骨折日記
〜退院から抜釘編その2〜
2月27日(日) 入院準備

 入院の準備が済んだ。突然の入院でばたばたと揃えていった前回と違って、前もって準備できて、しかも短期入院なので準備も楽だ。
 明日は、歯医者を済ませてから寒河江入りだ。

 寒河江は雪が降っている模様。



2月28日(月) 寒河江上陸

3月1日の9:00までに病院へ行かなければならないので前日より寒河江に入ことにした。お昼ごろの新幹線に乗って、寒河江到着16:00頃。こちらはやはり寒い。道路の脇には雪がまだ30センチぐらいあるだろうか。
 駅前のホテルにチェックインして寛ぐ。夕食はホテル内の食事処でむしゃむしゃゴクゴク(食事)する。



3月1日(火) 入院

朝起きて外を見てみると、道路が白くなっている。夜の間うっすらと雪が積もったようだ。曇り空だ。月山、朝日の山々はこの時期に見るのは難しそうだ。

 タクシーで病院へ向かう。受付で事情を話すと整形外科へ案内される。一般の患者と同じく順番を待つ。約10ヶ月ぶりに先生とご対面。手術の準備はすっかり整えているとのこと。

 看護師さんに血液を採取される。尿検査、心電図、レントゲンとこなして病棟へ案内される。なんと病室は前回と同じだった。さすがにベットの位置は違いましたけど。なつかしい、看護師さんと会えてなんだかうれしい。今日は昼食、検温、足の毛そり、入浴と手術に備える。

18:30頃モコモコさんと連絡をとる。病室を伝える。

20:00頃、看護師さんがやってきて「浣腸しますのでトイレまでお願いします」とお呼びが掛かった。私の恐れていた浣腸タイムになった。(恐れていたもの其の1)病院で使う浣腸はヤクルトの容器ぐらいの大きさがあり、そこから管が伸びておりとっても怖かった。これも無事にクリアする。

21:00消灯。夜イビキ攻撃に遭い眠れないので、看護師さんから安定剤(眠り薬)をもらって寝る。



3月2日(水) 手術当日

朝食は無し。8:00より水も飲めなくなる。9:00前にモコモコさん登場。昨夜、安定剤を飲んだのでぐっすり眠られた。モコモコさんと談話室でおしゃべりしていると、担当の看護師さんが来て手術は11:00からになったとのこと。というわけで「トイレを済ませてください。点滴をします。」ということになり、部屋へ戻るとちょうど両親が着いたところだった。

手術用に着替えをして点滴を受ける。点滴され始めると少し病人(ケガ人)のような気がしてくるから不思議だ。
10:00頃、手術室から看護師さんが説明に来てくれた。なんと、前回入院中お世話になった方だった。移動があったとのこと。知っている人がいると安心して受けられる。

10:30に出発。トイレの後に回復室へ行き、(恐れていたもの其の2)筋肉注射を打たれる。涙がチョチョギレそうになりましたが辛うじてクリア。

10:55 手術室へ移動開始。手術室はなぜか有線放送みたいものが流れている。中島みゆきの「一人上手」が流れていた。看護師さんに「この曲、古いけど分かりますか」と聞かれた。この質問にも難なくクリア。その後も、次々と懐メロが流れ続けた。リラックス効果が得られるような気がした。腕に脈を測る機械を付けた。

そんなこんなで、先生登場。「よろしくお願いします!」と挨拶をする。(恐れていたもの其の3)いよいよ、下半身麻酔の登場だ〜。背中をグッと丸めて。脊髄にブスリと3箇所ぐらい注射器をさされた模様。看護師さんに「そのまま背中丸めたままでね」と言われる。とても痛いので思わず仰け反りそうになるがここは忍耐です。次に麻酔の液体を注入された模様。

麻酔が効いているか先生が足を触って確認。太ももに、出血しないように帯をセットしていよいよオペ開始。直接患部は見えないように布で仕切られているが、どのような状況になっているかは看護師さんに聞けば教えてもらえる。

