1960年代のスケッチブック

関東地方(京浜)

昭和のバスファン・太宰様の塗装再現図の掲載は、関東地方に向かいます。
まずは神奈川県と東京都の京浜地方のバス事業者。

神奈川県

神奈川中央交通
日野 BD34P(富士重工)
神奈川中央交通

作画:昭和のバスファン・太宰様

裾の赤い波形をかなり後まで残した神奈川中央交通ですが、色合い自体は2020年代までの長きにわたって使われました。
ちょうどこのページをアップした2023年秋に、カラーデザインの変更が発表されました。

相模鉄道
日野 RC10P(富士重工)
相模鉄道

作画:昭和のバスファン・太宰様

貸切バスのカラーですが、色使いといい、塗り分けといい、クールでシャープな印象で、1960年代のものとは思えません。

いすゞ BR351P(川崎航空機)
相模鉄道

作画:昭和のバスファン・太宰様

白地にあずき色のラインは1960年からのカラーデザインとのこと。この時期、電車は黄色とか緑色系でした。
その後、バスは緑色系のラインに変りますが、電車の方は赤帯に変るなど、相鉄のコーポレートカラーというのはあまりはっきりしないままでした。

江ノ島鎌倉観光
日野 RB10(富士重工)
江ノ電

作画:昭和のバスファン・太宰様

明るいオレンジ色系のデザインは、江ノ電バスの色として長く親しまれています。
小田急グループですが、各社独自のカラーリングです。

箱根登山鉄道
日野 RB10P(帝国自工)
箱根登山鉄道

作画:昭和のバスファン・太宰様

川崎鶴見臨港バス
日野 RB10(帝国自工)
臨港バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

現在のJR鶴見線の前身である鶴見臨港鉄道のバス部門が起源で、戦後に京浜急行の系列下となりました。
銀色に青帯は京浜急行と同じデザインだそうですが、こちらも徐々に近代的な明るいカラーに変ってゆきました。

横浜市交通局
日野 RB10P(帝国自工)
横浜市営バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

今も同じ色合いを続ける横浜市営バスですが、この時期には前面だけでなく側面裾のラインも曲線を描いていたようです。

川崎市交通局
三菱 MR470(富士重工)
川崎市営バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

太宰様が工業地帯のバスは地味だと言ったのは西鉄や尼崎市営バスでしたが、この川崎市営でも同じことを指摘します。

東京都

京浜急行電鉄
日野 BN30P(金沢産業)
京浜急行

作画:昭和のバスファン・太宰様

1959年に採用されたというシルバー地に赤とブルーのデザインは、今も使い続けられています。

三菱 MAR470(三菱重工業)
京浜急行

作画:昭和のバスファン・太宰様

東京急行電鉄
日産デ 4RF103(富士重工)
東京急行

作画:昭和のバスファン・太宰様

東急の貸切バスです。系列の上田丸子電鉄が同じカラーを採用しているほか、系列ではない宇和島自動車、三原市交通局、頸城自動車などがこれをベースにしたカラーになっています。

小田急バス
三菱 AR470(富士重工)
小田急バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

白地に赤の小田急バスカラーは、1953年の導入以来、70年経った今でも健在。変化があるとすれば、犬のレリーフが消えたことくらいでしょうか。時代を超えた普遍的なカラーリングです。

京王帝都電鉄
三菱 AR470(新三菱重工)
京王帝都

作画:昭和のバスファン・太宰様

黄色とオレンジ色の組み合わせは、視認性が高く、明るい色を好んだ終戦後に導入されたデザインの中でも秀逸なものの一つ。オリジナルの京王はこのカラーから卒業してしまいましたが、系列の西東京バスでは今も見ることができます。

関東乗合自動車
日産デ RF101SM(富士重工)
関東バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

赤と白を大胆に使ったカラーデザインは、外国を模したものだとは聞いていますが、関東バスのイメージとして充分に定着しています。
この時期はまだ「K.N.K」の略称でしたが、関東バスに社名を変えてからは「K.B.K」となります。

東武鉄道
三菱 AR470(富士重工)
東武鉄道

作画:昭和のバスファン・太宰様

日野 RC10P(富士重工)
東武鉄道

作画:昭和のバスファン・太宰様

京成電鉄
三菱 MR470(呉羽自工)
京成電鉄

作画:昭和のバスファン・太宰様

西武バス
日産デ 6RA110(富士重工)
西武バス

作画:昭和のバスファン・太宰様

笹カラーといわれるデザインで、彩度が高くない色合いから、貸切バスや高速バスは早々に卒業していましたが、路線バスに関しては2020年代まで使い続けられました。

国際興業
いすゞ BR20(川崎航空機)
国際興業

作画:昭和のバスファン・太宰様

三菱 MAR481(呉羽自工)
国際興業

作画:昭和のバスファン・太宰様

国際興業の貸切カラーは、1959年に買収した神戸タクシーのカラーとのこと。日野ブルーリボンのカタログカラーがルーツと思われますが、細線をちょっと太くし、明るいブルーを紺色にしたりとアレンジが加えられています。

東京都交通局
三菱 AR480(富士重工)
東京都営

作画:昭和のバスファン・太宰様

都バスの都電カラー。

東海汽船
いすゞ BR20P(富士重工)
東海汽船

作画:昭和のバスファン・太宰様

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80s岩手県のバス“その頃”