HOME−−>山行一覧に戻る

大日ヶ岳

 
 2004年4月29日 新宿から高山まで長距離バスに乗る。天候も良く、新緑の木々、雪を被った富士・鳳凰・甲斐駒・常念・笠の山々が迎えてくれる。中央高速に入ってすぐ渋滞は有ったものの若干の遅れで終点に着く。
ここでレンタカーを調達。この営業所では70数台保有。いつもは10台前後が出て行くのに今残っているのは10台前後、連休様々と営業所員の話。
国道156/8号線を高鷲村・蛭ヶ野高原に向かう。途中庄川村を通過、ついでに御母衣ダム方向に足を延ばし、庄川サクラ見物。(アズマヒガンサクラ:推定樹齢400年)
桜花はやや時期を過ぎ、ちり際だが、それよりも、水沈予定のサクラを移設した高崎翁の言葉に感銘。



賢いカーナビに導かれて今夜の宿泊地着。 
宿のおかみさんから「牧歌の里」の温泉「牧華」の券をもらう。車で10分、着いた温泉はなんと割引率100%、つまり800円が只。「ラッキー!!」と言うことでビールを飲む。湯は・・・単純泉38℃、アルカリ泉とのことだが露天は次亜塩素酸の香り。 




2004年4月30日 宿前のコンビニで餌を仕入れ。バックは大日ヶ岳。 
 

7:55車道終点の水道施設から歩き始め。遠くに山頂を、近くには「はち、まむしに注意」の看板を見つつ。

 
    歩く、                                  登る。 

 
   急登を登る                               一服平を下る 

 
 雪道を登る 

 

 雪道を登る                               写真最右:最後の急登。 先頭は登頂完了。


10:25 山頂には大日如来と石碑と灯籠と一升瓶と・・・そして一等三角点。360度の眺望。

西北西方向にはこの冬有名になった「大長山」が見える(写真右:横長の山頂の山)。なんで有名かだって? 今年2月にK学院ワンゲル部が遭難したので。
 
 
北に白い白山を見る。 やや霞みがかかっているので北アルプスや乗鞍・御岳はこの日は見えず。  


11:15山頂を後に元来た道を返す。急な下り坂だが適度な堅さで格好のグリセード場。転ぶことなく久しぶりの遊び場。登り67分の道を、40分で一服休みへ到着。小休止の後、尾根筋を下る。 
途中に生えている根曲り竹(実はクマ笹であった)の筍をかじりつつ、白いこぶし・ピンク縁取りの山桜の花を眺めつつ・・。
  駐車場まで約60分で帰り着く。 



2004年4月30日 大日ヶ岳 天気:快晴 もやあり
コースタイム:
7:45水道施設着 7:55発 − 9:05一服平9:18 − 前ピーク10:09− 
10:25山頂11:15 − 11:55一服平12:05 − 12:50送電線下13:05  
− 13:16水道施設


山の汗を流すため、湯ノ平温泉に向かう。その途中、蛭ヶ野高原の南の外れには蛭ヶ野峠があり、「分水嶺公園」がある。


分水嶺公園の入り口の石碑に書いてある説明文と看板

ここ蛭ヶ野峠は日本内地のほぼ中央にあって
  標高 875.95m
  東経 136度51分05秒
  北緯  35度59分40秒
に位置し岐阜県郡上郡高鷲村大字西洞字蛭ヶ野で
ひるがの高原はこの峠を起点として北方へ展開している
 西方にそびえる1,709mの大日嶽の山腹を縫ってくだる清流は
この蛭ヶ野峠において永久に袂を分かち
方や南は長良川の源流となって濃尾の平野をうるおしながら太平洋へ
方や北は荘川と名づけられて御母衣ダム他数ヵ所で発電の用に供されながら日本海へ注ぐ
 蛭ヶ野高原の中央部一帯は湿原地で岐阜県教育委員会指定の
天然記念物「水ばしょう」他高層湿原植物が群生し貴重な存在となっている
  昭和51年10月



「分水嶺」は文字通り水の分かれ道。ここから長良川を通って大平洋に、また庄川を通って日本海に注ぐ。  
   
下の写真:遊歩道のあるところから下ってきた水は、中央の石の所で左右に分かれる。
       画面左側の水は、白樺の根元付近を画面左下方向に流れ、太平洋につながる。
       画面右側の水は、右下方向に流れ、日本海に向かう。・・・・・・ことになっている。
       
