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  四日目 10/28(日)

故宮博物院~忠列祠

  故宮博物院見学
 
 台北に来たら「故宮博物院」を見学せずばなるまい。4年前に,一日かけてじっくり名品の数々を鑑賞したが,その後,展示方法などをリニューアルしたと聞いているので,楽しみにして出かけた。
 8時半,ホテルからタクシーで25分ほどで到着(
205元)。
 タクシーを降りて,いったんB1から1Fに上ったが,KO君がちょっと待っててと云って,またB1へ戻っていった。入館料は一般は160元(人),団体(10人以上)は
120元(人),我々は9人だから団体で買った方が安くなる。さらにオーディオガイド100元が80元になる。しめて320元の節約になるという勘定である。
 前回見学時にはオーディオガイドは無かった。
 
 11時半に1Fロビーのオーディオガイド返却カウンター前集合ということにして9時から各々見学開始。
故宮といえば北京にある紫禁城のことだが,中にあった宝物のほとんどは,日中戦争時に,重慶に疎開し国民党軍の撤退に伴って台湾に移されたことは良く知られている。
収蔵品はナント70万点もあるそうで,3~6ケ月おきに展示品を入れ替え,常時6000点程が展示してるという。それでも十分見ごたえがあるし2時間半ではとても見きれない。
 
 わたしは,3Fに上がり時代順に殷・周時代の青銅器展示から見学開始。(入り口手前に館内の”ガイドマップ(日本語)”が置かれている,これを手にしながら移動するのがよい))
時間が限られているので,すべてのオーディオガイドを終わりまで悠長に聴いていることが出来ない。適当にはしょって,2Fの陶磁器展示室に向かう。日曜日であるなこともあって物凄い混雑。人気展示物の前は人だかり,しかもなかなか移動しないので頭越しに鑑賞する。こんな時には,身長の高いのは有利である!
 陶磁器はなんと云っても民の官窯のものが素晴らしい。そこで時間を費やしてしまって,一応全展示室は見たものの,書画や特別展は足早に眺めた程度で,集合場所へ。
 妻が一番最後に,定刻11時半「うわ~まだまだ見て居たい~」と云いながら出てきた。

 博物館とか美術館は,団体で見学するのは所詮無理だよね!!
 写真がいっぱい掲載されているガイドブック2冊(下記)を購入する。
  わたし:2Fのミュージアムショップで「故宮名品案内」(
599元
  妻   :B1のミュージアムショップで「国立故宮博物殷案内」(
800元) 

  国立故宮博物殷公式ホームページ
  国立故宮博物院 徹底攻略ガイド(公式日本語ガイドホームページ)

  忠烈祠で衛兵交替式を見る

 忠烈祠は戦争で亡くなった約33万人の将兵の霊を祀ってある朱色で彩られた中国宮殿式の建物。毎日1時間毎に衛兵の交替式があるというので,行って見ることにした。
直近の交替時間は12時ちょうど。11時45分に博物院をタクシーで出て10分ほどで到着。ちょうど頃合の時刻である。(タクシー代
165元
 敷地も建物もかなり広いので,ちょっとひっそりとした雰囲気である。
入り口の門と奥まったところにある祠前の2箇所で衛兵が警備していて,その交替式が観光の目玉ということ。

 交替時間になると入り口門から祠へと続く石畳の道を次の番の衛兵が祠に向かって行進をしていく。結構な距離を,ゆっくりと足並みをそろえて行進して行く。儀式として軽々と銃を掲げたり投げたりする動作を繰り返す。先ず祠の前の衛兵二人が交替,石畳道を戻って,入り口の門でもう二人が交替して終了。
 衛兵は,雨の日も風の日も身じろぎもせず立ちっ放し。以前は2時間おきの交替だったので,日照りカンカンの季節には,終了時に疲労困憊して終了時には,一人では歩けなくなるほどになったという。ご苦労なことだ,あんまり好い職ではないね!
 
  鼎泰豊(ディンタイフォン)で昼食  

 台北でもっとも有名な上海小吃専門店。店の前は順番を待つ人達でいっぱい。
待つこと30分,やっとおなじみ上海名物小籠包(ショーロンポー)にありつける。(忠烈祠→鼎泰豊タクシー
245元
 

小籠包 鶏肉スープ 小菜(空心菜)
肉汁がぎゅつと詰まった美味しさに絶句!好みに合わせて酢,醤油,千切りしょうがをつける。 鶏肉を煮込んだコラーゲンたっぷりスープ。 小菜は何種類かあるので選べる。ちょっとしたビールの”つまみ”に最適。

 お店は台北に3軒ある,私たちが入ったのは,MRT忠孝敦化駅から5分ほど忠孝店。
日本にも高島屋他に支店が12店ほどある。日本のお店ホームページ
 
 鳥来(ウーライ)へ

  鳥来温泉
 

 ウーライとは,ここに住む原住民タイル族の言葉で「温泉」を意味する。その名の通り温泉があちこちにあり,山間の静かな温泉郷となっている。トロッコやロープウェイもあり大きな滝も見られるという。
 台湾旅行の最終日,温泉にゆっくり浸かり疲れを癒すのも一興と出かけることにした。
 地下鉄忠孝敦化駅から台北駅で淡水線に乗り換え南の終点 新店へ(忠孝敦化→新店
40元

   
三人が行方不明になっちゃったよ~ どうしよう!

