HHJ
Updated 2005.4.27 アサヒシンブンの怒りに フランス人がびっくり D ☆中国人がアサヒビールのボイコット運動をインターネットで始めた。その理由は残念ながら、フィガロ紙の特派員メヴェルの報告では明らかでない〔1〕。しかし、HHJ特派員は解説して二つの理由を話すことができる。第一に、住友生命の名も挙がっていることから推測して日本の帝国主義時代への批判であるということ。住友は当時の財閥であり、ビール会社のアサヒは旗振り役の朝日新聞を連想させる。傍迷惑とは、このことだろうか?しかし、イトーヨーカドウやジャスコがまずいアサヒビールを飲ませていることに対する抗議であるとも考えられる。このまずさは細菌戦の古い記憶の泡立ちだろう。その味にHHJ特派員が付け加えたいのは、アサヒビールの宣伝が奇妙なメッセージを隠している場合があるということだ。90年代の末秋田県の公費悪用問題とリヴァー・ユートピア妨害工作を調査したとき、アサヒの缶ビールの広告が地元の北鹿新聞に掲載された。タイミングから見て、メッセージの内容は難解ではなかった。うろ覚えで悪いが、朝日新聞の秋田支局にこれ以上協力を求めても無駄だと了解した。さきがけ新報の記者は非常に友好的だった。 中国では同じような現象が起きていると考えていいだろう、これはその証明じゃないか、と思っていると、4月19日付けフィガロに唖然とさせる東京からの記事〔2〕。日本人は反日の抗議デモを中国政府の政治的な操作であるという勘定に入れている、と書きだして、そのあとに朝日新聞編集(論説)委員ヨーイチ・カトーの意見を引用する。日本人の記事の引用は最近例がない。〈怨恨を煽るのは北京の利益である。日本は17回中国に謝罪した。皇居のど真ん中に中国人の死者たちの記念碑を建てろとでも言いたいのか!〉公式の謝罪は村山富市首相だけだったはずだが。それにしても、条件法を使ってフランス語に訳した記者はそこで何を考えただろうか?HHJ特派員は非常に好奇心をそそられて、こんな結論を出した。つまり、この新聞社は新聞以外に戦前皇居の中にそれに類するような何か困惑させるものを置いていた過去があるにちがいない、そして、編集委員はその事実を認めたくない、ということである。 ☆ D 1
Un
manuel d'histoire japonais met Coréens et Chinois en colère Pékin : de notre correspondant Jean-Jacques Mével [07 avril 2005] 2
Koizumi veut
calmer le jeu avec Pékin Tokyo
: Régis Arnaud [19 avril 2005] アサヒビールとスミトモ・アシュランスのことなど |
Updated 2005.3.19 核開発よりも大事なこと H+D
☆イランの脅威については、イスラエルのシャローム(Silvan
Shalom)外相が去年9月24日IAEAにイェルサレムの核能力を問われたときこう語っている。〈イランは、イスラエルの安全保障にとってばかりでなく、ロンドン、パリ、ベルリン、ロシア南部に届くミサイルによって、世界全体の安全保障と安定に対する脅威である。〉〈イランはサダム・フセイン(Saddam Hussein)にとって代わり、テロリスムと憎悪と不安定の最初の世界的な輸出国である。〉〔1〕 イランの核開発は発電に捧げられている、とイランは言う。しかし、7月末核兵器生産に欠かせないウラン遠心分離装置の部品の製造を再開して、8月にはイスラエル向けのミサイル発射実験を行なった。現国務長官のライス(Condoleezza
