釣行記8月             戻る       「友釣 酔狂夢譚」 Top pageへ

2003年 8月、9月 釣 行 日 記
12回目 9月27日(土) 天気:晴れ 河川名:興津川 下流域   go
        釣果:2
11回目 9月13日(土) 天気:晴れたり曇たり 河川名:酒匂川 中流域   go
        釣果:3
10回目 9月6日(土) 天気:曇り後晴れ 河川名:狩野川 中流域   go
        釣果:7
9回目 8月30日(土) 天気:曇り後雨 河川名:木戸川(福島県)   go
        釣果:7
8月28日(木) 天気:曇り後雨 河川名:小国川(最上川支流)go
        釣果:5
8回目 8月2日(土) 天気:曇り後晴れ 河川名:大芦川(西大芦川)  go
        釣果:19

 第12回目    9月27日(土) 興津川 下流域 承元寺橋上流

承願寺橋上流
 天気;晴れ
 水温;20〜21℃ 水色;澄み
 
 釣果:2
  (17cm前後)


承元寺橋上流の瀬を望む。
写真の左岸に川原に出られる所がある(橋の上手200m位)。
昨年秋は富士川で流されたアユが興津川へ刺し遡ってこの辺りで25〜30cmのが沢山釣れたと地元のベテランが云っていた。


承願寺橋
承元寺橋上手。
承元寺橋右岸下に釣り人用の駐車場がある。
橋際にトイレもある。

橋の所からは下流の新幹線の橋を望む事ができる。
解禁頃や秋は橋の下流から新幹線の辺りが良い釣り場だという。橋の下流は見える範囲は釣人がずらーっと並んでいた。
橋の上流も朝は釣人が並んでいた。


 先週は、台風の影響とその後の雨と寒さで釣行はヤメにした。今週は天気も回復したので川も回復しているだろうということで、興津川へ出かけた。
 近年は中上流域でしか鮎釣をしていないので、終盤にもなってきたので昔良かった記憶のある下流域の承元寺橋辺りでやってみることにした。
興津入漁証 7時頃橋下の駐車場に車を停め、川を眺めると、橋の上流も下流もずらーっと人が並んでいる。久し振りの好天なので橋の下流には3人が入る余地は無い。
いまさら焦っても仕方がないので、写真に写っている右岸の散歩道を歩いて川の様子を見る事にした。ぶらぶら歩いていると、犬の散歩をさせていた婦人に、今日は何かあるのか?と尋ねられた。何故かと聞くと、昨日までは釣り人はほとんどいなかったのに、今日はすごい人がいるから何かあるのかと思ったという。昨日まではほとんど釣りにならない状態だったようだ。
 上の写真の川原へは車で出られ、この前が空いていたので移動した。
 しかし、川は岸から見える範囲はアカが無く、ほとんど真っ白けの状態だ。川の真ん中あたりから右岸よりの深みの辺に黒っぽく見える所が少しある程度だ。上の写真の川がカーブした辺りから上は早瀬と荒瀬になっているが、見に行くと既に竿がずらっと並んでいて入る余地は無い。(昔は、この辺りは岩盤と大石の沈んだ深みが沢山あって変化に富んだ場所だったはずなのだが、今は深みが砂と小砂利でほとんど埋まってしまったような感じだ。)
 KYさんが川岸で釣り支度をしていると、地元の釣り人(年券を付けていた)が上流側からヒザ位の深さの所を垢の様子を見ながら下ってきて10mほど手前mで「ここでやりますか?」とKYさんに声をかけた。「ええ、ここでやろうと思っている。」というと、岸にあがり迂回して少し下手でまた川に入り垢の様子を見てから立ち込んで釣り始めた。さすが地元の人はマナーが良い。
 アユ釣りはこうでなくちゃーいけないね。マナーが良いと、気持ちもいいよ、と話し合った。
手前にはアカが無いので、ともかくオトリをつけて川の真ん中あたりを流してみるが、全く当りが無い。しゃくにさわることには、大雨で流された鮎が刺し返しているのか立っている2,3m先とか対岸のヘチ辺りを鮎がしきりに跳ねる。時にはスゴイ良形が跳ねたりする。1時間たっても何の当りも無いので、股位まで立ちこみ、川の向こう側を狙ってみたが10時頃にようやく1匹来た後は、またもや梨の礫。橋との間にいた人達も釣れないようで11時頃には一人もいなくなってしまった。午後に期待して、早めの昼食にし川原で昼寝。
 期待した午後もダメで、4時過ぎにはほとんどの人が帰り始めたので、我々も揚がることにした。結果は、KYさん4匹TJさん5匹で自分は最低の惨敗となった。
 帰り支度をしながら、上流からずっと見てきたという地元の釣人達と話をしたところ、但沼より上流域は完全に白川状態でアカが全く無いそうで、但沼大橋下流からの大石の後ろに残りアカがある程度で、水も普段より30cm以上は高く、釣況は何処もダメだという。しかし、承元寺橋下流から新幹線にかけては釣れていたそうである。
 また、この辺りで自分の好きな所に入ろうと思ったら5時頃には来ないとダメだといわれた。
来年リベンジに来る時は夜明け頃に着く様にしよう。

