不気味な朝焼けを見つつ元祖室を通過、4:50頃写真撮影。V字型の雲の先っぽ当たりに日が出そうな雰囲気。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:3:20太子館     中:4:40元祖室?    右:4:41朝焼け 


右手が山陰にはいるのでさらに高見に進む。この間、ぽつんぽつんと降りてくる方が多々。
5:20やっと富士山ホテルにつく。もう少し高見に行きたかったが日出前に本八合目には着けそうもなくここに陣取る。
途中で追い抜かれた「熊本から来た4人組の若者」も一緒に見物。ただ、水平線に雲が厚く、ちょうどV字の雲の影。結局見えず終い。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
日出・・・見えず 右:手前の雲がなければ、5:24頃に見えたのだろうが。奥の雲に入ったのは5:30過ぎ 

頭上を覆う雲は東西に長く大きく、退きそうもない。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
5:27-29頭上の雲の偉大さ加減 

熊本4人組はさっさと登って行く。5:37本八合目着 
風が冷たくなったので、風影で冬用シャツ+合羽の上下に身を固める。

ここからあえぎあえぎの登り。結構人が降りてくる。外国の方が多く、日本人らしきは3割ほどか。
途中で抜かれた方は10人ぐらいなので、それ以前に登ったのか別コースから来た方々か。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:38着替えした壁影    中:5:38東方向の雲形  右:6:34九合目までの途中で。氷柱あり。

9合目までコースタイム50分を70分要す 6:53。
そこで、「意識的に息をする+歩幅を狭める」で進むと休まず歩ける。
件の4人組が早々と降りてきた。聞けば風が強く身体が浮くようだったのでお鉢周りは諦めて降りてきたとのこと。
ということは、早々と降りてきた方は風を避けたため。

9合目の鳥居からは休まず登り、途中に氷柱なんぞも有ったりする。直ぐ前にお鉢の鳥居が見えるが、焦らず急がずゆっくり深呼吸のペースで。
7:36やっと神社着。人影は片手ほどとまばら。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:49 9合目鳥居    中:7:34お鉢前の鳥居  右:7:37お鉢の久須志神社 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
八.五合目〜十号目の登山道 左:6:36から見上げると      右:6:53上から見ると


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吉田口お鉢から、左:7:37八合目方向を俯瞰 中:7:38東の雲の形(=日出時と変化無し) 右:案内看板 

続く山小屋の影では風は強くなく「何で下山したのかな?」といぶかったが、建物の外れに着くと強い西風に。
まずはお鉢の中を見るために風上に進むが、風が息をしているために身体が揺さぶれ、足元がおぼつかない。
直ぐ南方の高見:成就岳にふらつきながら登るが、写真を撮って直ぐに撤退。神社の風影で餌補給。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
中央左のピークは剣が峰  右の丸いピークは白山岳 さらに手前のなだらかな所は久須志岳。

あとから登ってきた若者が剣が峰には行きたいらしく、『「風が強い・息している」ので歩行注意、ただ、そのうち南風が吹くので、銀名水まで我慢すれば少し和らぐのでは?』と。

10分かけて餌補給。風対策(=むぎわら帽子をザックにくくりつけ、合羽のフードを被る)して出発する。
ただ、風はやや弱くなった感じ。若者はすでに居ない。成就岳を巻いて出た鞍部の風もそんなに強くなく快適に進める。

若者に伝授した「登山道の10m下を歩けば風避けになる」は、登山道下手側に延々と柵があり、乗り越えることは容易でない事が明らかに。40年前は柵は無かったのに・・・。

眼下左には宝永山が見える。前方を歩いていた方に追いつき、話しつつ段々緩くなる風を感じつつ銀名水着。
この方は同じ御殿場口に降りるとのこと。こちらは剣が峰に向かったが、夕刻、御殿場登山口近くで再会。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:23眼下の宝永山    中:8:24氷柱付の伊豆岳山腹を巻く  右:8:41銀名水辺り 


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銀名水からの火口壁の眺め:8:28剣が峰〜雷岩    中:8:37白山岳  右:8:38案内看板 