       下流側から撮影

ただし、良く探索すると、ちょっと??
下写真左:上流側から撮影:分水嶺の南側に向かう水を追いかけると、暗きょに入った後、90度右折(=ポイントAと命名)する。

写真右:観光客2名のうち後ろの方がいる付近が右折する個所。左手方向に流れ下る。
     (道路の向こう側の側溝(暗きょ)が水が流れているところ。) ちなみに車の止まっているところが峠に当たる。
側溝に入った水は、結構な水量があり、道に沿って約5%の下り勾配で流れ下っている。
  
更に下流は・・・マンホールで道を横切り、高さ3mほどの放水となって谷に落ちている。



一方、北に向かう流れは、暗きょに入った後(下写真左:上流側から撮影)10mほど進み、90度左折している(下写真
中(=ポイントBと命名))。
 

しかし、グレーティングの隙間から覗くとちょろちょろで、暗きょに入る水量に比べるとどうにも水量が少ない(上写真右)


暗きょの右折ポイントAと左折ポイントB間は別の暗きょで結ばれているが、両ポイント間の暗きょの中は土砂で埋まっていたので水が流れるわけはないし・・・・・。 

夜、宿の主人の弁で理由判明。なんでもこの高原の9割は日本海に注ぐはずだが、水利権の問題で大部分が長良川側に流れているのだとか。  
そこで憶測するに、「この公園の水は自然に流れているのではなく、長良川に流れる水を引っ張ってきて、日本海に注ぐように流れている水の一部が暗きょに入った後、太平洋側に分流していると考える」と理屈があう。
(そういえば右折ポイントAで、本来の流れ込みに加え、別の角度で水が流れ込んでいる雰囲気もあった。わずか3cm*5cmのコンクリブロックの隙間から見たので、はっきりしないが。) 
ということで暗きょの水量差が判明(したとしておこう)。   
同行のO氏曰く:そうは言ってもこの当たりに降った水は大平洋にも日本海にも流れることは間違いないのだから・・・・・は正答。 

さて、一路湯の平温泉に向かう。割引券は無いので700円。ナトリウム炭酸水素塩泉 地下1200m下に31.2℃の源泉があるとか。身体がヌメヌメする(当たり前か)湯である。


一風呂後、休息場でポスターを見ると・・・。地元中2の有志が憂う長良川源流域の汚染の実態。硝酸(性窒素)、亜硝酸(性窒素)、アンモニア(性窒素)が0.02〜0.03PPM。  
まあ、スキー場を初め牧場、観光施設が上流にたくさん有り、処理しないまま流しているという事かな。 
その蛭ヶ野高原 戦後入植により大湿原が開発され、乾燥化が進行中。今では湿原は所々に残る程度。一種の環境破壊?。蛭もたくさんいたが、牛に悪さをするため湿原全体に石灰を撒いて退治し、今はいないのだそうである。

宿の隣にある蛭ヶ野湿原に水芭蕉見物に出かける。  

   
  

ついでに野鳥散策でスキー場の一番上までのんびりと。   
  

宿に引き返し、夕食。昨夜はコゴミ、ふきのとう等の山菜の天ぷら、いわなのほうばみそ焼き、ヤマメの塩焼き・・・等々贅沢だったが、今日はさらに珍味のオンパレード。 
珍しいという寒わらび(中央赤小鉢)、ユリワサビ(白小鉢)、カタ梨の実(白皿)、アブラバヤ(だえん皿)、コゴミ(茶皿)・・・・。カタ梨の実のリキュール、ニジマスのマリネ、等々。極めつけは月の輪熊のすき焼き。

もう、お腹いっぱい。  
ついでにご主人撮影のビデオ(大日ヶ岳+明日登る鷲ヶ岳)で精神的にもいっぱい。これで2泊4食ビール2本、酒2合で16200円とは 安い・・・・よね。 


−−−−>4.30   大日岳          に戻る
−−−−>5.01   鷲ヶ岳           に進む
−−−−>5.02   川上岳(かおれだけ)  に進む
−−−−>5.02   萩原 フクロウのオブジェに進む
−−−−>5.03   位山            に進む



     


HOME−−>山行一覧に戻る