山人骨折日記9

第9週

6月20日(日) 58日目 さいとー登場

10:30頃モコモコさんと両親がやってきた。父は6月下旬と7月下旬に読売旅行の登山ツアーに参加するのが楽しみと話していた。昼食後に両親が帰った。午後になり病棟を歩いてリハビリをする。途中休んでいたら、山スキーで時折一緒に登るさいとーが鳥海山の帰りということで病棟へ寄ってくれた。
 鳥海山は、残念ながら天気が悪く登山口で潔く引き返してきたという。
久しぶりに山の話をして盛り上がった。有意義な一日になった。今度は山でわいわいやりたい。さいとーありがとう。



6月21日(月) 59日目 台風6号接近!

台風六号がだんだん接近してきた。夕方より雨になった。午前中にKさんが病室を訪れたので土曜日のお礼を言った。
 歩いて足裏を返す時に足裏が痛いので先生に聞いたら、骨が弱くなっていることが原因とのこと。歩いて鍛えて時を待つしかないようだ。夕方より雨になった。



6月22日(火) 60日目 台風一過

寝ている間に台風六号が通り過ぎ、朝起きると灰色の雲が速いスピードで流れている。今日でとうとう60日目。
昨夜は、退院してから仕事はどうなるのだろうとか、いつ職場へ戻らなくてはいけないのだろうか、など考えていたらなかなか寝付けなかった。午前中に散歩へでたが暑くて夏のようだった。30度を超えた日だった。



6月23日(水) 61日目 部分荷重2/3開始

午前中に以前入院していたYさんが見舞いに訪れてくれた。
さくらんぼと笹だんごを持ってきてくれた。こんなに親切にしていただき感謝の気持ちで一杯だ。ありがとうございます。今日のリハビリから部分荷重3分の2開始だ。アキレス腱のあたりが少し痛い。足裏も少し痛い。2/3から一本松葉杖になる。やや斜めに立っている感じなので歩きづらい。

山人プチ絵日記

松葉杖星人



6月24日(木) 62日目 ノホホン

足裏が痛い。歩くたびに。シャワーを浴びてすっきりだ。朝っぱらから、桜の木の消毒作業の車がうるさい音を響かせていたので、不愉快な朝になった。
ノホホンと過ごした日だった



6月25日(金) 63日目 友の退院前日

梅雨らしい雨降りの日になった。外に出られず残念。
午後にKさんが病室を訪れた。明日でOさんが退院する。私が入院する前からで100日近い期間だった。ユーモアセンスのある方で、病室を明るくしてくれた。また、歩けない私の面倒を良く見ていただいた。もう一人のIさんも明日退院だ。ほぼ、私と同時期に入院して早二ヵ月。病室では最年長だ。気さくな方で、楽しい話をいつもしてくれて私の気を和ませてくれた。また、いつもお見舞いに来る奥様からは差し入れ等をいただき大変お世話になった。明日は退院日、今日が二人と寝る(といっては変だが)最後の夜だ。カエルの声もさびしく聞こえる。



6月26日(土) 64日目  祝!Oさん・Iさん退院

Oさん、Iさんがめでたく退院した。お世話になりました。部屋が、ガランとしている。今日はうれしいモコモコデーだ。モコモコさんの登場だ。「大いなる山 大いなる谷」志水哲也著を読む。夢中になって読んだ。ハングリー精神・情熱・山へのひたむきさ。そういった熱い気持ちが伝わってくる。
余談だが、志水さんは高校時代に一日米十合食していたらしい。

山人プチ絵日記

さくらんぼ星人



第10週へ


第8週へ