通り雨の旅路昆虫心理学――覚書


昆虫といえども、種によって、さらには個体によって性格があることは確かなようです。
『昆虫心理学』をいう分野は、2010年現在、存在しないようですが、
昆虫の性格・心理に踏み込むことによって、人間の複雑怪奇な心を理解するのに役立つかもしれません。

何十万種いるのかわからない昆虫の心理分析など、気が遠くなる話……。

そこで、 自分が気づいたこと、よく言われること、噂に聞いたこと、文献で知ったことなどを
ここにまとめておくことにしました。

驚くほど『性格がいいw』昆虫などもいて、驚かされることの連続です。

チョウ・ガ甲虫(カブトムシ・コガネムシ)ハチ・アリ
セミ・カメムシ・・・・・・・・・・・・
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チョウ・ガ
オオミズアオ
(ヤママユガ科)
警戒心が少なく、人懐っこい。インコ以上に『手乗り』にするのが容易!?
性格のよさではトップクラスで、個人的にも大好きな蛾である。
ただ、自己を守るという意識は低く、荒っぽい飛び方をして羽をすぐぼろぼろにしてしまう。
幼虫も温和な性質だが、しつこく攻撃を受けると体をぶんぶん振って威嚇することも。
オオムラサキ
(タテハチョウ科)
非常に気が強いらしい(自分の目では未確認)。
なわばりに入ってくれば、小鳥・スズメバチなども威嚇して追い払ってしまうとか。
オオタバコガ
(ヤガ科)
賢い!飼育器のふたに、隙間が空いたわずかな隙を見て逃げたりする。
オオスカシバ
(スズメガ科)
羽化したものをリリースするとき、一度人の体にとまっていくところが可愛い。
警戒心は低く、人を観察するように飛ぶことも。
幼虫は驚くほど大食いだが、飢えても噛み合ったりしない。
ジャコウアゲハ 『草食系』のチョウ・ガ類としては、珍しく幼虫に共食いが目立つとか?
しかし、好戦的な行動は、他では見かけない。
エサのウマノスズクサと幼虫の体の匂いが似ていて、
エサと間違えて齧ってしまう、というのが本当のところのようだ。
キアゲハ・ナガサキアゲハ 幼虫はおっとりした性格で、あまり臭角を出さない。
ウスタビガ・ヤママユ 幼虫はよく喧嘩する。少数に分けて飼育するのがお勧め。
モンシロチョウ 幼虫の共食いはまずないが、興味本位?で卵を齧ることがあるそうだ。
シジミチョウ科 幼虫は共食いすることも。エサは十分に与え、あまり密度を高くしない方がよい。

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甲虫
オオクワガタ かなり温和らしい
ノコギリクワガタ やや好戦的か? 以前、ジャコウアゲハに喧嘩を売ってるシーンを見たことも……
飼育するときには、なるべく少数で飼うようにしたい。
コクワガタ 非常に温和。かなり安心して飼育できる。
ヒラタクワガタ 好戦的と言われ、複数を飼うときには隠れ場所の確保など、注意が必要。
ミヤマクワガタ 好戦的と言われ、複数を飼うときには隠れ場所の確保など、注意が必要。
ニジイロクワガタ 非常に温和らしい。

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ハチ・アリ
オオスズメバチ
(スズメバチ科)
動画
世界一、凶暴・神経質であるとよく言われるが、
実際にこのハチに威嚇や攻撃をされたことがなく、未確認
キイロスズメバチ
(スズメバチ科)
オオスズメバチに次いで凶暴だとされているが、
自分は、このハチに威嚇や攻撃をされたことがなく、未確認
モンスズメバチ
(スズメバチ科)
キイロスズメバチに続き、3番目に気が荒いとされる。
クロスズメバチ
(スズメバチ科)
スズメバチとしては、かなり温和だとか。
コガタスズメバチ
(スズメバチ科)
かなり温和なハチとされる。
ヒメスズメバチ
(スズメバチ科)
非常に温和なハチ。巣に触っても刺されなかった例すらあるらしい。
ただし、かなり派手な威嚇をするので、攻撃的と誤解されることも。。。
キアシナガバチ
(スズメバチ科)
スズメバチと比べておとなしいが、アシナガバチとしては神経質で攻撃的らしい。
巣に相当近づけば、威嚇・攻撃されることも。
フタモンアシナガバチ
(スズメバチ科)
アシナガバチ中では、最大の巣を作るが、性格はおだやか。
巣に触ってもセーフだったことがある(←※決して試さないでくださいw)
セグロアシナガバチ
(スズメバチ科)
攻撃的と書かれた文献もあるが、個人的にはあまり怖い印象はない。
巣に触れるくらいまで近づくと、威嚇することはある。
ヤマトアシナガバチ
(スズメバチ科)
非常におとなしく、温和な性質のハチ。
巣に触っても、セーフであることがほとんどだ(←※決して試さないでくださいw)
キボシアシナガバチ
(スズメバチ科)
やや攻撃的で神経質と聞く。近づくだけならだいたいセーフだが、
巣に触れると威嚇されたり、攻撃されることも。
コアシナガバチ
(スズメバチ科)
温和でおとなしい。

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セミ・カメムシ
アブラゼミ 東京都内でもっとも多いセミ。生物には「集団発生すると動作が鈍くなる」という性質があるためか、
警戒心は低く、素手で簡単に捕まってしまう。鳥類やネコ、肉食性昆虫に捕食される率も高い。
きわめて温和、平和的、献身的で、攻撃行動と呼べるものを見たことがない。
まるで『おしん』のようなキャラである。
ツクツクボウシ アブラゼミに比べて、はるかに機敏で身軽。
平和的な性格で、オス同士は争うどころか、ときに強調するような行動をとることも。
ミンミンゼミ アブラゼミより、警戒心が強く、動作も機敏。
合唱をすることが少なく、孤独なイメージだが、平和的な性格。
ヒグラシ しばしば合唱をする。近所にはほとんどいないため、性格面は未調査。
ニイニイゼミ アブラゼミと似た性格か?。やはりセミらしく温和な性質。

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