Rice)女史は、そのときこんな警告を飛ばした。〈アメリカはイランの核開発プログラムを混乱させる試みのためにあらゆる使用可能な待機道具を検査するつもりですよ。〉〔2〕 11月イランは22日からウラン増殖を一時中止すると宣言した。これはイギリスとフランスとドイツとの協定にしたがったもので、アメリカが要求する国連安保理への付託を回避しようとする意図がある〔3〕。 一方でイランは、秋頃から観光地として世界的に有名な古都イスファハンのウラン濃縮施設の近くに高さ5メートルのトンネルを掘り始めた。AIEA(国際原子力査察委員会)への事前報告はなかった〔4〕。ドイツの雑誌デル・シュピーゲルがこの隠密作戦を暴き、査察官が衛星写真で指摘すると、イランは核物質を保管するためにトンネルが必要だと答える。核問題交渉の代表者ルワニ(Hassan Rowhani)はこう反論した。〈アメリカが核施設を攻撃すると言って脅迫するとき、我々は何をすればいいのか?〉 国連の要求にしたがって、核開発プログラムに関する偽りのない資料を提出すれば、国際社会の開放的な相互信頼こそが安全保障の切り札になるという大事なことを学ぶはずである。しかし、イスラム教徒の国イランはイラクと同じく、ユダヤ民族の国を海に叩き込むという目的を遂行するために中近東のナチス・ドイツに変容している。この理由が宗教上の要求あるいは命題であるというのは単なる口実であって、本当は政治的な支配の必然性から来る。つまり、反イスラエルと反ヨーロッパ・アメリカ以外に現代社会でイラン人が共有できる思想を見出せなかった、その補償みたいなものである。これは北朝鮮の行き方と似ている。思想の本質を取り入れるのは真っ平御免だが、思想の一分野が育てた原子力発電と核兵器には執着する。 こうして見ると、日本の右翼とA級戦犯容疑者大川周明のような思想家が戦前からイスラム世界に接近した理由が理解できる。アジアが自立するにはどうすればいいのか、という問題を解決しなければならないのだった。しかし、彼らは明治維新の才人たちと違って観念論の悪癖から国家に超越的な価値を与えて反人間主義に陥った。考え方と対話の仕方を学べば十分新しい世界が開かれたはずだが、そんな些細なように見えて大事なことを書いた本がなかったのだろう。 3月6日イランはテヘランでの核技術協議会の幕開けに声明を出して、永久にウラン濃縮計画を止めないつもりだと威嚇的に述べた。〈アメリカがイランに対する制裁を求めて国連安保理に付託すれば、この地方の安全保障と安定が問題になるだろう。〉〔5〕 アメリカは雪解けに合わせて、イランへの経済制裁をいくつか解除する提案をした。そして、ブッシュ(George
W. Bush)大統領は〈ヨーロッパの友人たちと唯ひとつの声で話し合って幸せだ〉とルイジアナで語った。〈イランが核兵器を持つことに自由世界は寛大でないだろうという意味のサインをイラン体制に明瞭に送るために一緒に仕事ができて、幸せだ。〉〔6〕 サインとは、2月中旬にペルシア湾岸の無人地帯で起きた原因の曖昧な大爆発のことだろうか?極東の半島で立ち昇った謎の巨大な雲に何か関連がないだろうか?ショックを紛らわすには、話題のSF映画を100円で見るのもいいかもしれない。 ☆ H+D 1 Israël
accuse l'Iran d'être le premier exportateur mondial du terrorisme LE MONDE | 24.09.04 | 14h37 2 Israël craint les ambitions nucléaires iraniennes Jérusalem
: Marc Henry 3 L'Iran suspend, lundi 22 novembre, ses activités
d'enrichissement d'uranium, selon la télévision iranienne LEMONDE.FR | 22.11.04 | 09h36 4 L'AIEA a découvert en Iran des tunnels suspects LE MONDE | 25.02.05 | 14h11 5 Iran Says It Won't Give Up Program to
Enrich Uranium By NAZILA FATHI
NEWYORK TIMES LEMONDE.FR
| 12.03.05 | 11h11 |