 第11回目    9月13日(土) 酒匂川 報徳橋上流       Back


 天気;曇り後晴れ
 水温;20〜23℃ 水色;澄み
 釣果:3 
  (15cm前後)


報徳橋上の瀬
この写真を撮って間もなく、この上の瀬まで両岸に竿の長さ位の間隔でずらりと鮎キチ達が並んだ。
数年前まであった橋上の深みは埋まってしまい浅いチャラ瀬になっている。




報徳橋下卵と白子15cm位のチビなのに、
腹には卵や白子が大きくなっていた。




報徳橋下流を望む
釣り人が立っている所にコンクリートブロックの堰堤(目的不明)があり、その下で流れが二手に分かれて瀬になっている。
下の瀬にも人出が多かったせいか、コンクリートブロックの間を探っている人が数名いた。



 台風14号が週末に北上してきており、土曜日は東海以西は雨模様で風も強くなる予報が出ていたので、久し振りに酒匂川へ行く事にした。この台風は韓国に上陸し死傷者100人以上の大災害を起こしたと報道された。
 松田より上流は先週釣友が行ってダメだったというので、もう4〜5年行っていないのだが、中流域の報徳橋でやってみることにした。
9-13酒匂入漁証 右岸、報徳橋下のオトリ屋へ行くと、今日は人が沢山来るから車を奥に詰めて駐めるように云われた。大雨後先週あたりからようやく川の状態が良くなってきたところだから、アユキチ達がどっと繰出すだろうということのようだ。
 オトリを入れた引き船と飲み物と弁当をいれたクーラーボックスを持って報徳橋のすぐ上手の瀬へ向かった。以前来ていた頃は、橋の上手の数百mの長い早瀬・荒瀬から石が敷き詰められた深いトロ瀬になり橋下の深い大きな淵に流れ込んでいたのだが、何度かの出水で埋まってしまい、深みは無くなり淵も小さくなっていた。写真を撮ったりしながら川の石を見るとハミ跡もあり石もきれいになっている。
 瀬尻あたりでやろうかと思っていたのだが、他の人が来て陣取られてしまったので、瀬の中ほどでやてみることにしたのだが、9月の半ばということをすっかり忘れていた。
 さて、仕掛けを張りオトリに鼻管を通す頃には、もう両岸にはズラリと竿が並び場所を選ぶ余地は全く無くなった。まず瀬脇からオトリを入れ少し沖目の石裏のたるみに泳いで行った時に1匹目が来たが、ようやくオトリになる位のチビ。とりあえずオトリを替えて出してやると、また石裏のような所で2匹目がきて、今日は幸先が良いと思ったのもここまでで、後は瀬脇をやっても、瀬の中や流心を狙っても、石の頭に止めても全く当りが無い。
 8月の長雨、大雨がようやく終わり先週あたりから暑さと天気が続きだして川の水もぬるみ、梅雨明け後の盛夏のような気分で竿を出していたのだ。同じような錯覚をして、瀬の中を狙った人たちは自分も含めて皆惨敗ということになってしまった。10時頃になると人がアチコチ動き出し、3時頃には半数以上が帰ってしまった。9月半ばなのに、盛夏の頃と同じような釣り方をしたからダメだったのだ。
 家に帰り釣った鮎の腹が卵や白子で一杯になっているのを見て、ようやく季節感を忘れ盛夏の頃と錯覚して釣っていたのに気が付いた。我ながらドジだなーと思う。
 報徳橋の上手でやっていた人たちでツ抜けしたと思われるのは、脛よりも浅いチャラで静かに泳がせていた老人と瀬尻でやった中年の二人だけのようで、瀬や流心を狙った人たちは皆惨めな結果に終わった。それと、報徳橋の上手で釣れていた鮎は、どれも15cm前後のチビばかりで、以前に釣れた様な良形はまったく見られなかった。
釣友の釣ったアユに、もうサビ色が薄く出ているのが1匹いたことをお知らせしておきます。
 次回は鮎釣りも後期に入った事を忘れないように場所選びをしよう。


 第10回目    9月6日(土) 狩野川 宮田橋上流テニスコート前   Back

狩野川9/6
 天気;曇り後晴れ
 水温;19〜20℃ 水色;澄み

   釣果:7 
  (17〜21cm)

