-- 2003.03.03 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2017.07.16 改訂
※注意:このページは写真が多く、読込みに時間が掛かります。 ★---暫くお待ち下さい(Wait a minute)---★ |
日本人が中国へ行った時、真っ先に仰天するのは食事ではないでしょうか。ま、外国へ旅すれば何処の国へ行っても食事は一番の関心事ではありますが、その中でも中国は別格。正に中国は「食」の宝庫、その種類と量と油に圧倒されます。つまり、何でも食べる、或いは食べない物は無いのです。「机以外の四つ足は何でも食べる、飛行機以外の飛ぶ物は何でも食べる」と言われる中国人は「食う為に生きる人種」です。そこには「ひ弱な日本人」と対照的な、ゴキブリを食ってでも生き延びる「力強さと逞しさ」が有ります。但し私の知る限りに於いて、烏(カラス)と金魚だけは絶対に食べませんが。
当サイト開設直後に真っ先に「食う為に生きる」を宣言した私は、続いて
「肉を食らう」ということ(Carnivorous life)
に於いて「肉食の哲学」を発表しました。何故「肉食には「肉食の哲学」が必要」なのか?、は当ページを読み進めば、段々と解って来るでしょう。当ページは初稿掲載以来”迫力の有るサンプル”を随時追加して居ますが、ここにご紹介するのは中国の食事の中でも特にヘビーなお食事の数々、これぞ究極のサバイバル・メニューです。しかも原形を前面に押し出し、素材(処理前)と料理(処理後)を対比させてたっぷりとご披露致しますので、皆さんも食前の運動などをしてから気合い入れてご覧下さい。イヌの潰し方迄載っている「食」のページは他には在りませんよ!
尚、当ページの記事は「全て見た儘有りの儘、何も足さない、何も引かない」をモットーに書いて居ます。太枠の写真は広州の新源蛇鳥禽蓄綜合市場(通称:動物市場)で撮った写真です。
(1)鳥
先ず一番軽い所から行きましょう。鳥ですね、やはり。鳥と言っても鶏、アヒル、鳩などが在ります。左下はタイ族の地鶏です、これ食うとコリコリして旨いですよ。鶏類は通常10人位の客人が来た時に1羽潰し、ま、大体は丸ごと、つまり頭も脚も臓物も、全てぶっ込んで鍋料理(鶏鍋)にして仕舞います、これのスープが又旨い、絶品!、血も捨てずに飲んだり他の料理に使います。つまり、捨てるとこ無し。
真ん中がアヒル(鶩)とカモ(鴨)。アヒルと言えば北京ダック(※1)が有名です。右下は鶏の脚、皆この脚の爪を見て気持ち悪がりますが、どうってこと無いですよ、女の手だと思って食えば良いのです、えっ、もっと気味悪いって?、アッハッハ!
右の写真は北京の有名料理店「全聚徳」で05年8月20日に食った北京ダック(※1) -中国語で烤鴨子(カオヤーズ)(※1-1)- です。店は中国人で混んでいて30分位並びました。匂いを嗅ぎ乍ら30分も並ぶと食った味がイメージ出来る様に成り、まぁ大体イメージ通りでした。ビール(啤酒)や胡瓜(きゅうり)や大根の漬物、セロリと豆腐の炒め物も在ります。
北京へ来て万里長城(八達嶺や慕田峪)を見ない人は”怠け者”だが、北京ダックを食わない人は”人で無し”だという格言が在るそうですゾ、ブワッハッハッハ!!
アヒル料理では、他にピータン(皮蛋)(※1-2)が在ります。私はピータンも食いましたが温泉玉子(※1-3)の様な臭い、もっと言ったら”玉子の腐った”臭いがします。ですから私はピータンは酒が無いと食えません。
左下がご存知家鳩。えぇ、公園なんかに普通に居るヤツ。そして中央下が料理されて出て来た鳩の姿焼き、とても旨かったです。
右下は鷺(サギ)(※2)です。広州の動物市場(→後出)で撮影しました。
左は言わずと知れた孔雀(※2-1、※2-2)ですが、食用です(広州動物市場(→後出)にて)。断って置きますが、動物市場に在る物は全て食材です。
大体キジ科の鳥は旨いのです。日本では雉(キジ)(※2-3) -雉は日本固有種で国鳥に指定されて居ます- は縄文時代から捕食して居ました。現代でも山地の田舎に行くと雉鍋や山鳥鍋(※2-4)の看板を偶に見付けます。ですから孔雀も食ったら旨い筈です!
左はガチョウ(鵞鳥)です。アヒルやカモが食えればガチョウも食えます。まさか、このガチョウからフォアグラ(※2-5)を取るんじゃないでしょうね、ブワッハッハッハ!!
右はウ(鵜)(※2-6)です。これは食材では無くペットとして動物市場に飼われて居るのです。多分カワウ(川鵜)(※2-7)です。
孔雀の所で「全て食材」と書いたばかりなので、ひょっとするとこの鵜も食って仕舞うかも知れませんね、ハッハッハ!!
動物市場を離れて、右は私が鶏の頭を持って嘴を口に入れて居る所。頭は中々硬いですね。しかしこういう食い方こそ本来のものなのです、ブロイラーばかりビチャビチャ食べるから肥満や糖尿に成るんですよ。それは文明なんかでは無く半病人ですね。
左は煮込み料理の地鶏の頭の部分です、嘴や鶏冠(とさか)や目を刳り貫いた跡が見えてますね。これは05年8月30日に庄河(←丹東と大連の間)という街に泊まった時に晩飯に出て来ました。
そもそも鶏1羽を料理すれば肉の他に内臓も足も頭も有るのは理の当然な話です。目ん玉が無くて残念!
鶏を潰す場面は子供たちに人気が有ります。▼下▼をご覧下さい。{このリンクは2017年7月16日に追加}
2000年・雲南の旅(河口/元陽/紅河etc)(Hekou, Yuanyang, Honghe etc. of Yunnan, China,
2000)
鳥の足や鳥肌や鶏冠や嘴で驚いて居ては中国では生きて行けませんよ、このページでも鳥から紹介して居るのは、鳥が一番マトモなのです。これから段々エスカレートして行きまっせ!
(2)魚
中国の魚は淡水魚。日本の様に海の魚は食べません(でも、都会では最近回転寿司などが出て居ます)。
左下が景洪市の名前不明の淡水魚の頭部のブツ切り、血が滴って居ます。
右下が景洪市の鰻(ウナギ)、どういう食べ方するのでしょうか?
景洪市は瀾滄江(メコン川)に近いので、これは瀾滄江の鰻です。
左下は塩味で煮て香菜の微塵切りの餡掛(※3)で大型のフナ(鮒)みたいです。
右下は庄河(←前出)に泊まった時に晩飯に出て来た名前不明の魚の餡掛です。やはり香菜を添えて在ります。この魚は淡水魚だと思いますが、ここは黄海に近いので海水魚かも。しかし中国人(この辺りは満州族)は海水魚は食わないと思います。
中国の川は殆ど泥色をして居て、日本の様な「清流」が普通の平野部では殆ど在りません。又、農家などでは田圃や溜池みたいな所で魚を獲ります。従って以下の様な魚を巡る短絡的な食物連鎖 -人と魚とトイレの仲良しサイクル- が成り立って居ますので、念の為。人糞は魚の餌に成るのです!
魚 → <人>
↑ ↓
川や池 ← トイレ
ま、食べる時は余り深く考えない方が良いですね。
◆魚の王様はコイ(鯉)
さて中国では魚は大体塩味で煮るか、スープにするか、唐揚げ(空揚げ)にするかです。
左は鯉の唐揚げの餡掛(←これも香菜(※3)を使用)です。結構行けますよ。魚を食べる時は小骨に注意する必要が有ります。
中国では最初に述べた通り淡水魚しか食いませんので、コイは言わば日本人のタイ(鯛)に相当します。タイ同様に鱗(うろこ)がはきりして見た目も良いです。これは主に唐揚げ餡掛けにします。
偶に鍋料理にもしますが鍋には少し淡白過ぎます。
◆通(つう)はナマズ(鯰)が最高!
ナマズ(鯰)(※4)も唐揚げや餡掛けも行けますが見た目がコイ程良くは無い。寧ろ鍋料理に最高です、しかもナマズは白身なのです。ナマズは2回位食ってますが写真は有りません。食うのに一生懸命に成りつい写真を撮るのを忘れて仕舞うのです...(>v<)。
ですから旨い料理程写真が無いのです!
ではコイとナマズのどちらが好きか?、と言われたら私はナマズと答えます。そこでナマズ(鯰)の写真を載せます(右の写真)。ちゃんと鯰髭が見えますね、ちょっとグロテスク(※5)ですが、ムッフッフ!
この写真は09年9月6日に中国最北の漠河という北緯53度の僻地の村で撮影しました。{このナマズ(鯰)の写真は09年12月16日に追加}
まぁ、鯰の様にグロ(※5-1)な魚が旨いのは、日本で言うと「アンコウ鍋」が旨いのと似て居ます。人間とは”変”な動物です!
私は予てから「鯰の塩焼」は絶対旨い筈、是非食いたいと思って居たのですが、中国には塩焼が無いのです。理由は多分中国では淡水魚しか食わない事と関係が有ると思います。そこで私は05年10月30日に東南アジアのプーケット島に行った際にガイドに田舎料理の店に案内して貰ったら、やはり鯰は居ました。私は厨房に入りジェスチャーで「鯰の塩焼」を説明し「鯰の塩焼」を遣って貰いました。やはり私が思って居た通り「滅茶、旨かった」!!
「鯰の塩焼」を食った話はタイ国プーケット島なので、ここ(→このページは中国だけです)に載せる訳に行きませんので▼下▼のページを是非ご覧下さい。「鯰の塩焼」の写真が載ってます、但し鯰髭は切って在りました。{この「鯰の塩焼」へのリンクは2015年2月10日に追加}
2005年・タイ国プーケット島の休日(Vacation of Phuket Island, Thailand, 2005)
(-o*) (^_^) (*_@) (@o@)
(3)豚
中国と言えば豚、何処の市場でも豚は溢れ返って居ます。豚は日本でも御馴染みですが、その食い方はダイナミックで、やはり捨てる所が無い。農家などで20人以上の客人が在ると豚を潰します。豚は有らゆる料理に応用され、スープ、野菜との炒め物、豚まんのネタ、唐揚げなどです。特に骨付き肉の唐揚げはビールの撮みに最高です。
で、左下が豚の顔の丸焼き、真ん中が豚の顔の皮(←デカイ鼻付き)、右下が脳味噌、迫力有るでしょ!
ところで右の写真、何だか判りますか?、これは血豆腐、つまり豚を潰した時の血を固めて、写真の様に豆腐状にしたもので、炒め物などの料理に使います。
これ、湯豆腐みたいに食うと旨いかも知れませんね、ヘッヘッヘ、真っ赤な湯豆腐ですね、南禅寺もビックリです、精付きまっせ!!