Updated 2005.3.16 砂漠でのデモクラシーの実験 ☆1月30日に行なわれたイラクの自由選挙で、穏健なシスタニ師(Ali Sistani)を先頭に立てたシーア派が過半数の議席275を占めた〔1〕。フセイン独裁政権下でシーア派と同じく抑圧され、生物化学兵器による攻撃のモルモットになったクルド人の同盟は75議席。アラウィ(Iyad Allaoui)首相の世俗派は45議席にとどまった。 とはいえ、過激な暴力が消えたというニュースはない。民主主義の要素を取り入れた憲法が制定されても、警察と軍隊が治安体制を強化しても、あるいはアメリカとイギリスが主導する同盟国の軍隊と連合軍が立ち去っても、イラクでのテロリズムは終わらないと思う。宗教原理が支配する国家の建設を目的とするかぎり、それは世界平和と人間の諸権利と自由な生活に対する挑発でありつづける。この宗教原理は科学技術とテロリズムを両脇に従えるので、存在するだけで絶対的な恐怖になる。一般民衆が自由な情報入手による自由な思考を麻痺させられれば、政治指導者は魔術師のような権力を振るうことができるだろう。国際社会で生きる人たちは、キオスクの姉さんだろうと、それを深く理解しなければいけない。こういう時代錯誤的な状況は、70年代末にイランでシーア派宗教指導者がヨーロッパ的な価値観をひっくり返して黒い布切れで国中を覆ったときに予想されていた…そのときの失望感を想い出す人は少なくないはずだ。 イランは、北朝鮮とイラクに並んで〈悪の枢軸〉と非難された。イラクでの過激な暴力が衰えないのは、〈余計な世話を焼いてデモクラシーを殺すために〉国境を越えて支援物資や金や人が入ってくるためらしい〔2〕。当然その反対方向の動きもある。イラク産業省の高官アラジ(Sami
al-Araji)の証言によれば、バグダッド陥落の際核施設が組織的に解体されて生物化学核兵器製造の可能な資材が〈闇市か外国政府の手に〉流れたということである〔3〕。 ☆ 1 Les chiites aux
portes du pouvoir en Irak 2 Le
ministre irakien de la défense accuse l'Iran de "soutenir le
terrorisme" LE
MONDE | 27.07.04 | 13h45 イラク国防相シャーラン(Hazem
Chaalane)がワシントン・ポストに語った批判。 3 Looting at
Iraqi Weapons Plants Was Systematic, Official Says By JAMES GLANZ and WILLIAM J. BROAD |
Updated 2005.2.5 中近東における 危ないデモクラシーのカレンダー ☆1月30日イラクで1953年以来50年ぶりの自由選挙が行なわれた。有権者の60%に当たる800万人が、アル・カイダ指揮の聖戦組織によるゲリラ攻撃の恐怖と戦った〔1,3〕。この数字の意味は、デモクラシーへの渇望であると見なければならない。 ブッシュ(George W. Bush.)大統領は、こう評価した。〈今日イラク人たちは世界に語りかけ、世界は中近東の中心からくる自由の声を聞いて理解した。〉〈イラク人たちは、テロリストの反民主主義イデオロギーを決然と拒否した。〉〔2、3〕悲惨な体験をくぐり抜けてやっと、政治と宗教を別々に考えなければ現代世界ではカオスが有毒ガスのように生活を侵すことになると知ったからだろう。 サダム独裁政権で抑圧されていたシーア派イラク人は、ライス(Condoleezza Rice)新国務長官が言うには、〈テオクラシー(神聖政治)を望まないが、スンニ派住民の意見が憲法案に表現されるよう期待している。〉〈政治的にもセキュリティの面でも、イラク人たちは自らの未来にもっと責任を持ってほしい。〉〔3〕 新しい政府が無事に民主主義的な憲法を作れるかどうかは、安全と能力次第であると思う。民主政治は、意思決定のプロセスが透明であることが最小限要求される。敗戦後の日本と比較すれば、デモクラシーの原理を理解する国民はイラクの方が断然多いはずだ。とはいえ、ブッシュ大統領は、カミカゼ状況が依然衰えない中で〈アメリカ軍の撤退のカレンダー〉を見せようとなかった〔4〕。 ☆ 1 Irak : les