 宮田橋上流を望む。
7時頃までは釣り人はチラホラだったが、9時頃からはいつもの様に両岸にずらりと竿が並んだ。



今日の4人  鮎

飯田オトリの休憩所で昼食後に記念撮影
天気は申し分なかったのだが。




 台風10号の大雨の後に2度も豪雨で大水が出てなかなか川が回復しなかったが、先週あたりから良くなってきたという。先週末釣友が宮田橋上でまあまの釣りをしたというので、久し振りに狩野川へ出かけた。
 6時頃に大仁大橋を渡る時に川を眺めたが、釣り人がまだ出ていない。例年だと人でいっぱいになる大仁橋上手の松下〜ショッコにも人影が見えない。これはあまり釣れていないということか?
入漁証 釣友の話を信じて、ともかく宮田橋の辺りで釣ることにして飯田オトリへ行く。対岸の瀬に一人だけ竿を出していたので眺めていると少しして竿が曲がり掛かり鮎に引かれて下手に下がっていく。「岸側へ寄せてから下がらなきゃ何処までももっていかれるぞ」などと話しながら眺めていたが終にオトリ屋前のトロまで50mほども下がってしまった。ここまで来たらじっくり竿をためて寄せれば良いのに抜く気になって竿を立てているうちに高切れしてしまった。
 「最近大きいのが出ているので切られない様に気をつけて下さいよ」とオトリ屋の主人がいう。壁に貼り出してあるの見ると25cmオバーのが6,7本出ているのが書いてある。これ位のが掛かると気分が良いだろうなーと思いながら、オトリを持って川へ出た。
 KさんとTJさんはテニスコート前の左岸へ渡ってやるといいオトリ屋上手の瀬頭を渡っていった。KYさんと自分はこちら側でやることにして、川岸を歩いて見たが、ハミ跡は見えるのだがテカテカに磨かれたような所が見当たらない。コンクリートブロックのならんだ中ほどが比較的良く見えたので竿を出すと5分ほどして1匹目がグンときた。17,8cmのきれいな鮎だ。オトリを替えて出してやるとまた5分ほどして20cm位のが掛かった。これは調子が良いぞ、今日は20以上釣れるかと思ったのだが、後がいけない。その後30分たっても、1時間過ぎても、際から流心までどこを探ってもウンともスンとも当りが無い。そうこうしているうちに竿1本分ほどの間隔で人がならんでしまった。
 移る場所も見当たらないので辛抱してやっていたが、周りは誰も釣れないので何人かが流心やその向こうにオトリを入れようと深みに立ち込んで行くがさっぱり当りが無い。対岸でも沖へ沖へと立ちこむ人が増えてきたがさっぱり竿が立たない。立ち込んでも仕方がないのにと思っていると、左右の人も腰くらいまで立ちこみ出した。
 これはまいったなーと思い対岸を見ると、オトリ屋の上手の瀬尻のあたりが空いていたので、対岸へ渡ることにして、途中でKJさんにどうかと聞いたが、鮎は見えるがさっぱり追わないという。
 瀬頭の上を渡らせてもらい、対岸の瀬尻の少し上で石が並んだ裏のたるみに入れてやるとギュンと流れに乗って瀬尻へ下る。ようやく3匹目をタモ受けた。これもきれいな鮎だ。オトリを替え同じような所へ入れてやるとしばらくしてガガーという当りのあと対岸へ向かって流れを真横に突っ切ってすごい力で引く。何とかこちら側か下へ向けようとするが、益々強い力で向こうへ走られ身切れでバレてしまった。8号位の鈎にしておけば良かったかなーと思うが後の祭り。
 午前中はこれまでとオトリ屋の休憩所へ戻り昼食にした。他の3人もほどなく戻ったが、皆芳しくない。
昼食後、上の写真の位置から川を眺めていたが、上流も橋の方もさっぱり竿が立たない。しばらくして橋の上手の瀬で掛けるのが見えたが、それっきりで後が来ない。
アユは時々見えるからユアがいるのは間違いないし、石にコケは付いているしハミ跡もあるのだが、上にも書いたようにきれに磨かれた所がほとんど見当たらないのはどういう訳か解らない。この謎は帰る前になって分かった。
 KYさんとTJさんが午後は橋の下へ行ってみるというので、橋の下の深みの下に見た目は良くないがチャラ瀬があるからそこをやってみたらと勧めた。見た目あまり良くないので皆馬鹿にしてあまりやらないが、深みの下の2本に分かれたチャラはどちらもその下の山の神淵までは静かにやれば結構釣れるところだ。
 自分はテニスコート前のトロの上のほうをやってみることにして対岸左岸へ渡ったが、やろうとしていた所の直ぐ下あたりを右岸にいた若い人がどんどん立ち込んできて腰より深い川の真ん中まで来てしまった。これにはまいったと思い、竿2本分ほど上手に移り岸の石に掛けて静かに釣る事にした。
 盛夏ならまだしも今時分に川の真ん中まで立ちこみ動いたのではアユを蹴散らして自分でポイントを荒らしてしまうのになーと見ていたが、案の定釣れなくてさらに下手へ行ったり岸の方へきたり動き回ってあちらこちらと竿を出すが全く釣れない。
 こちらは石に座って、流れの中ほどのヨレの辺りを泳がせていたら2本良形が続けてきたが、午前中と同じようにその後が続かない。
立ち込んでいた若者は1時間以上川の中を動き回っていたが釣れないのでどこかへ行ってしまった。
 狙い目の場所を動き回られたので、そこはあきらめるしかない。瀬尻の落ち込みでやっていた人もどこかへ行ってしまったので、落ち込みの下辺りを狙ってようやく1匹。腕のことはさて置いて、今日は元気なオトリで泳がせまくってもダメ、よさそうな所に止めてみてもダメで忘れた頃にようやく釣れるという感じだ。夕方近くにようやくまた1匹来たところで、上がることにした。
 皆オトリ屋に戻ってきた時に、地元の人が釣りの様子を見に来ていて立ち話をしたら、先週釣り大会用に成魚をこの辺りにかなり放流したのだという。
 これで午前中の謎が解けた。勝手な推論だが、成魚放流されたアユがいてコケは食むが、まだ石に付いて完全なナワバリを作るほどには野生化していないと見た。また、ときどき釣れる25cmオーバーの大物は台風10号を含め3度の大水でも流されずに残った天然の良形だろう。6月中旬に沢山遡上したチビアユは成長はしていたのだろうが、8月の3度の大水で大半が流されたのではなかろうか?
 いずれにしても、今時分に何人もの人が川の中を右往左往していたのでは釣れなくても仕方がない。
家に帰ってから、釣れた鮎の腹を裂いてみたらどれも養殖アユと同じように腹に脂肪のような塊が残っていて全部成魚放流されたアユだった。
酒匂川もぜんぜん良くないというし、今度は何処へ行ったら良いのだろう。冷夏の長雨・豪雨と台風を恨んでも仕方がないか!