右下が四川名物・火鍋で、四川省の省都・成都で食いました。鍋を半分に分けて赤い方は唐辛子(※3-1)の色ですが実際には山椒(※3-2)をたっぷり効かせた辛い味 -雲南省など南方の辛味は唐辛子で四川料理の辛味は山椒が特徴- 、白い方が塩味(山椒が若干)です。香辛料には解毒効果が有りますので漢方的な医食同源の発想(→後出)に合致して居ます。出汁(ダシ)は小魚やドジョウや葫(にんにく)で採り、ジャガイモやレンコンやソーセージなどを入れて沸騰させ、肉はシャブシャブの様に出汁にさっと入れて食べます。で、シャブシャブの様に牛肉かと言うとそうでは無く鳥や豚、それも内臓(=モツ)を使います。鳥も、我々が食べた時はアヒルの首筋の肉で、これ30秒位鍋に浸けて置くとくるくるっと丸まって、これが”食べ頃”の合図なのですが、コリコリして美味。そして一番の醍醐味は、左下の豚の脳味噌(←緑色は香菜(※3))、これはもう赤い汁の中にぶっ込んで1分位してから食べると”まったり”として美味でっせ!
脳味噌のお味はと言うと、魚の白子(しらこ)みたいですね、大体見た感じも白子に似て居ますからね、見た目に似ている物は味も似ている様ですね。これをビールや焼酎飲み乍ら汗掻いて食うの、めっちゃ最高です!!
しかし又、中国にも豚を食べない人々が居る、ということを忘れては行けませんゾ!
◆広州の豚のモツ入り朝粥
2008年に雲南の旅の帰りに広州に寄りました。3月25日は雲南の旅も終わったので朝はゆっくり散歩をして10:00頃に「お粥屋/餃子/麺」の店に入りました。私は予(かね)てより食いたかった「豚のモツ入り朝粥」(モツ=内臓)を注文しました、右の写真がそれです。値段は7元(約105円)。葱(ねぎ)とモツが入って極めてシンプルな味で非常に満足です。
2002、04年に広州の清平市場(→後出)で見付けて以来ずっと食べたかった物で、青空天井の市場で食えば値段は2、3元です。
朝粥 -「お粥文化」の中国や台湾では朝は粥を食べます、これは漢族だから- に豚のモツ(=内臓肉)を入れたのも、油っ気を抜いて在り旨いです。しかし中国ではトンカツは見掛けませんね、それにカレーライスも。中国や台湾では「お粥屋」が必ず在ります。
◆台湾のお粥屋 - 蜆の酒漬け
下は2004年に台北市の「お粥屋」で深夜1:00頃に食べたもの。台湾では深夜も「お粥屋」が遣っていて可なり流行って居ました。
左がこの店自慢の赤芋粥で、芋が甘くてとっても美味です。そして右がお粥の御数に食べた蜆(しじみ)の酒漬けで非常に旨い!!
この蜆の酒漬けは台湾の名物料理で、大き目の活きた蜆を酒と醤油と味醂とニンニクで漬け込んだもので酒の肴には最高でお粥にも良く合います。私はこれに唐辛子を少々入れます、私は雲南育ちですから!
因みに日本人は最初は下痢するらしいですよ。この店はお粥と色々な惣菜を遣ってて、この日は他に茸の八宝菜も食べました。
2006年にも台北市の「お粥屋」に行き(←2004年とは違う店)、又もや「蜆の酒漬け」を注文しました。又もや深夜の2:00頃です。
左は純粋なお粥、何も味は付いてません。味付けはテーブルの調味料で各自が行います。
私は味が付いてない粥に、右の蜆の酒漬け(今度は写真も上手く撮れて居ます)の御数で食べたかったのです。予は満足じゃ!!
日本の松江(=宍道湖)の蜆なんかで「蜆の味噌汁」を有り難がって飲むのは「愚の骨頂」(※5-2)だという事が、良~く・解・り・ま・し・た!
ところで台湾の人は海の物も食べます、やはり台湾も島国なのです。私は台湾に行くと伊勢海老の刺身、蟹を必ず食います。これらは日本では高い、台湾では日本の1/5以下で食えます。台湾は何故安いのか?、という疑問が有ったのですが、これは逆で日本は何故高いのか?、という疑問の方がより本質を突いているという気がします!
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(4)水牛、黄牛、ヤク
(4)-1.水牛、黄牛
さて、豚が出たら牛という訳で次は牛です。しかし中国という所は何と言っても”豚文化圏”ですので、牛が出て来る料理はぐっと少なく成ります。又、牛と聞いてステーキなどを想像するのはとんでもない誤りだ、と最初に言って置きましょう。食肉用に蓄牛をして居る訳ではありませんので、食する牛は普段田圃を耕作 -牛耕(※6)と言う- して居る水牛(※6-1)や黄牛(※6-2)、チベット族が毛を採る為に放牧して居るヤク(※6-3)です。これらは元来が食用では無く役用です。従って肉は筋が多くて大変硬く、蕩(とろ)ける様な”霜降り牛”などを食べている軟弱な日本人には無理です。
水牛や黄牛やヤクの肉は硬いので生では余り食べず、ベーコンや干し肉にして薄くスライスして食べます。食べ方は「するめ」の様にその儘噛むか、野菜炒めに入れるか、スープに入れて柔らかくして食べます。私も黄牛やヤクの干し肉を買って食べましたが、肉桂の香りを効かせて味はまあまあでしたが、ビールの当てには中々行けます。
(4)-2.ヤク
私は雲南省のチベット族自治州中甸県(現在は香格里拉(シャングリラ)県)へ行ってヤクの肉を食べました。
右のサヤエンドウの炒め物と茶色の陶器に入っているヤクの内臓の煮込み料理(←日本風に言えばモツの煮込み)は香辛料が効いて旨かったですね。右の写真は陶器の中を見せる為に明るくしてあります。
又、西蔵民族レストランへ行って食べた、西蔵風鍋(ヤク肉の鍋料理)はもう最高でした(左下の写真)。丁度日本のカレーやシチュー用のスジ肉みたいな硬いヤク肉を、2cm角位にぶつ切りにして、ご覧の様に豆腐、蒟蒻(こんにゃく)、それにゴボウの様な香りの根(或いは朝鮮人参系の根)や韮(ニラ)や菊菜(の様な物)などと一緒に煮て熱く成ったらドンドン食う、というヤツで旨いの何の。スープは若干の塩味で辛みに山椒をたっぷり効かせます。これを地元の焼酎飲み乍ら食った味は忘れられません!
そして右上の写真。これ、ヤクの頭蓋骨です、未だ血が滴って居ますね。チベット系部族の間ではこのヤクや水牛など、牛の頭蓋骨を乾燥させて家の門などに飾るのですが、これは家に「福」を招来するお呪(まじな)いで、魔除け・厄除けの意味も有るそうです。実はこの日、中甸の街を散歩して居てこの血の滴る頭蓋骨を見てヤクをバリバリ食いたいと思い、その後左上の鍋料理を食った時は感激しました、アッハッハ!
ところでこのヤクは中国では「毛牛」(※6-3)と書く様に牛と羊の相の子の様な、誠に便利な動物でチベット人が開発した芸術品です。ヤクの効用を列記すると
[1].通常は乳を搾り、ミルクやバターやチーズなどの乳製品を生産。
[2].農耕や荷役運搬に使用。
[3].体毛から毛織物やテント用の布を生産。
[4].糞を乾燥させて燃料に使用。
[5].原資としての肉を食べるのは最後。
a.チベットや中国西部では”牛肉”として食べる。
b.カシミール地方のインド人は”羊肉”と称して食べる。
と成ります。上で[1]が最も主要な効用で、これは鶏に玉子を産ませるのと同じで、肉を食うのは最後です...食って仕舞ったら再生産出来ませんから。笑って仕舞うのが[5]-bで、牛を聖獣として食べないヒンドゥー教徒もヤクは”羊”として食い実は”牛の味”を堪能して居ることです。牛肉が好きなイスラム教徒は勿論バリバリ食います。
この様にヤクは全く捨てる所が無い動物で、「ヤク程役に立つ家畜は居ない」のです。
(5)山羊(ヤギ)と羊(ヒツジ)
(5)-1.山羊
次が山羊(※7)です。ヤギも乳を搾り牛乳の様に飲みます、私も中国で何度か飲みました。日本でも子供の頃に飲みました。ヤギの乳は少し青臭い匂いがしますが、慣れればヘッチャラです。
ユダヤでは「贖罪の山羊」(=スケープゴート、※7-1)として有名ですが、左下は広州動物市場(→後出)の生きているヤギ、即ち”処理前”。右下が広州清平市場の店先にぶら下げられて居たヤギ、即ち”処理後”。頭部の血の色が生々しいですが、これを見て食欲が湧けば貴方(貴女)は立派な”中国人”です。山羊肉は独特の臭みが有りますが、ま、羊だと思って成吉思汗(ジンギスカン)料理で食ったらイケまっせ。広州では山羊ラーメンなども在ります。
(5)-2.羊
新疆ウイグル自治区に行くと羊(※7-2)は極めて一般的です。ウイグル人は羊と共に生活しているのです。羊の毛からは衣類や毛織物を作り、乳からはミルク、ヨーグルト、バター、チーズなどを作り、羊肉を食べ、そしてそれらのサイクルが一定の安定性を保ち次の世代に受け継がれて行く訳ですね。
左下は羊肉(←頭を落としたもの)を吊るしたもの、これは日本でも猪肉を吊るしたものが有りましたね。
中央下が頭部と豚足為らず羊足、右が解体をしている所です。
左下は頭部とか骨付き肉を茹でて居ます。右下はウイグル人 -イスラム帽子を被っている- のお爺さんが自分の食べる頭部を焙って居ます、これは旨いでっせ(←しかし私は羊の頭部は未だ食って無いです、残念)!!
こうして焼いたケバブ(←日本ではシシカバブと言ってます)は旨いですよ。
(6)蛙(カエル)/蠑螈(イモリ)と兎(うさぎ)
何で蛙と兎が一緒なんだ、と思うかも知れませんが、これって食った感じが似ているんですよ、肉が柔らかくてさっぱりして居て。ま、これ位のアバウトさ(大雑把さ)も必要なのです。
で、左下が蛙、真ん中が兎です。右下が蛙の鉄板焼きです、姿焼きで無かったのが残念ですが。これは成都でで食いました。蛙と言われなければ解りませんね、食べた感じは”非常に柔らかな鳥”と言った感じです、クセが無くさっぱりして居てとてもグーです。
兎料理は野菜との炒め物で食べましたが、余りに柔らかくて旨かったので、写真撮るのも忘れて思わず食って仕舞いました。歌に在りましたね、「♪兎美味しい、かの山~♪」ってね!
ま、この蛙と兎は、素材を見なければ、若いお嬢様向きのお味ですね、ナイフとフォークでワイン(白が好いですね)を添えて召し上がって下さい!
さて、上の料理では物足りない、というゲテモノ志向の方は右の写真はどうでしょうか?
「娃娃3元2」と書いて在りますが、中国語で娃娃(wawayu)はサンショウウオのことです。右のはイモリ(※8)ですね、体長8~10cm位でした。「3元2」と在るのは2匹で3元(約45円)という意味でしょうか?