attaques de Zarqaoui n'ont pas découragé les électeurs avec AFP [30 janvier 2005] LE FIGARO 2
Bush :
L'élection est une 'réussite historique' NOUVELOBS.COM
| 31.01.05 | 05:50 3 Bush
Hails Iraqi Vote, but Warns of More Fighting Ahead By DAVID
E. SANGER NYT 4 Bush ne se donne pas de calendrier pour quitter l'Irak [03 février 2005] LE FIGARO |
Updated
2005.2.15 米国陰謀宣伝闇国家の無理心中志向 ☆ニューヨーク・タイムズによれば、北朝鮮は2月10日核兵器保有を宣言して、核開発プログラムの廃棄を平和的にめざす6か国協議への参加を無期限に延期すると告げた。アメリカとの直接対話の提案は、ブッシュ政権が〈これは地域の問題である〉という理由ではねつけた〔1〕。アメリカはもちろんパール・ハーバーの悲劇を忘れない。 闇国家では実権をめぐる分裂抗争の兆候がある。今、自由主義抹殺の包丁を研いで妄想狂の仮面を付けているのは誰なのか? ☆ 1 U.S.
Rejects Calls for Direct Talks With North Korea
By
THE ASSOCIATED PRESS |
Updated 2005.2.21 北朝鮮に理性を取り戻させるとき ☆直接対話の要求の真意を探ってみると、ロシアと中国は思想的に北朝鮮に理解がある親密な友好国であり、それらを除外してアメリカと直接交渉するのは不利である。反共産主義の韓国と旧植民地時代の支配者日本を除外するのは理屈に合っている。アメリカの攻撃を恐れると言うのが本当なら、なおさらロシアと中国を平和協議に参加させる方が賢明である。これは常識に考えて、東アジアの将来の設計図を確定するためには必要不可欠な協力である。それにもかかわらず、ロシアと中国の参加を拒むのは親密な関係を壊してしまうような要求があるからだろう。 それは何だろうか?北朝鮮がこだわる安全保障に係わることか?しかし、北朝鮮はアメリカの攻撃を懸念しているわけではない。この理由は、国民というか人間の生命を物扱いしていること、北朝鮮が侵略あるいはその決定的な動きを見せないかぎりアメリカの攻撃はありえないと認識していること、である。 ヨーロッパ・アメリカが恐れる核兵器の製造と輸出に係わることか? 核開発計画の本質は、テロリズムの販売普及と脅迫にあると言える。この効果はおそらく韓国と日本その他発展途上国で証明済みだろう。しかし、アメリカとアンチ・テロ協力国はすでに外交努力による経済支援と運搬手段の監視で核兵器の密輸を不可能な状態にした。北朝鮮の核兵器を買う恐れがあるのは、国家ではなくテロ組織だけだが、実験による保証がない兵器が売れるとは思えない。テロリズムの販売普及と脅迫に好都合な状況を作るための提案をアメリカに持ち出すつもりなのだろうか?ナンセンスな妄想だ。 日々送られてくる情報に頼って考えると、直接対話の要求の理由はどうもよく分からない。しかし、歴史は構図の似た事実を浮かび上がらせる。ナチス・ドイツ降伏後の1945年5月末から日本は、情報局と同盟通信社が主体となってJOAK(今のNHK)の短波放送でアメリカのザカライアス大佐と名乗る相手のラジオ放送と打ち返し的に終戦処理の秘密交渉を実行した、という事実である〔1〕。 ☆2月16日の朝、イランのアル・アラムTVは、ペルシャ湾の港近くダイラムで非常に強烈な爆発が起きたと報道した〔2〕。ロシアが援助する建設中のブシェール原子力発電所から150キロの地点である。目撃者らが言うには、国籍不明の飛行物体がミサイルを発射した。