岐阜市新庁舎建設
         高層はダメ!!
        
  18階建 高さ80m 市民の声を無視
     
                                        No.265

岐阜市は昨年11月26日に新庁舎設計(案)を公表。18階建、高さ80m、延面積39,000㎡となっている。

市はこの設計(案)にパブリックコメント(意見公募)を実施。意見は76人から寄せられ、18階建・80mの高層化に反対や疑問を呈する意見が全体の40%の31件もあった。

にもかかわらず、市は市民の意見を無視して、高層庁舎を平成32年までに完成するというスケジュールに沿って建設計画を進めている。

岐阜市は市民からの意見公募を行い、「市民の声を聞きました」というポーズをとったが、当初から市民の声を設計(案)に取り入れる姿勢は毛頭なかったようだ。このことは最も反対意見の多かった高層計画について見直しをしなかったことで明白になった。これほど市民の声を愚弄・無視してまで高層庁舎建設を進めるのは、一体誰の意向か?!

因みに、私共には高層化に反対する市民の声が連日届いているが、高層化を望む意見は一件も届かない。

参考までに低層と高層建築について比較してみると、低層の優位点がハッキリしてくる。

※ 低層の主な優位点   
   1.  高層に比べ、大幅に土工事、躯体、外装、設備機器等の工事費が抑制できる。
   1.  エレベーター・階段等のコアスペースが多くなり、執務空間・市民利用のスペースが拡大できる。
   1.  外装面積が大幅に削減、空調用熱負荷が低減できる。
   1. エレベーター等の動力の抑制により、消費電力が低減できる。 
   1.  日照・ビル風・景観・電波障害などの影響が少なくなる。
   1. 地震・火災等の災害時に避難がし易い。 
等々、低層庁舎の利点を考えると18階建・80mの高層庁舎は「つかさの森」に相応しくないし、周囲の景観との調和は図れない。

また、隣接する司町の民間の建物・土地の買収も、これから進めるという。他人の土地を見込んで、敷地面積が確定する前に新庁舎基本設計を進めることは地主に失礼である。初めに建設ありきの場当たり計画の謗りは免れない。

ましてや将来、岐阜市の人口が減少することを考えると、市民に重い負担を強いる高層庁舎は好ましくない。使い易い低層にして工事費を抑制すべきだ。

建設費は200億円と言われているが、この金額で収まらないことは明白である。

「 民意無視 高層庁舎 造る人 」


                                                 2016.10.1


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