日本ではサンショウウオやイモリは黒焼(※8-1、※8-2)にして薬として用いて居ましたが、これはどう遣って食べるんですかねえ。私は2000年に雲南省で、アマガエルか或いはイモリ(=定かで無い)の唐揚げを丼に盛ったヤツを食べましたが、旨かったですよ。
蛙の仲間の両生類は地球上で初めて陸に上がった動物で、イクチオステガ(←丸でサンショウウオの様な形をして居た)の末裔です。イクチオステガを覗いて見たい方、或いはここらで一休みしたい方は下▼をどうぞ。
詩-唄う蛙(かえる)たちの詩(Poem of singing FROGS)
さて、後半は益々エスカレートして行きま~す。
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(7)狗(イヌ)
愈々イヌです。イヌは韓国や台湾でも食べます、日本も「赤犬」などは食べた時期が有りました。日本でのイヌ食と言えば私は、会津を追われて青森県下北の斗南藩に封じられた人々の悲惨な運命と生活を、つい想い起こして仕舞います。そんな事が在るので、日本では「イヌ食」と言うと何処か差別的な響きを伴ないますが、イヌを食べるのは決して野蛮では無く、日本人が刺身やクジラ肉を食べるのと同様、フランス人が蝸牛(かたつむり)をエスカルゴと称して食べるのと同様、一つの文化です。
このイヌ食文化は中国では広く分布し、中国東北部に接する朝鮮半島、そして南部に接するベトナムやラオスでもイヌを食べます。因みに民族学者の周達生氏は中国のイヌ食への嗜好が強い地域と客家(※9、※9-1)との関連を指摘して居ます(△1のp151)ので、興味有る方はお読み下さい。
ということで、中国語で「狗」という漢字を当てるイヌは、中国では極普通のオカズの一つで、ラーメン(拉面)屋でもスープは同じで肉を豚、鶏、牛、羊、山羊、狗などから選択(トッピング)出来る様に成っている店も在ります。
「羊頭狗肉」なる諺が在り、羊頭を懸げて狗肉を売ることから転じて、見掛け倒しで中身が伴なわないことを指します。ところが雲南では狗肉のことを「地羊肉」と書くのでご用心。では何故狗を食うのか?、体が温まり”精”が付くんでっせ!
ご覧下さい、左です。ペットショップではありませんよ、広州動物市場(→後出)です。生きたイヌなどを売っているです。日本では食用イヌを赤犬などと呼びますが、ご覧の様に色々な種類のイヌが居ます。つまり、全てのイヌが食用と言った感じです。
右はこの市場にトラックでイヌを大量に持ち込む業者(=イヌ狩り)です。こういう商売も有るんですねえ。トラックが入って行くゲートには「羊驢猫狗兎」(←ひつじ/ろば/ねこ/いぬ/うさぎ)と書かれ、その右側には「鳰鵈鴨」(←にお(=かいつぶり)/とび/かも)と書かれて居ます。
「机以外の四つ足は全て食べる」と言われる中国人ですが、食わない狗(犬)はチン(狆)(※9-2)やパグ(※9-3)やチャウチャウ(※9-4)とか、元々ペットとして開発された狗だけで、後は全部食います(←但しチャウチャウは元々は食肉用、今は愛玩用)。この辺の中国人の感覚は面白く、魚でもフナ(鮒)は食べるのに、やはりペットとして開発された金魚 -フナの飼養変種- は絶対に食いません。
さて、イヌを食べるにはこれを潰す必要が有りますが私が実際に見た潰し方を絵で紹介します、右の図をご覧下さい。
先ず檻に入っているイヌを1人がデカイ「やっとこ」で鋏み付けて引っ張り出し、空中にぶら下げた儘持っていて、もう1人がすりこぎ状の棒でイヌの頭を思い切り叩きます。私が見ていた時は狗屋のお父さんが「やっとこ」で支え、多分娘さんでしょう、15歳位の少女が叩いて居ましたが、一発で仕留められず3回叩きました。で、イヌが気絶したら喉を包丁で切って血を出します。流石の中国人もイヌの血は飲まず、血はドブに流して捨てます。血が抜けたら毛を毟(むし)って -毛を毟ると皮は真っ白- 、左下の写真の様にガスバーナーで全身をこんがり狐色に炙ります(約5分で完了)。
左下の写真は02年10月31日に桂林の陽朔で撮影しましたが、この小母さんは単にイヌを焼いていただけで右上の絵とは無関係です。
そしてイヌ鍋屋などはそれを仕入れて行き、イヌ鍋屋に陳列される時は右下の写真の様に成ります(02年10月21日に昆明のイヌ鍋屋で撮影)。どうですこれ、凄いでしょ?!、赤頭巾ちゃんもビックリですね。
という訳で左下が昆明のイヌ鍋屋の看板、昔の蓄音機メーカーの商標に載っていた様なイヌの絵が描いて在ります。真ん中が丼に盛られたイヌ肉(狗肉)スープ、右下がそれを食っている私(何れも02年10月21日に撮影)。
で、お味ですが、非常にグー。韓国のはやたらニンイクを効かせて居ますが、中国のはそんな事は無く塩味でちょっと山椒が効いて非常にさっぱりした味付けです。ご覧の様に丼に盛ってから好みに応じてネギや唐辛子を入れて食べます。狗肉は生肉では無く例のガスバーナーで炙ったヤツなのでしょう、脂身の無いチャーシューの様な感じでした。私は肉もスープも残さず全部食べました。これにラーメン(拉面)など1玉入れたら昼飯に最高ですね。
この写真は
私自身の写真集・海外と日本編(My own PHOTO album in overseas and Japan)
にも載って居ます。
私は2008年3月14日に文山三七(=田七)で名高い雲南省文山県に行きました。2000年以来文山は2度目の訪問です。今回は三七とは関係無く、関係大有りなのが右下の狗の丸焼きです、芳ばしそうで旨そうですね!
地元の市場(←観光客は殆ど居ない)を歩いている時に見付けました。咽喉から頸の下、内臓、耳は取り除いて在ります。しかし、この顔は凄い表情です。これを見て頭から食える人は兵(つわもの)です!
{この写真は2017年7月16日に追加}
(8)鼈(すっぽん)と亀
さあ、期待の爬虫類です。左下がスッポン(鼈)(※10)(広州動物市場(→後出))、右下が淡水性の亀(※10-1)。こうして見比べると一目瞭然で甲羅の亀甲模様が無く、「食い付いたら離さない」と言われる口先が尖っているのがスッポン、亀甲模様が有るのが亀。両方共赤い洗面器に入れられて居ますが、「赤」に何か意味が有るのでしょうか?
亀は神社仏閣の池などで良く見掛けますが食うと為ると逆で、日本ではスッポンの方が少しは馴染みが有ります。スッポン料理店は高級料理として日本にも在り、私もスッポンは大好きです。血飲んで内蔵を刺身で食って肉と甲羅(=ゼラチン質=コラーゲン)(※10-2)を鍋料理で食って最後は雑炊で締める、という具合に捨てる所が無いのです。
さて亀を食うと為ると、やはりスープに煮込むのが中国でも一般的の様です。どんな味かと言うと、スッポンと然程変わらないのでは?、と思います。スッポンもそうですが、爬虫類の肉質は鳥に近い、と私は思いますね、これに羽が生えれば鳥ですから。
スッポン鍋(鼈鍋)については是非▼下▼をご覧下さい。私は日本で100匹とは言いませんが、多分70~80匹は食って居ますゾ!
日本、形有る物を食う旅(Practice of active meal, Japan)
(9)蛇
遂に蛇 -爬虫類の王様!- の登場です。皆さん、アダムとイヴ(※11~※11-2)の話をご存知でしょうか?
『旧約聖書』の「創世記」に拠れば、人間は蛇に依って「善悪を知る者」と成ったと在ります(△2のp3)。これからアダムとイヴも吃驚(びっくり)の禁断の味をご紹介します、これぞ「ヘビーなお食事」の真髄です!!
蛇食文化、これはもう典型的な南方文化です。何しろ”うじゃうじゃ”いますからね、南の国では。日本でも沖縄などでハブを食べたりハブ酒にしたり、本土でもマムシ酒などにしますが、中国ではスープや唐揚げ、野菜炒めなどで食べます。勿論蛇酒(→後出)も造ります。
南方文化と言いましたが、中国で蛇料理が盛んなのは広東ですね、私も広東の省都・広州で食べましたよ。私は思いますが、蛇は女性に好いですね、皮などはゼラチン質つまりコラーゲンたっぷりで”お肌ツルツル”の美容にも良いし体が温まり冷え症にも良いのです。勿論精力剤としての効果は中国4千年の歴史が証明して居ます、男が蛇酒を飲むのは専らこの効果を期待して居る訳です。
さて蛇の王者はやはりコブラです。広州の蛇市場や料理屋でもコブラが一番高いのです。
左の写真が檻の中で、頭をこちらに向けているコブラです、これ1匹で何人前取れるんでしょうか?
因みに蛇のお値段ですが、右上の写真の様な値札が付いて居ました。
過山峰(コブラ):88元/斤=約1320円/500g
大皇蛇(?) :58元/斤=約870円/500g
水律(?) :26元/斤=約390円/500g、特価
と在ります。1斤=500g、1元=約15円です。
◆広州市の新源蛇鳥禽蓄綜合市場(通称:動物市場)
既に再三名前が登場して居る広州市の新源蛇鳥禽蓄綜合市場(通称:動物市場)に、私は2002年11月2日にやって来ました。ここに在るのは全て食材ですので、宜・し・く!
左下が蛇屋の情景です。写っているのは蛇屋の親父。私がカメラを向けたらわざわざ蛇を檻から取り出して見せて呉れました、サービス精神旺盛ですね。写真の奥の方にテレビが在り、その下で小学生位のこの親父の娘さんが椅子に座って編み物をして居て、のどかな光景です。この市場では家族ぐるみで商売し乍ら生活して居るのです。
右側の写真がその向側の蛇屋の女主人です。左側のオッサンが蛇を買いに来た人で、多分料理店か何かの人でしょう、蛇を出して貰い自分で掴んで”品定め”をして居る所です。
ところで、蛇は市場では一番上品でエレガントです。この広州の動物市場を廻っていて気が付いたことは、鳥や犬や猫はギャーギャー鳴いて騒がしく、暴れて羽や毛が空中を飛び交い汚らしく、糞をするので大変臭いのですが、蛇は鳴くこともせず大人しく臭いも無く、何と優雅だろうと思いました。しかし、洋の東西を問わず人間からは一番嫌われて居ます、何と言っても手足が無いですからね!
ヨーロッパでは蛇は邪教に通じやはり”嫌われ者”ですが、キリスト教の異端宗派グノーシス主義の一派(※11-3)では逆に蛇はアダムとイヴに知恵=「善悪を知る者」を授けた者とされ、知恵の神=ソフィア(sophia)(※11-5)として崇められて居り、この流れを汲む宗派は今でも中欧や東欧で命脈を保って居ます。【参考文献】△3には「他の宗派の中で、我われが知っているのは拝蛇教である。彼らは、悪いデミウルゴスと対立する創世記の蛇を崇めていた。グノーシス派は2世紀に頂点をきわめたが、3世紀までそのすそ野は広がり続けた。マニは、マニ教(※11-4、△3-1のp726)を作る前にバビロニアのグノーシス派に属した」(△3のp16)と書いて在ります。
メソポタミアや中国やインドや日本の様な農耕民族の間では、蛇は農業の基本である雨や川や雷(=天神)を象徴するものとして、又、何回も脱皮する再生の象徴として古来より畏敬されて来ました(△3-2のp257)。中国は「龍の国」ですが、龍の原型は蛇なのです。中国料理で「龍」の字の付いた料理は蛇が使われて居ますよ。
尚、写真を太枠で囲んで在るのは広州動物市場の食材ですので、蛇以外のアイテムも見て下さい。
(-o*) (^_^) (*_@)
左は料理屋の店頭に在った「蛇の剥き身」です。皮を剥かれた直後で僅かにモゴモゴと蠢(うごめ)いて居て生々しい迫力です。日本のアサリの剥き身みたいに無造作に置かれて居ました。
下が蛇料理、昼食で食べました。左下が唐揚げです、上の剥き身をぶつ切りにして揚げたんですかねえ、肉は柔らかくて旨いですよ、骨は非常に硬いですね。そして右下が蛇皮の炒め物。これはセロリとの炒め物で、塩味であっさり仕上げていて、皮は柔らかく大変旨いです。黒く見えるのが蛇の皮で、良く見ると蛇独特の鱗(うろこ)模様が見えます。蛇皮の裏側はゼラチン状のコラーゲン(※10-2)、これは究極の美容食だと思います。
同じく広州の大規模な「超市」、即ちスーパーマーケットで買い物をして居る時に、小池さんが撮影したのが右の写真。日本のお造りのパックと同じ様な、蛇の剥き身のパックです。この写真で赤く見えるのが剥き身の蛇の肉、黒く見えるのが蛇の皮で、とうもろこしの輪切りを添えてます。これを買って家で鍋に入れ煮込んだら即蛇鍋が出来上がるという訳です。便利に成りましたねえ、広州の小姐たちは蛇鍋で美容に磨きを懸けているのでしょう!
