5時過ぎ、空が明るくなってきたが、どうにも不気味に赤い。 そうこうする内に雨。最初は小ぶり・・・その内本降り。傘を諦め、合羽で重装備。 急登をあえぎあえぎ登る。稜線あたりで雷の音も。6:00林道のヘアピンカーブ跡(1750m地点)に着く。 おにぎりの朝飯。ウォーキングフーズのつもりだったのが、雨中のスタンディングフーズとなってしまった。 さらに急登を進む。7:23赤石小屋までの中間点に着く。ここまで3時間弱。あと120分か。 ↓中間点付近の道 この付近で、降りてくる人たちとすれ違う。「雷が鳴って、窓ガラスがびりびりしていて、外に出られなかった」のだそうな。 ひたすら忍の一字できつい道を進む。ようやく傾斜がゆるやかになり、樹間に赤石岳の中腹らしき物が見えている。 雨も小降りになったが、9:20に赤石小屋(2550m地点)に着いた時は風が強く、小屋後方にある見晴らしから、 赤石岳の山頂はガスの中を見た後、諦めて小屋に逃げ込む。 暖かいお茶と、小屋製コーヒー+行動食でお腹を満たす。 10:00出発。風は相変わらずだが、雨は強くない。そのまま樹林帯に入り、10:38富士見平(2720m地点) では風も収まり、赤石岳の山頂もガスが上がり、良い傾向。振り向くと、富士見平の名の通り。 ここからの道は山腹を巻くトラバース道、渡り橋、鎖、ロープさまざま。雨も上がり、 11:40着いたカールの「砲台=テント張り可の平坦な部分」(2740m付近当たり?)で大休止。 なにせ靴底が剥がれ、かぱかぱ状態。接着剤とバンドエイドで応急処置。ビニールテープ買うのを失念。 腹ごしらえと夕食作り(といってもアルファ米に水をくわえるだけ。)と写真撮り。 赤石沢を見上げると十数人の団体が降りてくる。天候すこぶる良し。 写真左の中央やや下に、赤石沢の水場(2790m付近)。12−3人が小休止中。写真左に拡大図。12:17頃 水場周囲の花々で暇つぶし。水場発13:02 約1時間半滞在の勘定。 急になった道なりだが、天候も良く十分に休んだので快調に足を進める。急登だけあってぐんぐん高度が稼げる。 しかしせっかくの快晴だったが再びガスが舞い始める。14:30頃、稜線に出たとたん西風が冷たい。 途中で合羽を着込む。すれ違った連中も合羽のオンパレード。 14:28 山頂に着くが視界100m。けっこうな強風の中、避難小屋がガス間に見える。 早々と小屋に突入。本日約10H10M (内休み2H20M)。 宿泊記念に、今日「1日で2000m登った顔写真付き登頂証明書」を印刷してもらう。この小屋のサービスなんだとか。 靴の底がまた開き始める。とりあえず貰ったビニルテープでぐる巻き。 食後、持ち上げたウィスキー片手にしばし談笑。 夏の終わりだがもうストーブが焚かれていて、暖かい。本日の宿泊客総勢3名。 HOME−−> 8/22椹島 鳥森山へ −−> 8/23赤石岳へ−−> 8/24大沢岳、兎岳へ−−> 8/25百間洞 最終日へ −−> 山行一覧に戻る |