政府の発表では、燃料タンクが落下した。しかし、情報相アリ・ユネシ(Ali Younessi)は、〈イランの空で観察された光る物体はアメリカのスパイ機だ〉と意見を述べた。〈彼はサテライトについて話したが、無人偵察機については話さなかった〉とAFPは意味ありげな情報を挟んでいる。宇宙衛星からの攻撃だった可能性もある、ということだろう。 イランの核開発計画に関する疑惑の渦に投げ込まれたこのニュースは、〈イランは6か月以内に核爆弾を製造するために必要な知識を得る〉ことを明らかにしたイスラエルのシャローム(Sylvan Shalom)外相の発言と奇妙な接点を持つ〔2〕。爆発地点には国かテロ組織の秘密の核兵器関連施設があるのではないか?この出来事は、無理もないことだが、去年9月に起きた北朝鮮の謎めいた爆発騒ぎとリンクして、薄暗い雲を睨んでいると、こんなニュースが入ってきた。 2005/02/18 REUTERS 北朝鮮とイラン、連帯メッセージ交換 朝鮮中央通信は18日、北朝鮮がイランに連帯メッセージを送ったことを受け、イランのハタミ大統領も、北朝鮮が同国の平和と安全を保全しようとする姿勢を支持するとのメッセージを1週間足らずで返してきたことを明らかにした。 この連携は、イスラエルとパレスチナ自治政府の間で進んでいる平和の建設を視野に入れて考えなければならない。日常化したテロリスムに幕が下りるような事態はテロ支援国家の利益を損なう、と宣言したようなものである。中国は、まず北朝鮮の理性を取り戻すために行動を起こした。19日、王家瑞(Wang Jiarui)共産党対外連絡部長がピョンヤンに行き、協議への復帰と半島の非核化原則の順守を要望する〔3〕。HHJがその困難な役割を引き受けるなら、インターネットで日本と韓国その他世界各国に意見を発表して多くの人々と対話するように求めるだろう。これは少なくとも北朝鮮特有の実体の曖昧さが与える不安と不信を減らす効果があるにちがいない。 低気圧は日本海に去ったようだ。 2005.2.19 NHKオンライン 北 条件次第で対話応じる用意 これは、19日付けの韓国の有力紙、中央日報がハン大使(北朝鮮)との電話インタビューとして伝えたものです。ハン次席大使は、「アメリカが相互共存と内政不干渉を約束して、会談の実質的な結果を保証するならば、6か国協議などどのような形の対話にも応じる用意がある」と述べて、アメリカの対応次第では協議への参加を排除しないという姿勢を示しました。 ☆ 1 NHK腐蝕の研究 HP ; 木村愛ニ 2 Très forte
explosion près d'un port du sud de l'Iran (Avec AFP.) [16 février 2005] 3 KYODO
NEWS 23:21 2005/02/19 |
§ § § § § § §
Updated 2005.3.1 歴史は後戻りできない ☆中国と北朝鮮のメディア・レポートによれば、キム(金正日)総書記長は、条件が満たされれば核開発プログラムに関する外交交渉に参加する意思がある、と中国のワン(王家瑞)連絡部長に語った〔1〕。〈D.P.R.Kは6か国協議に反対したことはなく、協議から引き上げようとも思わない。〉条件とは、アメリカが誠実さを示すことである。これまでの文脈から推測すれば、核開発プログラムを検証可能な後戻りできない仕方で廃棄しろという要求は認められない、ということだろうか? D.P.R.K とは、Democratic
People's Republic of Korea(朝鮮民主主義人民共和国)の頭文字を取った略称である。自由民主党に似て、デモクラシーにあこがれた民衆を愚弄する看板。といっても、キム・ジョン・イル(Kim Jong Il)は二枚舌ではないだろう。 歴史を振り返ると、現在の朝鮮半島はアメリカとソ連を主軸にした連合国による解放で未来を切り開かれた。カイロ宣言とポツダム宣言で連合国は朝鮮独立の方針を明らかにして、1945年9月2日戦艦ミズーリ号で行なわれた降伏文書調印で、日本はそれに同意した〔2〕。自民公明連立政権は北朝鮮の無条件復帰を求めているようだが、敗戦後の話を聞かせて、〈アメリカを信じなさい〉と本来なら助言できる国である。 ☆ 1 North Korean Said to Be Willing to Resume Talks