日本のスーパーでこれを置いたらどうですかね、恐らくパニックが起きるでしょう、アッハッハ!!
(10)昆虫 - 足(脚)が6本
爬虫類の後は虫に行きましょう。一口に虫と言っても、少し厳密に、しかし大雑把に分けると昆虫(=足が6本)の仲間と蜘蛛(=足が8本、※12)の仲間に分類出来ますが、昆虫からご覧に入れましょう。さて日本で昆虫を食うと言うと蝗(いなご)の佃煮(※13)や蜂の子を思い浮かべます。そこで日本人に少しは”馴染み”の有る蜂の子から行きましょう。
左下は雲南省景洪の市場で売っていた蜂の子(スズメバチの幼虫)ですが、日本で食べる蜜蜂や脚長蜂の幼虫に比べてその大きさはハンパではありません、写真が略実物大です。白いブヨブヨした体の先に黄色い乳首の様な突起を付けた幼虫が蠢いて居ます。
現地の人はこれを生(なま)で食うと旨いと仰って居まが、私は中央下の蜂の親子の炒り物を供されました、これも写真が略実物大です。私も昔、アシナガバチの幼虫をフライパンで炒ったのに塩を振り掛けて食った事は有りますが、何しろスズメバチはでかい、御負けに子(=幼虫)だけで無く親(=成虫)がワンサと入って居ます。私は子の方を1個だけ口に入れてビールで飲み下しその場を凌いだのですが、その晩ホテルで現地の焼酎を飲み出したら、同行者の某氏は何とこれをテイク・アウト(take
out)して居て、酒の撮みにこれを差し出したのには吃驚しましたね。ところが焼酎と一緒に我々は全部これを食って仕舞いました!
右下は広州清平市場で撮影した広州名物のゲンゴロウ(中国名:龍蝨(ロンサツ)、※13-1)です。広州では妙齢な女性たちが生きた源五郎を、脚と翅を毟(むし)り腸を取り出してボリボリ食べるのだそうです(△4のp12~13)。
左は雲南省大理市古城の朝市で売っていた生きているヤゴ(=トンボ類の幼虫)です。大理には洱海という耳の形をした湖が在り、ヤゴは大理の特産です。バケツ一杯に売っていたのを、大きさが判り易い様に自分の掌に載せて撮影したもので、略実物大(=約43mm)です。成虫の種は不明 -割と大きいのでギンヤンマみたい- ですが、食用だということは判りました。こんなもん、ペットにする人居ないでしょう。
そしたらこの日の昼食の野菜炒めの中にヤゴが少しだけ混入して出て来たので、私は「これだな」と思いつつ食いました。お味ですか?、出来るだけ味わわずに食ったので良くは覚えて居ませんが、アバウトに言えば川海老みたいなもんですよ。
大理独特の食い物には、豚肉の刺身(或いは叩き)が在り、薄く切った豚肉に塩を振り掛けて食います。私も食いましたよ!
◆クマゼミ(熊蝉)の幼虫
トンボの幼虫が在るのならセミ(蝉)の幼虫が在っても不思議では有りません。2008年3月18日に雲南省金平県の市場でクマゼミ(熊蝉)の幼虫を売っているのに出会(くわ)しました、略実物大です(右の写真)。セミの幼虫は死んで居ますが、既に味を付けて売って居るかは判りません。えっ、「ちょっと味見をしたら」ですと?、私は”昆虫撮集”(←これは私の造語)をしている者で昆虫を崇めて居るのです。ですから虫は食・い・ま・せ・ん!{昆虫撮集へのリンクは13年6月10日に追加}
◆サクサン(柞蚕)の蛹
さて、左下の写真をご覧下さい、何だと思いますか?
丸々太った虫が籠に沢山入れられしかもモゴモゴと蠢いて居ます。中国人は蚕だと言ってますが正確にはサクサン(柞蚕)の蛹(さなぎ)(※14、※14-1)です。蚕はこんなに大きくないです。繭(まゆ)から取り出したもので、中国の養蚕地帯に於いて、即ち広西チワン族自治区や黒龍江省や遼寧省などで見掛けた食材です。
これは右の様に串焼にして食べます。香ばしい匂いが漂ってますよ。
柞蚕の幼虫は通常繭から取り出した茶色い蛹を売っているのですが、05年8月に黒龍江省の五大連池市の市場で遂に蛹に成る前の柞蚕の幼虫を見付けました、それが左の写真で、略実物大です。
最初に見た茶色い蛹も実際はこれ位の大きさです。当然の事ですが、動きはこちらの方がずっと活発です。特に緑色のヤツは中々元気で物凄くグロ(※5-1)でっせ!
しかし、この緑色の幼虫、どの様に料理するのでしょうか???
柞蚕の幼虫より小さい蚕蛾の幼虫や蛹は日本の養蚕地域 -日本は戦争中は可なりの地域で養蚕をしてました- でも食して居ましたので、貴方(貴女)お一つ如何ですか!!
最近は桑畑を見なく成りました。
(>v<) (>o*) (*v*)
虫を食う文化、即ち虫食文化は東南アジアから熱帯アフリカに掛けて極めて普通(=当たり前)の食文化です。魚貝類を生食する”刺身文化” -エスキモーの一部や、中国東北部やロシアに住むホジェン(赫哲)族(或いは魚皮族、ロシアではナナイ(Nanai)と呼ぶ)(△5のp74)や、日本の影響で刺身文化が入った台湾など極少数- よりも”虫食文化”は圧倒的に多数派且つ普遍的なのだ、という事実を日本の皆さんに理解して欲しいですね。
尚、日本の虫食文化は長野県などに今でも残って居ます。{「日本の虫食文化」へのリンクは10年12月14日に追加}
(11)蜘蛛(くも)、蠍(さそり) - 足(脚)が8本
さて次は蠍(※12-1)、これも虫の一種なんですよ、後で解りますが。蠍は広州の名物です。ま、見た限りでは節足動物の海老と同じですからね、唐揚げやフライにして食ったら、エビフリャ~みたいなモンですよ、屹度!
左が茶褐色の小蠍(コサソリ、体長4cm位)、右が黒い大蠍(オオサソリ、体長6~7cm位)。何れもバケツに入れて売って居ます、赤いのがバケツの色です。黒い大蠍の方が見た目に鎧が厚く硬そうですね。
唐揚げでパリパリ食ったら行けますよ、屹度。毒針がピリ辛だったりして、ビールの当てに好いと思います。左上のバケツに「海南 双針蝎」と書いて在る紙を貼ってますが、蠍のことを「双針蝎」と書くんですね、中国では、感覚的に良く解ります。そして海南島産ということでしょうね。
ところで【脚注】※12-1を見て下さい。蠍って蜘蛛の仲間なんです、知ってましたか?、実はダニも蜘蛛の仲間(※12-2)なんですよ。つまり蜘蛛、蠍、ダニは言わば親戚同士で全部蜘蛛の同属なのです。
アフリカなどでは蜘蛛を良く食べますが、蜘蛛は中国では見なかったですね。
◆私は遂に蠍(サソリ)を食う!
2009年2月1日、貴州省からの帰りに北京の繁華街の屋台で遂に蠍(サソリ)を食いました、見て下さい、この顔を!
5元(=約75円)でした。1串に4匹ついていたので蠍1匹=1.25元(=約20円)という事に成ります。醤油味が付いて居ました。まぁ、海老だと思って食ってます!
ここは北京市の滅茶中心街で地元の人のみ為らず、青い目の外人や日本人も来て居る所です。
この写真は
私自身の写真集・海外と日本編(My own PHOTO album in overseas and Japan)
にも載って居ます。
この店では左右の写真の様に、他にも串焼が並んで居ます。私が食って居るのが一番右端に並んで居ます。もう少し大きくして見てみましょう。
左上の写真の拡大です。一番左は不明、前出のイモリ(蠑螈)(※8)みたいですね。
中央の左奥はタツノオトシゴ(竜の落し子)(→後出)です。
中央手前は不明、でも爬虫類だと思います。
右の写真は蝉の子(=蝉の幼虫)です。
右上の写真の拡大です。左側の写真はバッタ、即ちイナゴ(蝗)で、これは昆虫です。日本人でもイナゴを食った事が有る人は可なり居ます。私もイナゴの佃煮は食べました。日本の虫食文化をご覧下さい。
そして右側が私が食って居るサソリ(蠍)で、これは蜘蛛の仲間です。
こちらの串はジャガイモに刺さって居ます。
という訳で、やはり中国は面・白・い!
(>v<) (>o*) (*_@)
{この北京の節は09年12月16日に追加}
(12)鼠(ねずみ)
次は鼠、俄然エスカレートして来たでしょ?、ムッフッフ!
人間は古来から鼠も良く食して来た様で、私たちは鼠と言うと直ぐにドブネズミやペスト(=黒死病)を連想して仕舞いますが、針鼠(右の写真は広州動物市場で撮影した針鼠)やカピバラ(※15)は今でも食べます。数年前、日本でO-157か狂牛病(BSE)か何かで焼肉や牛丼がさっぱり売れなく成った時、某社がカピバラを牛丼に使うことを真剣に検討して居るなどという噂が流れたことが有りました。何故ならカピバラは体が大きく味が牛肉に似ているらしいのです(△6のp96)、私は充分検討に値すると思って居ますね!!(←その後04年にもアメリカ牛のBSE騒動で日本の牛丼店は軒並み営業停止しました)
一方、針鼠は西洋の食の王国フランス(疾っくの昔に共和制ですが)では、最高級料理の一つです。
実は私は桂林の興坪という小さな村で、どう見てもドブネズミにしか見えない鼠を売っているのを見て、写真を撮ろうとしたのですが店のオッチャンに追っ払われたのでした。
[ちょっと一言] 【参考文献】△6の著者はカピバラやドブネズミを食って居る”剛の者”です(△6のp95~96)が、著者の所属する東京農業大学ではカピバラを食用に開発する研究を行って居るそうです。大学が産業に貢献することが叫ばれて居る中、ここは一つカピバラ肉を使った「農大丼」でも発売したらどうでしょうか!
