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1/27 白水ダム〜竹田湧水群〜大分経由博多へ

 天気は,いまひとつすっきりしないが,雨や雪の心配はなさそう。
まず竹田市街を通って白水ダムに向かう。
 宮崎県高千穂方面に通じる県道8号線を30分程度走ると,右手に白水ダムの案内板がある,郵便局のある小さな集落を抜けて一車線ぎりぎりの農道に入り台地の上に出て右折すぐ「白水ダムはという看板があり,ここからは一般車通行禁止となっている。右手に簡易トイレ付きのちっちゃな駐車スペースがあり,ここにも竹田市の観光客を大切にする気配りが感じられる。
 
 台地からダムのある場所までは徒歩で15分くらい,近づくにしたがって,水の流れる音が聞こえてくる。
ああ〜よかった! 今は渇水期なのでダムを越流する素晴らしい流れが拝めないかも知れないと危惧していたのだが。
 ダムサイト右岸上流側に一軒の民家がある,いまは人気が無いが,おそらくダムのゲート操作などの管理をしている方が住んでいるのだろう。湖面には鴨が2,30羽飛び跳ねている,オナガカモ・キンクロハジロ・マガモ・コガモの群れと見た。

   ダムの様子は,[HOME]>[建造物文化遺産を訪ねて]>[水理施設]>[白水ダム]に移設
竹田湧水群と水路橋

 竹田市街への道すがらにある”泉水湧水”,”河宇田湧水” 道を引き返して写真を撮り損ねた”明正井路水路橋”まで戻りついでに”長小野湧水”も見学した。

 祖母山,傾山,久住山,阿蘇山の大自然に囲まれた竹田には,これらの山麓で涵養された清らかな水がたくさん湧き出ている(60か所にものぼると言われている)。
 なかでも入田地区は「名水の里」と呼ばれ環境庁選定の「日本名水百選」に選ばれている。

 □ 泉水湧水    ●湧水量 180.97m3/時

 クセのないまろやかな味で,多くのファンをもつ湧水だそうだ。
 道路脇の駐車場には湧水マップが掲げられ他の湧水に行くのにも便利。このあたりの集落の水源にもなっている。
 □ 河宇田湧水  ●湧水量 356.31m3/時

 道路沿いに,こんこんと湧き出る場所がありペットボトルやポリタンクに水を汲むためのパイプも用意されていて,車で来てタンクに給水する人たちで賑わっていた。
 □ 長小野湧水  ●湧水量 鳴瀧38.99m3/時,塩井233.72m3/時
 
 写真は鳴瀧湧水。岩の途中から湧き出し滝となってすべり落ちている。
 [明正井路一号幹線一号橋]
 
 緒方川から取水し緒方町荒平にわたる420ヘクタールの水田を潤している総延長175キロにおよぶ長い水路が明正井路である。
 江戸末期に計画されトンネルと橋が多く難工事で,出来上がったのは大正8年である。

 長さ78mは日本一の石橋水路橋だという。渓谷と県道を跨ぎ信じられないほどの存在感のある石橋である。
  ・形式:6連石造アーチ
  ・橋長:78.0m
  ・橋高:13.0m
  ・完成:大正8年(1919)


レトロ列車「ゆふいんの森号」で博多へ

 長小野湧水から戻ってくると,ちょっと雨模様となり時刻も11時を少しまわってしまった。九州の小京都といわれる竹田市街をすこし散策して昼食をとろうかと思っていたのだが,時間が押してきた。
計画変更!カーナビの目的地をレンタカー会社の大分営業所にセットして一路大分に直行する。
 竹田市散策はいつか電車で来て,のんびり・じっくりしてみたいと思う。
 
 竹田から大分へは,国道57号でほぼ豊肥本線沿いの国道57号の南ルートと,国道442号経由の峠越え北ルートがあるが,ナビは北ルートを指示してくる。それに従って,通行車両とくにトラックが少なくなった幅広い道路をすすむ。途中から一車線に近い狭い山道になってすこし不安になったが,峠を下り始めまもなく最近改良されたとおぼしき幅広い道路となりホッとする。
 
