壱岐の島
2008.mar.18〜21
グループ旅行
<2008 03/19 WED>
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目覚めてすぐ窓外を見る。 やっぱり雨だ,それに風も強そう。雲が北東から南西の方向に流れている。低気圧が九州南部を東に進みつつあるようだ。今日は一日天候が悪いものと覚悟して, 9:30 島一周(およそ100km)の観光に出かける。 勝本タクシーのジャンボタクシー(4時間で3万円を1.5万円にまけてくれる)の運転手Nさんは博識でガイドも兼ねてくれ運転しながら,いろいろと島の事情を話してくれた。 ○ 壱岐は福岡港から約67km,玄海灘に浮かぶ北九州の奥座敷。なだらかな地形を生かして古くから農業が発達し,大陸との交通の要衝として栄えたため,原の辻遺跡を始めてとする数多くの遺跡や古墳がある。ちなみに壱岐・対馬間は65km,対馬・朝鮮半島間は35km。 ○ 人口32500人(郷ノ浦地区11000,勝本地区8000,石田町地区6000)。 ○ 小学校が24,中学校が12,高校2。若い人は高校を卒業するとほとんどが島外に出る。 ○ 子牛が13200頭(1頭50万円くらいで,但馬牛や松阪牛の産地に売られていく)。 ○ 島で一番高い山は岳の辻で標高213m,2番目は御嶽山(190m) ○ 飲料水は地下水。ところどころにあるダムは農業用水として使う。 ○ 市民病院の常勤医師はたったの二人だけ。 ○ 島としては20番目の大きさ,ちなみに1位:佐渡 2位:奄美 3位:対馬。 ○ 台風は比較的多く襲来するが高い山が無いので被害は少ない。夏は日差しが強いが湿気が少なく凌ぎ易い,冬も雪は降らない。 ○ 一家に4,5台のマイカー。80〜90歳の老人も運転する,2車線道路でも側溝に落ちないように中央を平然と走行するという笑えぬ話あり。ちなみにガソリン価格は現在176円/?,日本一高いのは対馬で180円/?。 まずは,壱岐島の歴史知識を頭に入れようと「壱岐郷土館」を訪れたがあいにく臨時休館。 次いで郷ノ浦町東触の国道382号(対島市殿崎を起点に壱岐島を通って唐津市を終点とする海上区間を有する国道)沿いにある「あまごころセンター」というショップに寄る。壱岐の海産物などお土産品がドヒャ〜と陳列されている。”ひじき蕎麦”と”あおさ”と書籍「壱岐の風土と歴史」を購入。 国道から分かれて県道59号を北進,黒崎半島先端にある 「猿岩」&「東洋一砲台跡」を見学。 砲台は第二次大戦中地元民の勤労奉仕によって造られた半地下式要塞で,戦艦土佐の射程35kmの40センチ砲が取り付けられたが一度も使用されなかった。 黒崎半島の北側,波静かな入江に珊瑚礁があり,平成13年に国際さんご礁学会で,世界最北と公認されているという。 車は勝本町に入り,夕陽の絶景ポイントである湯の本湾を左手に見ながら島の中央部に向かって進む。 「鯨伏(いさぶし)」という”触”を通過する。捕鯨基地であった所で網元の土井家は当時三井・三菱と肩を並べるほどの財力を誇っていたという。この辺りの川では天然鰻が採れると言う。 ”触”とは 壱岐の地図を見ていると田中触・南触・西触・牛方触といった地名が目立つ。触れまわる,布告するという意味の言葉から行政単位としての部落を意味するという。壱岐以外にこの呼称を使う例を知らない。 「双六古墳」 「笹塚古墳」 「掛木古墳」 壱岐島は,九州とアジア大陸をむすぶ海上交通の要地として古代から栄え数多くの文化財が今日に伝わっている。その一例として,古代の社会で特別な地位にあった人の墓である古墳が壱岐島内に256基もある。 この数は長崎県下にある古墳の総数423基の60.5%にあたる。 とくに島の中央部,勝本町の亀石を中心とする地域に91基の古墳が集中し壱岐島最大の古墳群を形成しているという。 「鬼の岩屋古墳」 「国分寺跡」 「あごかけ石・へそ石」 雨脚が強くなっって来た為,車上から一瞥したのみで通過して島の南東大浜海岸方面に向かう。 芦辺町に入り,「壱岐焼酎協業組合」の直販店に立ち寄る。 高価なもの,猿の腰掛が入っていて長生き・肌がすべすべ・元気になるなどの効用がある焼酎とかいろいろ並んでいる。各種試飲させてくれる。わたしは,昨晩飲んだ「壱岐っ娘DX」を2本買い求める。 印通寺港を通過して壱岐空港滑走路下の地下道を抜けて 「大浜海岸」,「筒城浜海水浴場」へ 夏にはたくさんの海水浴客で賑わい、オフシーズンには、サーフィンやウインドサーフィン等の好フィールドとなる。マリンブルーに輝く遠浅の海は,小さな子が安心して遊べることから,、ファミリーにも人気がある。筒城浜は勝本町の辰ノ島海水浴場とともに日本の快水浴場100選に選ばれた壱岐随一のビーチ。 ところが,強風の為今は右の写真の如く物凄い荒波。 この様子では,今夕福岡へ戻る予定のフェリーが動くかどうか心配である!! |
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