平成24年12月(師走)の短歌
語尾高く話す若きらと乗り合いて夕暮れのバスにほのぼのといる
留守居なすしぐるる夜はストーブの灯油満たして毛糸編みつぐ
IT講習受けつつ開くホームページに夕食のレシピの検索をする
不思議なるIT世界の受講終え出たる路地に「やきいもー」の声
(ふしぎなる ITせかいの じゅこうおえ いでたるろじに 「やきいもー」のこえ)
愛犬に腕枕させほろ酔いの夫の居眠る雪降る夕べ
還りゆく地を求むるか枯れ落ち葉風に乗り来てまた乗りて行く
(かえりゆく ちをもとむるか かれおちば かぜにのりきて またのりてゆく)
舗装路に風の路ありしや連なりて枯葉走り行く師走の夕暮れ
(ほそうろに かぜのみちありしや つらなりて かれははしりゆく しわすのゆうぐれ)
今日は師走最後の日曜日の30日。小雨が止むことなく降り続いているが、一週間前とは比べ物にならないほどの暖かさである。
あれこれと片付け物をはじめたら、ついつい夢中になってしまった。普段使わないものなのに「もったいない」などと仕舞い込んでおいたものを思い切って処分した。
もう時刻は深夜、12時を過ぎてしまったが、玄関に大きなゴミ袋を三つも並べたのを見て、なんだか家の中がすっきりしたような気分。
明日この袋をごみステーションに運んだら、赤い実をつけたマンリョーと、父から受け継いだ万年青を玄関に並べ、新年に備えよう。
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