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最近、温泉の湯枯れ問題が浮上し、温泉ブームにSOS。このページは環境省の調査結果をもとにその実態をレポート。 その1 掘り過ぎで 十年前に開発が許可された全国の温泉の約二割で、湯の湧出量が急減していることが、環境省の調査でわかった。ブームを当て込んだ新設が各地で続く中、過剰な源泉拒削により懸念されていた湯枯れが実際に起きていることを示す結果だ。 同省は、一九九三年度に開発許可が出た温泉五百十六か所について、その後十年聞の源泉の変化を、都道府県を通じて調べた。その結果、17%にあたる九十か所で湧出量減少などの問題が生じていた。うち五十か所は枯渇などを理由に源泉を廃止。三十六か所は自噴から動力ポンプによるくみ上げに切り替えていた。 九十か所のうち五十八か所は地下千メートル以上まで握削したもので、深く掘るほど温泉に当たりやすい反面、枯渇の危険も増す傾向があった。同省は「深いほど温泉の皇や温度、成分に変化が生じやすいと言われている。慎重な開発が必要だ」と注意している。 環境省調査 この10年間に開発の2剖湧出量が急減 読売新聞 2004年2月3B付夕刊 その2 原因は 深すぎる掘削 パイプ日詰まり 温泉ブームで握り過ぎによる湯柘れの懸念が出ている問題で、湯のわき出る量が減少した温泉の大半は、地下千b以上掘削した大深度の源泉であることが十九日、環境省が実施した「温泉の保護と利用に関する調査」で明らかになった。湯をくみ上げる パイプにカルシウムなどのミネラル分が付着して目詰まりし、源泉を放棄した例もあり、同省は「掘削技術の発達で温泉は出やすくなったものの、大深度の源泉のくみ上げは、維持、管理が難しい」と見ている。 同省では、温泉の経年変化を把撞するため、全国の自治体が一九九三年度に開発を許可した源泉の、十年間の変化を調査し、一月末に結果を公表した。ところが、調査方法の不備が判明。データを取り直すなど再調査の過程で、大深度の源泉くみ上げに伴う「目詰まり」問題も明らかになった。 再調査結果によると、全国四百九十七か所の源泉のうち、約15%に当たる七十一か所で、湧出量が減少。白噴から動力ポンプによるくみ上げに切り替えるなどの対処を迫られていた。そのうち約三分の二にあたる四十五か所は、地下千b以上掘削した大 深度の源泉だった。 源泉の廃止を余儀なくされた所は三十一か所あり、@握り当てたものの湧出皇が少なく、温泉施設が開業できなかったAパイプの目詰まりなど整備不良で湯が出なくなった−などが原因。このうち十六か所はやはり大深度源泉だった。東京・八丈島の中の郷地区では、日詰まりのため二〇〇一年度に源泉を廃止。近くで掘り直したほか、秋田県内では、パイプの腐食で湯をくみ上げられなくなった温泉もあった。 環境省調査 原因は深すぎる掘削 パイプの目詰まり 読売新聞 2004年3月19B付夕刊 |