2005年夏の生き物

真夏と言えば、もちろん、最もたくさんの昆虫が活動する季節である。
昆虫類が減っている、といわれて久しいが、
夏休みともなれば、街中でも捕虫網をもった子どもの姿をよく目にするのは、
現在も変わらないようだ。

先日、23区内でルリタテハを目撃し、驚いた。


↑ルリタテハ(東京都葛飾区)
都内では、はじめて目撃した。こんなに美しいチョウが現れると、
誰でも感動してしまうだろう。
炎天下で汗をかいていたりすると、体に止まってくることもある。
写真では青っぽくなってしまったが、実際にはもっと黒っぽい。
幼虫は、ホトトギス、サルトリイバラなどを食べる毛虫である。

↑ルリタテハ(裏)(東京都葛飾区)
表とは全く異なっている。
比較的地味な色であるが、
金属的な印象をあたえる、幻想的な模様だ。

↑スズメバチの仲間の顔(埼玉県所沢市)
スズメバチの顔である。
鋭い大あごを持っていて、
巣の材料とする木材を砕いたり、他の昆虫を捕らえたりする。
人が噛まれても、それなりに痛いそうである。
(刺す前に、警告としてしばしば噛みつく)

↑ヤドリバエ
アゲハの幼虫に寄生していた。
アゲハから出てきた、という事実を知らなければ、
ニクバエかイエバエ辺りと間違えそうな容姿である。

↑ニイニイゼミ(東京都葛飾区)
最近、都内で減ってきている小型のセミ。
東京では、最も早く鳴き始めるセミのひとつである。

↑オオスカシバの幼虫
昨年のオオスカシバ成長期で紹介したものと少し色彩が異なっている。
さえた黄緑色と、背中の水色の線が美しい。
8月12日、羽化して飛び立った。


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