岩手県交通

貸切バス

並んだ貸切タイプ。
左から、国際興業からの転入車(乗合車)、標準床車、ハイデッカー。 左の“オバQ”は乗合車を貸切流用しているところです。県交通の貸切バスではこのような流用が数多く見られました。
撮影:北上市展勝地(1986.4.29)

岩手県交通の貸切車は、基本的にノーマルな車両で構成されています。オリジナル車は、1979〜81年製の標準床車と、1983年製以降のハイデッカーを中心とした陣容で、これに岩手中央バスからの引継ぎ車や譲受車と思われる車両が少数含まれていました。
1983年より導入されたハイデッカーの中にスケルトンタイプのハイデッカーⅣ型があり、これが上級車の位置付けで、外装もニューカラーが採用されていました。 1985年の新車からはグレードに関係なくこのニューカラーが採用されていますが、1986年の国際興業グループ入りにより、国際興業貸切カラーへの統一に方向転換しました。
車両は県南部に多く配置されており、盛岡地区には矢巾営業所に数両があるだけでした。 これは、岩手県交通の生い立ちを表していると言えます。すなわち、岩手県交通の前身3社のうち、盛岡地区の岩手中央バスと花巻地区の花巻バスは貸切を分社しており、岩手県交通設立時には岩手県南バスの貸切車と、岩手中央バスが花巻電鉄合併時に引き継いだ少数の貸切車だけが残されていたからです。
高速バスの車両とは共通性が高く、一部車齢の若い車両からの高速バス転用例も見られました。また、標準床車に関しては、新車の導入に伴い、順次中距離路線等への格下げが進んでいました。なお、譲受車の中にも貸切登録の車両がありましたが、それは中長距離路線の項目に掲載しました。

貸切バス

ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”