切開後、ボルトはずしに掛かる。受け皿にボルトが「カチャ」と金属音を鳴らして落ちる。指折り数を数える。全部で8本。縫合開始。といった感じで手術時間は一時間位で終了。レントゲンを撮影する。

※手術、準備の手順は私のあいまいな記憶により前後している可能性があります。

12:20頃、病室へ戻る。先生が病室にきてレントゲン写真を見せてくれた。手術後の説明をしてもらい、記念のプレートをもらった。

水分補給のための点滴をこれでもかというほど(継続して)追加される。さらに感染症防止のための点滴も時折追加。明日の朝まで点滴につながれっぱなしだ。

前回の手術と違い、麻酔がなかなかとれない。下半身から下が全く動かない。太もも、辺りを触ってもゴム様な感じで自分の足ではないようだ。17:00頃になると次第に感覚が戻ってきて安心する。何かの間違いで下半身が動かなかったらどうしようと本気で心配してしまいました。

19:00 水が飲めるようになった。のどが渇いていたのでポカリスウェットと水を一気に飲み込んだ。
19:00頃に水を飲んだのを確認したモコモコさんも宿へ引き上げた。そのあとも麻酔の副作用がでないように水分を意識して摂るようにした。
21:00、尿器でのおしっこも無事クリア。これで一安心。



3月3日(木) 経過良好

夜は2回ほど尿器でおしっこする。立っておしっこがしたかったので、6:30頃まで看護師さんが来るまで我慢する。了解を得てトイレに歩いていく。少し痛むが歩けないほどではない。頭は痛くなかったので良かった。多めに点滴をしたのが良かったのかもしれない。

朝食は、手術前夜の3月1日の夕食以来の食事でおなかがとても空いていたので非常においしかった。
9:00頃モコモコさんが登場する。昼前あたりから、ベットに横になっていても足が痛くなってきたので、今後は歩行器を使って歩くことにした。術後一日目はおとなしくしていたほうが良いようだ。17:30頃モコモコさんが帰るので見送る。

座薬を入れてみる。イビキ攻撃に備え安定剤を飲んで寝る。


左沢線の線路は雪の壁の向こうにあって見えない。
久しぶりに葉山とご対面


3月4日(金) 雪景色

朝起きると雪が降っている。
回診で足の消毒をする。先生によると「傷口から少し血がにじんでいるので、明日もう一度様子を見て大丈夫なら退院できるでしょう」とのこと。
ということで、土曜日の退院はなくなった。日曜日には退院できるかな?

東京は10年ぶりの積雪1センチを記録した。寒河江の雪は一日中降り続いていた。今日も座薬を入れて寝た。

午後3時頃の病院の駐車場。
この時期こんなに雪が降るなんて、珍しいと地元の人も驚いていた。



3月5日(土) モコモコランドへ

昨日は20年ぶりの3月の真冬日とのことだ。この辺では10センチぐらい積もった模様。早朝から、病院の駐車場をブルトーザーが除雪作業をしていた。

10:00頃モコモコさん登場。消毒の時間になる。昨日は少し沁みたが今日は沁みない。痛みも昨日まであったが、もうほとんどない。(歩き始めは少し痛い)傷の状態から、明日退院しても良いとのこと。やったー。これでモコモコランドへ帰れる。うれしー。

モコモコさんと帰る時間などを相談していると、担当の看護師さんが来たので退院の手続き等をお願いする。

お風呂へ入るときのビニールの巻き方を教わったり、帰りの切符の手配にモコモコさんが出かけたりと午後からはすっかり帰りモードになる。

17:30頃いったん帰るモコモコさんを玄関まで見送る。

朝、駐車場の除雪が始まった。
手前の車に注目。
どんどん作業が進む
「春はまだかなあ〜。」と言いたげな桜の木 きれいに除雪されました。
手前の車を残して・・・。この後、この車の持ち主は、乗り込むのに苦労していました。


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