今朝は,6時に起床して東大街の通りを挟んでホテルのちょうど向かい側にある”炭市街副食品市場”
を覗いてみる。
ここは,地元の人が食材を調達する場所で大勢の人々でごったがえしている。
魚介類(ザリガニ・ナマズ・ドジョウ・タチウオ・カニ・ウナギ・カメ・各種貝類・川魚・・・)野菜,果物,木の実,香辛料,鶏・乾物類・肉類(牛の胃袋・へび・犬・ウサギ・・・・・),サソリ・・・・・ ありとあらゆる食材が所狭しと並べられている。
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品物と人でごった返す市場 |
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ザリガニ |
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丸裸にされた犬
いったいどうやって食べるんだろうか? |
丸はだかされた犬には参った参った! 気持ち悪くなりそう,早々と退散し,町の中をすこし歩く。
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ひところより少なくなったが,まだまだ自転車は健在だ! |
8:45~11:40 陝西歴史博物館 入館料 35元
陝西歴史博物館は1991年6月20日にオープンした中国最初の近代的ミュージアムで収蔵品37万5千点,うち重要文物762点,国宝級18点が保存・展示されている。
建物は,著名な建築デザイナー張錦秋さんの設計で,唐代の建築様式の特徴を巧みに表現した優雅さと機能性を兼ね備えた堂々たる建築である。
陝西歴史博物館のウェブサイト(英語版)は,こちら
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入り口 |
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中央展示棟 |
左手の入り口から入ると,すぐショップ,荷物預けBOXもある。
まず中央展示棟の左の裏手の方にある出土品保管室らしき部屋に入り,シルクロードスペシャルキャンペーンと銘打った「未公開文物特別見学」だ。
荷物とカメラは,一箇所にデポジットさせられ,女性研究員の「万さん」の説明つきで,数点の文物は実際に手にとってみながら鑑賞する。
ここで,見せてもらったもの
1. 1974年兵馬俑1号館より出土した武器。青銅の”槍先”で,クロームメッキが施してあるので,ピッカピカ。メッキ技術は19世紀にドイツで発明されたと言われているのに紀元前2世紀頃,もうメッキの技術があったなんて信じられない!
2. 殷・春秋戦国・秦代の打楽器”ナオ”。蛇の飾りがある。咸陽で出土したもので,秦代には,演奏のほかに軍隊の号令にも使用したそうだ。
3.秦統一後の青銅製「秦詔板」 度量衡の統一など始皇帝政府令のようなものを二人の首相に命じた令書。
4.秦統一後の貨幣”半両”。当時の1両は16g,これは8gなので半両。真ん中に四角の穴明き銭。この形は清代まで2,000年間も続いたそうだ。
5.”四キ”といわれる皇族用あるいは儀式用のお櫃。宝石類が嵌め込んである。春秋戦国・秦代では四角い形をしていたが,始皇帝の秦代に丸くなったという。
6.戦国時代の龍。 長さ3mくらいの2匹の青銅製ドラゴン。楽器台ではないかと云われている。出土地不明。
7.建物の柱材の装飾と補強を兼ねた”金釭(チンガン)”という,ジョイント金枠。
8.”兵馬俑の馬の像と馬の係り像”(殉死坑で発見された)。
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すべて, 間じかにじっくり見ることが出来た。
皆さんの熱心な質問が飛び交い,万さんと議論するほど。はじめは,「日本からやってきた遊び半分のおじさん・おばさん達」といった目で少しわれわれに胡散臭そうな態度であった万さんも,たじたじ。終わりごろには,好意的な表情になったのがよく分かった。「万さん, 丁寧な説明 謝々!」
と云うわけで,予定時間を大幅にオーバーして特別見学が終了。(10:20)
トイレ休憩をとり常設展へ
この歴史博物館は,名の通り陝西省と西安の歴史を紹介しているが,展示品は,西安(長安)が中国の都だった秦~前漢,唐代の物が多い。
1階の第一展示室には先史時代から周・秦代まで。2階の第二展示室には,漢から魏晋南北朝にかけての展示,2階の第三展示室には,隋・唐~清各時代の文物が展示されている。
順路通りにまわると時代順に見ることが出来,とても分かり易くなっているレイアウトである。
まず,旧石器時代の展示品。日本でも有名な「北京原人」と同じ頃(115万年前),秦嶺山脈の麓で生活していた「藍田(らんでん)原人」の頭蓋骨を皮切りに,6千年前の土器・周時代の皇室遺跡出土品,青銅製の酒器,西周の奴隷の付いた器,漢代の玉印璽・金メッキの香炉,隋唐時代の唐三彩・金銀器・壁画・シルクロード関連の壁画&ラクダ像・・・・・・・・・・・。
西安ガイドの単さんの説明でざっと一回りを終えて,その後フリータイムで自由に見て下さいというが,10分くらいしか残っていないので,再見学は出来ない。写真集「陝西歴史博物館」(380元 えらく高い!)を買っておしまいだ!
