初回 | 5月21日(日) | 晴 無 風 |
狩野川・中〜上流部 釣果:10 |
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2回目 | 6月1日(木) | 晴 | 酒匂川中流部 釣果:15+α? |
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3回目 | 6月3日(土) | 曇り | 酒匂川中流部 釣果:7 |
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4回目 | 6月6日(火) | 薄曇り 時々晴 |
那賀川・上流部 釣果:11 |
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5回目 | 6月14日(水) | 曇り後晴れ | 河津川・中流部 釣果:17 |
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6回目 | 7月15日(土) | 曇り後晴れ | 千曲川・佐久 釣果:3 |
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7回目 | 7月29日(土) | 晴れ一時雨 | 狩野川上流部 釣果:11 |
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8回目 | 8月10〜22日 | 紀伊・近江、 アユ釣り&キャンプの旅 |
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9回目 | 9月2日(土) | 晴れ | 富士川・静岡県、蓬莱橋 釣果:3 |
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10回目 | 9月15日(金) | 曇り時々晴れ | 興津川・承元寺 釣果:15 |
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11回目 | 9月29日(金) | 曇り時々晴れ | 富士川・静岡県、北松野 釣果:15 |
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12回目 | 10月14日(土) | 曇り | 富士川・静岡県、北松野 釣果:5 |
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13回目 | 10月22日(日) | 曇り | 富士川・静岡県、北松野 釣果:11 |
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14回目 | 10月28日(土) | 晴れ後曇り | 狩野川、宮田橋 釣果:11 |
初回 5月21日(日) 狩野川解禁 中〜上流域
20日(土)午後、宮田橋上手の様子です。
濁りが薄れてきて、写真のような笹濁りの状態でしたが、水中の石垢の状態はまだ見ることができません。
20日(土)は興津川の解禁でしたが、1号台風崩れの低気圧と前線通過の大雨で、泥濁りとなり、友釣は不可。
ということで、狩野川へ移動して来たという3人組と2人組のグループに会いました。これなら釣になると喜んでいたのですが・・・。
夕方までには、両岸ともに、場所取りの印がずらりと並びました。
宮田橋上流
天気;晴
水温;15〜16℃ 水色;薄濁り〜澄み
釣果 10 (宮田橋、矢熊橋の合計)
Max. 18cm (オトリサイズは3尾のみ)
Min. 8cm
天気と水色は絶好の釣日和でした。が、
朝日が射して、澄んできた水の中が見え始めた。
小魚は見えるが、友釣サイズのアユは全く見えません。石の上のハミ跡もチビが舐めたような跡しか見えません。
見える範囲、チビがたまに掛かるだけ。
8時前には移動しました。
移動二ケ所目の矢熊橋下から上流を望む。
なんとか塩焼きになりそうなのが3尾釣れました。
あとはチビのみ。
どこも人の出入りが激しい、ちょっと不思議な解禁日風景でした。
矢熊橋下より下流を望む。
なんだかよく分からない写真ですが
今回のアユです。
静岡県の河川は、今年は何年ぶりかでアユの遡上が良いという情報が春先から流れていた。それを聞いていたアユキチ達は皆胸を膨らませて解禁日を今か今かと待っていたのだ。
例年だと、まず興津川が解禁となり、その一週間後に狩野川が解禁というパターンだったのだが、今年は20日(土)が興津川解禁で、翌日21日(日)が狩野川の解禁だという。
これはアユキチにとってはツマラナイ決定だと思う。
というのも、例年だとまず興津川でアユの初釣を味わい、次の週に狩野川の解禁を楽しみ、そして6月1日には一般河川でのアユ解禁と3回解禁日を楽しめたのだ。ウキウキした気分の解禁当初のこの数週間は、アユ釣り党以外の人には解り難いだろうが、なんともいえずにニタニタしてしまう楽しい時間なのだ。
今年のような解禁日の決定は、ウキウキ・ニタニタした気分の一週間分をソンしたように感じてしまう。
さーて、「今年も解禁日には前日から行くよー」と仲間に声を掛けていたのだが、初めのうちは皆行く行くと云っていたのに解禁日が近づくにつれ一人減り二人減り・・・減りで、結局は去年は2度しかアユ釣りが出来ずに今年こそはと気合の入っているYさんと二人で狩野川解禁日に出かけることになった。
今年の5月の天候はまるで入梅後の様子で、それに台風1号クズレの低気圧と前線の通過で金曜〜土曜は大雨・強風の予報が出ている。どうしたものかと迷っていたが、Yさんの「とにかく行きますよー」の一言で吹っ切れた。
鮎釣り道具はイロイロとあって、誰かが言っていたように乞食の引越しみたいだ。土曜の朝忘れ物が無いか確認をして、Yさん宅に寄り、狩野川へと向かった。予定通り昼過ぎに狩野川へ着いた。大仁、修善寺あたりで川を眺めたが、昨夜からの雨はそれほどでもなかったようで、水嵩は高いが濁りは釣が出来ないというほどではない。まずは一安心。
どの辺りで釣るかだが、水に入らずに釣りをできる場所ということで思い浮かんだのが宮田橋上手のブロックの所だ。飯田オトリの駐車場に行くと、すでに何台かの車が駐まっていて、その人達の話を聞けば、「興津川の解禁に行ったのだが大雨泥濁りで釣りにならないので狩野川に来た。」というのだ。とにかく泥濁りなので川の様子も何も分からないということだ。「土、日は興津で鮎釣りと思っていたのに、がっかりだよ。」と嘆いていた。
雨は上がっているが、前線通過の風が強く樹がザワザワといっている。明日は静かになるだろー。ともかく右岸にブロックの並んでいる中ほどに釣り場所を確保した。水は笹濁りほどまで澄んではきたが、川の中のコケのつき具合とかハミ跡とかは全く見ることができない。大石裏のたるみでチビ鮎がピョンと跳ねるのが時々見えた。
昔は「一跳ね千匹」なんて云ったもんだけど、最近はそんなことが通じなくなったみたいだけどね、など話しながら川を眺めていた。夕方には竿の間隔も無いほどに場所取りの印を付けた棒が両岸に立った。
夜空を見上げると雲は全く消えて真上天空に北斗七星がくっきりと輝いて下流側上空の北極星を指していた。
明日は、絶好の釣り日和になるにちがいない。
さて、余計なゴタクはこれくらいにして、皆さんが知りたがっている釣果を書きましょう。
結論から先に云うと、
『5トン以上も放流した稚鮎は行方不明! 病気で全滅?』
『天然遡上のアユが元気に育つのに期待!』
という残念な結果です。
生き残りの放流アユに出会えた運の良い人は塩焼きサイズのアユを幾つか釣ることができたが、ほとんどの人は8〜12、3cmの遡上アユを交通事故的に掛けただけで終わったというのが実態です。
宮田橋近辺では、掛かってもダシジャコサイズで、大きなものでなんとかオトリに使えそうという程度でした。
7時過ぎから、釣り人の移動が始まりました。こんな解禁日は初めてです。
朝日が射して水の中が見えるようになったので、石垢ハミ跡を確認しましたが、オトリサイズのハミ跡は見られませんでした。天然遡上?のチビが群れているのは見えました。塩焼きの見込みが無いので8時前に移動開始です。
宮田橋〜湯ヶ島まで、あっちこっち歩いて・見て・釣り人たちに聞いて・話して・確認した結果です。
塩焼きサイズが釣れていたのは矢熊橋上手だけ。昨年20人以上の人が5、60尾釣った湯ヶ島「田毎の渕」近辺も全くダメで8時過ぎには10〜20人が引き上げたということでした。嵯峨沢橋の下流側も同様です。
月ヶ瀬裏の嶺松陰渕でオトリサイズのアユが数えられる程度にコアユと群れているのが見えましたが、それ以外の場所ではダシジャコサイズは見えても、塩焼きサイズは見ることが出来ませんでした。大見川も釣れたのはチビだけとの情報です。
今見えるダシジャコ、唐揚げサイズが育つ6月中旬頃までは、狩野川へ行っても暇つぶしをするだけのことになると思います。
この情報は、個人的に宮田橋から湯ヶ島まで見たり聞いたりしてきたことで、その内容を保証するものは何もありません。
他のHPでは5、60釣れたという情報もありますが、ほとんどは唐揚げサイズで、塩焼きサイズはあまり釣れていないというのが実際のようです。
追記:
22日(月)は、オトリになるサイズがボツボツ釣れていたそうで、良い人は20以上だそうです。
解禁日は、前日の突然の大雨で追い気がまるでなかったんですかねー?