By
JIM YARDLEY NEWYORK TIMES 2 小学館 世界大百科事典 ; 大畑篤四郎 記述 |
Updated 2005.2.23 2月9日、法務省宛てのメイル ☆国連の人権委員会が取り調べの電気的記録に関して日本政府に勧告を送りましたが、一向に改善されないていないようです。民主主義国の優等生は国際社会において模範を示そうという意思がないと受け取られて、各分野に悪い影響を及ぼす恐れがあります。現在それについて法務省がどう考えているか、教えてくれませんか? なお、この問題について雑誌ハーフ アンド ハーフ ジャーナルに載せた記事(2004.2 HP)を添えます。参考になれば、幸いです。 ☆ 特派員―実践を通じて刑事司法を改革するミランダの会のレポートによれば、電気的記録は弁護士の申し入れがあれば、許可される場合があるそうですよ。 半分半分放送局長―ほう、それは朗報だな、秋田県庁と市町村の職員や退屈な議員にとって。 特派員―何の話をしてるんですかね?回答が来ないんで、ぼくは心配ですよ、本当に。 放送局長―やはり法規ではっきりと定めないと、国際社会で恥ずかしいことだ、よな。 ☆ D ★ 4月20日現在、受信通知および回答なし。 |
Updated 2005.2.18 自治体はどんな新聞雑誌に どれくらい金を使っているか? ☆市町村の行政機関で住民にとっては非常に切実な事柄を職員に話したけれど、相手はろくに地元の新聞にも目を通していない対応の仕方をする… ジャーナリストだけに対してなら、結構だが、購読数が多いと、予算の無駄遣いを批判したくなる。それで、HHJは、煙たがられるのを心配しながらもこんな細かい質問を2月15日e-メイルで大館市に送ってみた。 大館市が毎月購読している新聞について質問したいと思います。 1 その新聞の名称をすべて列挙してください。 2 市庁舎では何新聞がどこに配置されますか? 3 市庁舎以外の施設では、何新聞が購読されていますか? 4 中央図書館では、何新聞と何雑誌が有料で購読されていますか? 5 それらの年間購読料をも個別に添えてください。 6 総計はいくらになりますか? さて、中央図書館を利用している一市民として、朝日新聞が常に閲覧台に置かれていることに疑問を感じます。全国紙では読売新聞と毎日新聞があり、総合的には決して内容が劣るとは言えませんが、朝日新聞だけが特別使いされているのは大館市が独自の判断でその優秀さを評価するからでしょうか?あるいは、どんな理由からでしょうか?慣習にすぎないとすれば、民主主義的に毎月新聞を入れ換えるなどの配慮が必要ではありませんか? ☆ |
Updated 2005.4.22 十八番のだんまり…??? ☆3月25日 送信 2月15日自治体の新聞雑誌購読に関する質問に対して、まだ回答が送られてきません。多忙とは思いますが、いつ頃送付できるか、知らせてください。 それから、先日中央図書館で議会議事録の12月編を読もうとしたところ、係員の話では、まだ市役所から送られてきていないとのことでした!!! 1 いつ図書館に送られるのでしょうか? 2 大館市は市議会議事録をインターネットに掲載することは、考えていないのですか? ★4月21日現在、受信通知および回答なし ☆ |
Updated 2005.4.16 あの秋田県庁へのいじめな質問とみじめな回答 ☆4月5日HHJは自治体の新聞雑誌購読に関する上記の記事とほぼ同じ内容の質問書をHPのフォームを通して送った。膨大な数と金額を記録した文書はないはずだから、総務課の職員が暇つぶしに調査するとしてもゴールデン・ウィークのあとまで回答が来ないと思っていると、15日e-メイルが届いた。〈回答を送ります〉しかし、添付ファイルを開こうとすると、 〈次の添付ファイルは安全でないため、メールからのアクセスが削除されました。回答文書.jtd〉 公共機関からのメイルで、こんなことは今までなかった。特派員は日曜日の知事選挙でどの立候補者に投票すれば、人並みに恵まれた生活を維持できるというのか?この質問には、どんな回答が返ってくるのか?投票日直前なので、ノイローゼになる。 ☆ ★4月21日現在、受信通知および回答なし |
