夕立・冬バージョン

「…お伝えしてますように、関東地方では先ほどから局地的に
激しい雪となっており、水戸で17センチを記録…」

2000年2月8日だった。
雷と共に、水戸などで凄まじい雪が降り出し、
1、2時間で、まさかの17センチに達してしまいました。
因みに東京、千葉といった近隣都市では積雪ゼロ。

突発性・局地性・そして、はげしさ。
それらはまさに、”夕立”
思わせるものだった。

この事例は、大学の卒業研究でも使った。
寒波のうち、ひときわ強い部分
渦を巻いて、関東の頭上を通過したのが原因だった(ポーラーロー、寒冷渦)。
関東の大雪のほとんどを占める
”南岸低気圧型”
とは、まったく異色である。

このポーラーローの特徴は”来るまでわかりにくい”ということ。
をいをい!という感じですが。

前日の天気図でも特に異常なし…。
しかし突如、関東に現れるのがこのポーラーローだ。

いきなり現れて、台風並に
発達するからかなわない。

ポーラーローの犯行とされてるのは、他に、
東京大手町:21センチ(1978年1月3日)
宇都宮:11センチ(1997年1月21日)
東京・千葉:5センチ(1998年3月1日)
我孫子市:13センチ(2001年3月8日)
などがある。
いずれも、雷・暴風とともにいきなり来ているのだ。


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