2回目 6月1日 酒匂川解禁 松田地区・中流部
カメラを忘れてしまい、現地の写真がありません。
やぶ下(松田地区)
天気;晴れ
水温;17〜19℃ 水色;澄み
釣果:15+α
(α:引き舟の蓋が開いていて何匹かに逃亡された。)
Max. 18cm
Min. 13cm
今日はアユキチ達が待ちに待った、関東以南の河川が一斉に鮎漁の解禁になる日だ。
先週から6月1日はどこへ行こうかとKYさんとあれこれ相談していたのだが、結局のところ近場の酒匂川に決めたのだが、どこに入るか?それが問題だ。
酒匂川の場合は、ドブ釣りチンチン釣りも友釣と共にOKだから、明け方から日が上がるまではドブかチンチンで遊び、日が上がって水が温んできたら友釣に変えるというのもとても面白いのだ。うまくいけば、元気印の天然オトリが捕れて、友釣も好循環などと虫の良いことを考えたりすると、ますますどこへ入ろうか?と迷い心が乱れる。この気持ちは、鮎釣り党には分かってもらえると思う。
結局のところは、行きつけている「やぶ下オトリ」へ行って後は適当な場所に入ろうということになった。
暗闇で河原を歩くのも大変なので、明け方前に松田地区のやぶ下へ着くようにということで、KYさん宅へ寄り2時半頃に出発した。3時半頃に到着したが、周りはまだ暗闇。オトリ屋の店先だけが電球で明るくなっている。
「ちょうどいい頃についたねー。今日は解禁日だから、オトリ屋は徹夜で開いていたんだろーね。」と言って、オトリ屋の前を曲がり駐車場所へ車を向けるとビックリ。一瞬車を停める場所が無いと思うほどびっしり並んでいる。十数台先に2台位停められる場所があったので、そこに停め、暗闇に透かして川を眺めていると、すぐにもう1台車が来て、「ここに停めさてー」と声を掛けてきた。やはり、解禁日はすごい。
どの車にも人はおらず、すでに皆川へ向かったようだ。とにかく、明るくなってきたらすぐに川へ行ける様に、支度をしてオトリ屋へ顔を出した。
「今年はどんな様子ですかねー。」と尋ねると、「漁協の情報では、XX堰堤で遡上をカウントしていると1時間に八千尾という時もあって、今年はいいって云ってるよ。」と言う。「オトリ屋情報ではどうなの?どのあたりにアユがついてるとか・・・」と聞くと、「オトリ屋情報ねー。う〜ははははー。うーんむずかしいなー。」だった。
中洲へは渉れるか聞くと、「手前の流れ(左岸側)は膝くらいしかないからワケなく渉れるよ。手前の流れは五日くらい前から流れるようになったところだから、向こうの本流に入らないとダメだよ。」と教えてくれた。
夜が白み始めたので、オトリ2匹を引き舟に入れ、竿とクーラーを持って薄暗がりの中を中州へ渉った。
数百メートル上流の放水路から続く大きな長い中州のすぐ下にかなり大きな新しい中州が出来ていて、その中ほど1/3くらいの所に二人いた。その先は岸側に並んで入っているようだ。我々は新しい中州の頭辺りに陣取った。
気の早い人は、手元が見えるかどうかという薄明かりの中で早くも竿を出している。10月の禁漁から7ヶ月ぶりの解禁だから、一刻も早く釣りたいというその気持ちは十分に分かるけれども、もう少し明るくなる30分が待てないものかと思う。
夜明け頃に、「初めのうちはこの辺りでやっていて、ダメなようなら左岸側本流の中洲に渉って、のんびりやりましょうか。」とKYさんと話していたのだが、それは完全に見込み違いだった。
暗いうちから陣取っていた人に加え、夜が明け始めると次々と釣り人が来て、竿の間隔も無いくらいに人が並び、ダメなら渉ろうと云っていた小さな中州にも5,6人が来て竿を伸ばし始めた。夜が明けたころには、見える範囲でゆうに百人は超える鮎釣りファンが両岸に並んだ。竿の放列の観である。
上流側の山並みの上からまだ半分以上も雪に覆われた富士山が覗いている。去年の富士山はどうだったのか記憶に無い。富士山など眺めている余裕がなかったのかなー。
始める前に写真でも撮っておこうかと思ったのだが、肝心のデジカメを忘れてきてしまった。これが第1のドジ。
毛鈎とドブ釣り仕掛けは持ってきたのだが、車の中に置きっぱなし。これが第2のドジ。
4時を回り少し経つと、手元も良く見えるようになってきたので、いつものナイロン仕掛けを張り、”すぐに仲間を連れてきてね”とオトリを送り出した。5分もしないうちにグッときた。タモに受けたのはオトリとほぼ同じきれいな良形だった、が、残念脳天にグサリで、ヒクヒクしている。もう一度さっきのオトリに出動させた。
じっくりと泳がせていると間もなく次のが来た。やはりオトリサイズだ。病気の様子も無く、これもきれいなアユだ。退屈しないほどにきれいな鮎が釣れてきたが、当りが弱いというか、追いが弱いというのか、一気にグンと持って行くようなのは無い。あれっ来たのかなーと思っているとグーっと引き出すような感じが多かった。
7時を過ぎた頃にはツ抜け達成。一番の良形は20cmくらいで2匹来た。狩野川の時とは大違い。
8時を過ぎた頃になると、また人が増えて、ほとんど隙間がないくらいになってしまい、中州のほうからも4,5人が下手のチャラ瀬に立ち込んで、自分達の前に竿を出してくる。こちらからズーっと泳がせていって掛けていた脛位の深さ辺りに立ちこむものだから、当りが遠のいてしまった。
まー、今日は解禁日のお祭り騒ぎだから仕方が無い。我慢しよう。
10時頃に監視員が回ってきたので、様子を聞くと、「数百メートル上手の第2放水路からその下手のトロ、瀬にかけてが平均して釣れていた。この近くはあまり良くないようだ。」という話だった。
手前側を、のーんびり・じっくりと泳がせていると、ポツポツだがオトリが弱らない程度の間隔で釣れ昼頃までには20をオーバーした(と、思っていた。)。(と、思っていた。)と書いたのには訳がある。
いつもの様に、早めの昼飯休み。辺りを眺めていた感じでは、強い瀬の中を狙っていた人や、人が右往左往するせいか浅いザラ瀬を狙っていた人はあまり良くなかったような感じだった。
昼休みの後、さてもう一頑張りやるかーと思ったのだが、なぜか川下から南東風が強くなりだした。竿が急にあおられたりするものだから、オトリを変に引き回すことになったりして、バテバテ。引き舟の元気なやつと交換だ。
この後がいけなかった。元気なのを出したあと、引き舟の蓋をきちんと閉めていなかったようなのだ。これが第3のドジ。
風が次第に強くなり、引き上げる人が増えてきた。我々も2時過ぎまで頑張って何匹か追釣したが、竿を持っているだけで大変になったので早上がりすることにした。さて、何匹釣れたかなー、と岸辺に浮かべていた引き舟を持つと、蓋がプカプカしてきちんと閉まっていない。ありゃー、バカなー。まいった。
さいわい、中に鮎は残っていた。タモにあけると、とにかく15匹いたが、20cmくらいの良形は行方不明。未使用の買った囮1匹も逃亡したようだ。何匹か分からないが、元気なやつらには逃げられてしまったようだ。
まー塩焼きにできそうなのが7、8匹はいたから良しとしよう。逃亡未遂の15匹は氷絞め。帰ってから撮ったのが左の写真です。大き目のが18cm位です。
堤防の駐車場所にもどり、着替えてから、携帯バーナーでお湯を沸かし、珈琲をいれて一服。
