そこから下ること少し、眼下にキャンプ地が見え始めた頃、ようやくガスがあがり始めた。 8:07着いたキャンプ場に面影はなく、上流側に移動した小屋にも面影無し。荷物を小屋に預け、目的地に向かう。 中森丸山との鞍部まではかなりの巻き道になっている。9:10着。その鞍部から大沢岳を目指す。 ほんの少しで視界が開け、岩山の大沢岳が眼に入る。左にしらびそ峠への道が分かれる。約10分後の9:24三等三角点の山頂(2819.8m)に着く。高い順に55番目の山。 位置は写真右の矢印の先。視界はまだガスが巻き、時々見渡せる程度。 地図を見ると双耳峰とある。見れば北方に別のピークがある。 百間洞のキャンプ地への道は山腹を巻いて下っているので、尾根筋の踏み跡を進み、9:42北方山頂(2772m)へでる。 ケルンは積まれているが何の標識もない(写真左)。 ここから、向こうの稜線上にしらびそ山荘が眺められる。山荘に至る林道、沢まで下る尾根が雲間に映える。 矢印の先の稜線上にしらびそ山荘(正確には:ハイランドヒュッテしらびそ)が見える(写真上右)。 一度、大沢岳南ピークに引き返す。10:00 ガスがさらに上がり、そこからの眺めは良くなってきた。 写真左:北側の大沢岳北のピーク。 写真右:南側は、三角点の向こうに中森丸山、その向こうにガスの舞う兎岳。 10:30 あちこち寄り道しつつ鞍部に戻る。中森丸山を越え、小兎岳を過ぎる頃には雲はすっかり上がって暑い道。 写真左:聖岳 写真右:兎岳 そこからひとがんばりの12:10兎岳の肩に出る。登山道を5分ほど下り気味の這松帯を抜けると、三角点がひっそりと。12:25 西側から人が昇ってきた。林道をバイクで移動し、終点から徒歩3時間でこれたのだそうだ。昭和47年の5万分の1地図には、 しらびそ峠から林道が延びているが途中止まり。 (最新の地理院の地図では、大沢渡り~大沢岳の登山道を越えて南側の沢(=中森丸山の直南の峠に登る沢)の1400m地点 までのびているが。) 兎岳との標高差1400mを3時間で登る・・・超人か!?。こういうルートもあるのか? 兎岳からは南の山稜が良く見渡せたが、どれがどれか山座同定とまではゆかず。 ありったけの食料を胃に詰め込む。12:46肩まで引き返し、帰路に向かう。 途中、小兎岳の手前の小鞍部にキャンプ地跡地(今は禁止)が。 写真左:道の脇に「水5分」との水場への道しるべ。 写真右:水場の風景 約5分下って、冷たい水でのどを潤す。旨いのでボトルの茶を捨てて、水を満たす。ここの水はお奨め。13:25 中森丸山の登りにかかる。中年の夫婦づれを追い越し3分の1ほど登ると、足元でがさごそ。 その正体は・・・。カメラを取り出し、5分ぐらいじっくりと。 そのうち夫婦連れもやってきた。目の周りが赤いからオスなのだそうで。這松のなかにも1羽 メスなんだとか。 久しぶりの遭遇に元気をもらい、一気に山頂へ。それから一気に百間洞の小屋まで・・・のはずが、 途中のトラバース道に覆い被さっているダケカンバの太い木に右額をぶつけ、しばしうずくまる。 それでも、15:40百間洞の小屋着。靴の手あて用ガムテープをもらい修理その3。 ビール600円なりを抱え、キャンプ場付近を散策(川の水は飲用不可の表示)。 くだんの夫婦づれは16:40頃ついたとのこと。 食事は第4グループ目。 揚げたての豚カツと炊き立てのご飯が自慢で、一度に8人分しかできないため。 結構な人数が宿泊。とは言っても4*8=32名+自炊ぐらい 人いきれで温度が高め。少々寝苦しいが明日は早いので・・・。 HOME−−> 8/22椹島 鳥森山へ −−> 8/23赤石岳へ−−> 8/24大沢岳、兎岳へ−−> 8/25百間洞 最終日へ −−> 山行一覧に戻る |