三日目10/27(土)
朝の散歩 愛河(アイフー)
今日の予定は,朝食を7時に摂り8時には市内見学に出発。11時の新幹線で台北に向かう予定である。(出来れば,高雄からさらに南へ100kmほど,台湾最南端まで行ってバシー海峡を眺めて見たいと,わたしは思ったのだが,高速道路も通じていなくて時間を要し,台北に着くのが夜中になるとのことで諦める)
昨晩,わたしだけパスした”愛河”へ行ってみようと5時過ぎに目を覚ましたが,外はまだ真っ暗!
ホテル~愛河間は,およそ1.5km,徒歩で往復1時間くらい見ておいたほうがよいので,街なかはまだ少し暗かったが5時半過ぎにスタート。
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ホテルの脇の広い道を西へまっすぐ行けば愛河に着くはず。
タクシーが時折通り,乗らないかと声をかけてくるが,街の様子を眺めながら散歩したいので,手を横に振って断る。
深夜営業のレストランが数店営業しており,夜を徹して飲食しているのか結構お客が入っている。
道路名は「七賢ニ路」往復6車線+側道+歩道(アーケード付き)とかなり広いのだがが,側道は車&バイク置き場,歩道は店の看板や植木鉢,バイク置き場になってい歩きづらいこと甚だしい。
店先で朝の体操をやっているおじいさんに逢う,「早上好!(zǎoshanghǎo)」と挨拶すると「おはようございます」と返ってきた。
6時ごろ,愛河にかかる七賢橋に到着。表示板には「LOVE RIVER」とあった。
両岸に遊歩道が出来ているが,まだ朝が早いので人影はまばら,散歩する日本人夫婦に出会う。
明けやらぬ河畔の風景をカメラに収めて帰路に着く。1,2丁歩いた後,停まっていたタクシーに乗る(85元)。台湾のタクシーはすべて車体の色が黄色に統一されていて分かり安い。
6時30分ホテル着。
旗津(チージン)半島散策
高雄港の北端近くにある旗津フェリー乗り場 旗津輪渡壇站へ(タクシー155元)。
ここからフェリーで対岸の鼓山輪渡站まで,わずか10分ほどで着く。人のほかバイクがドド~ッと乗り降りして,地元の人たちにとって欠かすことの出来ない足となっているようだ。
料金は,改札口に備え付けの料金箱にチャリチャリと流し込んで乗船(料金は片道10元,65歳以上は5元)
旗津半島は,高雄湾の外洋側にある南北11.3km,幅200mの砂洲で出来た島である。
かつては南側が高雄側と陸続きだったが港湾整備のため開削され離れ島となった。代りに海底トンネルができている。
フェリーを降りて,輪タク(人力三輪車)に乗って土産物屋や食堂などが並ぶ通りを西へ向かい,すぐに反対側の海岸に出る。旗津海岸公園である。砂浜が広がり,、海水浴場もある。
この辺りから南シナ海台湾海峡に沈む夕陽は素晴らしいだろうなあ~,写真愛好家のグループだったら夕刻に,ここに絶対来るだろうな!
周辺には海の幸やデザートを売る店も並んでいる。一回りしてまた,フェリー乗り場に戻る(輪タク代 200元)。
昔から航海の安全を祈願したという「天后宮」(350年建立)にお参りする。五体投地ばりの頭を地に着けて熱心に祈りを捧げている地元の人がいた。
KO君は中学生の頃,旗津半島の南端にある灯台で数ヶ月間も暮らしたことがあるそうだ。彼自身も懐かしくて我々をここに連れてきたのであろう。
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旗津半島は元々漁民の町。いまも小型漁船が舫う小さな漁港が健在である。 |
新幹線乗車
いよいよお目当ての台湾新幹線。
台北~高雄を結ぶ新幹線(正式には台湾高速鉄道”THSR”)は,現在一時間に2~4本,台北~高雄間を上り下りあわせて91便(うち6便は台北~台中間)が運行されている。のぞみ型とひかり型があって,前者は台北~高雄間(345km)を1時間36分で結ぶ。
高雄のターミナルは,市中心部から在来線で一駅離れた左内駅である。ちなみにホテルから左内駅までタクシーで15分ほど 180元であった。
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左内駅
空港ターミナルを思わせるような広大なコンコースである。在来線「新佐内駅」に接続している。
ドラゴン会諸氏の元勤務先T社の施工である。 |
車両は,東海道新幹線の700系,12両編成 |
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乗車券
左営~台北間普通車大人料金は,1490元である。ところが65歳以上は,あり難いことに半額の745元(ちょうど缶ビール2ダース分に相当)となる。
上の写真に「敬老」と記されている。窓口でパスポートの提示が求められる。 |
Business Car(グリーン車) と Standard Car(普通車) があり,Sutandard は1列5座席。日本と同じである。各車両に(京成スカイライナーと同じような)荷物置き場がある。 |
わたし達の乗った列車は,左内発11:00 台北着13:00のひかり型である。
全列車禁煙で,違反すると最高罰金3000元(約11,000円)とか。
11:00 すべるように走り出す。
台中までは駅間隔が短いのでそれほどスピードを上げないが,台中を過ぎるとすぐにスピード表示板に299km/Hrと示される。
台中~新竹間はトンネルが多い。沿線風景は畑地・水田の田園地帯のなかを集落・市街地が途切れることなく続き,東海道新幹線沿線とまったく変わりない。
車内販売のワゴン車がやってくるが,アルコール類は扱っていない。TさんとKさん,しきりに悔やむがもう後の祭り!
