紫のバラ 未刊行登場シーン

いそぎんちゃくさんのサイト「カラスの仮面」で紫のバラ未刊行登場シーンに関するお願いを発見。
以前から悩んでいたのですが、思い切って、紫のバラ未刊行登場シーンを作成して掲示板にてお知らせ。
今から約1年前の2007年09月のことでしたね。
掲載方法は検討するということなので、とりあえず現在もそのままこのページを残してあります。

第41巻 月影千草が紅天女を演じ能面を割った翌日以降?


1989年10号 第12章紅天女 連載第275回
割れた片方の能面を持ちながら、新しい紅天女の仮面をどう作れば良いのか考えるマヤ。
山小屋?に戻ると、速水真澄が月影千草に挨拶をして帰ったことを知り、淋しく切ない思いにかられる。
そんな折り、紫のバラが届きマヤは咄嗟に思う。 あのひとからの・・・!速水さんからの・・・!

「紅天女」の役作りのための稽古はそろそろ終わる頃でしょうか?
1日も早く東京であなたの舞台姿をみたいものだと思っています
長い間 あなたの舞台姿に励まされてきました
人生は思い通りにならないものですね。
あなたのように自分の思うままに生きられたらどんなにいいことか・・・
これからも一人のファンとして陰ながらあなたを支え見守っていきたいと思っています
この先どんなことがあってもこの気持ちは変わりません
たとえあなたと一生会える日がこなくても・・・
どうかそのことを忘れないでください・・・・・・・・・
あなたのファンより

一生あなたと会える日がこなくても・・・マヤはいつもの手紙と様子が違うことに更に切なさを感じる。
そして、紫のバラを抱き締めながら「紫のバラのひとは私だ」と言ってほしいと強く思うのであった。

1990年07号 第12章紅天女 連載第292回
精霊界の女王はすべてが人間とちがうはず。水音をたてないで水の上を歩く・・・!
黒沼龍三監督に、裸足になって水の上を歩くことを命じられる。
しかし、パシャパシャと水音が立ち耳障りな音が響く。
精霊である紅天女の歩き方をKIDSの屋上で地道に練習するマヤ。
そこには、こっそり練習風景を見守る聖唐人の姿が。
その日の夕方、練習が終わった頃「マヤちゃんあなたに届け物よ。」

明日の晩
あなたをある催しに招待したいと思います
ホテルプリンスのロビーで待っていて下さい
あなたのファンより

マヤは、速水真澄がくるのかとやや期待する。
きょうは紫のバラの人にあなたをエスコートするようおおせつかりました。
と、当日は聖唐人がリムジンでおでむかえにやってくる。
当日の催しはインド舞踊
頭・手首・足首に鈴を付けていたのに舞台が明るくなり踊り出すまで鈴の音が全くしなかった。
鈴の音がしなかったことに驚き、奇妙な動きのインド舞踊を不思議に感じるマヤ。
舞台を演じたのは「サラティ」というインド人?
このあとマヤは、サラティにかけあうことで、インド舞踊の話、体に身に付けていた鈴の話を聞く。
そして、その鈴を借りて、美しい音と美しい動きは同調することを徐々に理解していく。

1991年01号 第12章紅天女 連載第306回
KIDSでの紅天女の衣装合わせ。
紅天女演じる黒沼グループでは、予算も無い為あちこちの衣装部からの借り物が多い。
これに反して小野寺グループは、衣装デザイナー付きで全員の衣装を新調している。
衣装合わせをしながら、買い物途中で、花屋さんの前で
常に速水真澄のことばかりを考え、思い熱くなっていることに気付くマヤ。
と同時に、鷹宮詩織という婚約者がいる速水真澄を忘れようと必至になる。
そんな中、KIDSでの練習の合間「お届け物です。」
届いたのは、紫のバラと紅天女のうちかけであった。

あなたの紅天女のために・・・
あなたのファンより

うちかけは、紅梅が縫いとられており、特別に織らせたのがよく分かる見事な代物。
だがマヤは、愛してもいない女の子のために、どうしてそこまでするのか。
忘れようとすればするほど速水真澄を思ってしまう。
声が聞きたい、顔がみたい、姿を見たい、一目会いたい。
そう思いながら、うちかけを抱き締め泣きじゃくるのであった。

1991年18号 第12章紅天女 連載第319回
KIDSに聖唐人から電話があり、その直後、ALICEという喫茶店で聖唐人とマヤは会い紫のバラと贈り物を渡される。
この時、メッセージカードは付いていなかった。

ここでマヤは、紫のバラの人への思いを泣きながら語る。
あなたはわたしにとって世界中で一番大事な人です。今でもそしてこれからもたとえあなたが誰であっても・・・。
マヤの思いを知った聖唐人は正式に紫のバラの人と会わすことを誓う。2日後の夕方「ホテルマリーン」で。
しかし、この後とんでもない予想外な展開が待ち受けていた。当然二人は、このとき何も知る由も無かった。

1992年02号 第12章紅天女 連載第327回
鷹宮詩織の自殺、速水真澄の交通事故、すったもんんだの展開があった後、KIDSに届き物。
それは、一輪の紫のバラとメッセージカードであった。
最後の紫のバラをあなたに・・・
そこには以前、紫のバラの人に送った舞台のアルバムが同封されていた
そして、もう一通手紙が同封されていた
女優としてのあなたに失望しました
もう2度とあなたに会うことはないでしょう
マヤは、紫のバラの人に見限られらと思い、速水真澄との糸が切れてしまったと泣きじゃくる。
しかしこれは、鷹宮詩織が仕組んだ罠だったのだ。
紫のバラの人が速水真澄であること。「ホテルマリーン」で二人が会うこと。
このことを知った鷹宮詩織は、速水真澄を自分に振り向かせるため自ら自殺を図り、この罠を仕組んだ。

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