 この道は豊後街道といって遥か昔より人々の往き交う道であった。加藤清正が肥後熊本の城下と上方・江戸への瀬戸内海を渡る玄関口である豊後国鶴崎を結ぶ道路として整備したものだそうだ。細川藩の参勤交代の行列が行き来した道でもある。途中両側に杉並木が残ったいる部分もあり,往時を偲びながら午後1時過ぎ大分に無事到着。

 昼食は駅前のお店で”あじ寿司”。地元産食品を売っている店で”銀杏”,”あじの干物”,”干し柿”をゲット。
                                             [昼食代一人前850円]
大分から博多へは日豊本線回りの方が便利であるが,あえて久大線回りのレトロ特急”ゆふいんの森号”で車窓の景色を眺めながらのんびり行くことにする。

  久大線特急”ゆふいんの森号” 

 九州JRは,東日本JRとちがって結構なサービスをしている。車両も色彩豊か,座席もゆったり感があり,お客本位な快適さを提供してくれているように思う。この列車も博多・大分と”ゆふいん温泉””別府温泉”を結ぶ観光客専用の高原のリゾートトレインだ。
 車内はフローリングの床や天然木をふんだんに使ったヨーロッパ古典調でシックな感じの空間がいっぱい。
 
 大分駅で,乗車したのは,一車両にわれわれだけ。
由布院から5人連れの女性が乗ってきたが,博多に着いた時は,またわれわれだけとなっていた。
 車掌役兼務の若い女性が3人乗り込んでいてワゴンサービスもしてくれる。ワイン赤・白,生ハム,チーズ,コーヒー,ゴマ入りプリン(おみやげ分もいれて3個)を戴きながらおよそ3時間の優雅な旅を楽しんだ。
    

 午後6時前博多着,地下鉄でまあチャン宅へ。
 福岡地下鉄は高いね〜初乗り250円だったよ。


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   大宰府に出かけ名物うどんで昼食。

   須恵町立美術センター久我記念館にて「須恵焼」を見学。
 
   夜は天神近くの”稚加栄”で活き魚料理,ふぐ刺しはやっぱり水揚げ港のある宗像市鐘崎の方が,安くて旨い。

1/30
   吉野ヶ里遺跡のある佐賀県神埼町へ神崎そうめんを食べに行く。
   おばあちゃんが,数年前に美味しいそうめんを食べさせてくれるお店”吉乃庵”を見つけ,機会あるごとに訪れる。ついでに乾麺もゲット(一度に3束しか売ってくれない)。 
     
    @あっと九州Com スポット情報に「[吉乃庵]」が紹介されている。

 
 ここのおすすめは,神崎そうめん味噌煮込みの「にゅうめん」,腰が強くてなめらかな喉ごしの感覚はたまらない。
 女将さんが素敵な趣味人で,いつもお店の一隅に,”重文”にもなるかというような書画骨董や陶磁器を並べている。この日はカウンター下の棚に古伊万里の茶碗(右上の写真)がいくつも並べられていた。

 ここまできたら,有田まで足を伸ばそう。
高速に乗って約1時間弱,ひっそりした有田の窯元が並ぶ赤絵町の一角「今衛門陶舗」で,休憩がてら陳列された品々を拝見。
 おばあちゃんは,”ぐい飲み”にご執心の様子。結局,”コーヒーカップ”1脚と合わせて,ン万円の買い物。
 毎度あり〜!
 
 *後日談:おばあちゃん:このぐい飲みを「my ちょこ」と言って,半分ほどのお酒でご機嫌。
        わたし:安酒でもこれで飲むと純米大吟醸みたいな味となる!!


 この後,有田焼卸し団地の各店舗をひやかして帰路に着く。
 

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