(13)猫
鼠の次は猫ですね、猫は鼠を追い掛けますから。日本人は食えないでしょう、先ず。私も猫だけは食いませんね。このサイトにもマスコットとして猫が良く登場して居るでしょ、犬は登場して無いのに。そう、私は典型的な猫人間、猫と同属なのです。
しかし広州では市場やホテルで猫を檻に入れて売って居ます。あれって日本の料理屋の生簀(いけす)と同じ感覚ですね。で、これから食用に饗される猫をご覧に入れましょう。
左下が先程の蛇の剥き身を置いて居た広州の料理屋の猫、中央下が広州動物市場の猫。右下が広州空港近くのホテルの生簀に居た猫です。どれも私たちが普通に飼う家猫です。ホテルに居た猫は私たちが晩飯を外に食いに行って帰って見ると1匹少ない、でホテルのコックに聴いたら1匹食ったと。それで誰が食ったのか聴くとホテルに泊まっているイラン人だかアラビア人だかが食った、と答えました。
「家免」と書くんですね、家猫のことを。値段が書いて在ります、13元(約200円)と書いて在ります。イヌもそうだったのですが、どれも極普通の家猫です。有らゆる種類の猫が”食える”ということです。ところでイランとかアラビアと言うとイスラム教ですが、イスラム教は豚は食わんが猫は食うのか~??
左は広州動物市場に居た山猫ですかね、家猫よりは少し大きく豹紋が有り、未だ子供です。暴れたのでしょう、左手の爪の付け根が抉られて居ます。
そして下の写真をご覧下さい。これはもう”究極”の姿です。
これは05年8月、内蒙古自治区のオロチョン族自治旗の阿里河という小さな街の市場で遂に見付けた皮を剥がれた家猫の剥き身です。売っていたオジサンが何族かは判りませんでしたが(多分、満族(満州族)か?)、屋台の鉄のトレイの上に1匹だけ無造作に置かれて居て、ご覧の様に腹を裂かれて内臓は取り出して在り、生々しいですね。日本では食べはしませんが家猫は三味線の胴皮にされました。{この記事は05年9月19日に追加}
これらの猫たち、どうですか?、可哀相ですが私にはどうすることも出来ません。これも一つの文化として受容するしか有りません。安っぽいヒューマニズムは禁物なのです。
これを見て「野蛮」だとか「動物虐待」だとかで、簡単に非難することは出来るでしょう。しかし、「肉を食らう」とは日常的ではあっても実はそう簡単な行為では無いのです、つまり「肉食には「肉食の哲学」が必要」なのです。牛を食うのが文明で猫を食うのが野蛮だと、どうして言えますか?、貴方(貴女)は牛を屠殺する所をご覧に為りましたか?
同じ事ですよ、そういう所を見ないで、言わば上辺だけの綺麗事しか見ないで、一方を野蛮だとは言えないのです。もし真の動物愛護心から言うのなら貴方(貴女)はヴェジタリアン(菜食主義者)に成らなければ行けません。私もヴェジタリアンの言う事には耳を傾けましょう。
人は地球上の王者として現在君臨して居ます。自らを霊長類と呼び、頭が良いから地球上で君臨して居ると思っている様です。しかし、人の歴史は又、憎しみと”文明の利器”である武器を使った戦争の歴史でもあります。そんな人間が本当に頭が良いのですかねえ?
但し事実として言えることは、人が地球上で君臨出来たのは、人が有らゆる植物、有らゆる動物、場合に依っては人間をも食べて来たからなのです。そして有らゆる生物の「食物連鎖の頂点に立った」結果だ、ということをもっと厳粛に謙虚に認識する必要が有ります。その上で「肉を食らう」という文化を捉えないと、「衆愚」に陥るばかりです。
◆広州動物市場のハクビシン(白鼻心)
さて、右の写真判りますか?、これが2003年5月25日に世界保健機関(WHO)が、「SARSの感染源の一つ」として公表したハクビシン(白鼻心)(※16)です。褐色の顔に鼻から脳天に掛けてスーッと通った白い線と目の下と耳の下の白斑が特徴で、一見狸の様に見えます -中国名を花面狸と言います- が実はジャコウネコ科、つまり猫の仲間です。何故ハクビシンを食べるのか?、それは珍味だからだそうです。
その後、WHOは「SARSは2002年11月中旬に中国広東省で最初の症例が発生した」という結論を下し、中国政府もこれを承認した事を、私は03年12月18日に確認しました。
この写真は2002年11月2日に、その発生源と目された広州動物市場で撮ったのですが、時期的・場所的に私はこれに感染して居た可能性が充分有ったのです、ムッフッフ!
この話の詳細は▼下▼を
2003年・SARS-感染源はハクビシン?!(The SARS, what is the source ?, 2003)
をご覧下さい。そして2004年1月5日には「広州動物市場を閉鎖し、食用に養殖・販売されて居るハクビシン計1万匹の処分を決定した。」そうです。哀しきハクビシン!、その詳細は▼下▼をご覧下さい。
2004年・今年もSARS流行か?(Is the SARS prevalent ?, 2004)
(14)驢肉
驢肉は満族(満州族)の料理で、瀋陽や遼陽には驢肉店が有ります。
左の写真は05年8月29日に瀋陽市の有名な餃子料理店で出して貰ったものですが、驢肉のハムで何も料理して居ません、単にスライスしただけ。肉は軽くて旨い、ビールの当てに盛って来い。
右の写真は07年7月29日に遼陽市で食べた驢肉火焼です。ニンニクとか香辛料を利かせて炒めたもので枝豆を添えて有ります。これもピリ辛で行けます。
そして下の2枚は翌日の07年7月30日にやはり遼陽市で撮りましたが、左下が驢肉屋です、「驢肉館」と書いて在りますね。勿論、驢肉だけで無く豚肉や河魚や蒸し餃子・水餃子を扱って居ます。因みに中国では餃子と言えば水餃子のことで、焼き餃子は満州族の店でないと無いですね。瀋陽辺りで「北方餃子」という看板を出している店を時々見掛け、これが満州族の店で「焼き餃子」が食えます。
右下が驢馬(ロバ)で耳が長いので直ぐ判りますね。小さい体に何時も重い荷を背負わされて居ます。特に食用ロバというのは無いので扱き使われた後は食われる訳です、この地方では。
中国には「上有龍肉、下有驢肉」(天上には龍の肉、地上には驢肉有り)という諺が在るそうですが、龍は架空の動物で実態は蛇ですね。するとエルニーニョ的解釈では
天上には蛇肉、地上には驢肉有り
と解釈出来ますよ、アッハッハッハ!!
{この記事は07年8月28日に追加}
(15)海腸 - 和名はユムシ(螠)
左下の写真は実物の約1/2ですが、何に見えますか?
頭の中で2倍に拡大して想像すると、色・形・大きさがチンポコにそっくりです。これは生きて居ます。チンポの先の”小便穴”の様に見えている口(或いは肛門か?)を鈍くパクーパクーと開閉し、チンポの本体は水(実は海水)の中でユラユラと蠢いて居ます。これは大連名物で中国名は海腸(←「海の腸」とは上手い命名)、和名はユムシ(螠)(※17)、07年6月に大連の料理屋の生簀で見付けました。ユムシと聞いて解る日本人は釣人以外では少ない筈 -日本では鯛類の餌として珍重されて居る- ですが、これを見て食おうと思う人は更に少なく”通人”か”奇人”の域に達した人でしょう。生簀に手を突っ込んで触ってみたらブヨブヨして中が詰まっている感じでは有りません。
その”域に達した”人種の一人を自認する私が注文して出て来たのが右下の写真の「韮香海腸」 -字の如くユムシの韮(ニラ)炒め- で略実物大です、炒めると縮まるんですね。
さて肝心のお味ですが、内臓を除去した皮は僅かに甘味が有り韮の香りと相性が良く、さっぱりした塩味でコリコリして旨いのです。私は「チンポの皮も然もありなん!」と思いつつ食いましたね、ブワッハッハッハッハ!!
このユムシは韓国ではケブル(←「犬のチンポコ」という意味)と呼ばれ割と普通の食材だそうです。大連と韓国の仁川はフェリーが往復し大連には朝鮮民族も大勢住んで居ます。日本の釣りの餌用のユムシも最近では韓国から輸入して居る様です。
日本でも北海道や一部の漁師町で珍味として食され、煮物・干物・炒め物・酢味噌和え・酢の物と多彩ですが何と刺身で食う兵(つわもの)も居るそうです。北海道ではルッツ、九州ではイイマラと呼ぶそうですが、私はイイマラは「良い魔羅」(魔羅はチンポの隠語、※18)だと思いますね。何れにしても東アジアの海辺にチンポを連想しつつユムシを食す文化が定着して居るのは確かです、アッハッハッハ!!
{この段は07年7月8日に追加}
その後8月28日にひょんな切っ掛けからユムシの話を九州のS大学農学部のT教授とメールで遣り取りして居たら、以下の様なメッセージが届きました。
◆ユムシは刺身に限る
環形動物(※17-1)の「ユムシ」は韓国で刺身で何度も食べました。歯ごたえと言い、アカガイとクラゲを一緒にした刺身様のもので、ワサビ醤油なら全く最高ッス!!
今日日、韓国でも高くなっていますが、人が食べて美味いもんだから、タイも美味いはず。宇和島では鯛釣りの餌にする由。以前たくさん生息していた豊前の浜で今、増殖を試みているようです。
T先生は世界を股の下に敷きフィールドワークを続けて、酒の肴に珍奇な物を数多く食って来た剛の者ですが「最高ッス!!」には負けますね。私はユムシの様に口をパクパクさせるのが精一杯でした!!
(>o<) (>_<) (>o<) (>_<) (>o<) (>_<)
{この段は07年8月28日に追加}
さて、ヘビーなお食事で胃凭(もた)れした後は漢方薬と薬酒です。
(1)冬虫夏草(冬虫草)の蝉菌(せみたけ)
漢方の中でもゲテモノっぽく思われて居るものに、土中の昆虫の幼虫(セミや蛾類)や蜘蛛に寄生する冬虫夏草(中国名:冬虫草)(※19、△7のp61、△7-1のp79)が在ります。
2001年10月19日に雲南省中甸(現:香格里拉)で買った蝉菌(せみたけ)(※19-1、△7-1のp24~27)です。中甸は漢方とか冬虫草の宝庫です。
眼 翅
↓ ↓
左の写真は略実物大で体長は37mm位です。何蝉か?、どうもニイニイゼミの様に見えます。私はこれを6匹買いました、1匹20元でしたが6匹で100元に負けて貰いました。
地下の蝉の幼虫 -蝉は通常幼虫として7年間を地下で過ごし成虫して地上で約半月の命です!- がこの様に冬虫草にされて仕舞いますが、中国人は漢方に対し偏執狂的”拘泥り”が有ります。
更に詳しく知りたい方は▼下▼をご覧下さい。
2001年・紅葉の中甸(Red leaves of Zhongdian, China, 2001)
(2)乾燥ムカデ
ここではもっとゲテモノっぽいものをご紹介しましょう。
先ずは乾燥ムカデ(左下の写真、※20)です、もうこの程度では皆さんも驚かないでしょうね。写真では大きさが判り難いですが、このムカデは乾燥状態で長さ20cm位有りました。精力剤です。
(3)乾燥蛇と蛇酒
左が乾燥蛇(広州動物市場で撮影)。これは未完成、つまりこの地面の上で今正に乾燥して居る所で、トグロの直径が12~3cmです。これも勿論精力剤ですね、或いは料理のダシに使うのでしょうか?...究極の隠し味です。
右が昆明の店で陳列されて居た蛇酒、ラベルには「奉宮酒」と書いて在ります。マムシの様な模様の蛇に朝鮮人参を抱かせて入れて在ります、勿論精力剤です。
蛇酒は通常右の写真の様に酒は褐色に変色して居るものが多いですが、桂林では無色透明な酒に小型の蛇が入っていたのを空港の土産物売り場で見掛けました。
(4)乾燥ヒトデと乾燥タツノオトシゴ
左下が乾燥ヒトデ(※21)です。ヒトデは漢字で人出とか海星と書きますが、全く星の様に見えます。【脚注】に在る様に再生力の強さが漢方薬に成る所以でしょう。
そして右が乾燥タツノオトシゴ(※22)で、これを入れて在る網袋には「大海馬」と書いて在りました。
(5)鼠酒
左下の写真が鼠酒です。ラベルに「乳鼠酒」と書いて在りますが、要するに鼠の乳児を酒に漬け込んだものです。壜の底に体長3cm位の鼠が沢山沈んで居るのが見えるでしょ。これも精力剤ですよ。
えっ、お味ですか?、ムッ...私は知りません!!