又来たいよ~
ここには,たくさんの見応えのある陳列品がある。団体旅行では,とてもゆっくり見学することは出来ない,写真すらまともに撮ってはいられない。
西安には,まだ見所が沢山あるようだ,いつかまた訪問したい都市である。
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玄関ホールには唐の石獅子のレプリカ
(高さ3.1m重量20t)
則天武后の母のお墓の前にあった
博物館のシンボル。 |
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青釉倒注壷(国宝級)
五代 (高さ18.3cm,胴径14.3cm)
注水口は底部にあり,水を入れるときは壷を逆さにし,水をいっぱい入れた後はもとの状態に戻す。 |
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礼賓図
唐代(高さ184cm幅243cm) |
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鉱金舞馬銜杯文銀壷
唐代(高さ15.1cm) |
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編 鐘
西周中晩期
8枚でワンセット,形・文様は,すべて同じ |
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彩絵女立俑 |
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獣首瑪瑙盃(国宝級)
唐代 長15.5cm,口径5.9cm |
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絞胎騎馬射猟俑
唐代(高さ36.2cm長さ30cm)
馬に跨り天に向かい力を込めて矢を射ろうとする姿。 |
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金 龍
唐代(高さ2~2.8cm 長さ4cm) |
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四足鬲
殷晩期(高さ23.4cm)
3本足の多いこの時代には珍しく4本足の
煮炊き用の銅器。
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宮女図
唐代 高さ176cm 幅196.5cm
永泰公主墓の前室東壁に描かれていた一組の宮女図
宮女の持つ団扇や如意などの品物が高松塚古墳壁画の侍女が
手にしている器物と似ている,当時の日中文化交流が密接だったことがうかがえる。 |
11:50~12:45 西安賓館2階レストランで昼食
メニューは,スープ・玉ねぎと牛肉炒め・四川麻婆豆腐・豚チリ・チンゲン菜炒め・鶏とピーナッツ炒め・焼飯・餃子・・・・
わたし達のテーブルについた娘さんは,商売熱心で,サービスに出した紹興酒や梅干・お菓子を盛んに売り込んでくる。梅干とザーサイを「10個ずつまとめ買いするから安くして~」と粘ったら,上司に聞いてくるといって数回往復した後,最終的にはなんと半額となった。10個買ったのを,数人で分配して,奥方連中はほくそ笑む。
食後,Y.Tさんは,お一人で,もう3日間西安観光を続けるとのことで,まずは兵馬俑へ行くと云ってバス停留所へ。
わたし達13人と添乗員のN.Oさんは,西安咸陽国際空港へ。
15:05 JL600便(ボーイング767-300)で,成田着定刻20:20で無事帰国。
無料サービスの宅配便を使って軽いリュックのみで楽チン帰宅
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機内はガラガラ |
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機内食(夕食)
なにはともあれ先ずは,お酒・・・・・
鶏照り焼きチャーハン・寿司・うどん・ケーキなど |
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