HOME旅行先一覧

奥鬼怒 手白澤温泉(1)

2005.5/16-17
                             旅行形態 グループ旅行

 新緑の眩しい,秘湯奥鬼怒温泉郷の「手白澤温泉(栃木県塩谷郡栗山村川俣)」 へ行ってきた。中学の同期会打ち合わせ会の際にたまたま誘われ,一行は同級生ら(わたし達を含めて夫婦連れ二組で)7人。
 浅草8:00発の東武特急で鬼怒川温泉着9:59。通常はここから路線バスに乗車するのだが,何回も来ているAさんが,この人数なら値段はたいして変わらないと,ジャンボタクシーを手配してくれていたのですぐにバス終点でもある女夫渕(めおとぶち)へ向かう(およそ42,3キロ)。( ちなみにバス料金は2,100円,タクシー代は割り勘でひとり2,000円)

  * このタクシーの運転手さん,冬場は現役の”マタギ”になるとかで周囲の山々の名前は勿論として植物(とくに樹木)に極めて詳しい! 帰りもまたお世話になることとなったのだが,終始有益なお話をうかがいながらの道中であった。

 途中,栗山村役場(来年10月に栗山村は日光市と合併するとのこと,私見だが交通・流通面では藤原町とか今市市と一緒になったほうが良いと思う)のある青柳平でトイレ休憩,駐車場前にある「物産センター」で団子を食べたり,お茶のサービスを受けたり,早くも山菜を買い込んだりとそれぞれ忙しい。わたしにとってここまでは,以前に仕事がらみで何度も通ったことのある道であった。
 11:40 女夫渕の村営駐車場到着。
ここからは一般車は通行禁止,八丁の湯,加仁湯は観光旅館で送迎バスがあるが手白澤温泉は山の宿なので送迎バスはない。2時間半〜3時間の鬼怒川源流沿いの山道をハイキングすることとなる。

 駐車場で記念写真を撮って,出発(11:50)。
 遊歩道の基点(右写真のつり橋)までの林道が途中,斜面崩壊の危険有りとの事で通行禁止となっているが,構わず柵の端から進入。
 奥鬼怒温泉郷の八丁の湯,加仁湯,日光沢温泉までは奥鬼怒遊歩道としてよく整備されていて,沢沿いの緩やかな登りの歩きやすいハイキングコースである。以前は”二つ岩”と称する峡谷に阻まれ,これを高巻きする難所があり,そこを通ったことのあるAさんは「ヒーヒー言って登った,もう二度と来たくない!」と思ったと,当時の様子を話してくれた。でもいまは,この難所に鋼鉄製の立派な橋が架かっていて難なく通過できる。
 対岸斜面に残雪が僅かに見られるものの,周囲は燃えるような新緑,木々も花を咲かせている。真っ先に目に飛び込んできたのが”キブシ”,ところどころに”ヤマザクラ”も「ようこそいらっしゃい」と歓迎してくれる。道端にはスミレをはじめとする可憐な山野草もいっぱい。
■ 山野草などあれこれ    
キブシ アズマスミレ フデリンドウ
ラショウモンカズラ シバザクラ ムシカリ(オオカメノキ)
 歩き始めてからほぼ1時間半,二つ岩の手前の川岸の岩の上で昼食。大きなオムスビ2個をペロリとたいらげる,美味しい!おいしい!

 流れの中に”カワガラス”,岩の上に”キセキレイ”,低空を”ノスリ”が旋回していった。対岸の崖をシジュウカラが行ったりきたりしている。

 遊歩道では,”ウグイス”,”オオルリ”,”キビタキ”が耳を楽しませてくれ,帰途日光沢温泉付近では,”イワツバメ”が群舞していた。
   ヤマザクラ or オオヤマザクラ
       (孫六沢出合付近)
 
 八丁の湯で休憩,無料の”足湯”あるも,最後の登りを控えているので我慢して浸らず。
加仁湯で,いったん奥鬼怒スーパー林道(川俣から奥鬼怒温泉郷を経て尾瀬大清水を結ぶ)にでて少し下流方向へ戻り,Uターンする格好で手白沢林道に入る。
 この道は手白澤温泉の私道とかで途中,温泉名の入ったペイローダーが冬場に荒れた路面の補修作業をしていた。大変な労力をかけて温泉場を守っているんだと言うことを知り感激する。
 ここから手白澤温泉までダラダラした登りを約40分。”アカゲラ”のドラミングが心地よく林の中に響く,負けじと囀る”ウグイス”,”ジュウイチ”,”センダイムシクイ”,”シジュウカラ”などの声を聞きながらブナ林の中をマイペースで登る。
 14:50 到着。 のんびり歩いてちょうど3時間のハイキングでした。
→NEXT