 第9回目第3日 8月30日(土) 木戸川 女平橋下流       Back

木戸川 女平橋木戸川 仮橋下流
 天気;曇り後雨
 水温;?℃ 水色;澄み
 釣果:7 
  (15〜18cm)


 女平仮橋より下流を望む。
 仮橋の脇にキャンプ場がある。




←仮橋より上流の女平橋を望む。
女平橋の少し上流が鮎釣りの最上流部
大きな石が沈んでいて良い川相だが、通常の年はこの半分も水が無いそうで、友釣にはどうかという水量だそうだ。



木戸川入漁証 昨夜漁協組合長から女平仮橋脇のキャンプ場の管理人からオトリを貰うように言われていたので、キャンプ場へ行った。夏休みも終わりこの陽気なので客は他にいない。
 6畳位のプレハブ宿泊室が10ほど分散してあり、フトンもあって一泊一人千円だそうだ。ガスコンロや食器もあって使ってよいとのこと。山の中の緑に囲まれた所でキャンプ&釣りを手軽に楽しむのには、こういう所も良さそうだ。管理人は出かけている事もあるので、予約等は昨夜泊った「ふくの屋」にしてくれとのことである。
 キャンプ場の管理人は、以前は各地の川へ遠征したという友釣のベテランである。
朝一は水温も気温も低いから少し休んでからはじめたらどうかというので、大きな石のテーブルについて、友釣の話を聞きながら、朝食のパンを食べた。
 昨日は天気が良かったので、下流の方で釣ったが小振りのが10匹ほどだったという。今日は女平橋の辺りから仮橋までを釣ったらどうかという。しばらくやってダメなら、少し下流の砂置き場の下をやってみてはどうかという。砂置き場の下へは急な踏み分け道を降りなければならないが、しばらく誰もやっていないから釣れるはずだという。
 昨日アユが見えていた女平橋で釣ることにして、川への降り口まで案内してもらった。
 KYさんは橋の上手をやるというので、自分は橋の下をやってみることにした。
 上の左の写真の中州のある辺りで竿を出したが、木の枝が張り出しているので、良く上を確認してやらないと枝に道糸が絡まりそうだ。管理人から貰ったオトリは野アユですこぶる元気が良く瀬にぐんぐん潜っていく。大石の裏にオトリが行った時に目印がスッと動き、まあまあの形がきたが、少し痩せている。石垢はほどほどに付いているが、最近つきだしたのだろうか。
 アチコチ探って1匹、またアチコチ探って1匹という感じでポツリポツリと釣れるがどれも小振りで痩せている。
 しばらく釣っている間に雨がポツポツ落ちだした。水に浸かっていると寒くて震えそうだ。上流のダムからの放水量が多いようで、岸辺の草の間にも水が流れているので、水から出ている石の上に立って釣るが寒い。雨模様の6月解禁日の頃より寒い感じさへするほどだ。
 橋の上手でやっていたKYさんが釣れないといって、中州の下の瀬からトロ瀬の辺りに移っていった。橋の上から見た時の感じでは、良さそうに見えていたので、橋の上手へ行ってみたがアユが見えていても追わず、ようやく1匹掛けたところで、また橋の下手へ移動した。ポツリポツリと釣れるがとにかく寒いのには閉口する。昼になったので、キャンプ場へもどり昼食にした。
 昼食後どうしようかという話になったが、寒いし天気も良くなりそうにも無いので今日はこれで止めることにした。