駅は全部で8駅 左内,台南,嘉義,台中,新竹,桃園,板橋,台北。
板橋駅手前から地下には入り台北駅へ。
台北駅は在来線,地下鉄各線との乗換え連絡が容易で利用者にとって便利である。ホームからエレベーターで地上コンコースに出るとそこはもう駅構外「あれっ 改札口は無いのか?」と思ったら,「切符を拝見!」とばかりに,駅員が一人待っていて,切符にパンチを入れて返してくれる。したがって切符は手元に残る。
昼食はラーメンで軽~くのつもりが!
ホテルは台北駅からおおよそ1.5kmほど北西に行った松江路の一画にある中級ホテル(駅~ホテル タクシー代 135元)。日本人が良く利用する宿のようで,地下鉄駅からやや離れているのが難点だが,リーズナブルな料金でまずまずである。(ちなみに,我々のフィーは一泊二人1680元(約6,000円)でかなり安い。KO君達の常宿らしく40%OFF料金である)
余談であるが,高雄のタクシー代は,初乗り85元,台北のそれは70元である。
ホテルに荷物を置いて,先ずは近くのラーメン屋(南京旗艦店)で昼食。
皆,排骨(パイコー)ラーメン(1杯150元)を注文。KO君が気をきかせて近くのコンビニから缶ビールを買ってくる(わたしは,昼間,外ではアルコール飲まないことにしている)。大ぶりのパイコーが別皿に3枚も付いている。全部を緬に載せてしまって軽る~くのつもりの昼食が重も~くなってしまった。
まだまだ日が高い!
龍山寺・中正記念館・台北101・士林夜市観光に出かける
龍山寺
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1738年に建立された台北で一番古いお寺。
いつも多くの人でにぎわっているというが,今日は土曜日!一段と多い人込みである。みんな真剣に祈っている。御香やお供え物も沢山,願いがかなった時は,感謝の気持ちとして供え物を目いっぱい届ける習慣があるようだ。に気味地を現すため
日本の静かなお寺の雰囲気と違ってい,極彩色と人々のパワーに圧倒される。
本堂には観音菩薩・文殊菩薩・普賢菩薩など,後殿には媽祖・関帝・誕生娘々(小宝の神様)が祀られている。 |
(ホテル→龍山寺 タクシー代 135元)
中正記念堂
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蒋介石を記念して作られた広場と建物である。広場は,台北市内だというのに物凄く巨大な面積を占めている。
広場の周囲には,国家音楽庁・演奏庁,国家戯劇院もある。
いずれもただ今外装工事中なのか工事用足場パイプが架けられていた。
中正紀年堂の中正とは蒋介石の字(あざな)であるが,記念堂の存続を巡って台北市と政府の意見が異なり,この建物は現在閉鎖状態だという。
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(龍山寺→中正記念堂 タクシー代 95元)
台北101
展望台から台北駅方面 |
台北101は,2004年竣工した台北国際金融センター,台北市のランドマーク的存在である。
地上101階,高さ 508m。施工は, 熊谷組・華熊営造・栄民工程・大友為JV。
全面ガラス張りで25階~89階にかけての8階毎・8層の逆台形デザインは奇抜である。
5階まで吹き抜けのショッピングモールには外国ブランド店が軒を連ねている。
89階(高さ382m)に展望台があり,世界最高速といわれる東芝製エレベーターで37秒で到着(入場料 350元)。
地下鉄「市政府駅」から無料のシャトルバスが運行されている。350元もとるんだから十分元は取れるよな!
展望台からの眺めは,遠くの山々も見えて迫力満点。
17時15分下界へ,あと15分でも待てば,街の明かりが全点灯して素晴らしい夜景が見られたはずなのに残念だったな~ |
(MRT中正記念堂駅→市政府駅 30元)
士林夜市(シーリンイェシー)
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台北二大夜市のひとつ(もうひとつは,餃河街観光夜市)。
MRT淡水線剣譚駅をを降りた途端喧騒のざわめきが押し寄せてくる。
先ず食べ物屋台がひしめくマーケットに入る。鉄板焼き・ピータン・鴨肉・焼きそば・アイスクリーム・フルーツ・納豆餅・ラーメン・蛇肉・ソーセージ・甘藷汁・飴餅・蛙・鶏・餃子・甘栗・トウモロコシ・万頭・・・・・・
人・人・人・ひと・ひと・・・・皆若者ばかり,平均年齢69歳のおじん&おばあの来るところではないぜ!
一巡りして,さらにアパレルや雑貨類が道いっぱいに並べられている,これまた人がひしめく小さな通り(東京巣鴨のお地蔵さん通り見たい,ただし歩いてる人の年齢は違う!)に突き進んで行くKO君。 「もういいや!早くビール飲ましてくれよお~」
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(MRT市政府駅→剣譚駅 30元)
夜市の雑踏のなか,「大士林」という店を見つけて”火鍋料理”の夕食。
本場重慶の火鍋料理とはまったく異なる,こちらは単なる鉄板焼きである。飲み物(ビール6本,紹興酒3本)を入れても一人当たり日本円にして1,600円で上る安さであるから,しかたないとするか。
タクシーでホテルへ(185元)
奥方二人は,足裏マッサージへ。
これ幸いと,男ども6人は,Tさんの部屋に集まり,コンビニで買い込んできたビール,ワイン,ウイスキーで歓談す。ドアを開け放したままだったので隣室から「静かにして~」と叱られてしまった。 御免,ゴメン! 対不起(トェプーチー)
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