帰ってから、腹を割いてみたところ、大き目の18cm位のものは最近になって放流されたもの(俗に言う、成魚放流)のようで、当りが弱ったのはこのせいかもしれない。小振りの13、4cmのは、天然物のようでした。
次回から忘れ物をしないように注意しよう。
3回目 6月3日(土) 酒匂川 中流部・松田地区
やぶ下
天気;曇り、 梅雨寒
水温;16〜17℃ 水色;澄み
釣果:7 (ドブ5+友2)
Max. 17cm(友)
Min. 15cm
やぶ下オトリの正面の様子です。
向こう側の流れが第2方水路からの本流です。
手前側は1週間ほど前から流れ出したそうで、それまで水は無かったということです。
上流側を望む。
手前の流れはしばらくは釣りになりません。その流れの向こうに樹が茂って見えるのは、第2放水路のすぐ下から数百メートル続く長ーい中州で、その向こう側が本流筋です。
上流丹沢の山並も富士山も、朝方は今にも雨が降り出しそうな真っ黒な濃い雲にかくれて見えません。昼近くなってこれ位まで雲が薄くなりました。
下流側を望む。下流右岸の建物が信栄倉庫。
見た目は、とても良さそうなザラ瀬、早瀬が下の十文字橋まで続いています。例年だと良い釣が出来る場所なのですが、今日はまるでダメな一日だったようです。
今にも雨が落ちてきそうな低い黒い雲が昼頃までかかっていました。昼頃から2時頃まで薄日も射して少し暖かくなりましたが、野アユは追ってくれません。
今日も早上がり。
TJさんから「若手のK君を土曜日に友釣デビューさせる。どこへ行くか?」という電話が掛かってきた。これは難問だ。理想的には、アユがウジャウジャいてオトリを出してやったらすぐにグリグリ・ギュギューンと強烈な当りで竿を引っ手繰られパニックになるような所があれば一発でアユ中毒にかかってしまうのだけれど、今時そんな場所はなかなかあるものではない。ともかく、解禁日にマアマアだった酒匂川やぶ下にしてはどうかということで、話は決まった。
「解禁日は良かったという話が流れていて、土曜日は混みそうだから夜明け前について場所をキープしないと・・・。早く出たほうが良いのでは?」と今年初釣行で入れ込んでいるTJさんが云う。「カッパみたいに川に慣れている人なら別だけれど、普通の若者を薄暗いうちから川を渉らせたりして、滑って怪我でもしたら大変だ。夜が明けてから釣り場に入るようにしよう。」となだめた。
さて当日、まだ暗いうちに迎えに来た。3人でやぶ下へ向かう。大井松田から国道246に入り少し行った先から踏み切りを渡り、やぶ下オトリへ明るくなってから到着。K君は246をもっと上流の谷峨のほうまで行くものと思っていたようで、ここだと近くていいですねーと言う。
オトリ屋の横には数台すでに駐車していたが、昼から雨という天気予報のせいか、TJさんが心配したほどの人出ではない。さっそく着替えて、オトリ屋で入漁証とオトリを買う。 昨日はどうだったか、とオトリ屋に聞くと「解禁日はマアマア釣れたのに、昨日はあまり釣れなかった。」という返事だ。
若いK君は半袖Tシャツ姿で平気だという。若いということは将来に可能性があるということで、それが何よりの宝だ。
二人はオトリを2匹買ったが、自分は、今日はドブ釣りを楽しんで、その後友釣にしようという魂胆だ。ドブ釣がダメだった時のためにオトリを1匹買っておくことにした。
解禁日にKYさんとマアマア楽しんだ場所が空いていたので、そこでK君とTJさんにやってもらうことにした。
「オトリを引き回さないようにして泳がせていれば5匹くらいは釣れると思うから、ここでやってみて。」といい、友釣デビューK君の指導はTJさんに任せた。最初のオトリに鼻環を通し逆針を打つのはTJさんがやって見せ、オトリを出してやった。そのあとを見ていると、初めてというにしては所作も竿の持ち方もなかなかのものだ。初めてとは思えないほど上手だねーとTJさんにいうと、本やビデオ、DVDでイメージトレーニングをしっかりやらせてから、連れて来た。」ということだ。なるほど。
オトリを出して10分もしないうちにググーときた。初めてにしては、なんとかうまく掛かりアユを取り込み、左のようなガッツポーズも決まった。
その後の様子を見ていたが、ビデオ、DVDでの勉強の成果なのか、なかなかオトリの泳がせ方が上手で、とても初めてとは思えない。これだとすぐに上達して、我々年寄りを間もなく追い越すだろう。でも、川見を覚えるのには時間がかかるかもしれないな。
師匠役のTJさんもすぐ下手で竿を出した。
自分は上手の瀬の落ち込みの少し深くなったところで、今年初めてのドブ釣りだ。いつもの事だが、どの毛鈎にするのか迷う。まず定番の青ライオンを上針にして、下針は黒海老(勝太郎だったかもしれない)で始めた。しばらく針を上下させていると、ビビビビッと当りが出てクククーと引く。ドブ竿ではなく、友竿でやっているから穂先から穂持ち下まで大きく曲がり大物が掛かったように引く。この引きがたまらない。慎重に竿を縮めて取り込むと15cm位の元気なアユだった。魚影が薄いのか、その後は思い出した頃に掛かるという感じだ。
下手のK君の様子を見ていると、8時半頃までに4ッか五ッ掛けたようだ。オトリ継ぎも上手くできている。この調子で行けば初めての友釣でツ抜けも出来そうかなという感じだった。
が、その後の天気がいけなかった。今にも雨が落ちてきそうな曇り空ではあったが、8時頃までは半袖でも平気な陽気だったのが、その後冷たい東風が吹き出してカッパを着なければ寒くて震えるほどになってしまった。
ドブも全く当たりがなくなってしまったので、友釣仕掛けに変えてオトリを出してみた。少ししてオトリと同じくらいのが来たが、その後さっぱりダメ。K君も寒さのなか頑張っているが次が掛からない。
周りを見ても、ほとんど掛かる様子が無い。こりゃー一休み。TJさんがずーっと上手の方まで様子を見に行ったが、ほとんど釣れていないという。この近所ではK君がトップのようだ。
寒くなり出してから人が動き始めた。我々の上手にも下手にも(見た目はすごく良くて、いかにも釣れそうな感じがするので)3,4回人が入れ代わったが、不思議なほどまったく掛からない。
またもや、早めの昼飯休みにして、しばし休憩。どちらを見ても休んでいる人が多い。解禁日は皆マアマア満足だったが、今日は皆不満足だ。
放水路の方から下ってきた人に聞くと釣れていないそうで、下から上がってきた人に聞いても良くて2,3匹だそうだ。昼過ぎから薄日が射し少し暖かくなったので、オトリを出してみたが1ツ追加できただけ。
また日が陰ってきて、これ以上やっても見込みが無いので、今日も早上がり。
終わってみると、師匠のTJさんがK君よりは多かった。次回はもう少し良い陽気のときにしたいものだ。
4回目 6月6日(火) 那賀川・上流部 (西伊豆)
湯の瀬、大沢温泉
天気;薄曇ときどき晴
水温;16〜19℃ 水色;澄み
釣果 11
Max. 18.5 cm
Min. 10 cm
大沢橋から500mほど上流の淵。大岩の上に写真のように依田佐ニ平翁と石版に書かれた石像が立っており、道路脇に「湯の瀬」と朱書された杭が立てられていた。
今は、ここから100mほど上流までがアユ釣り場。
何十年も昔はここからさらに2km以上上流の池代まで鮎が溯ったそうだ。
大岩の下の渕は背丈ほどの深さで、底が見えるくらい澄んでいた。