 キャンプ場の管理人が、以前は夏井川の上流の川前という所の近くで大きいアユが釣れたという話をしてくれたので、様子を見に行く事にした。川前の下流の夏井川渓谷あたりは水が無くなっているが気にせず上流に行けばまた水があるから、という話だったが普通は水が無いという辺りでもタップリ水が流れている。教わった川前の街にある鮨屋(オトリ販売をしている)へ寄り様子を聞くと、8月に入ってから水が多くて川に入れない状態が続いているという。普通の年なら大きいのが釣れるんですが、今年はどうなんでしょうねーという。鮨屋さんに教わった上流の橋へ行って川を覗いてみたが、水が川幅いっぱいに流れていて立ちこむには水が多すぎるようだ。水が少し濁っていて川底までは見えないが大石がごろごろしていて大きなアユが育ちそうな雰囲気は感じ取れた。ただ、横浜からここまでわざわざ来るだけの価値があるのかどうかは釣った事がないので判らないが、こちらに来たついでに寄ってみるのは良いかもしれない。
 鮫川あたりも見てみようかとも思ったが、寒いし近所の川もあまり良くないので寄らずに帰ることにした。
 今回の釣り旅行は、出かける方角を間違えたようだ。東北地方の冷夏と雨は予想以上に悪い状況のようで、あちこちの田んぼで消毒薬を散布する姿が見えた。コスモスが咲きススキの穂も出ていて夏の終わりというよりは秋本番という感じさえした三日間だった。


  番外 8月29日(金) 山形県より太平洋側へ移動
バンガローで
八幡町のバンガローで朝食後に記念撮影。

 昨夜は雨を心配してバンガローを借りたのだが、残念ながらその心配が的中してしまった。
夜半から早朝にかけて風雨の音を夢うつつで聞いていたが、朝目を覚まし外を見ると強風と強い雨だ。
 KYさんが沸かしてくれた熱いコーヒーで、パンとソーセージの朝食を摂りしばらく様子を見る事にする。ラジオの天気予報では朝夕雨で日中は曇りの予報だが、こんなに土砂降りとは言っていない。しばらくすると雨が上がったので、川の様子を見に行ったが、近所の川はどこもマッカッカの濁流で数日は釣りが出来そうにも無い。
 太平洋側の天気予報は週末まで天気とのことなので、福島へ移動することにした。山形自動車道を通っている間は道路に表示されている気温は18〜19度で、断続的に雨が降っていた。東北自動車道を越え太平洋側に来ると気温は一気に29〜30度の晴天である。
 高瀬川と木戸川の様子を見て歩いたが、高瀬川には釣り人は多かったが釣れている様子は無くアユの姿もほとんど見えない。
 木戸川の女平橋の上から川を見ている釣り好きの若い人がいたので、様子を聞いたら、台風10号以降は平日に3日ほど釣りが出来そうな日があったが、週末は雨と低温で全く釣りができないと言う。橋の上から見ていると、石についたアユが追っているのが見えたので、明日やろうということにして漁協組合長の経営する民宿に泊まった。
 夕食時に組合長が見え、鮎釣りで泊ってくれたので明日のオトリ2匹をサービスするといってくれた。明日も今日のように天気なら良いのだがと思い、テレビで天気予報を見るとがっかり。
明日は気温が6度以上下がり昼頃から雨という予報だ。入漁証も買ってしまったので、明日は天気が長くもつことを期待して床に付いた。

 第9回目第1日 8月28日(木) 小国川 舟形橋下流      Back 

小国川 舟形橋
   天気;曇り後雨
   水温;18℃  水色;澄み

    釣果:5(20cm前後)

