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■ 松本へ

 新宿発13時の特急”あずさ”でまずは松本に向かう。

 新宿駅は目下,地下コンコースの大改造中で利用するたびに乗り換え通路が変わっている,また山手線ホームから中央線列車ホームが物凄く遠くなって不便になった。
 ぶつぶつ言いながら中央線ホームにたどり着く。自由席の乗り場は結構人が並んでいる,往きだけ指定席を取っておいたのは正解であった。でも指定席車は乗車率25%程度,がらがらである。
 ゴルフへ行くグループ(発車する前から一杯やり始めている),女性グループの旅行客などなど,ビジネスマンはちらほらと言った感じである。

 韮崎あたりからうっとおしい梅雨空にかすんではいるが,八ヶ岳の峰々がよく見える。小淵沢から茅野にかけては左手にも八合目以上に残雪をいただく南アルプスの甲斐駒ケ岳〜鳳凰三山が間近に見える。
 おばあちゃんはいつものとおりぐっすり居眠りをしている,こんな素晴らしい眺めをどうして楽しまないんだろうか?

 車窓から,田植えがほぼ終わった水田と新緑の風景が目に安らぎを与えてくれる。ゴルフ組みは小淵沢で下車して行った。
 電車は,上諏訪,下諏訪,岡谷,塩尻をまたたくまに通過して15時46分松本着。
 昔は,岡谷から線路は南に下がって辰野を経由していたのだが,岡谷と塩尻をショートカットする塩嶺トンネルができて30分近く短縮された。30年近く前に造られたこのトンネルは,掘削時,壁面の猛烈な膨張と,多量の湧水で困難を極めた工事であったことが思い出される。

 松本駅に着いたときには,わたし達の車両には乗客はたったの4人となっていた。

■ Sさん個展会場

 
 松本駅前でレンタカーを借りて,JR大糸線豊科駅近くのSさんの個展会場へ向かい,4時半過ぎに到着。

 すさまじいSさんの創作活動の成果に圧倒される。穂高や常念岳,有明山などざっと4,50点が展示されている,2年前の個展の時より少し明るい絵が多くなったように感じる。
来年,名古屋で開く個展に備えて今回は展示だけと言うことだ。


 いつもは6時半までという会場を少し早めに閉めて,引き揚げる。
 
■ Sさん宅で一泊

 Sさん宅は,車で2,30分の穂高町の別荘地内にある。

 奥さんが手早く新鮮なアスパラ茹で,うど・タラの芽の天婦羅を作ってくれる。さっそくビールで乾杯し,続いて持参した美濃・土岐の銘酒”三千盛”で盃を酌み交わす。
 2年ぶりにお会いするので,お互いの話が尽きない。
 おばあちゃんはエミルタージュ美術館に行かれた話しを熱心に聞き入る。来月には絵の仲間とご夫妻でスイスをキャンプしながら旅行するとのこと,いやはやそのバイタリティーには恐れ入る。
 
 ここでは,畑から採れたての新鮮な野菜類が一番のご馳走である。南天萩(信州ではアヅキ萩という)とかユキ菜,ウコギなどそれに自家製の醤油,味噌,酢・・・・・・・。ご飯もすっごく美味しい(ご飯が美味しいのは,水が美味しいからということをおばあちゃんが発見!)

【Sさん宅】家の周りにぐるりと薪が積んである。東京では見られない風景である。


 個展は明日まで。わたしも明日は山道のドライブを控えているので,お酒は早々と切り上げる,といっても,二人で一升瓶をからくも空にはせずに済んだといった程度の飲み具合。
 
 翌朝は,センダイムシクイの声で目を覚ます。
 Sさん宅のお風呂も豪勢である。かの有名な中房温泉(単純硫黄泉)から湯が引かれていて,いつでも温泉に入れる。朝風呂をご馳走になる。
 
 Sさんは,パソコンも始めたという,写真を取り込んでプリントできるようになったそうだ。まだEメールは出来ないという。わたしのホームページをお気に入りに登録させてもらった。いつでもわたし達の様子をお伝えするコーナーがあるので時々覗いてください。
 
 9時過ぎ,最終日の個展会場に向かうご夫妻とお宅の前で別れ,わたしたちは高山へ出発。



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