 新店からタクシー3台に分乗して鳥来へ向かう。(タクシー代 ノンメーターで
400元(1台))
途中,対向車線が大渋滞を起こしている。帰路は,解消していることを祈りながら30分ほどで鳥来のバスターミナル着。
 ところが,先行した3人が,居ない!
ここから先に行く筈は無いと思いながらも,お土産屋さんや飲食店が並んでいる奥のほうへも行って見るが,見つからない。
 さあ~て,困ったぞ!30分たっても行方知れず。

 おそらく違うところに連れて行かれてしまったらしい,地図を見ると,鳥来への道を右折せずに真っ直ぐ行くと,礁渓温泉というのがある,そちらは東海岸に近いところで,もしこっちへ行ったとなると大変だ!悪いことにこの運転手は,地元の運転手ではないので,客待ちしているドラーバーに尋ねてもまったく情報が入らない。しかし車代の値段交渉で,500元だ400元というやりとりをしているんだから運転手もまさかそんな遠くへ行くという間違いを起こすわけがない。

 もう小一時間も経過している,KO君も「困った! こまった!どうしたらいいんだろう」と慌てだした。わたし「多分違う場所に降ろされてしまったんだろう,それに気がついたら,世界をまたに駆けたTさんがいるんだから,ホテルまでなんとか戻るよ。もう30分くらい待っても遭えなかったら我々も引き返すことにしよう」と腹を括る。

 KO君,交番に行って相談してくるという。
ややあって,戻ってきたKO君「一箇所 行き先のあてがある!」と言い残して,タクシーを飛ばして行った。
 20分ほどして,やって来た!やって来た!

 話を聞くと,ここバスターミナルの手前で右折,川を渡って対岸の道を奥へ進み,例のロープウエイや滝のある場所に連れて行かれたんだという。こちらも,動かない方がよいとしばらく待ったが,最終的には,タクシーを捉まえてなんとかホテルまで帰り着こうと考えていたという。

 タクシーに分乗して移動する都度,わたしは,到着地ではぐれる事がないかな~といつも懸念していたんだが,最後になって現実に起こってしまった。
 でも,よかった! よかった! 

 時間がなくなってしまったので,トロッコやロープウエイに乗ったり滝を見に行くのは中止にして
(行方知らずとなった3人だけは,滝の景観を見たことになる),さっそく温泉に浸かることにする。
 
 河に沿った道を10分ほど上流へ行くと「鳥来名湯温泉会館」という温泉宿がある。
 いわゆる「入浴のみ」というサービスをやっていて,入湯料はドリンクとパン(何故か?),タオルつきで500元(ちょっと高いね!)。台湾の温泉は,一般に水着着用の混浴であるがここはすっぽんポンでOK,男女別である。
浴槽は,高温湯(43℃),低温湯(38℃),泡風呂,打たせ湯,サウナ,水風呂があり,川側がテラス状になっていて半露天風呂である。
 無色透明アルカリ性炭酸泉,臭いなし。これを飲むと肌がツルツルになるといわれているが,浴槽にコップが置いてないので,おそらく循環使用であろう。
 ちなみに源泉の温度は85-85℃との記載がある(地質ニュース421号「温泉の水滑らかにして(2)」)なお,鳥来は翡翠の産地としても有名である。

 皆さん,さっぱりして,帰路に着く。
温泉宿で手配してもらったマイクロバスで新店へ。渋滞はまだ解消していず,新店着:18:55。
地下鉄淡水線で,中山駅へ,さらにタクシーでホテル着19:30。 

鳥来~新店マイクロバス 900元
新店~中山MRT 35元
新店~ホテルタクシー 70元

  台湾最後の晩餐は飲茶で!
 
 ホテル近くの「鑚星飲茶」というレストランで最後の夕食。
メニューは,
小籠包(4種)・大根餅・餃子・スペアリブ蒸し・シュウマイ・チャーシュータオ・チャーハン・スープ
もちろんビールと紹興酒も。

 台湾国内で終始世話をしてくれたKO君は,今晩中に現場に戻るというので早めに食事を終えて,店先で記念写真を撮ってお別れ,「謝謝! 再見!」
 KO君は台北発21:06 台中着22:03の新幹線に乗れたはずである。
 ホテルへ帰る途中またコンビニで,酒とつまみを買い込む。

 KO君から電話があり,Y所長より皆にお土産を頼まれたので,ホテルのフロントに預けてあるので受け取ってくれ」と。申訳けないことをした,エビで鯛を釣ってしまった。無農薬ウーロン茶と紫晶酥(山芋大福ケーキ,Crystal Taro Cake)を一人ひとりに頂いた。
 一風呂浴びてから,Tさんの部屋に集まり最後の酒盛り。
 今回の旅も無事終わりそうである。
 3人が行方知れずにならなくてよかったよ,最悪に事態では,今晩中探し回っていたかも知れないとKO君が云っていたよ 明日のフライトに間に合わ無くなったかも知れない等など・・・・・・
一同ホッとしながら歓談。

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