私が言う雲南省北部とは大理/麗江/中甸 -中甸は2002年1月から香格里拉(シャングリラ(Shangri-La))と地名が変わりました- のことです。この3県は主要少数民族民族が大理が白族/麗江が納西族/中甸がチベット族と、非常に特色が有ります。
○大理(だいり、Dali)は、[1].中国、雲南省北西部に在る都市。大理石の産地。人口52万1千(2000)。
[2].10世紀中葉(五代の後晋の時)、タイ族の段思平が南詔国に代わって今の中国雲南省に建てた国(937~1254)。11世紀末、権臣高氏が簒奪したが、1096年再興(後理国)。1254年蒙古のフビライ汗に滅ぼされた。
・南詔国(なんしょうこく)は、(詔は王の意)中国、唐代にチベット・ビルマ系の蒙氏が雲南に建てた国(649頃~902)。六詔国の一つ。10世紀初頭、権臣が簒奪。→大理。
・大理石(だいりせき、marble)は、(中国の大理に多く産出するから言う)接触変成岩の一種。石灰岩が変成作用を受け、方解石の集合塊と成って粗粒に成った結晶質岩石。普通は白色、佳麗な色彩/斑紋を持つ。結晶質で無くても、美しい石灰岩の事を大理石と呼ぶ場合も有る。建築/彫刻/装飾などに用い、イタリア製が著名。日本では岐阜/山口/茨城などに産する。マーブル。
・洱海(アールハイ、Erhai)は、大理市(下関)の北に在り雲南省で2番目の湖(面積249㎢、湖面の海抜1972m)で、琵琶湖(面積670㎢)の37.2%の面積。耳の形をしている。
○麗江(れいこう、Lijiang)は、中国雲南省北西部の市。旧市街は世界遺産。ナシ(納西)族独特の文化が残る。近郊には世界一深い渓谷の虎跳峡や玉竜雪山(標高5596m)など名所が多い。
・雪山(せつざん)は、万年雪の有る山を中国では雪山(せつざん)と呼びます。
○香格里拉(Xianggelila[中国])は、中国雲南省北西部の県。2002年、J.ヒルトンの小説「失われた地平線」の中の理想郷の名に因んで中甸県を改称。周辺はチベット族の居住地で、高山/森林/高原/湖沼などの景勝地。冬虫夏草や漢方薬でも知られ、日本向けにマツタケ(松茸)を栽培している。シャングリラ。
・シャングリラ(Shangri-La)とは、(J.ヒルトンの小説「失われた地平線」の中の理想郷の名から)
[1].地上の楽園、桃源郷。
[2].秘密基地。
<出典:「研究社 新英和・和英中辞典」、「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
・ジェームズ・ヒルトン(James Hilton)は、イギリスの小説家(1900~1954)。教師と生徒との美しい交情を描いた「チップス先生、さようなら」の作者。他に「失われた地平線」(この小説はチベットが舞台)、「今宵ぞさらば」「心の旅路」など。
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|大理古城|大理|麗江の中心街|麗江と香格里拉(旧:中甸)|
▼大理古城の地図(Map of Old castle of Dali)
蒼山索道は蒼山(標高4122m)の中腹の中和寺迄行ける。
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▼洱海の周辺の大理の地図(Map of Dali surrounding Erhai)
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▼麗江の中心街(大研鎮)の地図(Map of Lijiang downtown)
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▼麗江と香格里拉(旧:中甸)の地図
(Map of Lijiang and Shangri-La(old:Zhongdian))
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