Updated 2005.1.22 NHK会長の最後のドラマ : 感性と知性をだまさない放送局に ☆NHKの海老沢勝二会長が1月21日辞任する意向を表明した〔1〕。一連の堕落に関するニュースで国民視聴者の関心と怒りを高めて、信頼度を氷点下に落とした責任を取ったということだろう。現在3期目だが、これは異例だという。できの悪いという前代未聞の批判をOBからぶち込まれた側近も、笠井鉄夫副会長ら2人が辞任する模様である。 ニュースや番組を疑惑の目で見ることは、並みの神経でもそう堪えられるものではない。信頼のなさに一番に参るのは国民の方である、とNHKの幹部は自覚するべきである。しかし、この辞任劇が予算承認をめぐる政治的な圧力で行なわれたなら、やはり問題がある。国民の感性と知性をだまさないように経営の在り方を根本的に改革することがテーマだからだ。 ☆ 1 KYODO NEWS 7:00 2005/01/22 無意味な破片から |
Updated 2005.1.22 ブッシュ大統領の理想 : 世界は自由と利益の間で悩む
D ☆アメリカ合衆国の第43代大統領ジョージ・ブッシュ(George W.
Bush)の2期目の就任式が1月20日ワシントンで行なわれた。波乱が予想された選挙ですんなり楽勝した大統領は、以前と変わりがない敢然とした姿勢で、アメリカ市民に話しかけた。〈自由を世界中に広げることは我らが時代の希求(the calling
of our time)であって、国民の生命的な利益と我々の最も深い信念は今や一つである。〉〔1〕 ワシントン・ポストのハリス記者は、演説の中にテロリズムやアル・カイダという言葉が出ないことに気づいた〔2〕。〈テロリズムよりむしろ、ブッシュは非常に範囲が広くなった僭主政治(tyranny)に対する闘争(struggle)について語った。そして、ただのレトリカルな一撃で、普遍的な人権と視野の狭い国益のあいだの長期にわたる緊張を議論すると表明した。〉つまり、〈理想主義対現実主義のバランス〉を取るということである。 インターネットによる日本の報道記事はどれも、この〈tyranny〉を〈圧制〉と書き換えている。公務員が文書の書き換えをどこからか指示されたかのように強制された翻訳なのか、それとも談合的な口裏合わせの結果なのか、自由があるとは思われない。圧制とは、一般的な政治権力が圧力と暴力で支配することである。〈tyranny〉という言葉には、古代ギリシア以来の長い歴史があり、権力を非合法的な手段で奪い取って国家の支配権を握ることだ。その言葉に含まれたメッセージは、テロ組織や謀略機関、諜報機関、マス・メディア、それらが国の法律を無視して議会政治と社会を私意的に動かす状態が世界の各地域にはびこっているということだ。この独裁的な僭主の顔と名前が知られなければ、国民は明日何がどこでどのように起こるか予想できない不安と恐怖の囚人になる。日本人はアジアで最初に封建主義を倒した国民だが、自由はプレゼントだったのだろうか? アメリカは幸せな国である。自由と利益の間で、ディレンマを感じなくていい。 ☆ D 1 Bush, at 2nd Inaugural, Says
Spread of Liberty Is the 'Calling of Our Time'
By ELISABETH BUMILLER and RICHARD W. STEVENSON 2 An
Ambitious President Advances His Idealism
By John F. Harris Washington Post Staff Writer |
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