鮎の茶屋(食堂&オトリ屋)は本日休業。仕方がないので、この淵でドブ釣りでオトリを確保。
KYさんがオトリサイズを2本釣ってくれた。
渕の下流を望む。
川が見えなくなる辺りに堰堤があり、そこまでチャラ瀬トロ瀬が続く。
堰堤の下流3百メートルほどに大沢橋がある。
毛鈎の選定は難しい。
気が入っていないと鈎の選定も、操作もいいなげんになるのか今日はドブ釣り釣果ゼロ。
大沢温泉から左岸の駐車場へ渡る木橋がある。
木橋より下流の大沢橋を望む。
下流側には、橋の下流に釣り人が一人いるだけ。
深いところで膝くらいのチャラ瀬が続いています。
午後はここから橋までを二人で釣りました。
今日は、大沢温泉地区の約1kmに釣り人は我々二人を加えて四人です。
鶯と不如帰の鳴き声以外は何も聞こえてきません。
木橋から上流の堰堤を望む。
肉眼では見えるのですが、水が見えなくなるあたりに堰堤があります。
上流側は、釣り人は堰堤下に一人いました。
ふっくらしたきれいな鮎でした。
狩野川も酒匂川も今ひとつぱっとしない。こんな時は、普段あまり行くことのない西伊豆の小河川を訪れてみようということで川見をかねて出かけることにした。
西伊豆で鮎釣りができる川としては、土肥温泉の土肥山川と小土肥大川、堂ヶ島温泉のある西伊豆町で松崎港に注ぐ仁科川、松崎町で松崎港に注ぐ那賀川と岩科川などが知られている。
今回は途中で土肥山川、仁科川を見て、最終目的地は那賀川ということにして出かけた。天候が安定していれば、テント持参で「キャンプ&鮎釣り」にしたいところだが、最近は天候が急変することが多いので、それは止めにした。
まだ暗いうちに出発し、箱根を越え、三島から136号線を狩野川沿いに南下し狩野川・矢熊橋手前で西へ向かい、天城山脈を越えて西伊豆の土肥温泉へ向かう。
土肥温泉に近づくと136号線は土肥山川沿いに下る。土肥山川は河口から2km位までが鮎釣り場だそうで、川幅は狭いから竿は三間半(6.3m)もあれば間に合う。土肥温泉に泊まって、ついでに釣りをするというのには良いだろう。
次は堂ヶ島温泉を過ぎて西伊豆町の街沿いに流れる仁科川を見た。川沿いの道路は天城山脈を越えて湯ヶ島温泉にぬけている。河口から一色の第3発電所までが鮎釣り場だそうだが、途中に何箇所も堰堤があり、どの堰堤もすぐ下がえぐられていて段差が高くとても鮎が溯上できるとは思えないような状態だった。昔は第1発電所まで鮎が溯ったそうだが、現在はまず不可能と思われる。下流の海が見えるような場所で釣った方が天然の馬力のあるアユが釣れそうな気がする。途中から川幅も広いので、8〜9mの竿が必要。橋の上から川を覗いてみたがアユは見えるがいっぱいいるという状況は見られなかった。
仁科川の136号線の橋から2kmも南に行くと、那賀川・宮の前橋に着く。橋の手前を左折し那賀川沿いに、横目に川をチラチラ眺めながら、上流へ向かった。大沢温泉の前後が好釣り場と聞いていたからだ。
大沢温泉入り口の標識を見落とし、支流の明伏川沿いの道を明伏公民館のところまで行き過ぎてしまった。このまま進むと、道は婆沙羅峠を越え稲生沢川から下田へと通じている。
那賀川本流ではないのが分かり、公民館横に車を停めた。すぐ裏の渕を覘くと、オトリサイズのアユが群れているのが見えた。渕の少し上手まで道沿いに見に行ったKYさんが、深くなったところにアユが沢山群れている。垢を食んで光って見えるのもいる。と云い戻ってきた。魚が見えたら、釣りを始めたいのが釣り人の性である。まずは、この下の渕でドブ釣りをしようと支度をして公民館裏から川へ降り、対岸側から毛鈎を渕に下ろした。が、結果は悲惨。ドブ釣りの仕掛けを水中に入れた途端に、鉛にアブラハヤとウグイがワッと群がってきて、毛鈎にもアタックしてくる。アユはびっくり?でスーと他へ行く。すぐにチビのアブラハヤかウグイが入れ食いで鈎に掛かる。水が澄んでいて、その一部始終が見えるから、ガックリだ。上手のKYさんが垢を食んでいるのが見えたという辺りへ行ってやってみたが、状況は全く同じ。早々に退散することにした。
道を少し引き返すと、大沢温泉入り口の標識が見えた。来る時にどうして見落としたのだろう。横目で川を見ながら走っていたせいかなー。大沢温泉入り口の標識を曲がるとすぐに那賀川本流の大沢橋を渡り大沢温泉だ。
ここは細い道が川沿いにずーっと続いている。橋から数百メートルの所に堰堤がある。堰堤の下を覘きたかったが、道が狭くて車を停めておく幅がない。仕方がないので、横目に川を見ながら上流へ向かった。
一枚目の写真の石像が立っている渕のところが三叉路になっており、「鮎の茶屋、おとり」と大きく書いた看板が立っていた。山側の沢沿いに道があり駐車場と鮎の茶屋があった。店へ行くと、休業の札がぶら下っていて誰もいない。大声を出しても誰も出てこない。無人のようだ。
とにかく、川を見ることにして、道路から2枚目と3枚目の写真の渕やら瀬やらを覘くと、渕に鮎がいるのが見えた。KYさんはドブでオトリを捕ろうという。自分は先ほどのアブラハヤの猛攻のこともあって、あまり気が乗らない。車の所に戻ると、駐車場の向かい側の人が道の掃除をしていたのでこの近くでオトリ屋は無いかと尋ねたら、「そこの鮎の茶屋でやっているよ。」という返事に、「休みの札が下がっていて誰もいないようだ。」というと、「そうか、今日は火曜日だな。火曜日は休みだ。」という。火曜日は食堂関係の定休日らしい。他にオトリ屋はないかと聞くと、「この下の公民館の裏にある。」と教えてくれた。
もう8時を回ってしまった。「せっかくここまで来たんだから、ドブ釣りでオトリを捕ってこの辺で友釣をしよう。監視員が来たら、店が休みで入漁証は買えなかったといえばいいだろう。」とKYさんが云った。それもそうだ、また下流まで戻るのは面倒だ。それに渕にはアユが見えている。
釣り支度をして、渕の少し上手にアルミ梯子が鎖で縛られていたので、そこから川へ下りて深い所で膝位の瀬を左岸側に渡って、2枚目と3枚目の写真のようにドブ釣りを始めた。支流の時のようなアブラハヤの猛攻はなかったが、今度はアユは見えているのに、全く当りが無い。鈎をいくつか替えてみたがダメ。
しばらくしたらKYさんがオトリサイズの良形を釣った。掛かった鈎を見せてもらったら黒海老のような感じがしたので、鈎を黒海老に替えてみたが当り無し。鈎は茶三光だったのかもしれない。
またしばらくしたら、KYさんがオトリサイズとチビとを釣った。とにかくオトリは2匹確保された。9時半を過ぎたら、二人とも全く当りがない。
KYさんが釣った2匹で友釣に変更。川幅が狭いので竿は3間半か4間で十分だ。それ以上の長さでは邪魔になる。
KYさんは渕の上手側、自分は下手側で始めた。
少し下手に、いかにもオトリを入れたら掛かりそうな深みがあったのでそちらにオトリを出してやると元気よく流れに潜り泳いでいった途端に、根掛り。腿位の深さまで入って外したが、オトリは弱りさっきのようには泳がない。
いろいろ探ったが当り無し。道路側の大石のぶつかりの横にしばらく止めておいたら、グルグルキラリと掛かったけれど、竿を立てたら水中バレ。小一時間やったがダメで、渕の所へ戻ったら、KYさんが渕の中を泳がせている。