富士宮登山道の終点には10名ほどがのんびりたむろ。
その先には水たまり(このしろ池=魚編に祭と書く)。風が当たると少々さざ波が。ここでは帰りに面白い光景を見る。

そののち、ブルドーザーが上がってくる音が聞こえ、馬の背を登っている途中でその姿を見る。
その馬の背は結構滑り易い道で、最後はステップを切って進む。
剣が峰の建物の日影には水たまりがあり、氷が張っている。めざす三角点はすぐ。9:06着 南は一面の雲が巻く。
北側も雲が多く、いまいちの眺め。お鉢全体はくっきりはっきりだが、1周りすると小一時間。御殿場着が17時を回ってしまいそうなのでやむなく引き返す。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:51馬の背の登り    中:9:05最高点への登り  右:9:06最高点 

その帰り、三島岳への登り道があり立ち寄る。南が一望だが、ほとんど雲のみ。このしろ池まで下ると、初老の女性が池に入り、凍っていると。
池の縁から3−40cmほどの所を表面の水をじゃぶじゃぶさせなが移動していたが、そのうち中央に行くと割れが始まったので一旦引き返す。が、こりずに対岸から同じように・・・・。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:05測候所脇の氷    中:このしろ池と剣が峰、最左端は三島岳の一部  右:9:30割れる直前かな 

銀名水に戻る途中、10名ほどの作業員が御殿場口へと降りて行く。あのブルドーザーに乗ってきた方々。
御殿場口下山口に着くと、鳥居の真下に置かれた立入禁止と書いた看板が道を塞ぐ。8:30頃にはまだ無かった看板。
お定まりの作業がこちらでも始まった様だ。見下ろせば遥か先を作業員が下って行くのが見える。1人の登山者が一人上がっている。9:41発。膝を痛めないように慎重に。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:46下山開始2分後   中:9:51宝永山がガス間に    右:9:51作業員下るの図

登りの際、親指関節を痛めないために靴の前方をゆるゆる絞めしていたので、下りは前方に詰まり痛くなってくる。
前方は緩めたまま、くるぶし付近をきつく締め直す。
登りの際は両足の足先の開き具合を変えて、膝痛が発生しない角度で登ってきたが、下りは膝に重力が掛かりそうも行かない。
一本ストックで痛くならないよう膝にできるだけ衝撃をかけないよう下る。当然腕&肩が張ってくる。登り2人とすれ違う。
コースタイムの1.5倍ほど時間をかけて八合目着。
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左:銀名水西手のお鉢の裏側 中:10:31八合目から 中央の三角ピーク左手が銀名水 右:銀名水東手のお鉢の裏側 

一休みしてさらに下る。傾斜がやや緩くなったが歩きにくさは相変わらず。また一人とすれ違う。コースタイムを尋ねられ、お鉢まで3.5Hと。
11:21砂走り館着。風影で店を広げ餌補給。すると突然のつむじ風で、からっぽの弁当の包みが吹き飛んでいってしまう。
飛んだ先を確認すべく道を外れるとざらざらと地面が崩れ落ち、転倒して右親指を怪我。残り少ない水で傷口に入り込んだ砂粒を洗いテープ貼り。

次の小屋を過ぎた先に砂走りが始まるはずだったが、ブルドーザ道との十字路で、直進するのを右折。登り道を下る事に。
5分ほどで間違いに気づいたが、引き返す余裕無し。しかもこの辺りの標識は全て撤去。道ばたに重石をかけられて横たわっている。
  約20分ほどジグザグ道を下り、12分ほどトラバースして砂走りに戻る。ついでに宝永山に立ち寄る。
八合目付近で登ってきた2人は、稜線にガスがまとうと風が強く下山方向(富士宮口)を間違いやすいといっていたが、今日は比較的風も弱くたまには晴れる程度。
馬の背に外国からのお客様がたむろ。山頂間での時間を尋ねられ、4Hrと回答。
宝永山の山頂まで下ると、その外国からの方もやってきて一著に写真をと。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:10:31八合目 長田尾根登山路建設記念の真新しい碑 中:12:09走り六合  右:12:28宝永山 

再び馬の背まで登り、ショートカットして12:43から砂走り下山。始めはゆっくり目に下るが、ついつい速度が増してしまう。
膝&足首&親指関節に影響がないかときどき確認しつつ、ガスで見晴らしが利かなくなった道を下る。
5合5勺まで38分(コースタイム55分)、大石小屋までONTIME35分で下りきる。

