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大沢岳 兎岳


8月24日

日出を見るべく早起き。無情にも山頂はガスが舞っている。昨日の道を100mぐらい下ってみるが晴れそうにない。
あきらめて朝食へ。親子丼(のジフィーズ)+インスタントみそ汁。なにもない小屋で食べられるだけありがたい。

今日は3日目にしてようやく目的の山登り。
避難小屋は今日は25人ぐらいくるのだそうで、宿をどこにしようか迷ったが、行けるだけ行ってみよう。

6:30出発。相変わらすガスの中。ゴロゴロ道を約1時間の7:33、百間平に着く。まだガスの中視界200mぐらい。
ようやく人とすれ違う。晴れていれば快適な所なのだが(30年と20日前に通過した時の記憶) 


そこから下ること少し、眼下にキャンプ地が見え始めた頃、ようやくガスがあがり始めた。
8:07着いたキャンプ場に面影はなく、上流側に移動した小屋にも面影無し。荷物を小屋に預け、目的地に向かう。

中森丸山との鞍部まではかなりの巻き道になっている。9:10着。その鞍部から大沢岳を目指す。
ほんの少しで視界が開け、岩山の大沢岳が眼に入る。左にしらびそ峠への道が分かれる。約10分後の9:24三等三角点の山頂(2819.8m)に着く。高い順に55番目の山。
位置は写真右の矢印の先。視界はまだガスが巻き、時々見渡せる程度。

地図を見ると双耳峰とある。見れば北方に別のピークがある。
百間洞のキャンプ地への道は山腹を巻いて下っているので、尾根筋の踏み跡を進み、9:42北方山頂(2772m)へでる。
ケルンは積まれているが何の標識もない(写真左)。

ここから、向こうの稜線上にしらびそ山荘が眺められる。山荘に至る林道、沢まで下る尾根が雲間に映える。
矢印の先の稜線上にしらびそ山荘(正確には:ハイランドヒュッテしらびそ)が見える(写真上右)。

一度、大沢岳南ピークに引き返す。10:00 ガスがさらに上がり、そこからの眺めは良くなってきた。
写真左:北側の大沢岳北のピーク。  写真右:南側は、三角点の向こうに中森丸山、その向こうにガスの舞う兎岳。 
画像

10:30 あちこち寄り道しつつ鞍部に戻る。中森丸山を越え、小兎岳を過ぎる頃には雲はすっかり上がって暑い道。

   写真左:聖岳                            写真右:兎岳

そこからひとがんばりの12:10兎岳の肩に出る。登山道を5分ほど下り気味の這松帯を抜けると、三角点がひっそりと。12:25

西側から人が昇ってきた。林道をバイクで移動し、終点から徒歩3時間でこれたのだそうだ。昭和47年の5万分の1地図には、
しらびそ峠から林道が延びているが途中止まり。
(最新の地理院の地図では、大沢渡り~大沢岳の登山道を越えて南側の沢(=中森丸山の直南の峠に登る沢)の1400m地点
までのびているが。)
兎岳との標高差1400mを3時間で登る・・・超人か!?。こういうルートもあるのか?
兎岳からは南の山稜が良く見渡せたが、どれがどれか山座同定とまではゆかず。

ありったけの食料を胃に詰め込む。12:46肩まで引き返し、帰路に向かう。
途中、小兎岳の手前の小鞍部にキャンプ地跡地(今は禁止)が。

写真左:道の脇に「水5分」との水場への道しるべ。           写真右:水場の風景

約5分下って、冷たい水でのどを潤す。旨いのでボトルの茶を捨てて、水を満たす。ここの水はお奨め。13:25

中森丸山の登りにかかる。中年の夫婦づれを追い越し3分の1ほど登ると、足元でがさごそ。
その正体は・・・。カメラを取り出し、5分ぐらいじっくりと。

そのうち夫婦連れもやってきた。目の周りが赤いからオスなのだそうで。這松のなかにも1羽 メスなんだとか。
久しぶりの遭遇に元気をもらい、一気に山頂へ。それから一気に百間洞の小屋まで・・・のはずが、
途中のトラバース道に覆い被さっているダケカンバの太い木に右額をぶつけ、しばしうずくまる。

それでも、15:40百間洞の小屋着。靴の手あて用ガムテープをもらい修理その3。
ビール600円なりを抱え、キャンプ場付近を散策(川の水は飲用不可の表示)。
くだんの夫婦づれは16:40頃ついたとのこと。

食事は第4グループ目。
揚げたての豚カツと炊き立てのご飯が自慢で、一度に8人分しかできないため。
結構な人数が宿泊。とは言っても4*8=32名+自炊ぐらい
人いきれで温度が高め。少々寝苦しいが明日は早いので・・・。 


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