第2刷を発行するときには 正誤表 で挙げた誤字及びミスを修正します。それ以外に、下記の修正を行う予定です。それぞれの詳しい背景については順次 ブログ で解説していきます。また、具体的な発行時期などもブログでお知らせします。
γは活量係数と呼ばれる数値であり、最大値は希薄溶液では約1で、溶液中のイオンの濃度が高くなるほど小さくなります。
(活量係数が1を超える場合があるため。)
水溶液中で酸と塩基を適度な比率で混合すると中性(pH7)になり互いの性質を打ち消しあいます。これを中和反応といいます。
(中和点は必ずしもpH7でない。)
終了時は真空を開放してからポンプを止める。(ポンプオイルの逆流防止配管内の溶剤排出)
(近年主流となっているダイアフラムポンプはオイルを使用しておらず、配管内の溶剤排出がこの手順の目的。)
【初刷】アンモニウムイオンはアルカリによってアンモニアに還元して蒸留しますから還元蒸留と呼ぶこともあります。
【増刷】硝酸及び亜硝酸イオンをアンモニウムイオンに還元し、アルカリによってアンモニアとして蒸留する還元蒸留もあります。
(操作の一部のみ記述していたので補った。)
スペクトル測定には、プリズムのような仕組みで空間的に分光する空間分解と方法の他に、エネルギーを掃引して時間ごとの測定値を処理して描く時間分解方法などがあります。分光の黎明期に行われたのは、もっぱら単純な空間分解によるスペクトル観測でした。しかし現在では装置やコンピュータ技術の発展によって、複雑な多重スペクトル解析や時間分解多波長同時測定が行われています。
(空間分解、時間分解という言葉は別の意味で普及しているため使用しない。==>解説記事)
スペクトルデータベースの国内代理店名を挿入
(データ提供元の要請に基づく。)
特に1500 cm-1以下は倍音振動や結合振動と呼ばれる振動単結合の吸収などが重なって複雑になり、類似した化合物の識別に役立ちます。この波数は指紋領域と呼ばれます。
(倍音振動や結合振動は近赤外域の特徴。)
炭素原子の中で中性子数が6個の同位体12Cの質量の12分の1を統一原子質量単位(amu)と呼んでいます。
(IUPACからamuを使用しないよう勧告が出る予定。吉野健一, J. Mass Spectrom. Soc. Jpn., 56, 269 (2008))
刊行後4ヶ月間ほどかけて、化学分析または化学・薬学を専門とされる約120名の方に献本しました。皆様から御指摘いただいた点を第3刷で修正します。カルボラン酸及び亜ヒ酸分析についての修正は、私が引用時に錯誤したものです。申し訳ありませんでした。
【初刷・2刷】化学式はHCB11Cl11
【3刷】化学式はH(CHB11Cl11)
【初刷・2刷】この炭素原子に結合しているHは極めて放出されやすく、これがカルボラン酸を単独分子の酸の中で最強の酸としています。
【3刷】このひとかたまりが極めて安定な陰イオンとなって水素イオンと対を成すため、カルボラン酸は単独分子の酸の中で最強の酸です。
しかも細いビーム高エネルギーのX線が得られることから、極めて高感度に亜ヒ酸中の微量の不純物重元素が同定され、
粉末X線回折スペクトルパターンは複雑なので、
粉末X線回折スペクトルパターン例(アスベスト)
(X線回折に関しては「スペクトル」の語を用いる場合も多いが、「スペクトルは横軸がエネルギーまたは波長であり、横軸が角度であるX線回折はこれに当てはまらない」とする意見に従ったもの。)
第4刷で次の箇所を修正します。読者の方から御指摘をいただきました。ありがとうございます。
その間を銅導線で結べば銅導線内を電子が流れます。
(p.202では「導線」を使用していることから統一した。)
左のグラフ:× 25 μsec、右のグラフ:× 9.77 Hz
第5刷で次の箇所を修正します。語句に関するものは読者の方から御指摘をいただきました。ありがとうございます。
現在では111112の元素が確認されて正式に名前が付けられています。
(2010年2月に112番目の元素コペルニシウムが追加された。==>解説記事)
(空白部分に追加) 112 Cn
ろ紙の中に試料を入れて、有機溶媒を蒸発−凝固凝縮の繰り返しによって
Cで冷却されて凝集凝縮し滴下する。
C冷却されて凝集凝縮
管理者:津村ゆかり