東京では歴史上、これを経験した記録はない。
尚、積もらないで、ちらりほらり♪
なら、なくもない。
９１年です。
有名な歌のように、２５日の夜中になって雨が雪に変わったのです。

そんな中、２００１年。
ホワイトクリスマスの可能性が高くなった。
２５日朝になって、前の章のお話ポーラーローが、
東京に向かってきていたのだった。

夜に、どかっと降って クリスマス翌日、銀世界の朝を迎える〜♪
という、一番きれいなシチュエーション（？）になりそうな予感……
ひょっとしたら、雷というおまけも付くかもしれない。

２１世紀初のクリスマス。
劇的な幕開けか？

が、予定時刻になってもいっこうに降らない。
空の雲の動きにも、あわただしさが見えない。
――空振りか。
ネットで調べると、雷雲が南房総を掠めてるだけ。
寒気が強くなり、北風が吹きすぎて、
雲を南に追い払ってしまったみたいだった。
やっぱり、ホワイトクリスマスは難しいのでしょうか。

やがて、窓からは月影が差しこみはじめ、
ホワイトクリスマスが絶望的であることを
示していた。