第11週
7月4日(日) 72日目 SL走る
今日でモコモコさんの私の見舞いとしての寒河江通いは終わりだ。モコモコさんが一番、精神的にも肉体的にも辛かったと思う。ずーと一人で家を守ってくれた。毎週片道5時間近くもかけて励ましに来てくれた。頭が下がる想いである。
話は変わるが、SL「C11」を寒河江駅に見に行った。汽笛が凄い音を出した。「シュポシュポ」とリズム感のある音を鳴らしていた。力強い走りだった。夕方、Kさんが訪れてとうふを置いていってくれた。とても冷たくおいしかった。退院してからも、お見舞いに来ていただき感謝の気持ちで一杯だ。
7月5日(月) 73日目 最後の夜
長かった入院生活もいよいよ明日でさよならだ。午前中は両親が見舞いに来たので、不要なものを持っていってもらった。Oさん、Mさんがリハビリ帰りに病室へ寄ってくれた。私が寒河江にいる最後の挨拶をする。
午後は、最後のリハビリを受けた。先生ありがとうございました。20:30頃先生が病室へ現れた。先生からも「長かったですね」。という言葉をいただいた。良き先生に恵まれ、良き仲間に出会え、楽しい入院生活を送ることができた。Mさんから「最後の山形の夜、いい夢みてください」と言われた。
7月6日(火) 74日目 モコモコランドへ帰ります
めでたく退院できる。朝からソワソワして落ち着かない。いつもと変わらない朝なのに。モコモコランドへ帰ることがうれしくもあり、都会に帰りあの雑踏にもまれることに抵抗がある。8:00過ぎにモコモコさんが迎えに来た。身の回りの物を片付ける。担当の看護師さんから紹介状と保険請求に必要な入院証明書を受け取る。頼りになる素敵な方だった。ナースステーションとリハビリの先生に挨拶に行く。
入院時には救急処置室(いわゆる裏口)から入ったが、退院するときには堂々と正面玄関から出た。これで私の二ヶ月半にも及ぶ入院生活に別れを告げることができた。
来年には、山形(月山)で預かったケガを完全に返せる(プレートを抜くことができる)ように頑張ろう。
第10週へ
骨折日記 抜釘編へ