(6)小鹿酒
右の写真をご覧下さい、小鹿(※23)のバンビの様な模様が見えるでしょう。頭を下に丸ごとぶち込まれた小鹿特有の斑点模様がお判りでしょう。これが小鹿酒です。写真を明るく処理したのでラベルに書いてある文字が飛んで居ますが、ラベルには「雛鹿保身酒」と書いて在ります。小鹿のことを「雛鹿」と言うんですね。
何に効くかですって?、勿論精力剤です。鹿は昔から肉を食べたり皮を利用する以外に麝香(じゃこう)を取ったり、睾丸を精力剤として食べたり焼いて煎じ薬にしたりして来ました。この小鹿酒も精力剤として中国では珍重されて居るそうです。
この様に中国の漢方は殆どが精力剤です!
流石は中国、「この食事にこの漢方在り」です。日本の様に練り物・粉物・ジュース物の栄養剤擬きとは訳が違います。ガツンと原形がはっきり判る、これを目の前で服し易い様に粉にして貰う、或いは自分で粉にする、ここが肝心です。以上見て来てお気付きの様に、中国漢方の起源は精力剤で「精力とは性力・性交力なり」です。ガンガン食って苦い漢方で胃腸を整えて、さて、何をするか?
答えは一つ。中国人は人生最高の楽しみは「精力の行使」であると心得て居ます。現実主義で現世利益を追求する彼等は、あの世で如何の斯うのなどと考えません。”この世で一発”有るのみです。その為には健康で在らねば為らない、これが「医食同源」の心(※24)なのです。そこに「食」の醍醐味が有る、という考え方ですね。
これは又「衣食足りたらオ○コがしたい」という小人下向性に関するエルニーニョの小定理にも適って居ます。小人は「しょうじん」(※25)と読みますよ。日本の小人共のバブル経済が何の経済的実りも残さず何の文化も醸成せずに、唯下半身的欲望の穴の中に”泡”と消えたことを思い出して下さい。水が上から下へ流れるが如く、満ち足りれば足りる程、君子に至らぬ小人の意識は下へ向かうのです!!
衣食足り 礼節知るは 君子のみ
苦き教えに 真理在りかな 月海
満ち足りて オ○コ浮かれて 小市民
覚めて弾ける 仇花バブル 月海
私の戯れ歌は兎も角、如何でしたか今日の料理のお味は?!、少し刺激的過ぎたかも知れませんね。
料理を堪能するには「繊細にして大胆な感性」が必要なのですが、今の日本人はどうも繊細では無く、”ひ弱”に成り過ぎて居ます。健康食品(あれは私に言わせれば病院食)などの様な、原形の判らないジュースや粉末に頼らず、上で見て来た様な「形有る物」を「自分の歯」で大胆に「バリバリ食う」ことが「食」の原点である、ということをもう一度再認識して下さい。
最初に述べた様に、何故「肉食には「肉食の哲学」が必要」なのか?、については
「肉を食らう」ということ(Carnivorous life)
に於いて、理論的に考察し「脱”管理食”のすゝめ」をお勧めして居ますので、是非御一読を。
又、日本での「「脱”管理食”のすゝめ」の実戦」は
日本、形有る物を食う旅(Practice of active meal, Japan)
をご覧下さい。
当サイトのコンセプトを似非中国語で
熱烈歓迎刺激的魔道神力的逆説的助平的大和魂的
面白半分的宴会的食狗蛇蠍的超個性的激辛電視帳
と言いますが(トップページをご覧下さい)、そのコンセプトの一部を成す、「食狗蛇蠍的」の意味がこれでお解り戴けたことと思います。
さて、ヘビーなお食事で食べ過ぎた後は確り出して帰りましょう。快食快便、これこそ健康の秘訣です。漢方も有りますが、やはり「入れたら出す」のが物事の道理というものです。何、お尻が辛い?、ウワッハッハッハッハ、然もありなん!
それでは、これにてケツ礼、いや失礼!!
{このページ全体は2017年7月16日に文章や写真をチェックし最終更新しました。}
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【脚注】
※1:北京ダック/ペキンダック(ぺきん―、Peking duck)は、[1].アヒルの一品種。中国原産。全身白色。
[2].カオヤーズ(烤鴨子)に同じ。
※1-1:カオヤーズ(烤鴨子[中国語])は、丸焼きにしたアヒル(鶩)の皮を削ぎ下ろして、ネギ・甘味噌と共に薄焼きの小麦粉の皮に包(くる)んで食べる料理。代表的な北京料理。北京ダック。
※1-2:ピータン(皮蛋[中国語])は、アヒルの卵を塩/紅茶/草木灰/石灰/泥などを捏ねたものを卵の表面に塗り付け、その上に籾殻(もみがら)を塗し、冷所に3~4ヶ月放置して作る。黄身は硬化して濃緑褐色、白身は褐色半透明。独特の臭みが有る。鶏卵やウズラ(鶉)の卵からも作る。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※1-3:温泉卵/温泉玉子(おんせんたまご)は、卵黄が半熟で卵白がとろりと柔らかい状態の茹で卵。鶏卵の黄身と白身が固まる温度と時間の差を利用し、70~72℃の湯で15~20分茹でる。温泉の熱を利用して作った事から命名。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※2:鷺(さぎ、egret, heron)は、コウノトリ目サギ科の鳥の総称。形はツルに似、やや小さく、飛翔時に首を縮める。眼の周囲は裸出し、尾羽は短い。樹上に巣を営み、主に魚類を捕食。繁殖地は鷺山と呼ばれ、1か所に数種が群生する。極地を除く全世界に分布。世界に約60種、日本には約15種(アオサギ/クロサギ/ゴイサギ/ダイサギ/コサギなど)が分布。雪客(せっかく)。万葉集16「白―の杵(ほこ)啄ひ持ちて飛びわたるらむ」。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※2-1:孔雀(くじゃく、peafowl, peacock)は、キジ目キジ科の大形の鳥。体長は雄で2.3mにも成る。羽が極めて美麗。雄の尾の基を覆う上尾筒(じょうびとう)という部分の羽が著しく発達して先端に眼状斑が有り、時々これを扇状に拡げて求愛行動(ディスプレー)をする。雑食性。南アジア原産。マクジャクはマレー/インドシナ/ジャワに分布し、雄は頭部に在る棒状の冠羽を持ち、羽は緑色に光る。インドクジャク(鳳凰孔雀)はインド/スリランカに産し、雄は扇状の冠羽を持ち、頸と胸は藍色に光る。シロクジャクはインドクジャクの白変種。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※2-2:上尾筒(じょうびとう)とは、鳥類の体羽の一。尾羽の付け根を上部から覆うもの。又、その部位。クジャクに特に発達している。
※2-3:雉/雉子(きじ、common pheasant)は、キジ目キジ科の鳥。雄は顔が裸出し赤色。頸/胸/下面全体は暗緑色。背面の色彩は甚だ複雑美麗。脚に距(けづめ)を有し、尾は長く多数の黒帯が有る。雌は淡褐色で、黒斑が有り、尾は短い。全長雄約80cm、雌約60cm。低木林や草原に棲む。日本特産。1947年、日本鳥学会で国鳥に選定。今日では、大陸産で白い首輪の有るものと同種に扱う。地上の窪みに枯れ草で巣を作り、10個位産卵。人工繁殖も行われている。古称きぎす/きぎし。尚、キジ目には、キジ科(ウズラ/シャコ/ヤマウズラ)/ライチョウ科/シチメンチョウ科/ホロホロチョウ科/ツカツクリ科などが在り、地上性の雑食性鳥類。季語は春。伊勢物語「むめのつくり枝に―をつけて奉るとて」。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※2-4:山鳥(やまどり、copper pheasant)は、この場合、キジ目キジ科の鳥。キジに似るが、全体光沢の有る赤銅色で、背/胸/腹に黒白の斑が有る。尾羽は極めて長く、竹節状の横帯が有る。顔の大部分は裸で赤色。雌は雄に比べて地味で、尾羽は短い。日本特産種で本州/四国/九州の山林に棲む。雄は翼で胸を打ち「どどど」と音を出し、これを「ほろを打つ」と言う。季語は春。万葉集8「あしひきの―こそは峰向(おむかい)に妻問ひすといへ」。
※2-5:フォアグラ/フォワグラ(foie gras[仏])は、特殊な飼育法 -トウモロコシなどの飼料を強制的に与える- に依って、肥大させた鵞鳥(がちょう)の肝臓。鴨を使う事も在る。キャビア/トリュフと並ぶ西洋料理の高級材料として珍重され、オードブルなどに用いる。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※2-6:鵜(う、cormorant)は、ペリカン目ウ科の水鳥の総称。頸は細長く全身黒色。海岸・湖沼付近に群棲し、巧みに潜水して魚を捕食する。世界中に約30種、日本にはウミウ・カワウ・ヒメウ・チシマウガラスの4種が生息。鵜飼に用いるのはウミウ。季語は夏。万葉集19「―八つ潜(かず)けて」。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※2-7:川鵜(かわう、common cormorant)は、湖や海湾に棲むウ。ウ科。全長約81cm。樹上に巣を作り、集団で繁殖する。巧みに潜水して魚を捕らえる。雛(ひな)は親鳥の咽喉に頭を突っ込んで半ば消化された魚を食べる。グワッ、グワッと鳴く。北アメリカ/アジア/ヨーロッパの北部に分布。日本では留鳥。青森県尾上町猿賀(さるか)/愛知県美浜町の繁殖地は天然記念物。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※3:香菜/シャンツァイ/コリアンダー/コエンドロ(こうさい、xiangcai[中国], coriander, coentro[葡])は、セリ科の一年草。南ヨーロッパ原産の香味料/薬用植物。高さ30~60cm。茎・葉ともに特異な香気 -マラリアを媒介するハマダラカ(翅斑蚊)が嫌うと言う- が有り、カレー粉/クッキーなどに加える。葉は細裂した羽状複葉で、互生。夏、小白花を複散形花序に付ける。果実は小円形で、香味料、又は健胃/去痰(きょたん)薬。漢名、胡荽(こすい)。
※3-1:唐辛子/唐芥子/蕃椒(とうがらし、red pepper)は、ナス科の一年草。熱帯アメリカ原産とされる。果菜として世界で広く栽培、日本には16世紀頃に渡来。夏、白色の小五弁花を付ける。果実は未熟の間は濃緑色、熟すると赤く成る。多くの栽培品種が在り、辛味種は、果皮・種子に刺激性の辛味を有し、乾燥して香辛料とする。極辛種をタカノツメ(鷹の爪)と呼ぶ。甘味種(ピーマン、シシトウガラシなど)は食用。観賞用(五色唐辛子など)も在る。南蛮辛子。南蛮。季語は実が秋、花は夏。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※3-2:山椒(さんしょう/さんしょ、prickly ash, Japanese pepper)は、ミカン科の落葉低木。日本の各地、中国・朝鮮に自生。高さ約3m。枝に棘が多い。葉は小形の羽状複葉。春、黄色の小花を開く。雌雄異株。乾果は裂けて黒い種子を散らす。葉と果実は香気と辛味が強く、芽は「木の芽」と称して香味料に、果実は香味料及び健胃・回虫駆除薬に、材は擂粉木(すりこぎ)にする。古称、薑(はじかみ)。川薑。漢名、蜀椒。季語は、芽が春、花が夏、実が秋。