「どお、釣れた?」 「渕で垢を食んでキラキラ光っているんだけれど、そこへ入れてやっても追わないんだよ。上手もやってみたけど掛からなかった。」 「ふーん、ダメかい。下の方も、一度掛かったけど水中バレでダメだった。後はまるで当りが無いよ。少し休んだら上のほうをやってみようかな。」 「うん。やってみてよ。」
小休止の後、川へ下りた梯子より3,40メートル程上手まで左岸側を上り(左岸側は山から木の枝が出ているので狙えない)、左岸側から右岸の道路側へ3間半の竿を出した。全体にチャラ瀬で部分的に少し深くなり流れが少し早くなるという感じだ。すこしでも深そうな流れの筋を探ってみた。なんとかオトリに使えるのが一つ来た。それを道路側護岸ギリギリの深そうな所に入れ、少し待っていると待望のギュギューンという当りだ。素早く竿を立てるが引きが強く浮いてこない。竿一本か二本ほど下がってようやく抜き上げた。タモに入ったのは20cmはあるようなふっくらした良形だ。(家に戻り測ったら18.5cmだった)
それをオトリにして、同じ様な所を探ると、少し小振りだが引きの強い良形が2本来た。KYさんが「いー形のがつれたねー」、と声を掛けてきた。「うん。流れの早い深そうな所を狙ったら来たよ。」と答えた。
KYさんが車から弁当を取ってきてくれたので、渕の上手の河原で昼食、昼休み。
「さっき、同じ様な所をやってみたんだけど、釣れなかったんだよね。泳がせ方が違うのかなー。」「いやー、そんなに違わないと思うけどねー。時合いかもしれないよ。」
「オトリも確保できたから、午後は下の大沢温泉の所へ移動してやりましょう。」ということになった。
昼休みの後、大沢橋を左岸側に渡ってすぐに左折し川沿いに上手に百メートルほど行くと、端の山際に神社のある駐車場があったので、そこに車を停めた。駐車場と対岸を行き来できるように作られた木橋が架かけられていた。
午後は4枚目の写真の所、木橋から大沢橋までを二人だけで釣った。
我々の他の釣り人は、橋の下手に一人と上流堰堤の下に一人の二人だけで、監視員も回っては来なかった。釣り人が一日に4人では、監視員の日当代にもならないだろうから、回ってこないのにもなんとなく納得してしまう。
まず、橋のすぐ下まで様子を見ながら、下がっていったが、アユが垢を食みキラリ、キラリと光る様子は見当たらない。食み跡が無いわけではないが、石がツヤツヤに磨かれているような所もほとんどない。
下手でやっている人は、橋から50m以上下にいて、見ていると良形を抜き上げた。これは良さそうと思い、橋のすぐ下手でオトリを出してみたら、すぐにチビが掛かったが、次が来ない。
橋の上手の真ん中から右岸側に早い流れの筋が幾つかあったので、手前左岸側からその流れの筋にオトリを泳がせて待っていると、強い当りで塩焼きサイズが来た。溪流竿に毛の生えたような3間半の竿だから、掛かったあとがとても面白い。また、短いからオトリを操作したり、掛かり鮎をいなしたりが、やり易い。普通の川でも汀まで縄張り鮎がウジャウジャいるようならば、短竿でやるのが断然面白いと思う、が、今時そんな川はそうそうあるものではない。
なぜか、橋から上手5,60mまでの真ん中より右岸側の深く流れが強くなっているような所にオトリを入れて探るとギュギューンと強い当りで良形がくる。しかし、魚影が濃いわけではないから、掛けた所のすぐ近くで次はこないので少し離れた所を探っていった。4時近くなって当りが遠のいたので、今日はこれで終了。
車に戻り着替えてから、河原で携帯コンロで珈琲を入れて、鶯の声を聞きながら一服、休憩。
今日は西伊豆の小河川で、誰にも邪魔されずにのーんびりと一日鮎釣りが楽しめた。
さて、帰りは仁科川沿いに上流へ行き、湯ヶ島温泉へ抜ける道を通ってみることにした。が、これは大失敗。
天城山脈を越えて湯ヶ島へ抜けるのだから上り坂なのは承知のことだった。西伊豆オートキャンプ場を過ぎしばらくすると天城深層水の取水場があり水を汲みに来ている車がここまで結構来ていた。ここまでは、まあ普通の上り坂の道だった。
が、この先が地図ではまるで分からない、昔の道そのままの無数に続く急勾配の狭い九十九折が天城山脈を延々十キロほども登るのだ。ハンドルを右に切り左に切りまた右に左にと切り返す。この九十九折はいったいどこまで続くのか?と思ってしまったくらいだ。もうこの道は二度と通りたくない。
ようやく頂上辺りかと思われる所まで登った所で、左のような光景を目にした。海岸の港は宇及須港だと思うが、海面の一部が金色に輝き周りはぼんやりとした灰色で海なのか空なのか雲なのか区別がつかない。走りながら森の切れ間から眺めた最初は、なぜ大きな金色の光が空に上っていくのかと思ったほどだ。車を止めて眺めるとようやく左の写真のような情景が理解できた。空の太陽はもう少しぼんやりとしていたように感じた。
この後ようやく頂上の仁科峠に辿り着き、後は下りだ。途中で湯ヶ島と修善寺への分かれ道に来たが、あの九十九折にうんざりしていたので、修善寺へと向かってしまった。
修善寺から先は通い慣れたいつものルートで横浜へ戻った。
5回目 6月14日(水) 河津川・中流部
峰小橋
天気;曇りのち晴れ 水温;16〜19℃ 水色;澄み〜午後薄濁り
釣果:17
Max. 21.5 cm(幅5cm)
Min. 15cm
Ave. 18〜19cm
またもやカメラを忘れ、携帯のカメラで撮りました。
まあ、こんな感じというところで、ご勘弁ください。
上の写真は峰小橋の上から上流側です。
左は、菩提寺堰堤の下手から下流の峰小橋を見たもの。
7時を過ぎた頃には竿が当らないくらの間隔で釣り人が立ちました。
峰子橋の上から下流側
7時過ぎには川が見えなくなる所まで竿が並びました。
水曜日は土日と同じくらい釣り客が多いのだそうです。
今週は河津川へ行くことに前回那賀川の帰りに決めていた。目的地は伊豆半島の南端近くなので、前回と同じくKYさん宅を2時半出発。カーナビに「河津川の釣りMAP]に出ていた上流部の相馬養魚店に設定した。知っている場所へ出かける時は、途中経路は大抵カーナビの指示を無視することが多いのだが、今回は全てカーナビの指示に従ってみることにした。
まず西湘バイパスから箱根ターンパイクに入るようカーナビが指示した。いつもなら早川出口を出て熱海方面へ向かうか、箱根新道へ行くのだが、今回はカーナビ指示通りに進んだ。箱根ターンパイクへの分岐を早川料金所まで進んだとき、驚きの大ショック。料金所に上下線とも「閉鎖」の赤文字看板が付いたゲートで閉められているではないか。ゲートに付けられた閉鎖の看板にしばし呆然。
通行できないのなら、入り口分岐路の手前に表示を大きく出すべきだろー。管理会社の箱根ターンパイク鰍ヘ何を考えているのか分からない。
料金所のゲート前でUターンできるように上下線の間を開け通れるようにしてあり、戻れるようにしてあるから問題ないでしょうと箱根ターンパイク鰍ェ考えているのだとしたらオオマチガイだー。
Uターンして西湘バイパスへ戻ると、出口は小田原方面へ向かうと、小田原で出口は無く、国府津・松田の出口まで行かなければ出られない。熱海方面へ向かうと早川を過ぎて追加のニ百円を払って終点の石橋ICから出るしかない。 たまの観光で来た人がこんな目にあったら、その後どうしていいのか分からないと思う。
