第1話 のこされ島


第一話で印象深いのは、モンスリーとおじいのやりとり。銃で脅すモンスリーに対しておじいは「お前たちはまだそんなものをふりまわして。(世界を破滅させた)あの大戦争から何も学ばなかったのか」と憤る。モンスリーは、たじろぎもせず応答する。

世界を破滅させたのは、あなたたち大人じゃないの。生きのびるために、あのとき子どもがどれほど苦労したのか、あんたたちにわかる?
勝手に戦争をはじめて世界を破滅させて、あげくの果てには野蛮人になりさがったあなたたち大人には、何もいう資格はないわ(引用は記憶による

この言葉におじいは返す言葉が見つからない。ロケット小屋の奥から多弾ミサイルを出して「出て行け!」と逆上するしかなかった。


モンスリーの台詞は、この作品が大人と子ども、古い時代と新しい時代を対立させていることを示唆している。見逃せないことは、モンスリーの矛盾。彼女は確かに苦労したかもしれない。

けれども、時がたち、いまでは彼女は自分が敵対していると思っている大人になってしまっている。つまり、彼女の悪態は彼女自身に戻ってくる。そのことに彼女はまだ、気づかない。

おじいにはモンスリーに返す言葉がなかった。後にモンスリーは、世界を破滅に追いやった科学者の一人、ラオ博士に出会う。そして、博士がその責任をどう果たすのか、見届けることになる。