舟形橋下流
朝の一時だけ雲の切れ間から日が射した。
橋のすぐ下に中州が二つあり流れが3本になって流れている。
手前の中州の下の瀬の落ち込みで地元の人が5〜6本立て続けに良形を掛けた。
対岸の左から2軒目の赤屋根がオトリ屋、その右の小さい青屋根が民宿&オトリ屋。


小国川 舟形橋下の鉄橋
上の写真の下手の鉄橋を望む。
流れの向こうは真ん中の中州で鉄橋の数十mの所まで続いている。
流れは左岸の護岸側が深くなっていてる。
鉄橋の下は中州で流れが二つになって瀬が続く。
水量が減らないと中州へは渡れそうもない。

(橋の下流側欄干に雪よけ?のプラスチック板が付いていて、橋の上からは写真が撮れませんでした。)


小国川 舟形橋上流舟形橋より上流を望む。
写真を撮っている間に日が陰り出した。
写真では良く見えないが、橋上流の左岸に河川公園が500m位の範囲に整備されていて、公園内にはトイレが2箇所とバーベキュー用(炊飯用?)の炉が10ケ位と水道/流しが1ヶ所あり、オトリ屋もこの公園内にある。
バーベキュー用(炊飯用?)の炉の前は広い芝生になっていてテントも張れそうである。

(舟形町にはコンビニがありません。)


小国川 義経橋上流(瀬見温泉)
瀬見温泉上手の義経橋より上流を望む。
義経橋の欄干には牛若丸の像が立っている。
この瀬の上手はトロ瀬で良い石が沈んでいる。
天気が良く照り込めば良形が出そうな雰囲気がある。

明け方この場所を見たのだが、雲が低く垂れ込めて肌寒かったので、下流の舟形橋へ移動した。
橋の上手にはきれいなトイレのある駐車場がある。



瀬見温泉義経橋下流

義経橋より瀬見温泉側下流を望む。
右側に見える道の先に駐車場がある。

この橋を渡ると瀬見温泉街があり、
温泉の公衆浴場が早朝から開いていて年寄りが何人も朝風呂に来ていた。

(画像が暗いので明るくしたので空が明るく見えるが、実際は灰色の厚い雲です。)