***戻ってから調べたら、箱根ターンパイクは大観山線が5:30〜22:00、十国線が7:00〜19:00で閉鎖だそうだ。知らずに深夜早朝に入り口へ行ってしまうとトンデモナイ事になるので、ご用心。***
そんなわけで、プンプン腹を立て一頻り文句をいいながら、東伊豆の海岸沿いに南下した。
この時期になると4時には夜が明ける。5時を過ぎる頃に河津に到着。KYさんが、先週末にここを伊豆急の電車で通った時に鉄橋の上流側に友釣をしている人が6人ほどいるのが車窓から見えた、と教えてくれた。自分達はやったことがないが、河津川も海が見えるところでも友釣が出来るそうで、地元の人が良形をあげているそうだ。
踊り子会館のあたりと、峰小橋、峰大橋のあたりで、アユは沢山いそうかとか垢の食み具合はどうかなど、川を覗き込み今日は釣れそうかとかなんとか話しながら上流部へ向かった。
国道から細い道へ左折し相馬養魚店へ行ったが、カギが閉まったままで誰もいない。オトリ、遊漁証販売の看板は架かっているから、休業というわけではなさそうだ。ぼんやりしていても仕方がないので、養魚店から下流の河津川本流と支流の佐ケ野川を見て回った。
本流は水通しの良い所の筋だけに食み跡があり、その筋からはずれた石は汚れたままだ。アユの姿は見えるが石に着いている様子はない。支流の佐ケ野川は石がきれいに食まれている所が多いのだが、群れアユがほとんどで群れで移動しながら垢を食んでいるようだ。ここも石に着いているのはほとんどいないようだ。
限られた範囲を見ただけだが、養魚店の近辺はどうもいい釣ができそうもない感じがしてきた。下流の峰小橋へ移動。
「とうふや」の駐車場に車を停めさせてもらい、橋の上から川の様子を眺めていると、6時頃に地元の人が来て釣り支度を始めた。
「今年初めて来たんですが、どうですか?」と尋ねると「ここから下の方は釣れるよ。朝方は水温が低いからダメだと言う人もいるけれど、そんなことはないよ。朝早くからでも釣れるよ。上のほうは魚が少ないから、この辺から下でやったほうがいいよ。」と教えてくれた。
以前は橋下の左岸側が深くなっていて石が詰まっていたのだが、今年は少し上手からずっと砂で埋まり大きな石がぽつぽつ頭を出しているような状態だ。なぜこんなことを書くのかといえば、以前のような深みがあれば朝一はドブ釣りをして、日が高くなってきたらドブ釣りで捕った野鮎をオトリにして友釣をという下心なのだ。じっと眺めても鮎の群れは見えない。でも全体に石はきれいになっている感じだし、先ほどの地元の人の話もあるので、オトリを買って初めから友釣をすることにした。地元の人は橋の下手に入って竿を出している。
我々は橋の上手でやることにする。KYさんは橋から50mくらい上手あたりをやってみるという。自分は途中の様子を見ながら堰堤の所まで行って、その辺りから釣り下がるつもりだとKYさんに云って、川の真ん中を上流にむかった。この辺りは、釣り人が移動したり立ったりするのは昔から川の真ん中で、真ん中から両岸側を狙う。
堰堤下の小さな中州に着いて、あたりの様子を眺めた頃には他の釣り人も続々来だした。お互いの方向に竿を倒しても当らないくらいの間隔に釣り人が増えた。
堰のすぐ下は砂でほとんど埋まっているようで何個か石の頭が砂から出ているという気配だ。その下手で数ヶ所大きな石の間を腿位の深さで流れている。とりあえず、中洲に立って両側竿の届く範囲を釣ってみることにした。
オトリを出してしばらくして1匹目がきた。オトリより大きいきれいなアユだ。7時頃までに3匹来た。これで今日はオトリがうまく循環しそうだ。
とは思ったのだが、親指くらいの太さで14,5cmはありそうな大型のボウズハゼとかヨシノボリとかの猛攻でまいってしまった。他の釣り人もハゼの攻撃にぼやくことしきりだ。
休憩の時に、橋の上からジッと見ていると、ハゼの陣取っている所に鮎が通りかかると猛然とアタックするのだ。これは本当ですよ。一方鮎はハゼをアタックしない。アユは黒いものや底にへばり付いているものは攻撃しないと文献に出ていたが本当だ。
ハゼが鈎に掛かるとグリグリ巻きになったりして仕掛けをクチャクチャにされてしまうことが多く、そうなるとオトリも弱ってしまうので、できればハゼには掛かってほしくない。でも大型ハゼが掛かってくる。まいったー。
でも、今日の河津川のアユは皆良形で引きが強く、まるで盛夏の鮎釣りをしているような感じだった。堰下のプールから大石の間を流れ下る深みで掛けたのは、全長21.5cm幅5cmの今日一番の大物だ。ギュンという感じで掛かった瞬間、18cm位のオトリを引きずって大石横の強い流れを苦も無く昇り上手に走った。後が大変だった。下へ、横へ、また上へとオトリを引きずったまま走り回る。抜くなどとても無理。ようやく寄せて糸を手繰りタモに取り込んだ。
左が帰宅後に撮ったものだが、真ん中あたりの幅広のやつが今日一番の大物だ。他もほとんどがオトリより大きなもので、15,6cmのは3匹だけだった。
川を歩いている時はけっこうアユは見えたのだが、一ヶ所での釣り返しはきかない。あちらこちらと、もれなく探っていかないと次が来ないし、ハゼの攻撃にあってしまう。
今日は人の移動が多かったので、人が移動して空いた所へ行っては探る感じで、堰堤からから下100m位をニ往復ほどして、水当りの良さそうで石の色が良さそうな所を狙った。
岸際の葦と水からでた石の間に4,5個の磨かれたような感じの石があったのでオトリを誘導してやると、途端に目印が下流に4、5mほど吹っ飛んだ。今日2番目の大物4.5cm幅のやつだった。これもまた馬力があってとても抜くなどできない。竿一本ぶんほど下がって腰を落として寄せ捕りした。
例年河津川は初期から良形が釣れるのだが、それにしても、どうしてこれほど良形が育ったのだろう。KYさんがこの川で竿を折られたのは2004年の6月12日だった。
軟弱なぶくぶくユアやヒョロヒョロチビアユは一匹もいない。みんな真夏のバリバリ天然アユみたいなのだ。20cmオーバーが6匹も釣れ、今日は久方ぶりにアユの引きを堪能した一日だった。
6回目 7月15日(土) 千曲川・佐久漁協管内
天気;曇ときどき晴
水温;19〜23℃ 水色;濃い濁り〜午後澄み始める
釣果 3 、 15〜17cm
野沢橋より右岸側上流を望む。
橋のすぐ上手にコンクリートブロックを積んだ堰があります。
以前は下の写真のように堰の上から水がオーバーフローしていたが、今回はブロックの間から水が流れていた。
野沢橋より左岸側上流を望む。
上流側は流れが見えなくなる辺りで一つの流れが左右に分かれ、下流の佐久大橋の下も手でまた一つの流れに合流する。
流れが分かれる上流に、早瀬〜荒瀬〜瀬の落ち込みがあり、良い釣り場がある。
オトリ屋の後ろに見える高い樹の向こうには良く整備された公園がある。
野沢橋より右岸側下流を望む。
右側の緑が切れて灰色になった右手にオトリ屋の青い屋根がわずに写っている。
オトリ屋のすぐ下手で、流れがザラ瀬になって右岸の護岸ブロックの深みに流れ込んでいる、(写真では右側の草の緑が終わる辺り)。
オトリ屋の話では、昨日14日に、このザラ瀬に立って落ち込みの深り、護岸ブロックに向けてオトリを出して一人が70数匹、次の一人は40数匹、その次が30数匹釣ったそうである。
12、13日に追加放流があったそうなので、溜り場になっていたのか?