大石小屋で一休み、トイレがないので新五合目に向かうと後ろから声。最初気が付かなかったが、山頂で合った「先に下山した方」。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:12:29馬の背から砂走り道方向を俯瞰 中:13:085合5勺付近 自己の足跡確認中?! 右:14:02新五合目近く

その新五合目、子供達と父兄の遠足客の食事中に出くわす。隅っこで靴の調整と餌補給。水はあと数口残すのみ。
近くの自販機は220円以上がオンパレード。

14:37出発、ここからは舗装道の2時間20分。
5分ほど下ると、1台の車:お母さん方が乗って行きませんかと。分水嶺の旅の途中と丁重にお断り。
20分ほど下ると、あの山頂&大石小屋であった方が声をかけてくれる。「大きなお世話でしたか」と言われ、心苦しい中これもお断り。

太郎防洞門に14:50ごろ着。左折して道を下るが、登山地図の形状と現実の形状がまったく合わない。

ヘアピンカーブ手前に記載のある「馬返し上」のチェックポイントは、カーブを過ぎても、コースタームを過ぎても着かない。
ヘヤピンの次の緩く左曲がりカーブを終え直線に入るころ、やっと標識を見つける。15:39通過。4分超過&150mほど違う。

いそいで歩いているため、左右親指第2関節の上部にできた豆が潰れ、途中でバンドエイドの世話に。小さいサイズを張ると、歩行中ずれが起きて、再度張り直すハメに。所要3分+2分。
次のチェックポイント「五本松」もそれらしき標識を見つけられず。ほぼ休む間も無く進むとようやくバス停に着。
「馬返し上」ー「バス停」間70分のコースタイムを59分(豆手当5分含)要した勘定。 17:05のバス待ちの間、残りの水を飲み干し、豆の手当を行う。

17:30頃御殿場着、ひざが曲がらず難儀しながら橋上駅の階段登り。
約1時間後の電車で帰るべく、次の行動にむち打つ。
6月の続きとして、線路にぶつかってから左折した所までつなぎ直し。

とりあえず濡れた上半身を全取替え、体&足を水拭き、靴下を履き替えて荷物をパッキングする。
駅ソバ月見を食し、土産物とビール一缶を手にホームへ。ホームで空にし、電車に乗り込む。
新松田から小田急線経由で帰路に着き、ブラッシュアップの旅を終えた。

翌日から両足のくるぶし〜スネ当たりが腫れ、4−5日間続く。

コースタイム:5合目星観荘−0:45−6合目下山道出口−1:00−7合目
−0:25−富士一館−0:50−8合目−0:40−白雲荘−0:40−本八合目
−0:50−9合目−0:35−久須志神社−0:30−銀名水−0:20−剣が峰
−0:15−銀名水−0:35−御殿場8合目−0:40−砂走館−0:10−7合目
−0:35−馬の背−0:10−宝永山−1:05−新5合5勺(次郎防)
−0:35−大石茶屋−0:10−新5合目−1:10−馬返し上
−1:10−中央青少年交流の家
 総計13:30

実績:5合目星観荘0:00−0:43(0:11 5合5勺経ヶ岳)−0:436合目下山道出口0:43−1:00−1:437合目1:45
−0:27−2:10富士一館2:10−1:10−3:208合目太子館3:45−1:04−4:29白雲荘4:29−1:08−5:37本八合目5:45
−1:16−6:539合目6:54−0:43−7:36久須志神社7:55−1:01−8:37銀名水9:41−0:29−9:06剣が峰9:13
−0:29−9:35銀名水9:41−1:02−10:37御殿場8合目10:45−0:44−11:21砂走館11:27−0:24−11:457合目11:45 −0:30−12:15馬の背12:18−0.13−12:28宝永山12:33−0:45−13:13新5合5勺(次郎防)13:15
−0:37−13:50大石茶屋13:53−0:15−14:05新5合目14:27−1:34−15:39馬返し上15:39
−1:00−16:39中央青少年交流の家
 総計16:39(休憩3:01含む 内)

御殿場駅西口17:35−0.02−17:40御殿場駅東・左折地点(東口階段下から70m)



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