台風10号の後は、神奈川・静岡の各河川は大雨が何度も降り、良くなったかなーと思う頃にまた大雨で濁流になるのが半月以上も続き、どこも状況が良くならない。
 8月末の週刊天気予報では東北方面は天気がもちそうなので、KYさんと山形へ行く事にした。
 水曜夜に東北自動車道を北上していると、関東を過ぎると断続的に雨模様で道路脇の気温表示は18度とか19度が出ている。古川ICから国道47号線に出て鳴子を通る頃には雨は切れて道は乾いた状態になった。「これなら天気も予報どおりで持つでしょう」などと話しながら小国川へ向かった。夜中過ぎには瀬見温泉の所まで来てしまったので、義経橋の手前のきれいな駐車場に車を停め、朝まで仮眠を取った。夜が明けて車から出ると、震えるほど寒く、山の途中まで雲が低く垂れ込めている。
 橋の欄干の端には牛若丸の像が立っていて、橋の中央には義経が北国を落ちのびる際の謂れのレリーフが填め込まれており、義経と北の方が生んだ赤子を抱く弁慶が浮き彫りになっている。
橋の上や上手の駐車場から川を眺めたが、鮎釣りにはとても良さそうな川相が続いている。瀬見温泉の辺りは初期から良形が出る所だそうだ。この辺りで釣りたいと思う川相なのだが、とにかく寒いし、雲が垂れ込めているので下流の舟形へ向かうことにした。途中の松原という所の道路脇に大きな鮎塚が立っていた。(このあたりで捕れる鮎を松原鮎というのかな?)
 舟形橋のすぐ上手左岸の河川敷には、きれいに整備された広い河川公園がある。公園の駐車場に車を停めて川の様子を見る事にした。関東近辺なら釣り人がずらっと並ぶ8時頃になっても一人も竿を出していないし釣り人の姿も見えない。監視員がバイクで通りかかったので、様子を聞くがあまり良い返事が無く、朝早くは釣れないという。
 先週から東北を釣り旅行でワゴン車で回っているという夫婦が来ていて様子を見ていたので話をしたら、秋田をアチコチ回ったがどこも良くないという。遡上が良くなかったらしいのと冷夏で雨が多かったせいなのかあまり釣れないという話だ。
 公園の中にオトリ屋があったので、見に行くと地元の若い人が一人オトリを買いに来ていたので、どの辺でやるのか聞くと、公園のはずれ辺りでやってみるという。
小国川入漁証 雑誌では、小国川が初めての場合は公園の辺りで釣るのを勧めると出ていたが、今日は釣りをしている人がほとんどいないので、右岸の橋の近くの民宿&オトリ屋へ行って様子を聞いてみると、おかみさんが云うには、20年以上オトリ屋をしているが今年ほど釣れない年は初めてだという。やはり冷夏と雨のせいだろうという。例年だと50、60はざらで束釣りしたという泊り客が何人も出るが、今年は最高の人で30位であまり釣れていないという。どの辺りが良いか聞いたが、今年はどの辺りを勧めたら良いか判らないといい、東京方面から来た人は小松橋の方へ行く人が多いと云う。
 10時も過ぎうろうろしていても仕方が無いので、舟形橋の下で釣る事にした。
鉄橋側の右岸に川原へ入る道があったので、鉄橋の上手の川原に車を停め、真ん中の中州へ渡り橋のすぐ下の瀬で竿を出した。囮を付けているときに橋のすぐ下手の電線にヤマセミがきて止まり、「俺の餌場を荒らすな」というような感じでこちらを睨み見下ろしている。囮を流れに出してやると、ヤマセミはあきらめた様子で橋の下をくぐって上手に飛び去った。
20分ほどして瀬の脇でグンときた。小国川最初の1匹なので慎重に寄せて取り込むと20cm位のきれいな香魚だ。しばらくしてまた同じ位のがきた。
 KYさんは右岸側の流れでやっていたが当りが無いので、真ん中の流れの瀬尻の少し上に移り20cm位の良形を掛けた。地元の釣り人らしき人が左岸の流れと真ん中の流れの合流する瀬の落ち込みで良形を5,6本続けて掛けるのが見えた。左岸側中州の尻に立っていて落ち込みの先は深みになっているのでそれ以上は下がれず、掛けた鮎は強引に抜くしかなく2匹ほど身切れでバラしていたがなかなか豪快だ。
 朝方は日も射していたのが、釣り始めた頃から雲が厚くなり11時頃には雨が降り出したので、車に戻りカッパを着たがそれでも寒さを感じる。異常気象のせいか、どうも天気予報はあまり当てにならない昨今だ。雨の切れ間に弁当を食べ、2時過ぎまで寒さを我慢して釣っていたが、二人とも5,6匹釣れたので、雨も強くなってきたので止めることにした。
 晴天が続き照り込めばまだまだ釣れるような感じがしたが、とにかくこの天気と寒さなので今日は舟形町を引き上げて八幡町へ移動した。
 夜はテントを張ってキャンプするつもりで来たのだが、雨の心配があるので、鳥海山荘・家族旅行村のバンガロー(ツリーハウス)を借りた。鳥海山荘で温泉に入って温まり、夕食を摂りバンガローに戻った。エアーマットをふくらましてシュラフにもぐりこんだが、夏というのに少しも暑くない。
明日は、荒瀬川で釣ることにして眠りについた。
(雨降りだったので、鮎の写真は撮るのを忘れました。)
 第8回目 8月2日(土) 大芦川(西大芦漁協管内) Back
                       小学校前鹿の入橋下流


   天気;曇り後晴れ
   水温;19〜21℃  水色;澄み

    釣果:19(11〜17cm)

公園上手の瀬
小学校の前に橋があり、対岸の右岸に公園がある。公園の所は両岸が自然石で護岸されているが、川遊びには不適切だ。
公園上手は大きな石が沈んだ瀬とトロが交互に続く。

公園の所は早瀬で、その下にも良い瀬がある。




鹿ノ入橋上流鹿ノ入橋を望む。
カメラをクーラーボックスに入れておいたら冷えてしまい、レンズが曇って霧のように写ってしまいました。実際は晴れた午後です。

橋の下の大きな淵には、川遊びに来ている家族連れが何組もいました。
子供は川遊びお父さんは鮎釣りという家族もいました。

山際の家がオトリ屋(雑貨屋)。
最近30頭ほどの猿の群れが山から下りてきて畑などを荒らしていたのを爆竹で追い払ったそうだ。昨日から1頭がまた出てきたそうで今朝も店のすぐ裏の木にいるのが見えた。畑のものだけでなく店の食べ物を取りに来るのだそうで、店の主人は怒っていた。
猿だけでなく熊も出てきて畑などを荒らしているという。
7月の冷夏で山の食べ物が少ないのかなー。