※4:鯰(なまず)は、[1].catfish。ナマズ科の淡水産の硬骨魚。体は長く伸び、50cmに達する。頭部は扁平で、口は大きく4本の長い口髭が有る。体表は滑らかで鱗が無い。背部は青黒く、腹部は白い。食用。日本/朝鮮半島/東アジアの沼/川に多く、春小流に来て産卵する。魚・エビ・カエルなどを捕食。体色の変化が多く、橙色のヒナマズや白色のシロナマズが居る。季語は夏。〈新撰字鏡9〉。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
[2].(ナマズが地中に居て地震を起すとの俗説から)地震のこと。
[3].鯰髭の略。
[4].鯰坊主の略。
※5:グロテスク(grotesque[仏])とは、怪奇的。奇怪。異様。無気味。グロ。「―な恰好」。
※5-1:グロとは、グロテスク(grotesque)の略。「エロ・―」。
※5-2:愚の骨頂(ぐのこっちょう)とは、この上なく愚かなこと。全く下らないこと。
※6:牛耕(ぎゅうこう)は、牛を用いて田畑を耕すこと。特に中国雲南省や東南アジアの稲作地帯では水牛を水田耕作に利用する。
※6-1:水牛(すいぎゅう、[water] buffalo)は、ウシ科の哺乳類で、水辺に生活するものの総称。半月形の大きい角を持つ灰黒色のウシ。体長約3m、肩高約1.8m。外部寄生虫や体温上昇を防ぐ為、泥浴びや水浴びを好む。熱帯地方で、耕作(牛耕)/運搬用に飼われて居る。アジアスイギュウ/アフリカスイギュウ/アノア/タマラオなどが在る。バッファロー。〈和名抄11〉。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※6-2:黄牛(こうぎゅう/おうぎゅう/あめうし、zebu)は、家畜牛の一品種。肩高1.2m程で、前部が良く発達し、肩に瘤を持つ。毛色は黄褐色が多いが、薄い褐色も在る。東南アジアに多く、役用。瘤牛。ゼブー。
※6-3:ヤク(yak[チベット])は、ウシ科の哺乳類。体長約3m、雌はそれより小形。毛色は灰色乃至は暗褐色で、頭は白っぽい。体側の毛は長く伸びている。肩が盛り上がった体形。カシミールやチベットの高地に棲む。荷役用とし、又、肉用・乳用としても重要。野生のものは殆ど絶滅。犛牛(ぼうぎゅう)。
中国語では、
「「牛」偏に「毛」」 + 「牛」
と書きますが、「「牛」偏に「毛」」が Unicode(UTF-8) でもフォントが無いので、私は「毛牛」で許して貰います。
※7:山羊/野羊(やぎ、goat)は、(「羊」の近代朝鮮字音ヤング yang の転)ウシ目(偶蹄類)ウシ科ヤギ属の家畜。数千年前から中近東で飼育されて居た。ノヤギ(パザン)が原種の一つとされる。ヒツジに似るが、首が長く、雄には顎に鬚(ひげ)が有る。粗食に耐え、荒れた土地でも飼育出来る。肉用・乳用・毛用種として飼われ、アジア/アフリカに多い。普通は肩高50~80cmで、性質は活発、動作は敏捷、高い所を好む。野性の象徴、又、供犠獣(スケープゴート)とされた。
※7-1:スケープゴート(scapegoat)とは、(元意は「贖罪の山羊」で、古代ユダヤで贖罪の日に人の罪を負わせ荒野に放したヤギを指す)他人の罪を負わされる人。民衆の不平や憎悪を他に逸らす為の身代り・犠牲。社会統合や責任転嫁の政治技術で、多くは社会的弱者や政治的小集団が排除や抑圧の対象に選ばれる。
※7-2:羊(ひつじ、sheep)は、(ヒは「ひげ」、ツは「の」、ジは「うし」の意と言う、つまり「髭の牛」)ウシ目(偶蹄類)ウシ科の哺乳類。8千年以上前からの家畜。毛は灰白色、柔らかくて巻き縮む。角は無いものも在る。性質は臆病で常に群棲。毛は毛織物の原料。肉は食用、脂・皮も用途が多い。世界各地、殊にオーストラリア/アフリカ/南北アメリカなどで多数飼われる。毛用種としてはメリノー、肉用種はオックスフォードやダウン・リンカーン、乳用種はオッストフリーシャンなどが代表的で、千種以上の品種が在る。緬羊(めんよう)。羅紗綿(らしゃめん)。〈和名抄18〉。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※8:イモリ(newt, eft、井守/蠑螈)は、サンショウウオ目イモリ科の両生類。四肢短く、尾は大きく扁平で、遊泳に適する。本州・四国・九州の淡水に棲む。体は黒褐色、腹は全体赤色で黒い斑点が有る。又、広義にはイモリ科の両生類の総称で、イボイモリ・サラマンドラなど、世界に約40種。アカハラ。イモラ。
※8-1:イモリの黒焼(―のくろやき、charred newt)は、イモリの雌と雄を焼いて粉末にしたもの。「惚れ薬」として、想う相手にこっそり振り掛けたり、酒に入れて飲ませたりすると、効き目が有ると言う。
※8-2:黒焼(くろやき、char, charred)は、動植物を土製の容器などに入れて蒸焼きにすること。又、そうしたもの。薬用などにする。「いもりの―」。
※9:客家(はっか、Hakka)とは、中国の広東省を中心に南東部の諸省に於いて、嘗て華北から南下移住して来た漢族の子孫として、他の漢族や少数民族とは区別されて来た集団。独特の習俗を保ち、言語も独自の方言を話す。
補足すると、嘗て中原地方に住んで居たという言い伝えを持ち、現代の中国政府の中核に客家出身者を多く輩出して居ます。故郷を追われはしたが逆境に強く血の団結で結ばれ進取果敢な性格は”中国のユダヤ人”と呼ぶに相応しく、”中原”という言葉はチャイニーズ・シオニズム(Chinese Zionism)の標語なのです。
※9-1:客家語(ハッカご、Hakka language)は、中国語の一方言。国内漢民族の5%近くが使用し、広東/福建/四川/江西/湖南/広西/台湾など分布は広域。東南アジアなど客家系華人の間でも広く使用。
※9-2:狆(ちん、Japanese spaniel)は、(元は中国貴州省に住む少数民族の名)イヌの一品種。小形で体高約25cm。顔は平たくしゃくれ、目は丸く大きい。体毛は絹糸状。黒と白、白と茶との斑(まだら)が多い。中国原産で、奈良時代に渡来し改良された。日本では中国からの品種を元に、江戸時代に作出し、今では日本特産。愛玩用。ちんころ。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※9-3:パグ(pug)は、イヌの一品種。体高約25cm、短毛で、垂れ耳、巻尾。顔はチン(狆)の様にしゃくれ、皺だらけ。中国原産で愛玩用に作出。
※9-4:チャウチャウ(chow-chow)は、イヌの一品種。大形で、体高は40~50cm、毛色は黒から茶。耳は小さく顔は幅広く、毛が豊か。巻き尾。中国原産で、元々は食肉用。イギリスで改良され、現在は愛玩用。
※10:鼈(スッポン/すっぽん、soft-shelled turtle)は、カメの一種。爬虫綱カメ目スッポン科。甲羅は軟らかな皮膚で覆われ、他のカメと異なり鱗板は無い。又、中央を除いて骨質板の退化が著しく、縁辺は軟らかい。頸は長く、自在に伸縮する。背部は淡暗青灰色、腹部は白色、口吻は尖って良く物を噛む。前後肢共に3爪を具える。本州・四国・九州の河川・池沼に棲む。肉は美味、滋養に富み、血は強精剤とされる。又、広義にはスッポン科のカメの総称。アジア/アフリカ/アメリカに約20種。蓋(ふた)。川亀。泥亀。丸(まる)。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※10-1:亀(かめ、tortoise(陸ガメ), turtle(海ガメ))は、カメ目の爬虫類の総称。体は背腹両面に甲羅が有り、両甲は側面で接着して、前後で頭・尾・四肢が出入出来る箱状に成っている。歯は無い。水中又は陸上に棲み、植物・魚貝などを食い、水辺の砂地に穴を掘って産卵。リクガメを除き、水中を泳ぐのはうまい。長く飢渇にたえる。首を曲げて甲羅に収める曲頸類と潜頸類とに大別。世界に2百種以上が分布。爬虫類の内で最も起源が古く、化石として発見される種類が多い。日本では鶴と共に長寿の動物として目出度いものとされる。かめのこ。
※10-2:コラーゲン(Kollagen[独])は、動物の皮革/腱/軟骨などを構成する硬蛋白質の一種。温水で処理すると溶けてゼラチンと成る。膠原質(こうげんしつ)。
※11:アダム(Adam)は、(人間の意)旧約聖書の創世記で、神の創造した最初の人間(男)の名。土から作られた。イヴの夫。神の戒めに従わず知恵の実を味わった為にエデンの園から追放された最初の罪人(原罪)。これに対して救世主たるキリストを第二のアダムと言う。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※11-1:イヴ/イブ/エヴァ/エバ(Eve)は、(命の意)旧約聖書の創世記で、アダムの妻であり、人類最初の女性。命有る全てのものの母に与えられた名。蛇が教えた知恵の実を最初に食べたのはイヴで、イヴはの夫のアダムに教え、アダムもこれを食べ原罪を背負う存在と成る。
※11-2:原罪(げんざい、original sin)とは、〔宗〕旧約聖書の創世記で、アダムとイヴが神命に背いて犯した人類最初の罪(=禁断の知恵の実を食べたこと)。人間は皆アダムの子孫として生れ乍らに原罪を負うものと考えられる(原罪説)。人間は原罪の為に死と滅亡の運命を避けられない。イエス・キリストはこの罪の償いの為に、人類に代わって十字架に架けられたとするのがキリスト教の基本教理の1つ。宿罪。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※11-3:グノーシス(gnosis[ギ])とは、([霊的]認識、霊知の意)[1].ローマ帝国周辺に興った諸宗教思想に於ける、救済を齎す神の認識。
[2].キリスト教の異端思想。人間が肉体(=物質世界)から浄化され自分が神である事を認識する事で救われる(救済)と説く。グノーシス主義(Gnosticism)。1世紀~4世紀に地中海や西・中央アジアで力を持った。マニ教(摩尼教)など。
