平成26年7月(文月)の短歌
ゆうるりと香り満たして豆を碾く 夫入れくるるコーヒーを待つ
(ゆうるりと かおりみたして まめをひく  つまいれくるる こーひーをまつ)

昨夜の雨含みて揺るるごーやーの蔓をねっとへからませてやる
(よべのあめ ふくみてゆるる ゴーヤーの つるをネットへ からませてやる)

大欅の木下に涼をもらいつつ定刻遅れのバスを待ちおり
(おおけやきの こしたにりょうを もらいつつ ていこくおくれの ばすをまちおり)

菜を刻む音は同じこの朝も生活のリズム厨より始む
(なをきざむ おとはおんなじ このあさも たつきのリズム くりやよりはじむ)

指先でポンと弾きて咲かせたしはち切れそうな桔梗の蕾
(ゆびさきで ぽんとはじきて さかせたし はちきれそうな ききょうのつぼみ)

 昨夜、フィズのワンツータイムに庭へ出てみると、かすかに漂ってくる花の香り。覚えのある香り。「もしかして…伸ばした手に触れた花はあの大きなえんじゅるとらんぺっとがいくつもいくつも…。室内で越冬させ庭に出してからはほとんど手入れもしていなかったのに、よくもまあ、こんなに見事に咲いてくれたものだ!
エンジェルトランペット置かれたままに咲きました 私の来し方正されている
  (エンジェルトランペット おかれたままに さきました わたしのこしかた ただされている)

5月、6月となーんにも考えずに過ごしてしまった。あんなに好きな編み物や読書も手づかずのまま…。その日その日の三食を作り、そつなく送ることを繰り返しながら。気づけばもう7月も終わろうとしているのである。
子と嫁は一つのスマホを見詰めつつ生れくる男の子(おのこ)の名を語りいる

「産休に入りました」とう写メールへにこにこマークのメールを返す

健やかな孫の誕生願いつつ七夕飾りに短冊結ぶ

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