その四 審判のとき
 病院に着くとすでに受け入れの態勢が整っていた。救急処置室に入ると、ズボンを脱ぎましょうということになる。
結局痛さで脱げなかったので、裁断して脱がしてもらってからX線撮影。
診察の間はモコモコは山人のそばに居られないので、診察の詳しい内容は分からないが、救急隊の人達がX線室に運んだりするときなどいろいろと手伝ってくれていたみたいで一通りの診察が済むまでついていてくれた(ありがたいことです)。

 検査が始まってかなり時間がたった頃に中に呼ばれて診察の結果を告げられる。
X線写真を見せられ「さて、どこが折れているでしょう?」と聞かれる。だれが見ても明らか。見事に折れている。
《病名;右脛骨遠位端骨折、右腓骨近位端骨折、要するに脛の骨(体重を支える太い骨)が下(足首)の方で折れていて、ふくらはぎ側の細い骨が上の方(ひざに近い場所)で折れている。
治療法は手術をしてプレートとボルトで固定する。》ということである。

一通り説明を受けた後、「どこで治療を受けるか決めてください。転院するようでしたら紹介状を書きます。こちらでということになっても十分治療できる体制は整っています。いずれにしても、この足の腫れの状態では手術できませんので、返事は後でいいですから考えておいてください。今日はこのまま入院してください。そして腫れをひかせるために、利尿剤を投与して、とにかくどんどん冷やしていきましょう。」と医師から言われる。

 入院の手続きやら説明やらを受けていると山人は病室に入ったらしい。モコモコが病室に行くと既に山人は夕食の時間だった。明日のことを打ち合わせたり、とりあえず身の回りに必要なものを揃えたりしているとあっという間に面会時間終了となってしまう。モコモコは近くの宿に泊まることして病院を後にした。
今回の事故では、沢山の方に助けていただき、またご迷惑をかけてしまいました。
無理をしたつもりはないのですが、後から山人が「格好良く滑ろうとしていたかもしれない。」と一言もらしたことがありました。

いつも安全に降りることを第一に考えているのですが、ゲレンデであること、空身で滑っていたことで油断があったのかもしれません。その代償は大きく、骨がついて十分な強度がでるまで山はお預けとなってしまいました。
山スキー(テレマーク)への復帰は来シーズンも危ないかもしれないです。

皆様怪我にはくれぐれもご注意ください。
尚、今後の治療の様子は山人の骨折日記としてUPしていきたいと思います。
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