HOME −−>山行一覧に戻る−−>越中沢岳その2(2日目)に進む −−>大日岳その1(3日目)に進む −−>大日岳その2(4日目)に進む 

越中沢岳 その1日目 黒四ダム〜平乃小屋

2012年07月23日 
梅雨明け後の天候回復待ちでやっと出発。始発の電車にて高尾に移動し6:15発の電車に乗り込む。 途中通勤通学客が出入りするも、概ね1〜2人/ボックス。

岡谷乗り換えで松本9:32着。乗り変えなくても9:50に松本に着き、56発の大町行きに間に合うが、松本出発15分前ならたいてい大町行きは座れる。そこで、昨秋食べ損ねた「3分湯がく」ソバで腹ごしらえ。のどごし良し。
ソバくって、トイレに座ってもお釣りが来るほどの余裕。

車窓には稲の青葉、よく茂ったリンゴが目にはいるが、車中では今後の計画を一応練る。車窓の山々はガスっているので実に集中できる。


10:55大町着ここまで4310円の所、青春18切符で2300円也。
とりあえず扇沢まで片道1330円(往復は2500円)を買う。バス停と反対側のお焼き売場を通り越し、その先のトイレで用足しして出てきたところ、既にバスが着。
小走りに走り、11:15発を確認して、改めてお焼き売場まで引き返して昼食をGET。
定刻に出発し、定刻前に扇沢着11:55。今年は臨時の12:00発トロリがあり、素早く飛び乗る。
昨秋は、11:15発を確認して、近くの金融機関に軍資金調達に出かけたが、臨時バスが11:00前にあり、これが扇沢発11:30のトロリに間に合ったらしく、バス停に並んでいた方とはあえなかったことがある。結局扇沢では12:30発まで待つ始末。なんとも時間を予測しにくい運行である。

ともあれ、昨秋より30分の余裕。展望台への階段288段を登るがさすがにこたえる。200段当たりにあった水場で一口、展望台に出ての水場で二口、適当に撮して200段ぐらいの外階段を降り、ダム堰堤横の水場の3箇所で湧き水を飲む。なぜか展望台の水が一番冷たい。
画像
ダム堰堤上は100人近くがうろうろ。放流水に架かる虹を見つつ撮りつつのんびりと歩みを進める。
13:00遊覧船の船着き場を過ぎると急に人がいなくなり、ロッジくろよんまでの間は2人とすれ違うのみ。ウォ−キングフーズとしてお焼き&豚まんをほおばりつつ進む。
ロッジくろよんを過ぎて最初の沢を渉るころ、4人連れとすれ違う13:20。「昨秋の地震の爪痕は所々あるが、ここから先、道はほぼ整備されていて、思ったほど危険な所はない」とのこと。
画像 写真左:標識13:18 ここから河原に降りる。         写真右:最初の沢渡り13:22 

画像 写真左:かわらなでしこ13:22                 写真右:最初の崖崩れ13:34 

画像 写真:2つめの沢渡り:13:53 

画像 写真左:ちょい大きめの崖崩れ14:00  写真中:がけの上から俯瞰、       写真右:も一つの崖崩れ15:30


画像 写真:小さい沢の橋 写真左:渡る前15:03 写真右:渡った後15:06


2時間ほど進んだ15:12現れた大きな倒木は楽勝通過。そしてまた1本。こっちはすこぶる通りにくく写真をとりそこねる始末。もちろん小さな倒木はけっこう有り。

やがて、雪の重みで曲げられた木の下をくぐり抜ける15:37
画像

そうして、通行注意の100段ハシゴが現れる15:42。下からチェーンソーの音が聞こえてくる。何段あるのかなと数えつつ下っていると左手の手すりがぐらりと倒れかかってくる。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

写真左:ハシゴの下り開始場所からの俯瞰15:42     写真右:向かいの登りハシゴ途中から振り返る15:51

下からは杭とハンマーを持ったロッジの小屋人が登ってくる。手すりが壊れて動くので修理に来たとおっしゃる。せめてあと5分早く治しておいてくれたらと思いつつもハシゴの途中で情報交換。
治っていないのはこの手すりだけで今日中に直し、明日は倒木2本を撤去の予定だとか。

階段下に15:48着。そこには小舟があり、ここまで湖上を来たよう。さて登り返し。ゆっくり進み、15:53、4つのハシゴを登り切る。実に膝に来る。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
写真左:対岸から見た登りハシゴ15:42(ハシゴを下る前) 写真中:小舟、    写真右:登り途中15:49

それからも高巻きがなんどかあり、そのたびに「階段登り」と「ぐるり回り」と「階段降り」をする羽目に。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
写真左:ちいさな上り階段15:59   写真中・右:16:06派手に崩れた岩場の所は直接道がつけてあった。

16:15やがて最後の沢を渉り10分ほど一休み。渉った先の登り口がわからずもたつく。しばらくうろついてさがすと、沢を流れてきた土砂が目印を隠していた。いちおうケルンを積んではおいた。
やがて水平道から大きな巻き道になり、登りが始まる。かとおもうと、こんどは半島の先に向けて下ってしまう。この辺りは更に登って尾根筋を乗り越えれば道をショートカットできるのだが・・・。ともあれ先端に下りきる。そこから数分進むと、前方に小屋が見えてきた。
画像 写真左:大きな大きな回り道。画面中央に下り階段の手すりが見える16:38 写真右:渡し船16:52

16:52足元に真新しい渡し船を見て、ほんの少し登って16:54小屋に着く。

缶ビールで一息ついた後、名水の沢(歩7分)に水汲みに。旧小屋跡にはブルーシートが10mほど敷かれている。

昨秋この辺りが震央の地震でできた地割れ隠しとのこと。最大5cmほどの幅があったようだが今は見えず・・・・・。
画像 写真左:左から1/4の当たりにひび割れ、写真中:ほぼ真ん中を上下方向にへこんだところがひび割れの痕跡。

小屋のかみさんに聞くと、冷蔵庫は6mでなくて2mぐらい移動したとのことであった。
18時頃、当小屋の主人の知り合いが早月小屋から到着し、宿泊客は合わせて2名。
画像
食後、ビールや持ち込んだ焼酎とさっき汲んできた名水を飲みつつ、3人で登山道談義。
今年は対岸の「平の渡し−奥黒部ヒュッテ」間が土砂崩れのため通行止め。従って、例年だと読売新道は200人ぐらい、上廊下遡上者は20−30人ほどが0。釣り客は行ける沢止まりの様。今の関電では4−5年は手がはいらないかも・・・と・・・・。

もっとも、読売新道の人気あり。
1)翌早朝に、とぼとぼ降りてくる人に遭遇:読売新道登りで来たが通行不可で近くの河原でテンパり帰るところだとか。
2)五色&大日の小屋でも行く予定だった方が各数名。
3)富山からの帰りの車中でも1名・・・実は読売新道を下る予定が体調不良で太郎平から下山。富山・大町経由で扇沢に置いた車回収に向かっていた。


なんやかや話が弾み、9時過ぎ就寝。お星様も多々見えて、明日が期待できそう・・・・ではあったが・・・。




コースタイム 予定(=山渓 登山手帳2010)、実績(=休み含む)
予定 :黒四ダム−ロッジくろよん−平乃小屋=0:30+3:00=3:30
実績 :黒四ダム−ロッジくろよん−平乃小屋=0:30+3:20=3:50(うち休憩0:25)



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


HOME −−>山行一覧に戻る
    −−>越中沢岳その2(2日目)に進む 
    −−>大日岳その1(3日目)に進む −−>大日岳その2(4日目)に進む