※11-4:マニ教/摩尼教/末尼教(マニきょう、Manichaeism)とは、ペルシャのゾロアスター教を基本とし、キリスト教(=地中海やメソポタミアのグノーシス主義)と仏教の要素をも加味した宗教。3世紀中頃のペルシャ人マニ(Mani、摩尼)が教祖。善は光明、悪は暗黒という2元的自然観を教理の根本とし、教徒は菜食主義・不淫戒・断食・浄身祈祷をする。初めはペルシャを中心に浸透したが、ゾロアスター教の圧迫でマニは磔刑(←キリストと同じ運命)に処せられ、この宗教の活動の中心は後にサマルカンドに移り、ウイグル人の間に拡がった。西はローマ帝国、東は唐の則天武后の時に中国に伝わり、12世紀頃迄行われた。摩尼祆教。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※11-5:ソフィア(sophia[ギ])とは、(英語の philosophy(哲学)は philosophia[ギ](愛智)から派生し、その部分語が
sophia[ギ]である)知。知恵。
※12:蜘蛛(くも、spider)は、クモ綱クモ目の節足動物の総称。体は頭胸部と腹部とに分れ、どちらにも分節が無い。頭胸部に8個の単眼と6対の付属肢が有る。書肺又は書肺と気管の両方で呼吸し、腹部に在る糸いぼから糸を出す。網(所謂「くものす」)を張るものと張らないものとが在る。卵は一塊にして産み、糸で包んで卵嚢を作る。子蜘蛛は糸を流して風に乗って飛行し、散らばる。ジョロウグモ・オニグモ・ハエトリグモ・キムラグモ・ハナグモなど。世界に約3万5千種、日本だけでも千種以上在る。ささがに(細蟹)。
※12-1:蠍(さそり、scorpion)は、クモ綱サソリ目の節足動物の総称。体長約3~18cm。体は頭胸部と腹部とに分れ、腹部の後半は細く尾状と成り、端に毒針の付いた毒嚢(どくのう)を持つ。アフリカやメキシコなどに分布する数種は毒性が強く、人命に係わるものも在る。口部の近くに鋏角が有り、歩脚は4対。常に日光を避けて乾燥した樹皮下や材木の隙間などに棲み、夜間に行動。温帯・熱帯に分布し、全世界に約千種。日本では沖縄諸島に小形種が居るが、毒性は弱い。キョクトウサソリ・ヤエヤマサソリなど。
※12-2:壁蝨/蜱(だに、tick, mite)は、(古くは清音)クモ綱ダニ目の節足動物の総称。動植物に寄生し、土中・水中・海中など、有らゆる場所に生活。体長0.2~20mm。体は一般に退化した構造を持ち、顎体部・前体部・後体部の3部から成り、4対の歩脚が有る。幼虫期の歩脚は3対。マダニ・ワクモ・ハダニ・コナダニ・ササラダニ・ツツガムシなど。日本にも2000種近くが居る。人畜に寄生して血を吸うものが在るので、転じて、人に嫌われる者の形容に用いる。八脚子。
※13:稲子/蝗(いなご、rice-field locust)は、バッタ科イナゴ属の昆虫の総称。体長約3cm。稲の害虫。体は緑色、翅は淡褐色で良く飛ぶ。鳴かない。夏・秋に田圃・草原に多く、秋、土中に産卵する。佃煮などにして食用にする。ハネナガイナゴ/コバネイナゴなど。季語は秋。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※13-1:源五郎(げんごろう、water beetle, diving beetle)は、ゲンゴロウ科の水生甲虫の総称。体は概ね広卵形。滑らかで、緑色光沢を帯びた黒色、後肢は長大で多くの毛が有り、水中を泳ぐ。その一種ゲンゴロウは池沼に棲み、しばしば電灯に飛来。幼虫は鋭い牙を持ち、成虫と共に肉食性。小児の疳(かん)の病に効が有ると言う。竜蝨(りょうしつ)。
※14:柞蚕(さくさん/サクサン、Chinese oak silkworm moth)は、ヤママユガ科の大形のガ。開張約12cm。体と翅は黄褐色で眼状の紋が在る。幼虫は緑色で、ナラ/クヌギ/カシワ/クリなどの葉を食べて成長、ヤママユに似て褐色を帯びた繭を作り、繭紬(けんちゅう)を作る。原産地は中国。中国では蛹を食用とする地方が在る。日本では1877年頃輸入され、長野県・岐阜県で飼育。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※14-1:繭紬・絹紬(けんちゅう)は、経緯(たてよこ)に柞蚕糸を用いて織った織物。淡茶色を帯びて節が在る。中国山東省から多く産出。
※15:カピバラ(capybara(現地語から))は、ネズミ目カピバラ科の哺乳類。体長1.3m、体重50kgに達し、この目(モク)で最大。尾は殆ど無い。頭が大きく、ずんぐりした体形で、赤褐色の荒い毛を持つ。南アメリカ東部の森林近くの湿地に群れを作って生活。泳ぎが巧みで、敵に遭うと水中に避難する。肉は食用にもする。
※16:ハクビシン(gem-faced civet, 白鼻心)は、(中国語では花面狸)食肉目ジャコウネコ科の哺乳類。体長50cm程。毛色は全体に黒褐色で、顔、四肢、尾は黒い。名は鼻の白い線に由来。目の下、耳の下に白斑を持つ。インド/マレーシア/中国など東南アジアに広く分布。日本では、移入されたと思われるものが野生化。雑食性・夜行性で、ミカンなどを食害。生殖器の近くに麝香腺を持ち、特殊な香りの分泌液(霊猫香)を出す。
※17:螠(ゆむし)は、嘗ては環形動物門ユムシ綱に分類されて居たが成虫に環節が無い為に現在はユムシ動物門として独立。しかし発生中に環節的構造が見られるので環形動物とする説も在る。<出典:「Microsoft エンカルタ総合大百科」>
[1].echiuroid。ユムシ動物門に属する種類の総称。体は円筒形で体表に環節は無く多数の小突起が有る。色は乳白色・褐色・緑色など様々。前端には箆(へら)状の吻(ふん)が有り口は吻の根元に有る。雌雄異体。暖海に多く内湾の砂泥底に穴を掘って棲む。体長1~40cm。キタユムシ・ボネリムシなど。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
[2].spoonworm。[1]の中のユムシ綱ユムシ目ユムシ科の一種のこと。体は円筒状で黄褐色、体長約10cm。口の後方と肛門の周りに剛毛が生えている。日本沿岸の砂泥中に棲み、鯛釣の餌などに用いる。イムシ。イイ。ユゾウラ。
※17-1:環形動物(かんけいどうぶつ、Annelida)とは、無脊椎動物の一門。左右相称で細長く多くの体節(環節)から成る。閉鎖血管系で血液は血色素を持って赤い場合が多い。ミミズ・ゴカイ・ヒルなど。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※18:魔羅/摩羅/末羅(まら、mara[梵])は、〔仏〕[1].仏道修行を妨げ、人の心を惑わすもの。仏伝では、釈尊の成道(じょうどう)を妨げようとした魔王の名。魔。
[2].(元は僧の隠語)陰茎、男根。
※19:冬虫夏草(とうちゅうかそう、plant worm, vegetative wasp)とは、土中の昆虫の幼虫・蜘蛛(くも)などに寄生して、その体から子実体(しじったい)を生ずる菌類。中国起源の名称で、寄生された虫は冬は生きているが、後に寄生菌が虫を殺し、初夏頃から棒状その他の子実体を形成するのが名の由来。寄生菌は子嚢菌、又は不完全菌類の、セミタケ(蝉茸)・クモタケ(蜘蛛茸)など。古来中国では、蛾類その他の幼虫に菌の寄生したものを乾燥して生薬とした。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
補足すると、中でも標高3000~4000mの高山でコウモリガ(蝙蝠蛾)の幼虫に菌が寄生した物を最高級品とする。
※19-1:蝉茸/蝉菌(せみたけ)は、地中のセミの幼虫に寄生する子嚢菌類。子実体は棍棒状で高さ数cm、分枝することも有る。淡黄褐色、胞子は糸状。所謂、冬虫夏草の一。
※20:蜈蚣/百足(むかで、centipede)は、ムカデ綱の節足動物の総称。体は扁平で細長く、体長5~150mm。多数の環節から成る。各節に1対ずつの歩脚があり、数は種に依り異なる。頭部に1対の触角と大顎とを持ち、顎肢の毒爪から毒液を注射して小昆虫を捕えて食う。ジムカデ/トビズムカデ/オオムカデ/イシムカデなど、日本に百種以上。地表・土中に棲み、人に有害なものも在るが、「客足が付く」「御足が入る」などと言って縁起が良い動物とされる。古来、神の使い、又、怪異なものとされ、藤原秀郷(俵藤太)の伝説は有名。漢方では薬用に使う。季語は夏。枕草子161「古き所なれば―といふもの、日ひと日落ちかかり」。
※21:海星/人手(ひとで、starfish, sea star)は、ヒトデ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称。体は扁平で、一般に、5本の腕が放射状に突出し、星形又は五角形。腹面の中央に口が有り、外面は薄い皮膚の下に在る石灰質の骨片に覆われ、短い棘状の突起が有る。管足に依って運動。再生力が強い。ヒトデ/イトマキヒトデ/モミジガイなど種類が多く、浅海にも深海にも広く産する。海盤車。
※22:竜の落し子(たつのおとしご、sea horse)は、ヨウジウオ科の海産の硬骨魚。全長約10cm。体は骨板で覆われ、頭は馬の首の様な形。直立して泳ぎ、柔らかい尾で海藻に巻き付く。雄は腹部に育児嚢を持ち、雌の生んだ卵を入れて孵化させる。これを左手に握って居れば、産を軽くすると伝える。浅海の藻場に産する。海馬(かいば、うみうま)。竜の駒。馬魚(うまうお)。
※23:鹿(しか、deer)は、ウシ目(偶蹄類)シカ科の哺乳類の総称。枝の有る角と長い足を持つ。角は雄だけに有り毎年生え替わるが、キバノロなどには無い。草食性で反芻胃を持つ。多くは群生。サハラ砂漠以南のアフリカとオーストラリアを除く世界中に分布。中国では若い袋角を鹿茸(ろくじょう)と言って薬用とする。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※24:医食同源(いしょくどうげん)とは、病気を治すのも食事をするのも、生命を養い健康を保つ為で、その本質は同じだということ。
※25:小人(しょうじん、small-minded person, man of small caliber)とは、徳・器量の無い人。小人物。←→君子。大人(たいじん)。
(以上、出典は主に広辞苑です)
【参考文献】
△1:『中国民族誌』(周達生著、NHKブックス)。
△2:『旧約聖書(1955年改訳版)』(日本聖書協会編・発行)。
△3:『世界宗教・神秘思想百科』(ジャック・ブロス著、小潟昭夫訳、JICC出版局)。
△3-1:『縮刷版 文化人類学事典』(石川栄吉・梅棹忠夫・大林太良・蒲生正男・佐々木高明・祖父江孝男編、弘文堂)。
△3-2:『シンボル事典』(水之江有一編、北星堂書店)。
△4:『食は広州に在り』(邱永漢著、中公文庫)。しかし著者は台湾の台南市の生まれです。
△5:『韃靼』(衛藤利夫著、中公文庫)。
△6:『奇食珍食』(小泉武夫著、中公文庫)。
△7:『カラーブックス 漢方薬入門』(難波恒雄著、保育社)。
△7-1:『冬虫夏草図鑑』(清水大典著、家の光協会)。
●関連リンク
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