15日我々がオトリ屋から話を聞いた時にはすでにその場所に4,5人が立って竿を出していた。
朝食を摂りながら、しばらく見ていたが、写真のように泥色の強い濁りだったせいか誰も掛からなかった。
野沢橋より左岸側下流を望む。
野沢橋左岸のすぐ下手にもオトリ屋がある。
左岸側の流れには大きな石が入っていて、垢の状態が良ければ大物が釣れそうな雰囲気はある。
佐久大橋より下流を望む。
野沢橋の上流で左右に分かれていた流れが、佐久大橋の下流で合流し一つの流れにもどります。
見た目(石の入り具合)はどこも良いのですが、水の濁りが薄まった時に判ったのですが、川全面が垢腐れでした。友釣の条件としては最悪、残念。
Kさんから千曲川・佐久での鮎釣り合宿の誘いがあり、二つ返事で参加することにした。少なくとも5,6人での合宿になるかと思っていたが、今年は何かと所用のある人が多くて結局は3人での釣行となった。
6月中旬の前回から一月ぶりの鮎釣りだ。解禁以降に一月も釣りに行かなかったのは鮎釣りを始めて以来初めてのことだ。歳と健康には勝てないという事だ。
出かけるのは少し早めにして、夜明け前に佐久に着き少々仮眠を取ってから釣りを始めるというつもりで12時頃にKさん宅次いでYさん宅へ寄り、環八〜関越〜上信越自動車道のルートで佐久へ向かった。
環八から関越・練馬ICへ入るつもりでいたのだが、環八の終わりあたりで今年5月末に開通したというトンネルに入ってしまった。トンネルに入るとすぐに笹目方向の分岐に出て関越・練馬ICに向かわなければいけないのに最近全線開通した環八本線側を走って行き過ぎてしまった。行き過ぎたものだから、カーナビは東京外環道に入り、関越・大泉ICへ向かうよう指示している。
カーナビの指示を無視して、直接関越に向かい、関越に入ろうとすると、入り口に「事故・進入禁止」の看板が出ていた。関越が通れないとえらいことだ。とにかく所沢か川越のICまで行くことにした。途中の交通表示では事故で「所沢〜川越」が閉鎖だと出ていた。環八を行き過ぎて、カーナビの指示も無視したのは怪我の功名だったねー、と話し合いながら川越に向かったのだが、所沢から川越ICまでの間が大渋滞になってしまった。わずか十数キロに1時間半ほどもかかってしまい、予定を大幅に遅れて仮眠をする時間は無くなってしまった。
佐久市野沢橋に6時近くなって到着した。川の水は岸辺の石しか見えない強い濁りだ。昨夜上流でかなり強い雨が降ったようだ。上流側を眺めると、一番目の写真のように山は低い雲に覆われ雨が降っているように見えた。どうしたものかと思ったが、とりあえず朝食のパンでも食べながら、オトリ屋で様子を聞いてみることにした。
右岸側の野沢橋と佐久大橋の間にあるオトリ屋で最近の様子を聞くと、なんとオドロキの釣果だ。
昨日14日、トップが70数匹、次が40数匹、三番手が30数匹だったという。
オトリ屋の少し上手から流れが右岸側に曲がりザラ瀬になってオトリ屋の下手で右岸護岸ブロックに当るように流れ込み深みトロになって下流へ流れている。(3番目の写真の上のほう) ザラ瀬に立って、ブロックに当っている流れの深みにオトリを入れてやって釣ったそうだ。
7月の追加放流(17,18cmの成魚)の予定表が張ってあったのを見ると、5日、12日、13日となっていた。溜まっていた成魚放流物が釣れたのかもしれない。これは自分の勝手な推論だ。
聞いた場所を眺めると、すでに4人ほどがザラ瀬に立って流れの真ん中から右岸へぶつかった深みにオトリを出していた。しばらく見ていたが濁りがきついせいか誰も釣れない。昨日のようにはいかないようだ。
濁りがひどいが釣りになるかどうかオトリ屋に尋ねると、昨夜一時的に降った雨だから10時までには澄むだろうという。
昨日大釣りをした場所は塞がっているので、野沢橋の近くでやってみることにした。岸辺で水色を見たが、スネ位の深さが見えるかどうかという濁りだ。岸辺の石以外は濁りがきつくて全く見えない。岸辺の見える石垢は皆腐った状態だ。どうも思わしくない感じだ。
Kさん、Yさんはすぐ準備をして、釣り始めた。自分は、先に写真を撮っておくことにして、野沢橋の上から上流側、下流側の写真を撮った。上流の山は低く厚い雲に覆われているが、この近辺は雲間から朝日が射したりして雨が降る気配など全く無くて、どちらかといえば絶好の釣り日和の感じなのだ。が、写真を撮っている間に濁りがさらにきつくなり泥濁りの赤みが入ってきた。上流でかなりきつい雨が降っているようだ。
岸辺にもどりKさんYさんに釣れたか声をかけたが、まだ釣れていない。すぐには濁りが取れそうもないので、スネ位までは見えそうなので、橋の上流でオトリを出してみた。小一時間やったが当りがない。
くたびれたので、橋の日陰で横になったら2時間近く寝てしまった。濁りが少し薄くなったような感じなので、オトリを出してみたが、午前中2匹だけ。同行の二人も数匹。橋の下手に10人ほど竿を出していたが、いい人で数匹のかんじだ。
ここで粘っていても見込みがないので、午後は上流側を見に行って良さそうな所を探すことにした。
昼過ぎになってようやく濁りが取れて川の中の様子が見えるようになってきた。上流側の友釣専用区は住吉橋〜臼田橋、とさらに上流の宿岩橋の上下だ。友釣専用区は川の流れや石の入り具合は鮎釣りには申し分無いように見えた。が、肝心の石垢はどの場所も川全面垢腐れの状態だ。アユに食まれてツヤが出ている石は全く見あたらない。当然だが、アユが垢を食んでキラキラ光るのなど見えない。追加放流した成魚はどこかに溜まっているようだ。
どこを見ても全面垢腐れの状態なので、どこでやっても同じということで、宿岩橋の上手でやることにした。
宿岩橋の写真を撮るのを忘れてしまったが、大きな石がゴロゴロしていて川相としては申し分がない。が、残念なことには、全面垢腐れだ。
しかし、そんな状態でも、地元の年配の釣り人は朝からやっていてツ抜けしているという。どんな状況でもアユがいて追う場所を見分けられるということのようだ。
自分はまだ修行が足りなくて、全面垢腐れ状態で追い気のあるアユの居場所を見抜けない。午後から1匹のみ。
