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「図解入門 よくわかる最新分析化学の基本と仕組み」増刷での修正箇所

第2刷での修正 (2009/6/19)

第2刷を発行するときには 正誤表 で挙げた誤字及びミスを修正します。それ以外に、下記の修正を行う予定です。それぞれの詳しい背景については順次 ブログ で解説していきます。また、具体的な発行時期などもブログでお知らせします。

p.28 下1行目

γは活量係数と呼ばれる数値であり、最大値は希薄溶液では約1で、溶液中のイオンの濃度が高くなるほど小さくなります。
(活量係数が1を超える場合があるため。)

p.32 本文8行目

水溶液中で酸と塩基を適度な比率で混合すると中性(pH7)になり互いの性質を打ち消しあいます。これを中和反応といいます。
(中和点は必ずしもpH7でない。)

p.75 上図 ロータリーエバポレーターの使用上の注意点

終了時は真空を開放してからポンプを止める。(ポンプオイルの逆流防止配管内の溶剤排出
(近年主流となっているダイアフラムポンプはオイルを使用しておらず、配管内の溶剤排出がこの手順の目的。)

p.76 本文6行目

【初刷】アンモニウムイオンはアルカリによってアンモニアに還元して蒸留しますから還元蒸留と呼ぶこともあります。
【増刷】硝酸及び亜硝酸イオンをアンモニウムイオンに還元し、アルカリによってアンモニアとして蒸留する還元蒸留もあります。
(操作の一部のみ記述していたので補った。)

p.98 本文最後

スペクトル測定には、プリズムのような仕組みで空間的に分光する空間分解と方法の他にエネルギーを掃引して時間ごとの測定値を処理して描く時間分解方法などがあります。分光の黎明期に行われたのは、もっぱら単純な空間分解によるスペクトル観測でした。しかし現在では装置やコンピュータ技術の発展によって、複雑な多重スペクトル解析や時間分解多波長同時測定が行われています。
(空間分解、時間分解という言葉は別の意味で普及しているため使用しない。==>解説記事

p.111 下図

スペクトルデータベースの国内代理店名を挿入
(データ提供元の要請に基づく。)

p.112 上から10行目

特に1500 cm-1以下は倍音振動や結合振動と呼ばれる振動単結合の吸収などが重なって複雑になり、類似した化合物の識別に役立ちます。この波数は指紋領域と呼ばれます。
(倍音振動や結合振動は近赤外域の特徴。)

p.156 本文1行目

炭素原子の中で中性子数が6個の同位体12Cの質量の12分の1を統一原子質量単位(amu)と呼んでいます。
(IUPACからamuを使用しないよう勧告が出る予定。吉野健一, J. Mass Spectrom. Soc. Jpn., 56, 269 (2008))


第3刷での修正 (2009/10/10)

刊行後4ヶ月間ほどかけて、化学分析または化学・薬学を専門とされる約120名の方に献本しました。皆様から御指摘いただいた点を第3刷で修正します。カルボラン酸及び亜ヒ酸分析についての修正は、私が引用時に錯誤したものです。申し訳ありませんでした。

p.54 左側4行目

【初刷・2刷】化学式はHCB11Cl11
【3刷】化学式はH(CHB11Cl11)

p.54 左側10行目

【初刷・2刷】この炭素原子に結合しているHは極めて放出されやすく、これがカルボラン酸を単独分子の酸の中で最強の酸としています。
【3刷】このひとかたまりが極めて安定な陰イオンとなって水素イオンと対を成すため、カルボラン酸は単独分子の酸の中で最強の酸です。

p.138 下から3行目

しかも細いビーム高エネルギーのX線が得られることから、極めて高感度に亜ヒ酸中の微量の不純物重元素が同定され、

p.140 下から4行目

粉末X線回折スペクトルパターンは複雑なので、

p.141 下図のタイトル

粉末X線回折スペクトルパターン例(アスベスト)
(X線回折に関しては「スペクトル」の語を用いる場合も多いが、「スペクトルは横軸がエネルギーまたは波長であり、横軸が角度であるX線回折はこれに当てはまらない」とする意見に従ったもの。)


第4刷での修正 (2010/2/11)

第4刷で次の箇所を修正します。読者の方から御指摘をいただきました。ありがとうございます。

p.36 下から3行目、2行目

その間を線で結べば線内を電子が流れます。
(p.202では「導線」を使用していることから統一した。)

p.166 グラフ下部に単位を追加

左のグラフ:× 25 μsec、右のグラフ:× 9.77 Hz


第5刷での修正 (2010/8/7)

第5刷で次の箇所を修正します。語句に関するものは読者の方から御指摘をいただきました。ありがとうございます。

p.10 下から3行目

現在では111112の元素が確認されて正式に名前が付けられています。
(2010年2月に112番目の元素コペルニシウムが追加された。==>解説記事

p.11 周期表

(空白部分に追加) 112 Cn

p.68 本文8行目

ろ紙の中に試料を入れて、有機溶媒を蒸発−凝固凝縮の繰り返しによって

p.69 ソックスレー抽出器の説明文

Cで冷却されて凝集凝縮し滴下する。

p.77 水蒸気蒸留装置の説明フキダシ

C冷却されて凝集凝縮

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管理者:津村ゆかり