アユ大芦川


なぜか今日はチビばかり選んで釣っていたようです。
大半がようやくオトリになる大きさだった。




 釣行日記に出てくるKY,TJの両氏は江戸和竿教室に通っていた時の先輩達で、梅雨が明けたら教室の先輩SHさんを友釣に招待しようということになっていた。
 初めて友釣を体験させるには、興津川などが水も空気もさわやかで危険も無いのだが、夏休みの川遊びの子供や家族連れが多いのが問題だ。何処が良いのか悩んでいたら、TJさんが7月に行った大芦川がまだ釣れているという話を聞いてきたので、そこに連れて行くことに決めた。
 去年友釣にはまって仕掛けと鈎を今年使い切れないほど作ってしまったTJさんが仕掛けを提供し、竿、船などは自分の予備を使ってもらうことにした。
 今日から梅雨明けとかといわれていたが、東北自動車道の途中では小雨と霧で梅雨空の気配がする。西大芦川の辺りの山も低い雲か霧にかくれている。鹿ノ入橋の袂のオトリ屋に着くと川を見ている地元の若い人がいたので様子を聞くと、少し上手の小学校の少し上の方に入るということだ。
 我々も小学校の辺りで釣ることにし、上の写真の所で始めた頃には霧もはれた。
空を見ると数え切れないほどトンボが飛んでいて梅雨明けではなく初秋の感じさえする。
 去年TJさんが初めて友釣を始めた頃、自分では初めての人にも判り易く説明していたつもりだったのだが、後で聞いてみると説明されていることが判ったような判らないような感じだったそうなので、今回のSHさんへの初めの説明はその辺のことを実感しているTJさんにしてもらうことにした。
 始めて10分もしないうちにSHさんのアユ初釣果が得られたが、誰もが経験することだが、オトリを換えるのが一苦労だ。釣れた野鮎に鼻管を通すだけでも大変だ。これだけは何度もやって慣れるしか方法が無い。SHさんに幸先良く一匹目が釣れたので、KY,TJの両氏は公園の下手へ行ってやるといい下手に向かった。
 SHさんに竿の持ち方とか、オトリを引っぱって浮かせないようにとか、下竿にしないようにとか説明していたが次がなかなか来ない。上下を見て歩くが光線の加減か、鮎の姿が見当たらない。
 自分も竿を出してみようと竿を伸ばすと、何匹もトンボが来て止まろうとするがツルツル滑って止まれない。何度も滑って止まれないトンボを見ていると可笑しくなる。見た目の良い瀬にオトリを入れたが、まったく当りが無い。上手左岸のトロの二人も釣れず瀬の方に下がって来た。しばらくして、下手に行っていた二人が戻ってきて釣れないというので、移動する事にした。
 初めての時は、長い竿の扱いに往生するし、竿をかついで仕掛けやオトリを扱うのも大変だから川原のある所が良いので鹿ノ入橋の下へ移動した。
 淵の下手の瀬頭から早瀬になる所にSHさんを陣取らせた。しばらくして、2匹目が瀬で釣れピシャピシャさせながらも釣れた鮎を引き寄せるまでは何とか良いのだが、糸を摘まんでタモに入れるようにいうがタモですくおうとしてしまう。
 掛かり鮎を引き寄せ糸を取り、竿を担いで鮎を手元まで手繰り寄せてからタモをベルトから抜き、タモ網の中に掛かり鮎を吊るし込む、というのがなかなか難しい。
 SHさんは渓流釣もかなり経験があるし海では江戸前のハゼ釣から深海釣まで何でもこなす名手だが、アユの取り込みだけは勝手がちがい、海釣りのようにタモで魚をすくいたくなってしまう。そうなると、掛け鈎だけでなく逆針や鼻管までもがタモ網にからんでしまうし、仕掛けも絡んでしまう。とはいえ、さすが他の釣りで鍛えられた釣りの感覚はすばらしく、初めての鮎釣りで10匹以掛け8匹取り込めたのは立派なものだ。

 合間を見て淵や上手の瀬の方を見てきたが、ここでも冷水病が発生して体側に潰瘍の穴が開いて死んだり、白くなってヒクヒクしながら淵のよどみに沈んでいるアユが何匹も目撃された。岸よりの石の間では白く弱ったウグイが横になっていた。橋の上手へ行ったTJさんも白く弱ったのや、体側に潰瘍が出来たのや、穴が開いて背骨が見えるのなどが流れてくるのを何匹も見たという。
 外観上なので確かな事は言えないのだが、皆20cm前後の良形で、冷水病のページにある写真とほとんど同じ症状なのだ。7月初めに来た時は全く見られなかったのに何時から冷水病が出始めたのだろう。TJさんが上手から戻るときにオトリ屋の主人に知らせたそうだが、オトリ屋は冷水病に気が付いていなかったそうだ。帰ったら道具を消毒しよう。

 昼ちかくなると、子供達や家族連れが橋の下の大淵に大勢来て川遊びに興じていた。都会の汚れた川しか知らない子供達にもこんなきれいな川で遊ばせてやりたいものだ。

 帰りの車のなかで、さすがにSHさんも長い竿をもち一日立っていたので足にきたと云っていた。明日の日曜日は5時起きでハゼ釣に行くといっていたが、はたして早起きしてハゼ釣に行ったのかどうか今度会った時に聞いてみよう。