KさんもYさんもサッパリなので、3時頃に早上がり。Kさんの会社のリゾートマンションへ行き、シャワーを浴びて一休みしていたら、ザーっと雨が来た。もう少しやっていたらズブ濡れになるところだった。
Yさんが午前中やっていた所では、冷水病の潰瘍ができていて弱ったアユがふらふら流れていくのが何匹もいたそうだ。そう言われれば、瀬の落ち込みでアユが底からふわふわっと浮いてきてふらふらと潜っていくのを何度か見たのだが、あれも異常な感じだった。
いずれにしても、運の良い人か、アユの溜まり場を知っている人以外には厳しい状況だ。
帰ってきてから、長野県では梅雨末期の大雨が降り続いているようだ。この雨で腐った垢が流されて新垢が付けば状況は良くなると思うのだが。
7回目 7月29日(土) 狩野川上流部
田毎ノ淵、上下
天気;晴れ一時雨 水温;18〜20℃ 水色;澄み
釣果:11
Max. 19 cm
Min. 8 cm
湯ヶ島温泉の下手にある水深9mはあるという田毎(タゴト)ノ淵。
淵尻〜瀬頭のカガミの部分では無数のチビアユが石周りに群れて垢を食んでいる?のが見えました。大半がオトリになりそうもないチビです。
田毎ノ淵より上流の鈴ガ淵の吊橋を望む。
吊橋から田毎ノ淵の間にいた釣り人は4、5人でした。
人が少なくニ、三十年前に戻ったような感じです。
田毎ノ淵より下流の荒瀬
写真に写っているのは右岸側の荒瀬だけで、写真で石がごろごろした左岸のように見えるのは中州になりかかっているところで、そのむこうに浅瀬チャラ瀬が流れている。
例年なら、今時分はいい場所なんですが。 ここも見える範囲で釣り人は4、5人でした。
このあたりで友釣をやっているのは、物好きだけですかねー。
Mさん、Tさんの二人が先週ログハウスの辺りでよい釣りをしたので、今週末も狩野川へ行くので一緒に行かないかと誘いがあった。体調ももどったので、誘われれば二つ返事で行くと答える。
今回はMさん、Tさん、TJさんと4人での釣行だ。夜が白んだ頃に出発した。
箱根の峠を三島にむけて下る途中に、富士山がとてもよく見える場所がある。ここからの富士山の眺めは宝永噴火口が正面にくっきりと見える。今朝は雪渓が2箇所白く見えた。
そこからしばらく下ると、長岡、大仁方面が左方眼下に見えてくる。今朝は朝靄に覆われている。こんな日は晴天になることが多い。「今日は暑くなりそうだねー。ところで、どこで釣るの?」「おいしい鮎を食べたいのなら、上流。形を求めるのなら大仁あたりだろうねー。」「おいしい鮎がいいな。」「はいわかりました。希望にあわせて、上流部湯ヶ島辺りにに行きましょう。」ということで、湯ヶ島温泉の下手にある田毎ノ淵の所へ行くことにした。
湯ヶ島温泉の外れにある安藤オトリで入漁証とオトリを買った時に、最近の様子はどうか尋ねると、「最近は良くなってきているようです。」という返事だった。
「”良くなってきているようです”ということは、あまり良くないということ?」「相変わらず、チビということ?」などといいながら、田毎ノ淵の前の以前オトリ屋があった所へ行った。
数年前までは田毎ノ淵の前にオトリ屋があったのだが、三棟あった建物もみな取り壊されてしまい以前の様子を窺う術はもはや無い。
淵では、中年に近づいた人がアマゴを狙っていたが、狙った大物は出ず、30分ほどして引き上げていった。
7時頃だというのに、鮎釣りの人は、我々の他には誰も見えない。この辺りは釣れていないということか。とにかくこの辺でやってみようということで、Mさん、Tさんは淵の上手でTJさんは淵の下手でやってみるという。自分はとりあえず写真を撮ってから始めることにした。
淵の上手に行き、写真と撮っていると吊橋のほうから2、3人下ってくるのが見えた。100mに一人という感じだ。
上手の写真を撮って淵の所に戻ってくると、三人組のドブ釣りの人達が来ていた。
「今年初めて来たのだけれど、どうでうか。」と聞かれた。「実は私も今年2度目なんです。解禁日に来た時はチビアユが沢山いたので、もう大きく育っているんじゃあないかと思って来たんですよ。でも、鮎は沢山見えるけれど、まだ解禁の頃と同じように小さいですねー。月ヶ瀬の嶺松陰渕もいいかもしれませんね。良形というのなら修善寺から大仁辺りへ行った方が良いようですよ。」と答えた。彼ら3人組はドブ釣り一辺倒だそうだ。自分も時々遊び半分でやるがドブ釣りもまた何とも説明のしようがない面白さがある。鈎掛かりした後のあのクククッという引きがまた何とも云えない。
三人組は、ここでドブ釣りを始めた。様子を見ていたが、釣れてくるのは(例年なら解禁当初に釣れるような)チビばかり。2時間ほどで引き上げていった。
淵の開きから瀬頭にかけてのカガミの部分は日差しの関係で水中が良く見える。少し大きな石があるとその回りにはチビ鮎が沢山群れていて、垢を食んでいるように見える。せめて15、6cmに育っていてくれれば、入れ掛り爆釣ものだと思ったりするが、残念ながら大半はオトリにもなりそうもないチビ鮎だ。たまにオトリサイズのも見えるが、石に着いているというのではなく、放浪鮎の感じだ。
眺めてばかりいても仕方がないので、オトリを付けて出してやるが、掛かってくるのはチビばかり。やる気が萎える。午前中は、なんとかオトリに使えたのは3匹だけ。Mさん、Tさんもチビばかりとぼやく。淵下5、60mの荒瀬でやっていたTJさんがオトリサイズを4、5匹かけていた。浅い所はチビしか掛からないようだ。
午後も同じ感じで、やる気が起きない。いいかげんの気持ちでやっているものだから、荒瀬の深いところで根掛りで貴重なオトリサイズを3尾失ってしまった。Tさんは午後の半分ほどはウナギ仕掛けにチビアユを付け淵際に入れてみたり、河原で昼寝したり。
3枚目の写真の右側の建物がある辺りから3人ほど淵尻の辺りまで上がってきたが、あまり釣れないようで小一時間ほどで下手に引き上げていった。
今日一人元気だったのは荒瀬の深みタルミをやっていたTJさんで22匹、うち1/3はオトリサイズだった。
それにしても、今年はいったいどうしたんだろう。解禁の頃からアユの大きさが変わらないのだ。沢山いるのが見えるのだけれど、そのほとんどは12,3cm以下のチビアユなのだ。解禁から2ヶ月が経つのに、ほとんどが小さいままなのだ。関東まで梅雨明けだと報じられたが、これから育ってくれるのかなー?。